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億の近道2020/04/03


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投資情報メールマガジン                  2020/04/03号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
        (本日の担当:水島寒月&山田順一)


   ◆コラム「市場潮流」:水島寒月
   ◆コラム「セラミックス:日本が誇る職人芸の世界2」:山田順一


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◆コラム「市場潮流」


 今週(3月30日〜4月3日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で
1569円24銭下落し(率にして8.1%の上昇)、1万7820円19銭
で取引を終えました。2週ぶりの下落です。

 前週に1950年に日経平均株価の算出を開始して以降、最大の上昇となっ
たことを受け、利益確定売りが増加。東京を中心に国内における新型コロナウ
イルスの感染者数が増加をたどったことに対する不安も高まり、週初の30日
(月)から2日(木)まで4日続落。週末3日(金)は前日比1円47銭高と
わずかながら反発して取引を終えました。


 今週の日経500種平均株価の採用銘柄の上昇率上位は、
(1)富士フイルム(4901)
(2)エムスリー(2413)
(3)デンカ(4061)
(4)スクエニHD(9684)
(5)中外薬(4519)
となりました。
 世界的に感染が収束に向かわない限り、市場を覆う不安心理は払拭されず、
乱高下が続くものと思いますが、材料性のある銘柄を個別に物色する動きが出
てきたことは好材料と言えます。

 長期戦を覚悟で個別銘柄を絞り込み、数回に分けて買い下がる、そうした投
資戦略で臨みたいと思います。


(水島寒月)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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◆コラム「セラミックス:日本が誇る職人芸の世界2」


 前号のセラミックスの種類に続き、2回目の今回は製造工程の混錬まで。


【ファインセラミックス製造工程】


 原料 → 混練 ⇒ 成形 → 乾燥 ⇒ 焼成 ⇒ 加工 → 製品

 ファインセラミックス製品を作るのには、天然に存在する原料の人工的処理
が必要で、ファインパウダー(微粉末)の研究がまず第一にある。

 ファインセラミックス製品に使われるファインパウダーの条件は、
 1)微粒子であること
 2)粒子の凝集がないこと
 3)粒子径が揃っている(狭い範囲での粒子径分布)
 4)球状であること。
 5)化学的に高純度

 上記条件を満たすために気相・液体・個相反応により合成され、必要なら精
製を行う。
 微粉末にする際は粉砕法と合成法が使われる。


【混練工程】


 混練工程は原料・水・バインダーを調合して練り、成形で付きやすい(くっ
つく)混合物とし、成形後は保形成の良い原料とする工程。
 練る工程は均質に分散させた粘土やバインダー、水、その他をなじませ、原
料中の空気を充分抜いて成形しやすい塊にする。水が粘土粒子とバインダーの
間に入り込み潤滑油の役割をし、滑りを出すとともに水の密着で粘りを出し、
粘土内粉末の摩擦力に打ち勝つ必要がある。
 練りの時間を加えることで硬さと粘り度合に変化が現れるが、成形方法に合
わせた硬さと粘りのバランスを取る必要から、微妙な力加減と時間の調整が必
要。
 バインダーが加わった原料は練時間を加え続けると、粒子同士の滑りは向上
するが、バインダーがズタズタに壊れ乾燥後の糊(のり)としての性能が低下
するため割れてしまう。
 実際のファインセラミックス練り工程では餅つき機のような小さなものから、
圧力をかけながら大小2枚の羽根でかき混ぜるタイプなど、様々な練りを行っ
ている。
 滑りやすい、粘り強い、という相反する特性のバランスが粘土の優劣を決め
るが数値化が難しく職人芸の世界であったが、日本ガイシではNGK式硬度計
や各種のレオロジー測定(変形させるときの必要な力)の科学的分析を進めた。


(以下、流体説明は一関高専の資料から)

 ここでレオロジーというものを考えてみるが、その中で重要な要素は粘度で
あり、これは流体の流れ難さを表現するもの。

 水を入れたグラスを傾けると水は何の抵抗もなくこぼれ落ちて行くが、蜂蜜
を入れた場合はグラスを傾けると、ゆっくりこぼれ落ちて行く。これは水と比
較して蜂蜜の粘度が高いから生じる現象である。

 では次にマーガリンと蜂蜜(一般的な)を考える。
 マーガリンをグラスの底に入れて傾けても形を保持して流れ出ることはない、
つまりマーガリンは蜂蜜より粘度が高く、マーガリン>蜂蜜の関係。
 今度はトーストの上に蜂蜜を、もう一枚のトーストの上にマーガリンを載せ
て塗ってみるとほぼ同じ力を加えただけで塗ることが出来る。
 粘性はマーガリン イコール蜂蜜となる。

 では2つのボールにマーガリン、蜂蜜を各々入れて攪拌すると蜂蜜は結構な
力を加えないとかき混ぜられないが、マーガリンは徐々に小さな力でかき混ぜ
ることが出来るようになる。つまり粘性は蜂蜜>はちみつとなり、グラスに入
れた時と逆になっているではないか!!!

 つまりかき混ぜる力によってマーガリンの粘度が変化する訳で、簡単に言っ
てしまえば加える力によって粘度が変わるものを非ニュートン流体、蜂蜜や水
の様に変わらないものをニュートン流体と呼ぶ。
 水、食用油、水飴は粘度の違いはあるがニュートン流体に含まれ、マヨネー
ズやヨーグルトは非ニュートン流体に含まれる。
 この非ニュートン流体が単純でなく、加える力によって粘度が上がるものも
あれば下がるものもあり、経過時間によって変わるものもあり、大きく3つに
分類される。

[ビンガム流体]

 マーガリンやバターは少しの力では動き出さないが、一定を超えると動き出
し、バターを流動させるに必要な力を降伏応力と呼び、その値を降伏値と言う。
 降伏値を超えるとニュートン流体の様に一定の粘度となるものをビンガム流
体と呼び、別名塑性流体。

[擬塑性流体]

 降伏値を持たず力を加えると粘度の低下するものを言う。
 力を加えるまでは高い粘度を持ちビンガム流体の様な振る舞いをすることか
ら頭に“もどき”“擬”が付き、マヨネーズ・ケチャップなどチューブに入っ
た身近な食品がこれに当たる。

[ダイラタント流体]

 力を加えると粘度が上昇する流体を言う。例を挙げると、片栗粉に水を加え
かき混ぜると徐々に粘度が上昇して行くのがこれに当たる。

[チキソトロピー」

 かき混ぜると粘度が低下すると言う点では擬塑性流体と同じだが、低下した
あと一定時間経過すると元に戻ったりする。
 そのような性質をチキン性と言い、チキソ性がある、チキソ性が強いなどの
表現を使う。ペイントがこの性質。

[レオペクシー]

 力を加え粘度の低下したチキソ流体に緩やかな振動・攪拌を加えると、放置
したままより粘度が上昇する。または流体に力を加え続けた時に時間の経過と
ともに粘度が上昇して行く現象で、逆チキソトロピーと呼ばれる。


【流体の弾性について】

 薄い鉄板にある一定レベルの荷重を与えると曲がるが、その荷重を取り除く
ともとの形に戻る現象を弾性と呼ぶ。
 ゴムは大きく伸縮する弾性を持つ傍ら、オイルの様な流動性も持ち合わせ、
これを粘弾性と呼び樹脂など高分子系や、食品だとネバネバ系がこのような性
質。これらネバネバ系の非ニュートン流体をビーカーに入れて攪拌すると、攪
拌棒に沿って這い上がって行く現象が起こるがこれをワイゼンベルグ現象(効
果)と言い、ニュートン流体でこれを行うと遠心力により攪拌棒近郊の液面は
低下し、外側のビーカーに近付くほど液面は上昇するため、非ニュートン・ニ
ュートン流体では反対の事象が生じる。

 粘度とは流体の動かし易さの度合いであり、傾けたとき、指で触れたとき、
攪拌した時など場面によって捉えることがことが出来るが、これを数値化した
ものであり、細い管に通して流れる時間と両端の圧力差から計測したものを細
管式粘度計、静止流体に球を落として落下時間から計測するものを球形式粘度
計、流体を回転させてその時に加えるトルクから測定する方式を回転式粘度計
などがある。
 細管式や球形式はニュートン流体以外に向かず回転式が一般的に用いられ、
この回転数を自在に制御できる装置をレオメーターと呼ぶ。レオメーターでは
回転数を自在に操れるため、その瞬間ごとの粘度を測定することが可能だ。
 急激に流動させた場合、徐々に流動化させた場合などに対応可能で、ニュー
トンか非ニュートンか?ビンガムか?など。
 こうした特性を良く理解したうえで、混ぜ合わせた粘土が自重で形が崩れな
いような硬さを図るために、日本ガイシではNGK式硬度計を発明し使用して
いる。このNGK式硬度計は製造販売されており、名古屋に本社を置く大蔵商
事が扱っている。


 今回は混錬までとし、次回は成形工程に移ります。

 セラミックスを理解するため高校の理科の教科書を読むだけでも大分違いま
すね。

 日本ガイシをカバーしている証券会社勤務アナリストでも流体の勉強してい
る方も何人かはいることでしょう。でもバイサイド(投資家)では結構います。


 億近読者の方には本業が職人芸の世界の方も多数いらっしゃると思いますが、
コミュニティサイトでも立ち上げたいものです。


(山田順一)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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