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相川伸夫のクロスフォ―緊急取材報告

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※7月3日(金)執筆時点

 ・山王(3441)2016年12月19日配信
  株価560円⇒1004円(+79%)
 ・テノックス(1905)17年2月20日配信
  株価815円⇒870円(+7%)
 ・特殊電極(3437)17年6月12日配信
  株価2922円⇒4610円(+58%)
 ・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
  株価1831円⇒1400円(−24%)
 ・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
  株価1577円⇒805円(−49%)
 ・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
  株価4845円⇒2850円(−41%)
 ・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
  株価1970円⇒3505円(+78%)
 ・アバント(3836)18年6月25日配信
  株価473円⇒1000円(+111%)
 ・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
  株価2718円⇒1612円(−41%)
 ・丸順(3422)18年9月18日配信
  株価826円⇒477円(−42%)
 ・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
  株価421円⇒352円(−16%)
 ・カンロ(2216)19年11月5日配信
  株価1665円⇒1491円(−10%)
 ・ロンシール工業(4224)20年4月24日配信
  株価1758円⇒1873円(+7%)

 ※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
  私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
  執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。また、銘柄には大化け狙いと堅実成長狙いの銘柄が混じっています。


・東京エレクトロンデバイスがやっと大きく上昇を始めました。

 強烈な買いで2006年の高値3220円も上抜けて、次に目指すのは2004年の4250円、ここを抜けると上場来高値の青天井に成ります。
 株価が大きく上昇しましたが、私の認識ではこれまでが安かっただけなので違和感は特にありません。株価が大きく反応をしたきっかけは理科学研究所向けに支援しているスパコンの『富岳』の案件で注目されたものの、昨今の半導体の勢いもさることながら東京エレクトロンデバイスの利益率の急速な上昇による事業PFの変化にやっと市場が気付いてきたという背景もあるかと思います。
 今後も大いに期待して長期で見守っていきたいと思います。



■クロスフォ―大幅下方修正を受けて緊急取材報告


 私のピックアップ銘柄であり、今年非常に楽しみにしていたクロスフォ―(7810)が6月25日に大幅下方修正を出して、あえなく轟沈致しました。

 業績は大きく沈んだにもかかわらず、その一方で株価はコロナショック後も綺麗な右肩上がりを描いており、今回の大幅下方修正で一旦は株価は10%近く下げるもすでに『許されました』
 大変失礼な言い方にはなりますが、給付金ブースト&優待利回りパワーとマザーズ銘柄は凄いです!

 正直な話、コロナが世界を襲い、各都市がロックダウンになり、国内でもイオンなどが閉店になるような状況で宝飾で業績が持つとは思ってはいませんでした。
 それでも今回の下方修正の大きさには『これほどの影響があったとは!!』と驚いた次第です。

 決算短信が開示された翌週の月曜日の6月29日に同社の取締役に電話取材をさせて頂きましたので、クロスフォ―に何が起こってこうなったのか?
 またテニスブレスや新しいクラスプに付いてどうなっているのか?の詳細を報告させて頂きます。


【取材した結論】

1)1月での感触では今期は大幅上方修正で着地出来る感触(受注や商談スケジュール含め)だった

2)しかし、業界としてコロナがクリティカルヒットしてしまい、大きく沈んでしまった。

3)来期がどうなるかはコロナ次第であり、大変不透明なので現状では見通しが立てづらい

4)けれども再来期にはこの長い宝飾含めた小売りの停滞が揺り戻しのように大きく回り始める市場期待に加え、クラスプ量産機械完成及びテニスブレスの自動検査機械完成&神社仏閣の事業などの仕込みが華開くタイミングになるから再来期に対しては非常に強気で経営している

というのが2時間に及ぶ電話取材の結果、私が感じた感想です。

 私は正直、再来期の業績期待を元にクロスフォ―が現在の株価で買われているとは感じていません。しかし、テニスブレスレットの量産の夢も、クラスプの世界の留め金具に大革命を起こす可能性も色あせていない事が今回の取材で確認出来ました。
 よって、これからも継続ウォッチしていきたいと思います。

 詳しい取材の中身は下記の通りです。


・今年の3月以降の動き

 ⇒3月までは売上も全然落ちていなかったが、4月に入ってから国内も海外も急速に売上が悪化してきた。国内では全国のイオンが閉まっていき、結果多くの小売り店が営業できない以上、クロスフォ―の卸先が新規に商品を買えないことになる
 ⇒世界中でもロックダウンの影響が進み、5月の昨対比は売上50%以下という数字も出た
 ⇒さらに各国の宝飾展示会も軒並み休止になってしまった
 ⇒海外は4月以降渡航制限で行けなくなり、香港の展示会が3月→5月→7月に伸びて、もしかすると9月に伸びるかもな状況も足元で起こっている
 ⇒トルコのイスタンブール(4月→未定)、アメリカのラスベガス(5月→未定)と営業の現場である展示会の開催中止が続いている
 ⇒こうなると海外の展示会での営業も出来ないし、国によってはロックダウンが続いていてインドとかだと渡航制限もあり営業も出来ないというどうしようもない現状
 ⇒宝飾の営業はオンラインのカメラ越しでもできなくはないけど、それでも現物を元に進めるビジネスなので、コロナの動向に苦しめられている

・期末(4Q)の赤字幅が多すぎる理由

 ⇒期末での減損リスクを高めに見て試算した結果
 ⇒商品の評価損を始め設備などの評価損も考えられる最悪の数字を考えて見積もった数字で開示した
 ⇒通常の実力値での赤字額としては純損失は6億円もいかない。あくまで減損を含めている

・4Qの売上2億円は低すぎるのではないか?

 ⇒4Qの5月〜7月は毎年売上が小さい年だけど、特に今回の売上はロックダウンの影響をもろに受けており非常に厳しい環境である
 ⇒4月の終わり〜国内も海外もほぼ死んでいる。
 ⇒6月に入って若干は戻ったけれど、7月は従来から厳しい月
 ⇒コロナでこれまでに経験したことが無い状況になっている

・GC注記では無いものの、重要事象が追記されたことについて

 ⇒今回のコロナが直撃したことで今回監査法人からアテンションを記入することになった
 ⇒この重要事象は急速な業績悪化が要因で記載をしている
 ⇒とはいえ、会社が倒産する一番の資金ショートリスクは現状は全くない。
  キャッシュフローから見て資金繰りについては6月25日のIRのように資金調達を9億円+コミットメントライン2億したので監査からも資金繰り懸念は問題無いと言われている
 ⇒よって、現状は決算の開示では6億円だった現金が手元では16億円あるので、売上が0になっても一年以上は資金繰りに問題は起こらない
 ⇒重要事象から今後GC注記にランクアップしてしまう可能性として存在するのは、来期も赤字で着地してしまった場合にはGC注記が付いてしまう恐れはある
 ⇒ここは監査の判断になるので、仮に来期が赤字であったとしても銀行がお金を貸してくれるという話であれば今回と同じく重要事象で済む可能性も十分にある
 ⇒ちなみに銀行からの借り入れは実力ベースでも余裕があるし、コロナ支援が+で効いているので資金繰りでショートする可能性は少ないと考えている
 ⇒借りたお金は現状の赤字でも使う予定は無く、保険として前借りしているくらいだからそこは安心してもらえると考えている


■テニスブレスはこけた?


 ⇒更新された四季報には『テニスブレスの24時間生産体制開始』とあったけど、決算短信では『生産一時停止』というアンマッチが起こっている
 ⇒大真面目な話、上期にカナダの会社から大きな受注を受けて生産が間に合わないくらいで24時間体制で生産して納入を2月に間に合わせた
 ⇒3月以降にもリピート受注の話も出ており、当社としても大変期待していた
 ⇒アメリカの会社でもテスト販売の話もあったし、それ以外にも様々な所から話も来ていた
 ⇒コロナが無かったら今頃は24時間生産でも間に合わなくなるくらい忙しかっただろうという見込みであったが、180度世界が変わってしまった。
 ⇒現状、テニスブレスが世界で飽きられているとか、クロスフォ―の製品の評価が悪いとかはそういう事は全くなく、単純に需要が蒸発している


■EXCELLENTロック(※旧名称はイージークラスプ)についての進捗は?


 ⇒金型は進んでいる部分がある
 ⇒当初計画の4Qの経常出来る見込みで動いていたクラスプの第一段階量産はタイの工場で手組みで行う予定で動いていたものが、コロナのロックダウンの影響を大きく受けてしまった
 ⇒工場の生産問題だけではなく、新規受注を獲得するための展示会活動や、訪問営業活動も渡航制限もあって完全停滞してしまい、足踏みをしている状況
 ⇒国内ジュエリーのパーツメーカーからは採用されたので、こちらは次のカタログから掲載予定
 ⇒おそらくは営業活動が思うようにいかずにそうこうしている間にEXCELLENTロック量産自動化機械(ASSY工程)が出来るのではないか?と思っている
 ⇒機械の設計自体は出来ている。第一段階量産予定のタイ生産は機械が出来てしまえばいきなり第二段階のステージに歩を進ませられる。
 ⇒来期中に機械完成の計画で動いている
 ⇒コロナ前もクラスプ営業の一番のネックになっていたのは引き輪等の一般金具との大きな価格差、商品の利便性などは口をそろえて「素晴らしい!」との評価を頂けても価格差が開き過ぎていた。
 ⇒しかし、第二段階の量産体制になればこの価格差を大きく縮めることが出来るので営業にも弾みを付けられるようになると考えている
 ⇒何十年も同じ構造の留め金具にイノベーションを起こしたい


■神社仏閣(各県1番の神社)へのPR


 ⇒47都道府県に電話してアポイント率は脅威の100%で取れている
 ⇒47都道府県の1番大きい神社仏閣に連絡をしているけど、最低でも資料を送ってくれという話になる
 ⇒裏を返せば向こうもこのままだとコロナの影響で初詣の実入りがヤバイという感触を持っているという現れではないか?と思う
 ⇒参拝客の多い神社では正月三が日だけで100万人の訪問客がいるような所もある
 ⇒5円玉とダンシングストーンで作るお守りや、クロスフォ―独自の宝石流通経路で手に入れる宝石の原石のお守り等で作る商品を考えている
 ⇒5円玉は現在4万枚集めた。5円玉は現金だから減損もないので100万枚の5円玉を集めてもいいかとすら思っている
 ⇒今年の12月には確実に間に合わせたいから今はここに強く注力している
 ⇒コロナで海外が中々営業できない分、今は国内ビジネスでも活路を見出すべく努力していく


■コロナがもしなかった場合のたらればでの業績数字はどうだったと思うか?


 ⇒テニスブレスはコロナが無ければ2四半期分×24時間生産の売上が載っていただろう
 ⇒また、クラスプはタイでの第一段階量産(手組製作)した品物が4Qにある程度まとまった納入を見込んでいた
 ⇒これにダンシングストーンは横ばいで数字を載せていくと今期の売上は45億円(17%↑)、営利5億円(250%↑)くらいで上方修正出来るという目論見だったのでとても残念!
 ⇒コロナがクリティカルヒットしてしまい、大変恥ずかしい業績での着地になってしまった。
 ⇒再来期には大逆転の数字を出して、優待だけの会社ではないことを示したい。
 ⇒また、株主優待を無くすことは全く考えていない。わが社のダンシングストーンで株主の皆様に喜んでもらえるのは私達にとっても大きな喜び。
 ⇒今期は赤字に付き無配にもなってしまったが、これで終わりではない。
  来期、再来期と大きく復活、飛躍を遂げていきたいと考えているので今後とも応援してほしい。


■まとめ


 ここまで読んだらクロスフォ―の実情が相当理解して頂けたものと思います。

 私はこのクロスフォ―という会社が好きです。
 外から見ると何をやってるのか良く分からず、今期もこのような赤字での着地となり、過去の決算の見た目としても残念ながら上場ゴールと揶揄される事もあるかと思います。

 しかし、本社に何回も足を運び現場もつぶさに見ていけば本当に真剣に、トンデモない事をやってやろう!という気概のある会社であることを私は知っています。
 もちろん、そうは言っても来期ももし赤字で着地し、GC注記まで付いてしまった場合にはピックアップ銘柄からは外すつもりで考えています。
 現状の見通しではコロナ不安が日常を襲っており、来期の業績も厳しいかもしれませんが再来期の飛躍を楽しみに今後も継続フォローしていきたいと思います。


※投資はあくまで自己責任でよろしくです!

それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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