(20)コネクタ(1)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、コネクタについてお話します。
携帯電話は、上側の表示がある上筐体とボタンのあるの筐体(きょうたい)に分かれています。これらをつなげるにはどの様にしているのでしょうか?
これが、コネクタです。上側下側両方に、基板があって電気的につなげなければなりません。そこで出てくるのが、コネクタなのです。
携帯電話の部品のなかで、コネクタがもっとも部品点数が多く、どのコネクタメーカも激しい競争になっているのが現状です。
では、コネクタの外観を簡単に説明したいと思います。
オス側、メス側があり、これが、合わさることによって、電気信号を伝達します。オス側もメス側もプラスティックの小さい箱にたくさんの細い板金が埋め込まれています。
もう少しわかりやすくしてみましょう。見た目は、ちょうどゲジゲジ虫やムカデみたいな格好しています。胴体の部分がプラスティックで脚の部分が板金になっていると想像してみてください。
胴体のプラスティック部分に凹みがあるのがメス側、凸があるのがオス側です。
メス側の外に出ている板金の脚の部分は、凹みの内側まで突き抜けています。
オス側も同じように外側の脚の部分の板金は、凸部まで突き抜けています。
オス側の凸部とメス側の凹部を合わせると、オス側の板金の脚からメス側の板金の脚まで電気的につながるのです。
脚の数は少ないもので、2ピンから多いものでは、40ピンのものがあります。
例えば、携帯電話の上の基板と下の基板を接続するには、最大40ピンのものが使われたりします。
このように、コネクタは電気信号を伝える板金とそれを保持するプラスティックから出来ているのです。
では、次にコネクタの使われている部分をざっとあげてみましょう。
今出てきた
1、携帯電話の上側基板と下側基板との接続
2、カメラ基板と携帯電話の基板との接続
3、LCD基板と携帯電話の基板との接続
4、サブLCDと携帯電話の基板との接続
等々、この様に、携帯電話のカメラや画面(LCD)と携帯電話本体の基板との接続には、コネクタが必要なのです。携帯電話1台で5〜10個ぐらいは使われます。
こうなると、どのコネクタメーカも、携帯電話に採用されたいでしょう。これは、競争となり、コネクタメーカの淘汰をうながしますし、コネクタメーカの技術革新は進みます。
同時に、携帯電話製造メーカ(セットメーカ)でも技術革新は進みます。こんどは、部品点数の多いコネクタをなんとか減らそうとするのです。
ここで重要なことを話します。
コネクタメーカにとっては震撼ものでしょうが、携帯電話の内蔵部品の中でも、コネクタは、携帯電話の小型化、薄型化のトレンドをモロに受けています。コネクタを薄くしたり、小さくすれば、そのまま、携帯電話自体が薄く、小さくなる可能性がでてくるのです。
携帯電話の実装部品のなかで、数の多い部品を薄型化、小型化できれば、その効果も大きいのです。コネクタメーカではここまで技術革新の範囲となります。
しかし、携帯電話をつくっているセットメーカから言うと、コネクタがなくなってしまえば、セットが小型化薄型化するのです。
まとめますと、部品点数の多いものは、まず薄型化、小型化を迫られ、技術革新が進みます。しかし、ついには、薄型化、小型化の究極としてなくされる方向に技術は進んでいくという、イノベーションの典型となると考えられるのです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、コネクタについてお話します。
携帯電話は、上側の表示がある上筐体とボタンのあるの筐体(きょうたい)に分かれています。これらをつなげるにはどの様にしているのでしょうか?
これが、コネクタです。上側下側両方に、基板があって電気的につなげなければなりません。そこで出てくるのが、コネクタなのです。
携帯電話の部品のなかで、コネクタがもっとも部品点数が多く、どのコネクタメーカも激しい競争になっているのが現状です。
では、コネクタの外観を簡単に説明したいと思います。
オス側、メス側があり、これが、合わさることによって、電気信号を伝達します。オス側もメス側もプラスティックの小さい箱にたくさんの細い板金が埋め込まれています。
もう少しわかりやすくしてみましょう。見た目は、ちょうどゲジゲジ虫やムカデみたいな格好しています。胴体の部分がプラスティックで脚の部分が板金になっていると想像してみてください。
胴体のプラスティック部分に凹みがあるのがメス側、凸があるのがオス側です。
メス側の外に出ている板金の脚の部分は、凹みの内側まで突き抜けています。
オス側も同じように外側の脚の部分の板金は、凸部まで突き抜けています。
オス側の凸部とメス側の凹部を合わせると、オス側の板金の脚からメス側の板金の脚まで電気的につながるのです。
脚の数は少ないもので、2ピンから多いものでは、40ピンのものがあります。
例えば、携帯電話の上の基板と下の基板を接続するには、最大40ピンのものが使われたりします。
このように、コネクタは電気信号を伝える板金とそれを保持するプラスティックから出来ているのです。
では、次にコネクタの使われている部分をざっとあげてみましょう。
今出てきた
1、携帯電話の上側基板と下側基板との接続
2、カメラ基板と携帯電話の基板との接続
3、LCD基板と携帯電話の基板との接続
4、サブLCDと携帯電話の基板との接続
等々、この様に、携帯電話のカメラや画面(LCD)と携帯電話本体の基板との接続には、コネクタが必要なのです。携帯電話1台で5〜10個ぐらいは使われます。
こうなると、どのコネクタメーカも、携帯電話に採用されたいでしょう。これは、競争となり、コネクタメーカの淘汰をうながしますし、コネクタメーカの技術革新は進みます。
同時に、携帯電話製造メーカ(セットメーカ)でも技術革新は進みます。こんどは、部品点数の多いコネクタをなんとか減らそうとするのです。
ここで重要なことを話します。
コネクタメーカにとっては震撼ものでしょうが、携帯電話の内蔵部品の中でも、コネクタは、携帯電話の小型化、薄型化のトレンドをモロに受けています。コネクタを薄くしたり、小さくすれば、そのまま、携帯電話自体が薄く、小さくなる可能性がでてくるのです。
携帯電話の実装部品のなかで、数の多い部品を薄型化、小型化できれば、その効果も大きいのです。コネクタメーカではここまで技術革新の範囲となります。
しかし、携帯電話をつくっているセットメーカから言うと、コネクタがなくなってしまえば、セットが小型化薄型化するのです。
まとめますと、部品点数の多いものは、まず薄型化、小型化を迫られ、技術革新が進みます。しかし、ついには、薄型化、小型化の究極としてなくされる方向に技術は進んでいくという、イノベーションの典型となると考えられるのです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)