本日、シンガポールの金融機関のバンカーと面談をしておりました。キャピタルフライトは今に始まった事ではありませんが、昨年も多くの日本人の方が口座開設にシンガポールを訪れていたようです。確かに昨年の大震災以降は、今まで資金を国外へ動かす事がなかったような方々が資産を動かしていたように思います。
纏まった資金を出している方については外為法の報告等がありますが、それに満たない金額を出している方についても、個人の方で2014年3月に5000万円以上の海外資産を保有されている方については調書という形での提出が必須になります。この制度のインパクトは少なからずあると思います。
例えば、家族が知らない間に先代が海外のプライベートバンクに口座を開設し、相続後に発覚する等は結構あるのですが、そのようなケースの他にも5000万円前後の評価の海外の不動産等を所有しているケース、また海外の金融機関にジョイントアカウントで保有しているケース、複雑なケースでは海外の資産管理会社やトラスト経由で資産を保有しているような場合はどのようにすれば良いかという、制度を作った方の想定外のケースが海外で資産保有する場合には多々あるので、ある程度の混乱が生じるのではという話をそのバンカーとしておりました。この調書の提出を回避する為の合法的な対応はいくつかあると思いますが、その方法については私も研究後に紹介出来ればと思います。
今でも高いのですが、これから更に上がる兆しのある相続税、贈与税、そして所得税を回避する為にキャピタルフライトだけではなく、海外移住する方も多いのですが、富裕層の中にはシンガポールを選択する方も結構おります。
シンガポールの物価は高いのですが、治安も良く、インフラも整っているので人気があるのはうなずけます。確かにアジアの中では海外経験が無い方でも抵抗なく住む事ができる国の一つである事は間違いないと思います。
先日、面談した方の発想は私にはなかったのですが、その方が現在住んでいる都内の同じ広さの物件をシンガポールで借りたら金額が下がるから、それも一つの海外移住のポイントとして良いかなと真剣にシンガポールへの移住を検討している方がおりました。もちろん、理由は今後のビジネス展開や子供の教育の事もあるのですが、このような経済的合理性のある方もおります。その方は、今年に入ってから何回もシンガポールを視察されているので、そろそろ決断をされる所だと思います。
残念ながら投資ビザについては今年4月に打ち切られてしまいましたが、これもハードルが上がってしまったのですが、事業を展開している方であればGIPというビザも取得できますので、移住する国の一つして検討するのは良い事だと思います。
税務的にもシンガポールで地域統括会社を設立する事も条件が緩和されているので、さすがに、飲食系の進出は遅いと思いますが、ビジネス的にも業態を選べば可能性はまだまだあると思います。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、都市銀行、外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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纏まった資金を出している方については外為法の報告等がありますが、それに満たない金額を出している方についても、個人の方で2014年3月に5000万円以上の海外資産を保有されている方については調書という形での提出が必須になります。この制度のインパクトは少なからずあると思います。
例えば、家族が知らない間に先代が海外のプライベートバンクに口座を開設し、相続後に発覚する等は結構あるのですが、そのようなケースの他にも5000万円前後の評価の海外の不動産等を所有しているケース、また海外の金融機関にジョイントアカウントで保有しているケース、複雑なケースでは海外の資産管理会社やトラスト経由で資産を保有しているような場合はどのようにすれば良いかという、制度を作った方の想定外のケースが海外で資産保有する場合には多々あるので、ある程度の混乱が生じるのではという話をそのバンカーとしておりました。この調書の提出を回避する為の合法的な対応はいくつかあると思いますが、その方法については私も研究後に紹介出来ればと思います。
今でも高いのですが、これから更に上がる兆しのある相続税、贈与税、そして所得税を回避する為にキャピタルフライトだけではなく、海外移住する方も多いのですが、富裕層の中にはシンガポールを選択する方も結構おります。
シンガポールの物価は高いのですが、治安も良く、インフラも整っているので人気があるのはうなずけます。確かにアジアの中では海外経験が無い方でも抵抗なく住む事ができる国の一つである事は間違いないと思います。
先日、面談した方の発想は私にはなかったのですが、その方が現在住んでいる都内の同じ広さの物件をシンガポールで借りたら金額が下がるから、それも一つの海外移住のポイントとして良いかなと真剣にシンガポールへの移住を検討している方がおりました。もちろん、理由は今後のビジネス展開や子供の教育の事もあるのですが、このような経済的合理性のある方もおります。その方は、今年に入ってから何回もシンガポールを視察されているので、そろそろ決断をされる所だと思います。
残念ながら投資ビザについては今年4月に打ち切られてしまいましたが、これもハードルが上がってしまったのですが、事業を展開している方であればGIPというビザも取得できますので、移住する国の一つして検討するのは良い事だと思います。
税務的にもシンガポールで地域統括会社を設立する事も条件が緩和されているので、さすがに、飲食系の進出は遅いと思いますが、ビジネス的にも業態を選べば可能性はまだまだあると思います。
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