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株高の条件



 海外投資家の売りを背景に日本株はやや頭重い展開が見られます。

 昨年12月25日のブラッククリスマス(筆者は敢えてこう呼ぶ)がボトムでその後は海外株の上昇に先導された形で上昇傾向が続いていますが、じり高歩調ではありますが、頭重い展開がであることは明らかです。

 実際に2018年度末の日経平均が3年ぶりに前年度末の水準を下回ったことでもこうした潮流は理解されます。


 かつて筆者はロンドンの投資家顧問会社にトレーニーとして配属され、年金運用の現場を見て参りましたが、国際分散投資の視点で日本株はバブル崩壊後においても重要な位置にあったと記憶しています。運用対象の大半は日本を代表する国際的な企業でしたが、これは流動性の裏付けがあってのものでした。

 と同時に日本企業の潜在的な成長力、技術力、優れた製品開発力などを評価してのものだったと理解しています。

 海外投資家の国際分散投資ニーズがなくなる訳ではないでしょうが、日本の名目GDPが1%以下に留まる状態では投資対象国としての魅力に欠けるということが問題と言えます。


 つまり筆者が仮に海外投資家の立場だったら、こんな低成長の国に投資を積極的にする必要はないと考えるでしょう。

 日本は世界でも奇異な存在で、欧米先進国と比べても名目経済成長の低調ぶりが際立っています。それはPB(プライマリーバランス)重視の視点で積極財政を打ち出せないためです。しかも2014年の消費税増税が経済成長に大きな妨げとなったことがここに来ても足かせとなっているとの経済専門家からの指摘となっています。

 国の借金1000兆円以上という言い方で不安感を煽るような政策当局の意見、プロパガンダは多くの既存メディア(新聞や地上波テレビなど)によっていつの間にか国民の頭に刷り込まれてしまった感があります。

 そんな途方もない借金を抱えた少子高齢化で先行きが不安な日本に海外投資家がリスクテイクなどしない。このような状況下では株価が頭重い展開となるのは致し方ない・・・。
 とあっさり日本国民は負けを認めるのでしょうか。

 平成から令和に元号が変わろうとしている今、起死回生の施策がきっと打ち出されてこの停滞局面が打破されるに違いない・・。

 筆者の期待は多くの投資家、億の近道の読者の期待でもあります。

 今年の10月から消費税が8%から10%に引き上げられるとの見通しがある中で、委縮している経済に対して力強い発展への道筋がどのように示されようとしているのでしょうか。

 このまま、日本が消えてなくなる訳にはいきません。隣国に馬鹿にされる状況に耐えながらもしっかりと国体を発展保持することがこれからの世代に生活向上のために求められています。

 そのためには各企業の技術力向上、世界をリードする産業、技術の育成、そのための人材育成、国土強靭化への取り組み、地方と東京の格差是正、東京への一極集中から地方創生への一層の取り組み拡大が求められています。

 具体的には緊縮財政を積極財政に転換させ、デフレ経済からの脱却を図ることが喫緊の課題です。

 PB重視を少し政策の中心から遠ざけ、積極財政と公共投資拡大、10月からの消費税増税の見送りなどを通じて名目GDPの思い切った拡大を図る政策に転換すべきではないでしょうか。
 5月からの令和時代到来はそうした新たな時代にふさわしい国民の期待に沿った施策が打ち出される必要があります。


 海外投資家には様々なタイプの投資家が混じっていますが、日本国の方向性が明確に示されれば一気にポートフォリオをポジティブに変更しようとしてくるに違いありません。
 トヨタやソフトバンクGに続く、積極的な技術開発を推進する国際的な企業群を中核にした日本株の世界から更なる有望企業がいくつも登場し海外投資家にも高い評価をされることになれば、また新たな展開が待ち受けているものと期待されます。


 個別企業に目を向けると日本ではなかなか米国のようなユニコーン型の企業が出て参りませんが、水面下では予備軍が存在していると推察されます。

 その片鱗があったメルカリ(4385)やCYBERDYNE(7779)、ユーグレナ(2931)はいつの間にか黄昏状態。赤字が続く企業への評価は創薬ベンチャーにのみ関心が集まる状態です。

 先行人気のAI関連企業やIoT関連、ブロックチェーン関連、自動運転関連などのテーマ株も目先の投資家の短期売買の対象になるだけで世界に誇れる企業の登場にはまだ先の話なのかも知れませんが、時価総額1兆円企業が出なくても1000億円クラスが10社出てくるように力強さがあれば日本の株式市場に対する海外投資家の見方も変わってくるでしょう。


 先日、筆者はある指紋認証技術を持った企業のトップと会食しましたがこの会社は長年の研究開発の成果がもう間もなく世の中に示される時が近づいていると期待を膨らませているという。既に多くの株主にも支えられて、ユニコーン型企業となることを夢見ているとの話をお聞きしました。

 こんな企業がきっと水面下で活躍していると考えれば日本国も満更ではない。
 多くの投資家が集まる株式市場がこうした企業の登場で活性化してくれることを期待したい。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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