(18)板金(1)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、板金についてお話します。
その前にすこしだけコネクタのお話をします。なぜ、コネクタの話しをするのかというと・・・。携帯電話に使われているコネクタは、プラスティックと板金の技術でできている複合製品なのです。
前回、前々回は、プラスティックについてお話しましので、実は、コネクタの半分はわかってしまったことになるのです。
今回板金のお話をして、コネクタの話へとつなげていきたいと思います。
さて、板金という言葉を聞いてどの様な、イメージがわくでしょうか。
車に乗っている人は、車を板金屋さんに直してもらったなどと言うときの板金を思い出すかもしれません。
ある人は、おめでたい時に飲む金箔入りのお酒を思い出す人がいるかもしれません。テレビなどで、米粒ほどの金を職人さんが、たたいて薄く延ばして金箔を作っているのをみたことがあるかもしれません。
共通しているのは、『金属の板をたたいて形をつくる』ということですね。
もう少し、イメージでお話を進めていきましょう。
クッキーを作るところを想像してみてください。材料をこねて、麺棒で薄く延ばしたりして、薄い生地をつくります。それを、子供が喜ぶような形に切り抜きます。象や星の形の金属で作られた枠で抜いたりします。
板金も、『金属の板を枠で打ち抜く』ことをします。
ここは重要です。
板金とは、
『金属の板を、たたいたり、延ばしたり、打ち抜いたりする』ことと捉えてください。
加工方法については、次回にゆずるとして、この板金はコネクタのどの様な働きをしているのでしょうか。
コネクタとは、接続するという意味なので、何かと何かをつなぐものです。携帯電話は、カメラをはじめ、バッテリはもちろん、マイクロSD、イヤホン、など色々な、機能がありますが、その一つ一つに、コネクタがついているのです。
カメラと携帯電話の基板をつなぐにも、バッテリと携帯電話の基板をつなぐにも、その他の色々な機能を携帯電話の基板とつなぐのにも、全てコネクタが必要なのです。
そして、板金は、カメラと携帯電話の中の基板を電気的につなぎます。バッテリと携帯電話の基板の電気の供給を板金が行います。このとき、板金は端子と呼ばれます。この言葉を覚えておいてください。
この板金の技術でつくられた端子が、マイクロSDカードと携帯電話の基板とのデータのやり取りを伝えますし、イヤホンと携帯電話の基板との音声信号を伝えるのです。
コネクタの端子は、このように、電気信号を伝える働きをしているのです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、板金についてお話します。
その前にすこしだけコネクタのお話をします。なぜ、コネクタの話しをするのかというと・・・。携帯電話に使われているコネクタは、プラスティックと板金の技術でできている複合製品なのです。
前回、前々回は、プラスティックについてお話しましので、実は、コネクタの半分はわかってしまったことになるのです。
今回板金のお話をして、コネクタの話へとつなげていきたいと思います。
さて、板金という言葉を聞いてどの様な、イメージがわくでしょうか。
車に乗っている人は、車を板金屋さんに直してもらったなどと言うときの板金を思い出すかもしれません。
ある人は、おめでたい時に飲む金箔入りのお酒を思い出す人がいるかもしれません。テレビなどで、米粒ほどの金を職人さんが、たたいて薄く延ばして金箔を作っているのをみたことがあるかもしれません。
共通しているのは、『金属の板をたたいて形をつくる』ということですね。
もう少し、イメージでお話を進めていきましょう。
クッキーを作るところを想像してみてください。材料をこねて、麺棒で薄く延ばしたりして、薄い生地をつくります。それを、子供が喜ぶような形に切り抜きます。象や星の形の金属で作られた枠で抜いたりします。
板金も、『金属の板を枠で打ち抜く』ことをします。
ここは重要です。
板金とは、
『金属の板を、たたいたり、延ばしたり、打ち抜いたりする』ことと捉えてください。
加工方法については、次回にゆずるとして、この板金はコネクタのどの様な働きをしているのでしょうか。
コネクタとは、接続するという意味なので、何かと何かをつなぐものです。携帯電話は、カメラをはじめ、バッテリはもちろん、マイクロSD、イヤホン、など色々な、機能がありますが、その一つ一つに、コネクタがついているのです。
カメラと携帯電話の基板をつなぐにも、バッテリと携帯電話の基板をつなぐにも、その他の色々な機能を携帯電話の基板とつなぐのにも、全てコネクタが必要なのです。
そして、板金は、カメラと携帯電話の中の基板を電気的につなぎます。バッテリと携帯電話の基板の電気の供給を板金が行います。このとき、板金は端子と呼ばれます。この言葉を覚えておいてください。
この板金の技術でつくられた端子が、マイクロSDカードと携帯電話の基板とのデータのやり取りを伝えますし、イヤホンと携帯電話の基板との音声信号を伝えるのです。
コネクタの端子は、このように、電気信号を伝える働きをしているのです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)