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目指せ!テクノロジーインベスター(13)

(13)携帯電話が出来るまで(4)

テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。

そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。

何回かにわけて、携帯電話機の開発の流れをシリーズでお話ししています。
この開発の流れはほとんど量産品を製造している企業にあてはまりますので、これさえわかってしまえば、投資する際の大変有効な武器となります。

では、前回にひきつづき、市場調査、試作スタート、量産を立ち上げ、出荷、そして市場に商品が出てからの動きをお話したいと思います。

皆さんの中にも、街を歩いていて、色々な携帯電話を見せられ感想をきかれたという経験があるかもしれません。これは、携帯電話製造メーカが独自に調査を行っているのです。

前もってデザイン、色、仕様などをエンドユーザから聞き取り、今回、客先に提案する製品の市場での『受け』を調査しているのです。市場調査の内容を受けて提案内容に修正を入れる場合もあります。

一方、設計は、性能を出すことに力点が置かれる試作基板が設計されます。この時点ではサイズも大きい状態ですが、ソフトウェアも開発をスターとしますので、この試作基板が必要となるのです。機構設計も、大雑把なデザインで設計され、外観のチェック、機構上のチェックが行われます。

これを、0次試作と呼びます。この試作での問題点を設計に反映させ、次のステップへとすすみます。

次に、携帯電話の大きさも詳細までつめられ、デザインの修正も済み、その中に基板を実装できるようになるのが、1次試作です。これは、0次試作とは違い、量産時の製造方法で行います。実際に量産をしてみてどういう問題があるかをチェックするのです。問題があれば、設計にフィードバックがかかります。

このプロセスを量産まで1ないし2回多いときには4回も行います。ただし、ここの時間をかける事は、納期が長くなってしまうことと、開発費がかかってしまうことを意味しています。設計の精度を上げるには試作を繰り返すことが望ましいですが、これは、納期、開発費との費用対効果の関係となります。

ここが、重要なポイントとなります。

この機種の発売の日程と開発内容のボリュームに対して、
商品企画や提案する期間(プリプロダクション)が妥当な長さであるか?
開発期間(プロダクション)が妥当な長さであるか? 

前者が短かったり、スタートが遅れていると、市場のターゲットがぶれていたり、発売時に2番煎じだったりします。また、後者が短い場合は、その機種に新規性がある場合に、品質が劣化する場合があります。

このマネージメントがしっかりできている携帯電話製造メーカが商品開発の企画、営業、設計、製造のバランスがトータルにとれていると言ってよいでしょう。

では、先にすすめましょう。

やっと最終段階です。お客さんである通信事業者の立会いのもと量産をおこなってよいかどうかの最終試験が行われます。ここは、携帯電話の製品全般について審議されます。特に、この製品を市場へ出して、問題がでるかどうかを判断します。ここを合格してはじめて出荷することができるのです。

では、出荷して終わりかと言えばそうではありません。量産後の製品のお話をしなければなりません。開発が『攻め』の部分とすると、『守り』の部分が必要です。

『守り』とは?

量産後のアフターケアです。

量産後は、月産数十万台の量産を行います。大概の場合は予想された範囲ですが、色々な不具合が出てくる場合があります。更には、クレームとして問題になるときもあります。このとき、市場ではエンドユーザがどの様な使い方をして発生したのか、そのセットは何が起こっているのか、など調査する必要があります。

ここも、大変重要なポイントです。

市場にてどのような不具合が出たか?これをいち早く調査し、対処できる能力がそのメーカにあるかどうかです。最悪、回収をしなければいけないという判断ができるシステムになっているかどうかです。ここができていないメーカは消費者から信用を失い、市場から退場しなければならなくなるからです。

量産がスタートしてもその機種の生産が終わるまで、サポートできる体制ができているか?『守り』の体制が整っているか?が、このメーカが投資対象として適切であるかどうかの判断材料となるのです。

彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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