年始にインドを訪問してきました。成田からデリーまでは直行便で約10時間、最近良く行くシンガポール、マレーシアと比較しても2時間強多くかかるぐらいなので、あまり不快感もなく機中で集中して仕事が出来たのであっという間につきました。
デリー空港到着後は南西30Kmの所にあるグルガオン地区を重点的に視察したのですが、この地域は高層ビルが立ち並び、世界中の大手企業のオフィスが立ち並ぶ地域である。デリー周辺部の人口は約1700万人、そのうちの約4分の1の450万人はここ10年で増加しており、多くはデリー周辺の都市が吸収しており、その中でも最も開発が進んでいるのがグルガオンである。
グルガオンの印象としては、15年前の上海や北京のような様相である。現在、同地域では近代的なビル、商業施設、住居等の建築が行われているが、あまりにも流入する人が多く、供給が全く間に合っていない状況である。グルガオン地区でもまだまだ畑がただただ広がる地域も点在するが、もうこの地域の土地を入手する事は困難な状況で2025年を目指しての大規模な都市計画があるとの事である。
この地域の近くでは日本が官民一体となってインドに協力しているデリー・ムンバイ間の産業大動脈構想(DMIC)のルートでもあるので、それらの要因もグルガオン地区の発展のドライバーになる事は間違いないであろう。
○ブラジル(BRAZIL)
国土:日本の22.6倍(世界6位)
人口:1億9197万人(08年)
進出日系企業:305社(08年10月)
在留邦人:6万578人(08年10月)
○ロシア(RUSSIA)
国土:日本の45倍(世界1位)
人口:1億4139万人(08年)
進出日系企業:373社(08年10月)
在留邦人:2,159人(08年10月)
○インド(INDIA)
国土:日本の8.8倍(世界7位)
人口:11億8141万人(08年)
進出日系企業:810社(08年10月)
在留邦人:3,284人(08年10月)
○中国(CHINA)
国土:日本の26倍(世界4位)
人口:13億3740万人(08年)
進出日系企業:2万9,199社(08年10月)
在留邦人:12万5,928人(08年10月)
(出所:IMF)
BRICSの4ヶ国比較したものが上記になります。BRICSの中でも中国、インドにおいては人口が10億人を超えており巨大なマーケットが自国内に内包されている。中国については、日本から近い事もあり上記数値にも表れているように、進出日系企業、在留邦人に関しては他BRICSの4ヶ国と比較しても桁違いに多いが、インドに関しては数値的にはまだ多くなっていない。
2025年に中国とインドについては人口数が逆転すると推測されている。これは中国の一人っ子政策に起因もしているが、インドは現在国民の平均年齢は20代で且つ、日本の人口の約10倍になっている。更に、今後100万人級の都市が2020年までに68までになる事や、鉄道インフラ等が開発されてきて、今後5年間で100兆円の資金が投下されてくる事を考えると注視していくべきである。
中国進出している経営者より苦労話を色々とお聞きするが、インド進出にあたっては現在ではまだインフラが大都市でしか整っていない為にハードルが高いとは思われるが、上層階級は海外で教育も受けている人が多く、更に法整備もされており契約自体が守られる体系である事、また国民も親日の方が多い事、今回の視察で感じた事ですが、日本で伝わっている以上に中間層があつい事、ルピーに対し、リーマンショック後より円高傾向である事も考慮に入れると進出や投資を考える良いタイミングなのではないかと考える。
日本で入手できる情報が限定されているので、質の良い情報については現地の有力者と直接パイプを持っている人間から、多少の資金を投下してでも情報収集・分析する事が必要であろう。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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デリー空港到着後は南西30Kmの所にあるグルガオン地区を重点的に視察したのですが、この地域は高層ビルが立ち並び、世界中の大手企業のオフィスが立ち並ぶ地域である。デリー周辺部の人口は約1700万人、そのうちの約4分の1の450万人はここ10年で増加しており、多くはデリー周辺の都市が吸収しており、その中でも最も開発が進んでいるのがグルガオンである。
グルガオンの印象としては、15年前の上海や北京のような様相である。現在、同地域では近代的なビル、商業施設、住居等の建築が行われているが、あまりにも流入する人が多く、供給が全く間に合っていない状況である。グルガオン地区でもまだまだ畑がただただ広がる地域も点在するが、もうこの地域の土地を入手する事は困難な状況で2025年を目指しての大規模な都市計画があるとの事である。
この地域の近くでは日本が官民一体となってインドに協力しているデリー・ムンバイ間の産業大動脈構想(DMIC)のルートでもあるので、それらの要因もグルガオン地区の発展のドライバーになる事は間違いないであろう。
○ブラジル(BRAZIL)
国土:日本の22.6倍(世界6位)
人口:1億9197万人(08年)
進出日系企業:305社(08年10月)
在留邦人:6万578人(08年10月)
○ロシア(RUSSIA)
国土:日本の45倍(世界1位)
人口:1億4139万人(08年)
進出日系企業:373社(08年10月)
在留邦人:2,159人(08年10月)
○インド(INDIA)
国土:日本の8.8倍(世界7位)
人口:11億8141万人(08年)
進出日系企業:810社(08年10月)
在留邦人:3,284人(08年10月)
○中国(CHINA)
国土:日本の26倍(世界4位)
人口:13億3740万人(08年)
進出日系企業:2万9,199社(08年10月)
在留邦人:12万5,928人(08年10月)
(出所:IMF)
BRICSの4ヶ国比較したものが上記になります。BRICSの中でも中国、インドにおいては人口が10億人を超えており巨大なマーケットが自国内に内包されている。中国については、日本から近い事もあり上記数値にも表れているように、進出日系企業、在留邦人に関しては他BRICSの4ヶ国と比較しても桁違いに多いが、インドに関しては数値的にはまだ多くなっていない。
2025年に中国とインドについては人口数が逆転すると推測されている。これは中国の一人っ子政策に起因もしているが、インドは現在国民の平均年齢は20代で且つ、日本の人口の約10倍になっている。更に、今後100万人級の都市が2020年までに68までになる事や、鉄道インフラ等が開発されてきて、今後5年間で100兆円の資金が投下されてくる事を考えると注視していくべきである。
中国進出している経営者より苦労話を色々とお聞きするが、インド進出にあたっては現在ではまだインフラが大都市でしか整っていない為にハードルが高いとは思われるが、上層階級は海外で教育も受けている人が多く、更に法整備もされており契約自体が守られる体系である事、また国民も親日の方が多い事、今回の視察で感じた事ですが、日本で伝わっている以上に中間層があつい事、ルピーに対し、リーマンショック後より円高傾向である事も考慮に入れると進出や投資を考える良いタイミングなのではないかと考える。
日本で入手できる情報が限定されているので、質の良い情報については現地の有力者と直接パイプを持っている人間から、多少の資金を投下してでも情報収集・分析する事が必要であろう。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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