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メガバンク

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 最近知り合いから聴いた話が面白かったです。

 金融機関(銀行など)の本人確認やら犯罪収益移転防止法(犯収法)に絡んだ対応が大変なことになっているようです。
 何せ犯収法では反社会的勢力の資金源を断つとの目的で、やたらと金融機関への指導を強めるばかりで、本人確認やら取引内容の確認やら銀行窓口などはテンテコ舞いだそうです。加えて特殊詐欺防止策を一律に警察から求められているため、特に大手銀行の対応が過剰なまでに厳しくなっているわけです。
 何せ全てを現場に丸投げしているのですから大変なのは窓口と顧客です。

 高齢で歩くのもままならず、そして痴呆も進行しているお父上の取引口座を幾らかでも元気なうちに整理しておかないと「イザと言うときに困ってしまう」と心配したお母様から銀行口座の整理を頼まれたそうです。お母様も80代となり自分では処理も出来ないから息子に任せたい、と言うお話でした。

 そこで、出してもらった通帳をもとに某メガバンクに問い合わせたところ、預金を引き出すにしても口座閉鎖にしても、何をするにも「本人が窓口に来なければダメ」の一点張りだったと言うのです!

 「出掛けるのは大変だし、耳も遠くなり話すのも大変なので、言われた通りの書類を揃えるから何とかならないか?」と訊いても、本人が店頭に来て使途を説明し、本人が署名などをしなければダメという門切り型の返答を繰り返すばかりだったそうです。
 病気などで寝たきりの場合には?と訊いても「それでも店頭へ・・・」と言う繰り返しで、恐らくマニュアルがそのようになっているのだろうとの事でした。

 例えば、何方か行員が実家に来て本人確認をしてもらえないか?と聞いても、
「外回りの営業員は営業行為しかできないので本人確認などは出来ない」
「ほかに専門の担当者もいない」・・・と言うばかり。
 埒が明かないので、それでは何とか本人を連れて窓口に行けば口座を閉鎖して預金を出してもらえるのか?と訊いたら、
「警察の指導もあり、他口座への振り込みは出来るが現金をお渡しすることは出来ない事もある」・・・と言いだしたので「はぁ〜?」と訊き直したそうです。
 つまり本人と実の息子が行っても疑うのか?俺は特殊詐欺犯か?と(爆笑)

 口座を整理したいし、近所の工務店にバリアフリーの工事を頼みたいので現金が欲しいとのお母様の話しをしたら「それなら見積書を持参するように」と言い出す始末。
 実の親子で窓口に出向くオレオレ詐欺が居る訳がないだろ!・・・と(呆)

 どうやらこの担当者は犯収法と特殊詐欺防止を混同していると感じられたので、「それは可笑しい、実の親子が出向き本人確認まで済ませてさえも金を降ろせないのか?」と再度訊いたところ、
「はい。ご本人の他銀行口座へのお振り込みなら(無料で)処理いたしますが、現金をお出しすることが出来ないケースも多い」・・・と言い出したため、
「では聴くが、その口座が本当に本人のものであると貴行はどうやって確認するのか?間違いなく不正口座では無いと言い切れるのか?それは無理でしょ。つまり、他行に移してしまえば貴行には責任が無くなると言う無責任な対応では無いのか?」と問い質したら黙ってしまった・・・。

 終いには「警察官が立ち会うこともあります」と言い出したので、
「では警察官が立ち会ってくれる日に行くから日時を決めてくれ」と返したら
「それは分からない」と・・・。流石に怒りを通り越して呆れ返ったというお話しでした。

 一事が万事です。利用者の利便性など二の次三の次。


 これは東芝再建を主導しているメガバンクの一支店の話しです。

 そもそも彼ら自身がシステムを強化したり担当者を増やしたりなどユーザーの為に汗を流し、また法令作りに協力して詐欺への罰則を強化したりと言った手を打つのが先決のはずですが、責任回避や利益を優先するため負担増を利用者に(無差別に)転嫁することばかりに熱心です。つまり投資家保護、顧客保護ではなくて自己の都合ばかりを優先していると言うことです。

 その一方で高齢者にはボッタクリ商品を売りまくり、生活弱者には大量の広告宣伝費を注ぎ込んで高利貸しを推進しています。

 本来ならば政府・行政が率先して詐欺への罰則を強化し、犯罪者を逮捕し易い法令などを整備すべきです。民間なら本人確認を現実に則した方法を模索するなど、詐欺防止に向けてやれることは多々あります。が・・・、やらない。何せコストがかかるし、行政は縦割りのため効率的に動かないから。つまり詐欺は「やった者勝ち」が続きます。


 よく考えれば、我々個人レベルでメガバンクと取引するメリットは余りありません。首都圏に店舗が多いこととブランドくらいでしょうか。
 一方で、中小金融より預金金利は低いし対応も杜撰です。

 繰り返しますが、こんな連中に東芝再建のカギを握られているのですから…上手く行くはずもありません(苦笑)


 そんな中で米国ファンドのベインが東芝本体への1兆円レベルの出資を検討していると報じられました。王道ですね。この違いこそが活力の違いです。

 不調とみれば資金回収を急ぐメガバンク、利権が絡んで動けない(原発利権を残したいが目立ちたくない)経産省と政治屋。
 イザと言うときに何の助けにもならず、思慮の無い貸し剥がしを見てきた国内企業がある程度の資金をため込む気持ちも判ります。


 東芝は我々に良い勉強材料を与えてくれています。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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