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億の近道2020/03/10


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投資情報メールマガジン                  2020/03/10号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
   (本日の担当:山本潤&大原浩&あすなろ産業調査部)


 ◆コラム「投資と大暴落」:山本潤
 ◆コラム「孫子と三賢人のビジネス その18」:大原浩
 ◆コラム「株玉増刊号 老後資産1億円達成への相場道#7」
      :あすなろ産業調査部


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◆コラム「投資と大暴落」

※このコラムは「みんなの運用会議」への書き下ろしを転載したものです。
 原版はこちら
 ⇒ https://double-growth.com/bouraku2020_3_9_oil_price/


■暴落

 相場に暴落は付きもの。そしてそれを事前に予見はできない。
 相場の方向性を当てられる人は一人もいない。どんな人でも当てられない。
 ヘッジファンド業界を見てきて、誰一人もいなかった。

 相場のレンジを求められて上に答える人が多いのは当たり前だ。
 ボラティリティはプラスマイナス20%だが、プラスの7%ぐらいはドリフ
ト率があるので予想が上になるに決まっている。
 あえてマイナスにする理由は何もない。

 そして、暴落がきたときに、それみろとばかり、以前のコメントを引き合い
に出す。そういう人もわんさかいる。
 俺はもともと弱気だっただの、今、嵐だから嵐が過ぎるまで待てという人が
わんさかいる。暴落だから市場から安全なところへ逃げろという人もいる。

 しかし、運用というものはそういうものではない。
 リターンとリスクをどうデザインするかという問題。

 その人の資産、その人の年齢や収入、ポートフォリオ運用なのか単なる回転
売買なのか。信用なのか現物なのか。フルポジションの現物なのかキャッシュ
ポジションが大きい一部の現物なのか。
 人それぞれによって最適解は違う。


 言えることは、損切りしろ、という人は、トレーダーであり、ポートフォリ
オ運用ではないということ。
 そして、当たった外れたという人もトレーダーかディーラーか評論家であり、
運用の専門家ではない、ということ。
 ディーラーやトレーダーで悪いということではなく、当てることを仕事とし
ている人々ということ。それも立派なお仕事だ。

 運用の専門家とは、最初から外れることを想定して運用する。
 リスクの量を決めてリターンの目標を掲げる。それだけだ。

 私が運営しているダイヤモンドの会員の皆様からは
「マーケットの暴落を気楽に見られるので感謝している」
とありがたい言葉をいただく。
 何故ならば、私は余裕資金が100あれば、株式投資には最大で半分で運用
してくれと依頼しているから。
 そして私のポートフォリオも10%程度のキャッシュを残して運用している。
 半分はキャッシュ。株ポートの一部がキャッシュ。
 信用がない状況で、こういう暴落に、危ない!逃げろ!という必要は全くな
い。絶対に逃げずに戦うことを求め、そして、絶対に踏ん張ってくれと頼んで
いる。
 ここで売りはないよ。買い増しは2ヶ月かけてゆっくりと。そういうことが
運用であり、当たっただの、外れただの、議論するのが運用ではない。


■投資の社会的な役割

 投資をする、ということは、社会的な役割であり、「資本を企業家へ拠出す
る」ということだ。
 株式会社リンクスリサーチも、投資家の拠出した資本があり、回り回って社
員の給与の支払いを可能にしている。上場していない企業では流通市場がなく、
株価に一喜一憂することさえ、できない。株価をみて(見ようがないので)一
喜一憂しないで株主は社長や社員は元気でやっているかなどということに気を
配るもの。
 株主がよし、もっと頑張って業況を拡大したまえといえば、もっと資本を拠
出して、社員を増やして設備を増やして事業が拡大される。予算を大きくして
いく。
 こういうものは好循環と呼ばれ、立身出世の物語のようで楽しいフェイズだ。

 ところが物語の常として、波乱万丈であり、アクセルとブレーキを踏み間違
えるというのが社会の常。投資をした途端に大不況というパターンも常。事業
が拡大すると期待したら倒産の危機というのも常。

 だからこそ、投資家は、出資に当たっては様々な要因を分析して適正な金額
で適正な出資をする。そして出資額以上のリスクは負わない。最悪でも資本が
底をつくだけ。出資額がパーになることを恐れはしない。
 パーになる前に、社長や社員に発破をかける。それでもダメならもう一度発
破をかける。それでもダメなら社長を交代する。事業を入れ替える。それでも
ダメなら諦めるということになる。


■流通市場

 こうした投資家としての流儀も態度も度量も覚悟もなく、儲かればいい、上
がるかな下がるかななどと言っている人々がいる。ネット証券なるものに口座
を開設して、何か良い銘柄はないかという。上場企業をマーケットで売買する
セカンダリー投資家だ。

 投資家の中には、事業を応援する、社長を支援する、社員を育てるという意
識を持たず、自分が買った値段のことばかり気にして、やれ下がった、また下
がったとやきもきしたりしている人もいる。
 世間も、株式投資といえば、こうした東証やマザースの流通市場のことだと
思っている。

 日経平均株価が暴落した、などとニュースになるのは流通市場での出来事だ。
 流通市場では株価が毎日変化するため、その変化を当てることを投資である
と勘違いして、投資家の社会的な役割などというものはどこかへ行ってしまっ
たかのような不思議な行動をする。
 例えば、損をした、とか得をしたと言ったりする。
 それは流通市場で値段がついたその日の値段のことを言っているのであろう。
 値段がつかない非上場株の方が圧倒的に多いのではあるが。

 自分が信じて株主になったのであれば、その事業を信じ、経営を信じ、将来
に増加するであろう配当を楽しみに、企業を応援してみてはどうか。
 もちろん、流通市場の株価は一つの重要な情報ではあるが、再投資利回りと
いう意味で重要なものではある。今の株価も一年後には全く違ったものになっ
ているであろう。
 だが、そもそも基本的に長期では良い事業であれば株価は上がっていくもの
である。日経平均だって、最初は(とはいえ70年前だが)、200円にも満
たなかったが、基本的には長期では上がっている。

 「投資を長期でデザインする」ことをリンクスリサーチではモットーとして
いる。


■安定株主という岩盤

 流通市場で基本的に売り買いしない投資家が存在する。安定株主というもの
だ。

 彼らは流通市場の株価は正直、見ていない。
 なぜ見ないかは見る必要がないからである。

 安定株主の存在は、企業の社員の固定給を可能にしている。
 安定株主は、固定給など、もらえない。もらえるのは事業がうまくいった時
に配当が多少あるだけである。
 キャピタルゲインもなければキャピタルロスもない。
 ずっと保有し続けるのだから、あるわけがない。

 一方、人々は生活をしていかなければならない。
 多くの国民は、固定給がなければ生活できない。
 固定給で働くと将来設計だってできる。
 当然、社会的には固定給がなければ安定した社会にもならない。
 その固定給がなぜ可能なのかを考えて見たことがあるだろうか。
 お金は空から降ってくるものではないので、企業が稼いだ金が回り回って社
員の給与になるわけだ。
 ところが企業は景気の影響や事業の内容によって今回のCOVID−19の
影響で閑古鳥がなく商売もある。事業利益は確約されたものではない。
 にも関わらず、COVID−19のこの騒ぎで自宅待機を命じられても正社
員は動じず、給料の心配はいらない。

 なぜだろうか。
 それを可能にしているのが、リスクマネーを提供する安定株主の存在だ。
 この安定株主が抜けると、企業は雇用を維持できない。
 リンクスリサーチの株主が資本を抜いたら経営陣も雇えないし社員も雇えな
い。キャッシュフローは不安定になり、固定給は払えない。


■長期投資は、負の連鎖を止める社会不安のストッパー

 赤字になろうが、頑張っているならば応援するよという株主がいて、企業は
事業が継続できる。そうした安定株主の社会的な役割は大きい。

 安定株主ほどではないが、それに近いのが長期投資家である。
 彼らは流通市場はエントリーのポイントとしては見ているかもしれないが、
簿価はいつの間にか忘れてしまうような人々だ。企業の応援団であるという意
識を強く持ち、その点では企業にとっては固定客(「資本」という商品のとい
う意味)だ。
 企業というものは固定客は大事にするものだ。
 そして、政府がなぜ、経済危機に株主や株式市場への対策を優先させるかは、
上の議論を読めばわかるだろう。

 株主の中には流通市場で売り買いする人々もある。こうした短期投資家が相
場のよい時にだけ増加し、相場が悪くなるといなくなる。短期投資家は、資本
をすぐに抜く。自分の利益を優先し、社会の利益を考えない。

 でも、それが悪いと政府は考えていない。
 高値で参加し安値で逃げるから投資が下手くそな人々だなあというぐらいに
しか思っていない。固定客ではないから企業も本気で相手にはしない。

 だが、そういう人々の中で、ポツリ、ポツリと本当の意味で長期投資家にな
っていく人がいる。例えば、私の知り合いの億トレのほとんどはそうだ。
 理念ある長期投資家だ。
 例えば、アイルさんなどは、そんなに都合よく上がったり下がったりなど考
えないという。素晴らしい長期投資の信奉者であり、長期に渡って勉強会を休
むことなく継続されている。尊敬すべき投資家だ。

 都合のよい時だけ市場に資産を晒すのではなく、どんな時も資産を市場に晒
す度量のあるのが億トレだ。そういう度量のある投資家が一人でも二人でも増
えると企業の強力な応援団に育っていく。
 しかし、長期投資の考えが廃れてしまうと、このような動揺で株を手放すよ
うになり、流通市場で株価を押し下げるのに一役かってしまう。

 株価が暴落すると、それを警戒のサインとみなす銀行などの一部の質の悪い
安定株主が動揺する。安定株主の中にも経営者と敵対してしまうエセ応援団が
いる。

 エセ応援団が日本を滅ぼしたことがある。
 土地バブル崩壊が起こって、安定株主のくせに、資本を引いたりする銀行が
相次いだのだ。その時、影響は広く国民全員に及んだ。
 悲しい哉、本当に、多くの国民がリストラされてしまったのだ。
 企業は、こういう雨の日に資本を引く銀行ではなく、安定株主に性格の近い
長期投資家、企業を応援し、流通市場の株価を気にしない投資家群を開拓しよ
うとしている。
 実際には、そのために、IRを拡充している。


■生まれたばかりの赤ん坊が役に立つのか?


 配当が今後300年間、支払われる、
 投資の成果は俺が死んだ後で決まると思っているような気が狂った長期投資
もある。もちろん、投資家個人は300年は生きないが、企業や投資スピリッ
ツは生きる。簿価も知る必要もなくなるのは、今後何十年も配当が増えていく
からだ。
 そんな長期投資をただ、応援しよう。たったそれだけの理由で、リンクスリ
サーチは存在している。よいサービスを提供している企業があり、よい商品を
開発している企業があり、企業の営みを止めてはいけない、負の影響を与えて
はいけないと、資本をずっと永遠に提供している人々がいる。
 短期の株価に一喜一憂しない人々である。

 固定給をもらわない。確約を欲しがらない。でも、全力で応援する。
 アドバイスは求められるならばする。
 そうした投資家の姿勢は本来、とてもカッコイイものである。
 リスクは俺が取る。お前はしっかりやれ。
 これが投資家というものである。

 そのはずなのだが、暴落に怯えるというのは腑に落ちない。
 固定給が欲しいものは雇われの身でしかない。
 リスクテイカーには固定給はない。
 固定給がなくとも、損失を厭わず、覚悟を決めて、他者を応援するしかない。
 それが投資家というものである。

 流通市場の株価に怯えて、感染症が一過性のものであると信じることもでき
ないならば、最初から投資などするべきではないと思う。
 応援したいから応援する。でなければこういう投資家業はやってられない。

 私は自分のポートフォリオは死ぬまでに投資額以上の配当が得られると思っ
ている。そして死んでからが勝負だと思っている。
 死んでから配当は加速する。そんな企業だと思って応援している。

 確かに株価が動いて値洗いもして、ファンドの成績を出したり、それもファ
ンドマネジャーの仕事だが、あくまで参考の情報であり、年々ジワリと大きく
なる投資先の成長が長期になればなるほど、業況拡大が配当に反映されるので
ある。
 その配当の増加のあり様を評価して株価は存在している。

 ドタバタ流通市場で株価が影のようにフラついている時にも、実態のある価
値は不変だ。

 確か、バフェットさんも同様のことをいっているはずだが。正確な言葉は忘
れてしまった。
 流通市場の動揺による短期のマーケットの下落は残念であるし、多くにとっ
ては、なんとも不愉快なものかもしれない。だが、いつかは戻るものに気を取
られていても時間の無駄になる。
 しっかりと応援すべき人々を応援し、経営者に気合いを注入して発破をかけ
る。


 ひふみやホリエモンさんがロケットを応援している。宇宙だ。
 こうしたものは目先の20年は何も産まないが、50年経てば彼らの功績は
歴史に残るだろう。
 ひふみ投信が基準価格を十倍にしても歴史には名を残すことはできない。
 何故ならば、金持ちになったからという理由で歴史に名を残した人は誰もい
ないからである。
 だが、宇宙開発を成功させた人々にホリエモンさんやひふみが名を連ねると
いうことならば可能性は十分にある。

 モーターの原理を発明したファラデーは、それが何の役に立つのかと記者か
ら質問された時に、
「生まれたばかりの赤ん坊が社会に何の役に立つのか」
と言った。
 ファラデーが何億円もうけたという話は後世には意味のないことであるが、
モーターの原理を発見したというのは人類の金字塔の一つだ。


■未来を信じて

 気分が悪い時は、こういう時ほど、旅をしてみては。コロナで安い。
 病気の知識があればそれほど感染するものではない。
 また、大切な人にこういう時ほどプレゼントを買ってはどうか。
 そして、こういう時ほど、少し贅沢してみてはどうか。


 日本はとてもうまく運営されていると思う。
 これまでの政府の病気へのハンドリングはなかなかのもので素晴らしい。

 政府を信じて、企業を信じて、長期のデザインをもち、日々の日常の努力を
怠らないで生きたいものである。
 マスメディアも恐怖を煽ってくださったおかげで、不要不急の外出が減り、
感染者の拡大をうまく阻止できている。
 人々もパニックになったお陰で、命を大切にして安全に過ごしている。

 旅に出て、散策しながら桜の開花を待ちましょう。


(山本潤)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)


 山本潤氏の過去コラム ⇒ http://www.okuchika.net/?cid=6


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■ お知らせ ■


■第50号本日配信!山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」


 待望の個人投資家向け高品質企業レポート、
 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。


【第50号レポート配信中!!】


 今週は、昨年4月に配信した銘柄のフォローレポートです。
 成長株投資には企業ウオッチが欠かせませんが、目先の株価に一喜一憂する
ことではなく、成長のポイントとなる内容に当初想定との差異が発生していな
いか、短信や有価証券報告書、あるいは取材を通してチェックを行うことが重
要です。
 この姿勢に賛同できる方は、ぜひご購読を。
 また、3月のモデルポートフォリオ更新は、キャッシュポジションを取り崩
して買う内容も網羅しております。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8345


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◆コラム「孫子と三賢人のビジネス その18」


産業新潮 
http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
3月号連載記事


■その18 情報収集

●情報と知識

 ピーター・F・ドラッカーは、「情報」と「知識」はまったく異なるものだ
と述べます。前者は現代風に言えばすべて「ビット」に置き換えることができ
ます。つまり、「ゼロまたは一」の二進法の数字(またはランプの点滅)で表
すことができ、「アルゴリズム」で計算可能算だということです。
 このゴットフリート・ライプニッツによって確立された理論に基づき、現代
のコンピュータが生まれました。

 コンピュータの情報処理能力のすごさは、ここ数十年間で世界中が体感しま
したが、コンピュータはあくまで情報を「処理」しているだけで、本当の意味
での「判断」は行っていません。最近何回目かの「AIブーム」によって、
「AI」が人間にとって代わるとの話が喧伝されています。
 しかし、すべての人間の作業をAIがとって代わることなど読者が生きてい
る間には起こらないはずです。

 もちろん私が「頭脳の単純労働」と呼んでいる「計算・集計・書き写し・事
務連絡」などの現在のホワイトカラーの業務の大半を占めている原始的作業は、
AIなどのコンピュータに置き換えられるでしょう。

 しかし、これはかつて製造業でも起こったことです。
 工場制手工業の時代は、人間がいちいち手作業で原材料から製品を製造して
いました。しかも、その製造ノウハウは親方から伝承され門外不出とされてい
ました。それらの作業が、製造技術の進歩とテイラーの「科学的管理手法」に
とってかわられたのです。
 それらに対して、手工業者などから激しい抵抗があったのは事実ですが、結
果的に工場労働者の賃金は劇的に向上し、中学さえろくに卒業できなかった親
の世代の子供たちの多くが大学に進学するという歴史上まれに見る大躍進が起
こりました。
 これは、ドラッカーが指摘するように、例えば戦後の数十年間だけを考えて
も50倍以上という驚異的な生産性向上の恩恵なのです。

 ホワイトカラーの業務においても、原始的作業がAIに置き換わることによ
って生産性の劇的な向上が見込めますから、彼らはますます豊かになります。
そして工場労働者が自分で木を削る代わりに、木を削る機械や生産システムの
管理の仕事を行うようになったのと同じように、新しい世代のホワイトカラー
たちは「計算・集計・書き写し・事務連絡」などの業務を行う機械(コンピュ
ータ)の管理が主要な業務になります。


●知識が価値を生む

 いくら情報をたくさん集めてもそれらは原材料または半製品にしかすぎませ
ん。ですから、新たな世代のホワイトカラーたちは、「情報」を「知識」によ
って「完成品」にしなければならないのです。

 知識というのは「情報」と違ってビットで表すのが困難です。
 よく会議の席で「やたら表やグラフ(元をただせばビット)」を振りかざす
担当者に「ところで君は何が言いたいんだね?」と突っ込みが入ることがあり
ます。このような担当者は「情報」だけで仕事をしているのです。
 それに対して、ごく簡略な説明で、趣旨が明快で説得力のある話をする担当
者もいます。彼こそが「知識」を活用する新しい世代のホワイトカラーなので
す。彼が、情報を取捨選択し体系化できるのは「知識」のおかげです。そして
「知識」は価値判断の重要な要素です。

(続く)


続きは「産業新潮」
http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
3月号をご参照ください。


(大原 浩)


★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏と「人間経済科学研究所」
(JKK)を設立しました。HPは<https://j-kk.org/>です。
★夕刊フジにて「バフェットの次を行く投資術」が連載されています。
(毎週木曜日連載)


【大原浩の書籍】

★バフェット流で読み解くGINZAX30社2019年度版<上巻+下巻>
(昇龍社・アマゾンキンドル版)が発刊されました。
 上巻:https://amzn.to/2ztqB3m
 下巻:https://amzn.to/2L7olUf

★「バフェット38の教え・応用編」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
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★「バフェット38の教え」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
 http://amzn.to/2f7AZkD

★終身雇用の実力主義―バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略―
 アマゾン・キンドル版
 https://amzn.to/2GdMYx2

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2018年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)が発刊されました。
 上巻:http://amzn.to/2wtdH3m
 下巻:http://amzn.to/2wjJTFE

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2017年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)
 上巻:http://amzn.to/2clE4yw
 下巻:http://amzn.to/2clFbxZ

★バフェット流で読み解く、GINZAX30社<特選・優良企業>
 昇龍社、アマゾン・キンドル版<上・下巻>2016年度版
 http://goo.gl/3icB5G
 http://goo.gl/ltVLIs

★『投資の神様』(バフェット流投資で、勝ち組投資家になる)<総合法令>
  http://goo.gl/MKtnf6

★「客家大富豪の教え」18の金言」に学ぶ、真の幸せをつかむ方法
 著者:甘粕正 <アマゾンキンドル版>
 http://goo.gl/rKIvhB

★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」
 昇龍社(アマゾン・キンドル版)
 http://goo.gl/UMxBYs

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/Blo6KT

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/iz1GUV


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)


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◆コラム「株玉増刊号 老後資産1億円達成への相場道#7」


〜コロナ・ショックの次に起こること〜


 WHOから新型コロナウイルス騒ぎについてパンデミックの恐れがあるとの
警告が出されました。
 各国の政府・金融当局ともに市場不安定の動きを鎮めるために、なりふり構
ってられない経済対策、金融政策を打ち出す必要性に迫られています。

 米FRBは3月中旬に予定されていたFOMCの前に政策金利を0.5%緊
急利下げに踏み切ったことは市場でも大きな話題となりました。

 市場は金融緩和でウイルスは止められないと反応自体は限定的なもので、む
しろ2008年のリーマンショックを想起させた緊急利下げは、「事態はそれ
ほどまでに深刻なのか…」と投資家心理をより一層冷え込ませることになりま
した。

 元より、この利下げというのは効果が表れてくるのに時間がかかるため、足
元の市場混乱を収めるといった点からはあまり意味を為さないでしょう。

 しかし、緩和バブルに慣れ切った市場へのメッセージとしては大きな意味が
あったと言え、ここから肝心の流動性供給策や政府と連携して大型経済対策な
どが出てくれば即効性をもつようになってきます。

 つまり、緩和ケアでなく治療を行うといった意味合いで、『量的緩和』と
財政出動』で実体経済への悪影響を防ぐ姿勢が求められます。


 冒頭のWHOからパンデミック懸念が示されたところで、マーケット材料と
しては賞味期限切れとなります。

 もちろんウイルスですから、実際に感染拡大が加速するか止まるかは予測し
ても仕方ない面があり、そもそも変異して感染拡大していく可能性もあるわけ
ですから、私たち人類はインフルエンザと同様に今後も付き合っていかなけれ
ばならなくなるかもしれません。


 むしろ今後は他のリスクに目を向けておかなければならなくなってきました。

 それが先日のOPECプラスの協調減産合意が破談となり、サウジアラビア
が半ば逆ギレ気味に大型増産に踏み切ることを匂わせたことで起こった原油安
ショック、そして高まる中東における地政学リスクに他なりません。

 原油価格の下落は実体経済にとってプラスに作用する面もありますが、かえ
って中東混乱となれば原油市場は乱高下することとなるでしょう。

 単に需給やファンダメンタルでは計れない“戦時体制”を想定しておく必要
があります。

 本日はNN原油ブルETN(2038)が連日のストップ安となっています
が無理も無いでしょう。しかし、原油価格が30ドル割れした局面はある意味
買い場と言えるものなのかもしれません。

 さらに、地政学リスクが再燃する火種があるのは中東だけではありません。

 何やら最近になって再び北朝鮮が飛翔体を発射するニュースが増えてきてお
り、マーケットではウイルス騒ぎで手一杯になり注目されませんが、そのまま
横に留め置かれる問題ではありません。

 今回のコロナ・ショック同様に、いずれ市場を大いに賑わすことになりかね
ない忌々しき材料となってくるかもしれません。


 そこで今回は数ある軍需関連銘柄の中からその筆頭格である石川製作所(6
208)について注目してみたいと思います。

−−−−−−−

【No.3】石川製作所(東証1部:6208)

 段ボール製函印刷機が主力で繊維機械を縮小する一方で防衛機器を拡大して
いる。海上自衛隊向けの83式機雷や91式機雷などの製造実績があり、低雑
音性の潜水艦や磁気探知の対応ソナーを搭載。機雷は水中に設置されて艦船が
接近、または接触したとき、自動または遠隔操作により爆発する水中兵器で、
インテリジェント機雷やスマート機雷と呼ばれる最新型もある。段ボールでト
ップシェアを誇るレンゴーが筆頭株主。

 業績面においては2/12に第3Q決算発表を行っており、売上高は前期比
9.7%増収、利益面は赤字縮小で着地。直近では紙工機械、防衛機器の受注
高減少に歯止めがかかり、10−12月期ではそれぞれ大きく増加がみられた
ほか、大幅増益が実現。従来より1−3月期にまとめて収益が計上される期末
偏重の傾向があるため、期末でさらに上乗せがみられるか注目。

 株価は2017年の北朝鮮によるミサイル発射行動より防衛関連としてのテ
ーマ性を帯びる筆頭格となっている。足元で再び北朝鮮の軍事挑発行動が目立
つようになっているほか、中国が台湾に圧力をかけるといった東アジアの地政
学リスクが注目される。市場全体の地合い悪化と相まって、関連銘柄物色が賑
わう可能性がありそう。

−−−−−−−


 そして、隠れ軍需関連というわけではありませんが、筆頭株主のレンゴー
(3941)にも注目しておいた方がよいでしょう。なぜならば、生分解性セ
ルロース製品の技術などは軍需転用も考えられ、最先端技術は石川製作所を通
じて防衛省に製品納入されている可能性もあるからです。

−−−−−−−

【No.3】レンゴー(東証1部:3941)

 板紙・段ボールの最大手で包装用機械・システムなども手がけており、原紙
から段ボール箱まで一貫生産を強みとする。フィルム包装やラベル包装、食品
・医薬品包装向けの樹脂系包材も扱っている。生分解性セルロース製品や新素
材の蛍光体「ガイアフォトン」などの機能材製品も開発。

 業績面においては2/5に第3Q決算を発表、累計では売上高3.6%増収、
営業利益は同66.4%増益と製品価格改定および原価の低減で利益率改善に
つながったとみられる。10−12月期にいたっては売上高はほぼ横ばいなが
らも営業利益以下は2倍超の大幅な伸びとなっている。

 株価は上記決算発表の前後で大きく買われ年初来高値918円をつけたが、
その後は利益確定売りに押されて発表前の水準にまで往って来いとなっている。
足元では全体のショック安に引っ張られて年初来安値717円をつける場面も
みられたが、バリュエーションおよび値上げ効果による利益増が期待できるこ
とを考えれば現水準は買い場とみて良いだろう。

−−−−−−−


 1月中旬からのコロナウイルス騒ぎは人間の目には見えない恐ろしさと生死
にかかわる直接的な恐怖感から投資家心理を一気に冷え込ませる事態にまで発
展しました。

 しかし、不透明感からくる需給要因が一連の下落を引き起こしたのだとすれ
ば、投資家センチメントの改善で市場の景色は一変してきます。

 今は本当にウイルスがパンデミックに発展するかどうかよりも、次に起こり
得るリスクに目を向けて地政学リスクの動向やクレジット・リスクの顕在化な
ど、別のシナリオに備えておく必要がある局面だと思います。


(あすなろ産業調査部 加藤あきら)


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