<< 炎の注目低PER銘柄 | main | 有料メルマガライブラリから(289)「前期比増益発表した企業の株は率直に株価が上昇を始めている」 >>

億の近道2019/05/14


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2019/05/14

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================


             −本日の目次−
        (本日の担当:石川臨太郎&大原浩)


   ◆コラム「有料メルマガライブラリから(289)」:石川臨太
   ◆コラム「書評:銃・病原菌・鉄(下)」:大原浩


===================================


■ お知らせ ■


■本日第8号配信!山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」


 待望の個人投資家向け高品質企業レポート、
 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。


【本日第8号レポート配信!!】

 今週掲載の銘柄は、既存資産の再生と活用を行い、インバウンド需要を成長
 ドライバとする企業をピックアップ!
 理論株価算出も、2つのシナリオで行っています。
 深掘りレポートをぜひお読み下さい。

 金曜日までにお申込/ご入金の方は、この第8号レポートをお読みいただけ
 ます。


詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8345


===================================


◆コラム「有料メルマガライブラリから(289)」


 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライ
ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。


=コラム「前期比増益発表した企業の株は率直に株価が上昇を始めている」=
 (有料メルマガ第379回・2017/5/9配信号)

※2017年5月現在の内容です。留意してお読み下さい。


(前略)

 私は自己評価をすると、かなり欲張りなタイプなので、昔は買ったすべての
株で利益を上げたい。ポートフォリオに組み入れた株は、買値よりプラスにな
らないと絶対に売りたくない、売らないという思いが強かったのです。

 しかしそんな考えを追い求めすぎると、リスクを分散するという当初の目的
が崩れてしまうこともあります。長いあいだ株式投資を経験してきたので、ポ
ートフォリオの一部の銘柄が含み損となっても一向に問題ないと考えられるよ
うにもなってきたし、損切りして売ることもできるようになりました。

 投資で長期間利益を上げ続けていく力を身につけるためには、その株に「何
で投資したか」ポートフォリオを組む目的は「何か」をいう理由をしっかりと
把握して、常に意識していくことが大切だといまでは考えています。



 優れた投資家さんに学んで自分の投資手法を改善することも行ってきました。
これは『ベンチマーキングに学ぶ』ということだと思います。

 ベンチマーキングとは、ひとことで言えば「ベストに学ぶ」ということです。
もともとは経営について使われている言葉です。しかし投資にも活用できます。
ベスト・プラクティス(投資において、もっとも優れた実践方法)を探し出し
て、自分の投資のやり方とのギャップを分析してそのギャップを埋めていくた
めにプロセス変革を進める、という管理手法です。

 一気に最高峰の投資家を目標に定めて、そのベストのやり方と自分のやり方
を比較して、その差を埋めていくことです。現行の投資手法を測定し、それを
ベストの投資家の投資と比較することで、自分に具体的な目標を与えることが
できます。大きな相手を目標にして、追いつき追い越そうと努力することで自
分の力がドンドン伸びていくこともあります。

 しかし自分の性格に合わない投資法を学んで自分の手法にしようとしても、
無理なこともずいぶん経験してきました。


 稼ぐための投資手法はいくらでもあります。自分の性格に合った手法を見つ
けて取り入れることのほうが大事だと思えるようになりました。

 そのような自分の性格に適した投資手法を見つけたならば、じっくりとその
手法を身につけるための努力を重ねていくことが大事です。私の経験からいう
と運用成績が一気によくならなくても良いと考えています。

 ただ、歩みは一歩ずつスローに着実でかまいませんが、目標は常に高く置く
必要があります。「とてもできない」と最初から可能性を閉ざしては出来るも
のもできなくなります。目線を高くもつと、初めて見えてくることも多いです。

 自分の性格にあった投資手法なら、いずれは大きく運用成績を伸ばせる時が
来ると考えています。私もそうでしたが、私がブログ巡りをしている個人投資
家さんにも急に運用成績を高めている方がたくさんいます。


 私は徐々に株式投資の運用益が増えてきたときに、株式投資での損に対処す
る考え方が変化していることに気がつきました。

 損をして持ち株を手放す話をしたので運用成績がだんだん良くなってきた時、
私の損に対する考えかたがどう変わったか、そしてその結果で更に運用成績が
良くなっていったのかも少し紹介しようと思います。



 株式投資を始めたばかりの頃は、買った株全部で儲けようと思っていました。
実際ビギナーズラックで1300万円まで儲けた時は、儲かるまで絶対売らず
に投資したすべての株で利益を上げることが出来ました。

 下がったら絶対売らないと決めていました。だから損したことはなくて全部
の株で利益を上げられました。

 しかし自分の買い値を割り込んで下がっていく株をナンピン買い下がりで持
ち株を増やしていくので、座敷牢(←含み損状態)に押し込められて出るに出
れない状態が長く続くことが多くありました。

 株の儲けは我慢料だと考えていました。その我慢は座敷ロウの中にいる時ば
かりではなく、自分の買い値を株価が上回り、売れば利益になる含み益の状態
の時我慢することだと考えていました。

 しかし含み損の状態が長く、投資効率を考えるとあまり効率的ではないこと
に気がつきました。

 その当時は割安株投資ではなく、上がりそうな株探しの投資をしていました。
しかし全部の株で儲けようとすると、どうしても含み損状態で我慢することが
多くなってしまいます。投資資金もそれほど多くないため、現在投資中の株よ
り割安の株が見つかっても、いま持っている株を売らないと買えない。そんな
ジレンマで悶々としてストレスを貯めることが多かったと記憶しています。


 そのうちA株で損しても他の株で儲けてとり返せばOKだと考えるようにな
りました。こう考えてはじめて損切りがスムーズにできるようになりました。

 株式投資の能力が一歩前進したわけです。

 資産を増やすためには、アセット・アロケーションで株に配分すると決めた
資金の50%以上は株に投資したままにしたい。しかし相場が下がるときには
どんなに自分が割安で価値があると思っていても、需給という光があたらなく
なるので株価は下がってしまいます。

 アベノミクスが始まってから去年までの5年間は前年より投資資金が減った
ことは無かったのですが、毎年のように何度か前年末より運用資産額がマイナ
スになる状態に陥りました。今年も4月には一気に含み益が減少して3月まで
の含み益が一気に消えるようなことが起きました。

 株価が下がると思っているのに買うのは辛い。下がってから買えばもっと儲
かると思えてなかなか手が出ない。そんな状態がいまでもよくあります。そし
てそれは当然の心理状態だと考えられるようになりました。

 今年の4月もそうでしたが、この企業の株がこんなに下げるのは行きすぎだ
と思っても、買い増せない。そして我慢しているうちに株価が反転して上がっ
てしまう。そうするともう買えなくなってしまいチャンスを逃すことがいまで
も多いです。


 そのうちに自分の持ち株の中で配当がよく株主優待が大きくて割安なのに、
ちっとも上がらない株があることに気がつきました。そのかわりこのような株
は他の株が下がるときもあまり下がりません。この株をB株とします。

 そこでどうしても怖いときは、例えばA株を売って、投資環境によってよっ
てあまり下がらないB株に資金を移しておいて、売ったA株がB株の値下がり
率より大きく下がり、もう一度買い戻してもいいかな〜と思えるようになった
ときにB株を売ってA株の買い戻しをする。

 そのときB株を売却するのですが、B株も買い値より少し下がっていること
が多いですが、B株で損を出しても、さらに下がっているA株を買い戻すよう
な行動が取れるようになりました。

 思惑に反してA株が下がらなくてもB株は配当や優待がいいので我慢できま
す。いまではそれほど失敗することなく案外上手くいくようになりました。

 B株というのはそんな意味で私には大事なお財布代わりの株です。
 いま私のお財布代わりになっている企業は銀行株で3月に優待のあるみちの
く銀行のような株です。私はいくつかお財布代わりの優待株を持っています。


 ある株の損を他の株の利益で取り戻してもいいと考えるようになっていたと
きより、更に成績が良くなったのは、株での損は別に株で取り返さなくてもい
いと考えられるようになったときからです。

 株での損でも資産運用全体で取り返せばいい。お給料で取り返してもいい。
そう思えるようになったのです。


 2003年の4月に日経225が8000円を割り込んだときに、とても怖
いと思いながらキャッシュ・ポジションをほぼゼロ(←株に投資すると決めて
いた資金のキャッシュ・ポジションをゼロにしてフルインベストに持っていけ
たということで、最初から現・預金に配分している分はちゃんとキャッシュの
ままですから、誤解しないでください。けっこう現・預金に配分している資金
も有ります)にすることができたのは、サラリーマンとして生活費に使える資
金は毎月安定的に確保できていたからでした。

 2002年以前は株で年間300万円から600万円くらいしか儲けること
が出来なかったのに、2003年に一気に1800万円も儲けられたのは、一
時的に含み損状態になっても、その損は不動産収入やサラリー収入でカバーす
ればいいと腹をくくって大底近辺で株を買えたからだと分析しています。それ
が成果に結びつきました。

 サラリーマンをやめて、安定収入が無くなってからは、このような決断を行
うことができなくなりました。そのような意味では専業投資家よりサラリーマ
ンのほうが圧倒的に優位にあると、いまでも考えています。


 自分の資産運用全体で利益を安定的に伸ばし資産をトータルで増やすことが
できるなら、あるアセット部分(=例えば株とか金とか外国の投資信託など)
で損をしても気にしない。

 トータルで利益を上げ、資産の蓄積を増やしていければいいと考えられるよ
うになったことで、リスクを従来より果敢にとっていけるようになったという
ことがいえると思います。しかし怖くなったらさっさと逃げ出すのはいうまで
もありません。

 私の場合だけではなく、このように「投資の損は何で取り返しても良い」と
思えるようになれれば、あらゆる投資で従来よりリスクを取れるようになるの
ではないでしょうか。


 株式投資ばかりではなく事業でも、人生でも本当にこのリスクを取らなけれ
ばならないという時は、確実にあると思います。無謀なリスクは取るのはバカ
らしいことです。しかし株式投資でも事業でも人生でも安全なプレイだけして
いたのでは大きな利益は掴むことができないということも忘れてはいけないと
考えています。

(後略)


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)



★病気に負けるな石川臨太郎! 石川臨太郎応援企画 本日第9号配信中♪★


 本日第9号配信! 村田雅志氏による、石川臨太郎研究コンテンツ。

【村田雅志の「石川臨太郎有料メルマガ生涯パートナー銘柄の研究」の研究】

この応援企画(「生涯パートナー銘柄の研究」の研究)は、有料形式で3カ月
間(計12回)のメルマガとしてご提供いたします。
 2008年12月より10年間配信されていた有料メルマガ509回分全て
を分析し、研究いたします。それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析
や現在の評価などを加味して解説します。

村田氏の思いはこちらをお読み下さい
  ⇒ http://www.okuchika.net/?eid=8303

======


●第6号(4/23配信)より

 後ほど、「2)選んだ理由の箇条書き」を整理するとわかることですが、研
究銘柄を選び出す理由の多くは、いくつかの基準に基づいて優良とされるもの
を選び出す方法(いわゆるスクリーニング)です。このため、研究銘柄を選び
出すためのルール(のようなもの)がわかってしまえば、石川さんでなくても
誰もが研究銘柄を選び出すことができますし…
(中略)
 箇条書きは、銘柄にもよりますが、少なくとも3つの理由が示され、多いと
理由が9つくらいまで増えます。ただ、メルマガを確認すると、記載されてい
る理由は、概ね次のように整理することができます。
(後略)


第1号目次
 ■有料メルマガで取り上げられた企業数
 ■メルマガで一番取り上げられた企業は?
 ■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介

第2号目次
 ■石川さんは化学好き?〜研究銘柄を業種別にみる
 ■石川さんは意外と大企業嗜好?〜研究銘柄を市場別にみる
 ■石川さんは中型が好き?〜研究銘柄を時価総額別にみる

第3号目次
 ■生涯パートナーの絶対条件!〜研究銘柄を自己資本比率で整理する
 ■赤字企業は嫌い!〜研究銘柄をROEで整理する

第4号目次
 ■低利益率でも大丈夫?〜研究銘柄を営業利益率で整理する
 ■上場廃止銘柄を確認する

第5号目次
 ■まずは確認〜メルマガの構成
 ■研究銘柄の語り方
 ■創業時期などの沿革、事業の紹介
 ■株価や業績の変化

第6号目次
 ■研究銘柄の語り方
 ■「研究銘柄に選んだ理由」の構成
 ■常に現状をチェック〜研究銘柄として選んだ銘柄の最近の動向
 ■株価下落リスクを可能な限り避ける試み〜選んだ理由の箇条書き

第7号目次
 ■研究銘柄を分析する手順
 ■研究銘柄の資産価値の定義
 ■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
 ■研究銘柄の事業価値の計算方法
 ■研究銘柄の事業価値を定性的に考える

第8号目次
 ■コラムの内容を整理
 ■同じタイトルのコラムが続く
 ■石川さんと「メンタル」の関係
 ■石川さんが語る「夢」の効用
 ■儲けられない投資家

第9号目次
 ■石川さんが考えるインカムゲインの「あるべき姿」
 ■石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
 ■石川さんの投資哲学は戦闘?
 ■株式投資における戦略、戦術、戦闘力
 ■インカムゲインを一気に確保する戦闘

=====

●申込要項

 これは3ヶ月限定の企画です。
 いつ購読開始しても、全てのコンテンツをお読みいただけます。

購読料:全12回(3ヶ月) 9,720円(税込)
配信日:毎週火曜日 3月19日〜6月4日の12回

 ご購読開始日以前の既配信分は、入金後にまとめて配信させていただきます。
 例)5月15日ご入金の場合、3月19日〜5月13日の既配信分をお送り致
   します。その後、毎週火曜日に最新号を配信にいたします。


 お申込はこちら ⇒ https://goo.gl/xwdPn4


このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraecla
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


===================================


■ お知らせ ■


【炎のファンドマネージャー有料メルマガ第240号、好評配信中!!
 ご購読をお待ちしております!】


 「炎のファンドマネージャー」の有料メルマガ「炎の投資情報」第240号
が好評配信中です。


【決算発表を踏まえた注目銘柄情報満載!!】


【5/13 第240号では】

■内需銘柄として注目のテノックスが好決算発表
■LibWork(1431・Q)が上方修正発表
■アドソル日進(3837・T1)も1期前倒しで売上達成
■サイネックス(2376・T1)は穏健な業績結果にとどまる
■信和(3447)は期待外れ
■今週の決算説明会出席予定


 → ご案内ページ http://www.honohfm.com/


===================================


◆コラム「書評:銃・病原菌・鉄(下) 1万3000年にわたる人類史の謎」


 書評:銃・病原菌・鉄(下) 1万3000年にわたる人類史の謎
 ジャレド・ダイアモンド 著 草思社
 https://amzn.to/2VXpnYr


●「愛と思いやりの社会」と「恐怖と暴力で支配される社会」

 本書は<銃・病原菌・鉄>を主題とした文明論であるが、人類の「コミュニ
ケーション」について述べた本とも言える。

 「銃による殺し合い」、「病原菌による感染」、「鉄という「知識」の伝達」
はどれも、人間と人間の間のコミュニケーションによって発生する。

 著者は「我々が未開だと思っているアボリジニなど狩猟採取生活をしている
人々の方が個体としては優秀だ」と述べている。

 筆者も全くその通りだと思う。例えばアボリジニに限らず、ナイジェリアな
どでも「弱い乳幼児」はすぐに死亡する。厳しく言えば自然淘汰だ。日本のよ
うな先進国ではごく当たり前の「保育器」など提供されない。

 また、高齢者も自分で自分の面倒を見ることができなくなれば自然死を迎え
る。日本をはじめとする先進国のような長寿社会とは無縁であるし、バリア・
フリーや寝たきり生活を支える社会的基盤も無い。

 つまり、先進国社会では、自然淘汰では排除されえるはずの「弱い人々」を
高い社会コストをかけて支えているのだ。

 このことは、一見すると無駄なことのように思えるので、共産主義やファシ
ズムなどの国々では「優性主義」に基づいて、「役に立たないように思える弱
者」をターゲットとした虐殺が繰り返されてきた。

 しかし、これは人類がどのように発展してきたのかを理解しない愚かな考え
方である。

 人類が発展できたのは巨大な「社会」=「チーム」を構築する能力がすぐれ
ているからである。

 例えば、初期の狩猟採集社会では、せいぜい数十人くらいまでの部族単位で
行動していたが、より大きく強い部族に吸収される形で、社会(組織)が成長
し、国家と呼ばれるものにまで巨大化した。

 例えば、1億人(匹)とか3億人(匹)という単位の集団は、大型哺乳類で
は到底考えられない大きなものである。

 この巨大集団は二つの要素で統率されている。「暴力と恐怖」と「愛と思い
やり」、つまり鞭と飴である。

 どのような先進的な国でも、凶悪犯罪者は暴力によって死刑に処せられたり、
刑務所に押し込められたりする。そして、その恐怖が犯罪を抑止し、治安を保
つ。

 しかし、それだけでは獣にしか過ぎない。人間だけとは言わないが、少なく
とも近代において人間社会を維持する重要な要素として「愛と思いやり」は欠
かせない。

 例えば、ギリシャ・ローマ時代のガレー船の漕ぎ手や、かつての米国南部の
農園のブラウン人(黒人)奴隷たちを鞭うって無理やり働かせるのは可能であ
っただろう。ただ、労働を強制する奴隷労働は共産主義の計画経済(働く個人
の収入を認めない共産主義は農奴制と全く同じ仕組みで、荘園領主が共産党に
変わっただけである)でその非効率性が明らかになったし、豊臣秀吉の墨俣一
夜城などの土木工事での成功は、やる気の無い人夫たちにいくら労働を強制し
ても無駄で、インセンティブを与えてやる気にさせることが、どれほど効率性
が高いかを如実に示している。

 したがって、自然淘汰で排除されるはずの弱者を救い上げ守る「愛と思いや
りの社会」の方が、「恐怖と暴力で支配される社会」よりも優位に立てるのだ。


●創意・工夫を鞭で支配できない

 人間社会が高度な社会を築くことができるようになった最大の理由は、農耕
によって余剰生産物を生み出すことができるようになった点にある。

 酋長も皆と同じように狩りに出かける部族社会での専門化は、総人数の点と
食料獲得のできない人々を養うことが困難であるという二つの点で実現可能と
は言えない。

 余剰食糧の生産だけでは無く、それを貯蔵する手段の発達によって社会集団
が大きくなり、専門家を多数抱えることができるようになった。

 この専門知識の集積と「交換」によって、驚くほど高度な文明が人類の歴史
と比べれば1瞬ともいうべきここ1万年ほどの間に発展した。特に産業革命以
降の驚異的発展をグラフ化すれば、あっという間に天空まで届きそうな驚異的
スピードである。

 重要なのは、このような知識=創意・工夫は、より多くの「交換」が行われ
ることによって加速するということだ。

 過去の歴史において、人口密度の高さと社会集団の規模が「交換」を促す重
要な要素であった。それは現在でも同じだが、通信技術が発達した現在では
「自由な交換」がより一層重要になってくる。

 例えば、ファシズムや共産主義が支配する社会で、自由な情報の交換は望め
ない。したがって、自由な交換が可能な、資本主義・民主社会が極めて有利な
のである。

 米国が金融やITで派遣を握ることができたのも「交換が自由な社会」であ
るからだ。

 逆に人民を恐怖と暴力で支配する、ファシズムや共産主義の国々では優秀な
研究者や起業家の自由な創意工夫が生まれにくい。いくら鞭で打っても、バイ
オやITなどの先端研究で勝つことはできない(盗むことによって追いつくこ
とはできるかもしれないが・・・・)。

 結局、自然淘汰の結果選ばれた人々が個々人としては優秀であっても、「恐
怖と暴力が優勢である社会」は「愛と思いやりが優勢な社会」に、社会(チー
ム)全体としては勝てないのである。


(大原 浩)


★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏と「人間経済科学研究所」
(JKK)を設立しました。HPは<https://j-kk.org/>です。
★夕刊フジにて「バフェットの次を行く投資術」が連載されています。
(毎週木曜日連載)


【大原浩の書籍】

★バフェット流で読み解くGINZAX30社2019年度版<上巻+下巻>
(昇龍社・アマゾンキンドル版)が発刊されました。
 上巻:https://amzn.to/2ztqB3m
 下巻:https://amzn.to/2L7olUf

★「バフェット38の教え・応用編」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
 https://amzn.to/2Lxd8sJ

★「バフェット38の教え」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
 http://amzn.to/2f7AZkD

★終身雇用の実力主義―バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略―
 アマゾン・キンドル版
 https://amzn.to/2GdMYx2

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2018年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)が発刊されました。
 上巻:http://amzn.to/2wtdH3m
 下巻:http://amzn.to/2wjJTFE

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2017年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)
 上巻:http://amzn.to/2clE4yw
 下巻:http://amzn.to/2clFbxZ

★バフェット流で読み解く、GINZAX30社<特選・優良企業>
 昇龍社、アマゾン・キンドル版<上・下巻>2016年度版
 http://goo.gl/3icB5G
 http://goo.gl/ltVLIs

★『投資の神様』(バフェット流投資で、勝ち組投資家になる)<総合法令>
  http://goo.gl/MKtnf6

★「客家大富豪の教え」18の金言」に学ぶ、真の幸せをつかむ方法
 著者:甘粕正 <アマゾンキンドル版>
 http://goo.gl/rKIvhB

★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」
 昇龍社(アマゾン・キンドル版)
 http://goo.gl/UMxBYs

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/Blo6KT

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/iz1GUV


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)


このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/wriatavoup
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


===================================


■ お知らせ ■


 たけぞう氏「中長期投資家に向けた役に立つトレード法 セミナー開催!」
 +YEN蔵氏との座談会


◆見るのは3つの指標だけ!
 25年間株式トレーダーで活躍してきた、たけぞう氏による中長期投資家向
けのトレード法セミナーを開催します。
 株が大好きなたけぞう氏が、中長期志向の投資家に向けて、役に立つトレード
 の方法を伝授します。

◆今後の相場展望も解説!
 今後のリスク(日銀ETF、TOPIX入れ替え、米中問題など)にも触れ
 ていきます。

◆有力銘柄の探し方も伝授!
 例えば、国策銘柄になるだろうと思う企業の探し方も具体的にお話しします。

◆YEN蔵氏との座談会も開催!
 外資系銀行で為替トレーダーだったYEN蔵氏との座談会も同時開催。
 トレーディングの哲学や極意など貴重な話題を聞けるチャンスです。
 Twitter: @YENZOU


◆たけぞう氏より
 【たけぞう】の名前で8年間続けているツイッターのフォロワー数は、現在
54,000人を超えています。Twitter: @noatake1127

 現在の株式市場は機械化が進み、個人投資家にとり大変難しい環境になった
と思います。
 そこで私も様々な考えの基、株での収益をどうしたら安定的に上げられるか
模索しました。

 まずは原点回帰で今から出来る事を解り易く、中でも特に重要な部分を集約
して皆様にお伝えできればと思っています。

 どうぞよろしくお願いします。


【開催概要】

日時:5月25日(土) 13:30〜16:45
場所:東京都渋谷区

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8380


※当セミナーは、特定の金融商品を斡旋・販売するようなことはありません。
 純粋に情報提供ですので、安心してご参加下さい。

主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム


===================================


当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.mag2.com/m/0000020640.html
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。


==================================


JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:社会の出来事



JUGEMテーマ:書評



JUGEMテーマ:歴史




コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
海外投資実践入門DVD

「中東・インド・ベトナム・香港 海外投資実践入門DVD」
2012/4/7に東京銀座で開催されたセミナーDVDです。他では聞けない情報満載!
石川臨太郎有料メルマガ特別版!
現在闘病中の火曜日執筆者、石川臨太郎氏の有料メルマガです。 現在特別版を1ヶ月分販売中! 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM