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投資情報メールマガジン 2007/06/08
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:村田雅志&生涯遊人)
◆コラム「グローバル投資のポイント(54)」:村田 雅志
◆コラム「連載 テクニカル分析も学ぼう!(6)」:生涯遊人
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◆コラム「グローバル投資のポイント(54)」
■FX投資家も見逃せない米国債利回りの動き■
昨日と今日にかけて、米国の長期金利が、ものすごい勢いで上昇しています。
6月6日の米国債10年利回り(終値)は、4.964%でしたが、翌7日に
は5.130%と、1日で0.17%も上昇し、6月8日の原稿作成時点(午
後8時ころ)には5.206%まで上昇しています。米国債10年利回りが5.
2%を突破したのは、昨年7月6日以来のこととなります。
米国の長期金利が上昇している理由として、米国での資金シフトの可能性が
考えられます。米国の長期金利が上昇した6月6、7日、ニューヨーク株式市
場のダウ平均株価は、値下がりを続け、わずか2日で330ドルほど下落して
います。一方、米国債1ヶ月利回りは、わずかではありますが、低下していま
す。米国の長期金利の上昇(長期債の価格の下落)と株価の下落にあわせて、
短期金利の低下(短期債の価格の上昇)が生じたことを考えれば、投資家が、
比較的リスクの高い長期債や株から短期債に資金をシフトさせたという推察は、
それなりに合理性のあるものと思われます。
では、なぜ米国の資金が、リスクの高い資産からリスクの低い資産にシフト
したのでしょうか。あくまで推測でしかありませんが、個人的には、これまで
続いた米国の利上げの効果がようやく現れたためと考えています。
一般に、長期債の利回りは、短期債よりも高くなるのが自然です。なぜなら、
資金が戻る期日(償還期間)が長くなることは、何が起こるか分からない期間
(不確実性の期間)が長くなることを意味するので、それだけ投資家は余計に
高いリターン(利回り)を要求するからです。
しかし米国の場合、2005年頃より、長期債の利回りが短期債を下回る現
象が続いていました(こうした現象を、当時のFRB議長であるグリーンスパ
ン氏は「謎」と表現しています)。当時は、外国の中央銀行が米国債を大量に
購入したことなどで、10年債利回りが必要以上に低下したと考えられてきま
した。
しかし、いくら外国の中央銀行が米国の長期債を大量に購入したとしても、
米国の政策金利であるFFレートが5.25%まで引き上げられれば、普通の
投資家は、よりリスクの低い短期債に資金をシフトするのが自然です。きっか
けは定かでないものの、米国の長期金利の上昇(長期債の価格の下落)と株価
の下落にあわせて、短期金利の低下(短期債の価格の上昇)が生じていること
は、米国の金融市場が、ようやく自然の状態に戻りつつあることを示している
と考えるべきでしょう。
ここで注目すべきは、長期債や株から短期債へシフトした米国の資金が、今
後どのような資産にシフトするかという点です。資金が、このまま短期債に滞
留し続けるのであれば、米国の長期債や株の先行きは厳しいものになるでしょ
う。
米国の資金が高金利を求めてオセアニア地域に移動する可能性も考えられま
す。6月7日、ニュージーランドは、市場の予想に反して利上げを実施し、政
策金利を8%としました。現在、政策金利が6.25%であるオーストラリア
も、インフレ圧力が高いことから、今後も利上げが続けられるだろうとの見方
が強まっています。米国の政策金利が、今後も据え置かれたままであれば、高
い金利を求めて米国の短期債の資金がオセアニア地域に移動しても不思議とは
言えません。
米国短期債の資金がオセアニア地域にシフトすることが現実のものとなった
場合、歴史的な高水準で推移しているニュージーランドドルやオーストラリア
ドルは、さらに上昇することになります。オセアニア通貨を中心に外国為替証
拠金取引をする投資家の方々は、米国債利回りの動きから、米国の資金の流れ
を推測することも重要になるのかもしれません。
村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)
<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。
現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/
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村田が配信しているポッドキャスト番組のランキングが、
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<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
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「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784883994298
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「連載 テクニカル分析も学ぼう!(6)」
■黄金分割(Golden Section/Golden Ratio)
前回フィボナッチ数列に関して述べましたが、今回は黄金比率に関して解説
したいと思います。
映画の『ダ・ヴィンチコード』をご覧になった方は、殺されたルーブル美術
館館長が床に『ウィトルウィウス的人体図』を書いた場面を覚えてらっしゃる
かもしれません。この人体図は黄金比率によって描かれています。
また現在、東京国立博物館で開催されているダ・ヴィンチ展でも彼の絵画の
多くが黄金比率と遠近法で描かれている事を知ることができます。
黄金分割は神聖比率とも呼ばれ、ギリシャ文字Φ(ファイ)で表され、古代
エジプト、ギリシャ、ローマ、中世アラビア、ヨーロッパと用いられてきまし
た。
黄金分割は0.618:0.382、あるいは1:0.618、
または1.618:1 の比率関係をいいます。
長方形の縦と横の比率など見た目に安定感があり、快く感じる比率といわれ
ています。
ピラミッドの高さと底辺の比、パルテノン神殿の正面の高さと幅の比、ゴシ
ック建築で教会などの基本設計など、さまざまな絵画や建築に使われています。
またトランプや名刺、ニューヨークの国連本部ビルなどもそうです。
正五角形にも黄金分割が使われています。1辺と対角線の長さの比、交わる
対角線同士もお互いに黄金分割してます。
正五角形とその対角線からなる星型五角形をペンタグラムと呼びます。この
マークはピタゴラス学派のシンボルであり、フリーメースンの紋章、米国国防
省の建物、陰陽師である安部清明を祀る清明神社のシンボルなどに使われてい
ます。
また自然界でも、太陽系の惑星間の比率、台風の渦、オウムガイ、たまねぎ、
ひまわりの種の配列などにも黄金比率がみられます。
=次回に続く=
生涯遊人
参考文献:日本テクニカル分析大全(日本経済新聞社)
<筆者について>
現役ベテラン為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析も
日々の実務の中で駆使している。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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「億の近道」のwebがリニューアルしました!
バックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作りになっております。
現在、2006年10月分まで掲載しておりますが、順次過去分を追加してい
く予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読みなどに是非ご利用
下さい。テクニカル講座の画像込みバージョンも読めます。
http://okuchika.net/
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「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は行っておりません。紛らわしい名称の
サービスは弊社と一切関係ありませんのでご注意下さい。
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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
た2枚組DVDです。
◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。
◆マスターへの早道は反復
頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。
詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm
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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
発売!!■
「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム
2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。
◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。
◆充実したボリューム
価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。
詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm
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石川臨太郎
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村田 雅志
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パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
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〜決算発表ラッシュ!! この中で見つけた有望企業の投資ポイントを有料メ
ルマガで解説〜
主力銘柄がM&Aへの防衛策で比較的高水準の株価を維持する中で中小型、
新興市場銘柄の低迷が異常に続いています。既に時は5月半ばの3月決算発表
シーズンとなりあちこちで決算説明会が開かれ、企業経営陣、アナリスト諸氏、
市場関係者の皆さんの走り回る姿が目につきます。
決算は企業にとっては通知簿のようなもの。実際に計画したより良かったの
か悪かったのかを踏まえ、新たな決算に向かっての施策などをお話願うタイミ
ングであります。アナリストはこの発表された内容をもとに企業価値を確認し
て投資家にレポートすることになります。
かく言う私も小規模ながらこうしたアナリスト活動を続けています。決算発
表の中身を事前に想定したより良かったのか悪かったのか吟味し発表された内
容が理にかなったものかを吟味して、今の株価が割安かどうかを評価して皆さ
んにお伝えする作業が基本となります。このような活動を私は有料メルマガで
表現しております。
需給悪で値下がりしている多くの企業の株価は、いずれまた反転上昇の機会
がやってくるに違いありません。需給面で企業価値より売られた場面が投資チ
ャンスにもなるでしょう。新たに株式投資をなさる方も新資金が入って当面の
運用を株式でとお考えの方も企業の内容を吟味するツールとして私の有料メル
マガをご活用願えれば幸いです。
人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。季節ごと
に咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。きれいな花や景
色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発見の旅のエッセン
スをご賞味いただければ幸いです。
決算発表のさなかではありますが、既に有望企業の情報をメルマガで紹介し
ております。じっくりと見て頂きたいと思っておりますのでこの際ご購読をお
申し込み願えれば幸いです。
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ニケートしております。是非ご参加ください。MSNのサービスを利用してお
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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