(16)プラスティック(1)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、プラスティックについてお話しようと思います。具体的に製品が思い浮かびませんとイメージしにくいので、製品をあげると、ズバリ、携帯電話の外装の部分がプラスティックで出来ています。
今までで、もっともイメージしやすいのではないでしょうか?
他には、内蔵部品に、数多くのコネクタが使われています。コネクタについては、あらためてまとめますので、今回は、イメージしやすい外装の部分で説明を進めます。
では、早速はじめましょう。
携帯電話の外装部分や電気部品の構造を支えるために、使われているプラスティックは、色々な形をつくることができます。では、どの様にこの製品はつくられるのでしょうか?
ますは、携帯電話の外装の部分を思い浮かべてください。次に、ドロドロのプラスティックを携帯電話の形と逆といいますか、反転といいますか、転写された形をした金型に流し込みます。金型とは、その名の通り、金属でつくった型で、携帯電話の形そのものが転写されています。
もっと簡単に説明しましょう。
子供が、砂場でプリンをつくるところを思い浮かべてみてください。出来たプリンは携帯電話の外装部分で、使ったプリンカップは、金型です。携帯電話の外装は厚みのあるカバーなので、少しプリンカップとは違います。もうすこし、プリンのはなしにつきあってください。
大きいプリンカップと少し小さいプリンカップを重ねたところを思い浮かべてください。大きいカップに砂を入れ、少し小さいプリンカップをその上から押付けます。あまった砂はあふれ、小さいプリンカップと大きいプリンカップの間に砂が残ります。これが、携帯電話の外装にあたります。
大きいプリンカップと小さいプリンカップが、金属で作られた金型にあたり、砂がプラスティックにあたります。これがプラスティック成形とか、モールド成形と呼ばれている方法です。
はい!ストップ。
では、この成形機の機械(プラスティック射出成形機といいます)はどこが造っているのでしょうか?市場のプレイヤーはどのメーカでしょうか?
5631 (株)日本製鋼所 (JSW)
6104 東芝機械(株)
6293 日精樹脂工業(株)
6302 住友重機械工業(株)
6954 ファナック(株)
(株)ニイガタマシンテクノ
こんなところでしょうか。では次に簡単に市場規模を考察してみましょう。
上記メーカの売上高総計から5400億円程度と見積もられます。単純に売上高からシェアを予想すると、住友(40%)日本製鋼所(25%)東芝機械(15%)ファナック(13%)日精(5%)となります。
日本の成形技術は、世界一と言ってよいでしょう。その技術を狙って、企業買収が起こることは、容易に想像がつきますが、その買収によって、企業が発展するかどうかは判断が難しいところです。
自社内の努力で売上高をあげていくのは、人員を増やさなければなりません。
急激な増員は、現場での品質の低下がさけられません。限界があるでしょう。
買収を行って、売上高をあげていくのは企業にとってはひとつの選択肢となるのです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、プラスティックについてお話しようと思います。具体的に製品が思い浮かびませんとイメージしにくいので、製品をあげると、ズバリ、携帯電話の外装の部分がプラスティックで出来ています。
今までで、もっともイメージしやすいのではないでしょうか?
他には、内蔵部品に、数多くのコネクタが使われています。コネクタについては、あらためてまとめますので、今回は、イメージしやすい外装の部分で説明を進めます。
では、早速はじめましょう。
携帯電話の外装部分や電気部品の構造を支えるために、使われているプラスティックは、色々な形をつくることができます。では、どの様にこの製品はつくられるのでしょうか?
ますは、携帯電話の外装の部分を思い浮かべてください。次に、ドロドロのプラスティックを携帯電話の形と逆といいますか、反転といいますか、転写された形をした金型に流し込みます。金型とは、その名の通り、金属でつくった型で、携帯電話の形そのものが転写されています。
もっと簡単に説明しましょう。
子供が、砂場でプリンをつくるところを思い浮かべてみてください。出来たプリンは携帯電話の外装部分で、使ったプリンカップは、金型です。携帯電話の外装は厚みのあるカバーなので、少しプリンカップとは違います。もうすこし、プリンのはなしにつきあってください。
大きいプリンカップと少し小さいプリンカップを重ねたところを思い浮かべてください。大きいカップに砂を入れ、少し小さいプリンカップをその上から押付けます。あまった砂はあふれ、小さいプリンカップと大きいプリンカップの間に砂が残ります。これが、携帯電話の外装にあたります。
大きいプリンカップと小さいプリンカップが、金属で作られた金型にあたり、砂がプラスティックにあたります。これがプラスティック成形とか、モールド成形と呼ばれている方法です。
はい!ストップ。
では、この成形機の機械(プラスティック射出成形機といいます)はどこが造っているのでしょうか?市場のプレイヤーはどのメーカでしょうか?
5631 (株)日本製鋼所 (JSW)
6104 東芝機械(株)
6293 日精樹脂工業(株)
6302 住友重機械工業(株)
6954 ファナック(株)
(株)ニイガタマシンテクノ
こんなところでしょうか。では次に簡単に市場規模を考察してみましょう。
上記メーカの売上高総計から5400億円程度と見積もられます。単純に売上高からシェアを予想すると、住友(40%)日本製鋼所(25%)東芝機械(15%)ファナック(13%)日精(5%)となります。
日本の成形技術は、世界一と言ってよいでしょう。その技術を狙って、企業買収が起こることは、容易に想像がつきますが、その買収によって、企業が発展するかどうかは判断が難しいところです。
自社内の努力で売上高をあげていくのは、人員を増やさなければなりません。
急激な増員は、現場での品質の低下がさけられません。限界があるでしょう。
買収を行って、売上高をあげていくのは企業にとってはひとつの選択肢となるのです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)