<< YEN蔵のマーケット天気予報2009/04/27 | main | 市場に混乱をもたらすか豚インフルエンザ問題 >>

億の近道2009/04/27

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2009/04/27

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
      (本日の担当:松尾範久&投資野おーちゃん)

 ◆コラム「株主が喜ぶこと」:松尾範久
 ◆コラム「新版・投資の王道(その40)」:投資野おーちゃん
 ◆コラム「市場に混乱をもたらすか豚インフルエンザ問題」:松尾範久

===================================

◆コラム「株主が喜ぶこと」

 米国のサブプライムローン問題から発生した100年に一度の大不況はいま
や世界を駆け巡り、その対応に各国の政策当局が追われている状況が見られま
す。わが日本においても最大級の景気刺激策が取られて、景気浮揚に向けた道
筋が示されていますので多少、株式相場は持ち直しつつありますが、本格的な
景気回復までにはまだ道半ばであります。

 そうした経済状況下で3月期決算の発表シーズンを迎えようとしていますが、
多くの大企業がリーマンショック以来、業績を悪化させて、そのスパイラルの
中にある状況です。あれほど好業績を達成してきた大手企業の業績が急激に悪
化し大幅な赤字決算を余儀なくされていて蓄積されてきた株主資本が毀損し、
新たな資本注入を行わざるを得なくなった企業が続出しているのは既に皆様も
ご存知の通りです。

 注目すべきはこの中でも赤字にならずに株主資本を毀損せずに経営を続けて
いる企業があることです。企業経営者は独りよがりで経営を続ける訳にはいき
ません。リスクテイクしてくれている株主が満足する経営、株主に喜んでもら
える経営を続けることが必要です。でも株主に喜んでもらえる経営というのは
そう簡単なことではありません。

 利益を少しでも増やすことが株主にとっての喜びなのかも知れませんが、世
界経済がこうした事態となれば利益が大きく落ち込むこともありますので株主
は次にどうやって回復の姿を経営者が示してくれる手腕を発揮してくれるのか
を期待することになります。利益が伸びなくても赤字だけは回避し、次の成長
に向けての施策を打った経営者はその考えを株主に示すことで支持をしてもら
うことになります。
 私たちのような証券アナリストの評価は様々な観点でなされます。過去の株
主資本の蓄積を維持しつつ、絶えず未来に向けての成長の布石を打っているか
どうかを吟味することが基本的な評価手法の原点なのかも知れません。

 株主が喜ぶことは単純に言えば株価が上昇することにあります。
株価の上昇要因は需給面にもありますが、基本的という言葉に訳されるファン
ダメンタルズの動向がまさに基本となります。株式投資のモノサシと言えます
PERやPBR、配当利回りを参考にしながら投資家はリスクマネーを投じま
す。株価は企業業績が今後向上するとの確信が生まれ、その時点でまだそうし
た期待を織り込んでいない株価水準であれば基本的には上昇します。

 配当金が増加することないしは収益が悪化する中で減配を避けたことなどが
株価の上昇につながるという発想を持つ方もいますし、経営者の多くは増配で
株主の心をつなぎとめておこうとされる方もいます。私の経験からすれば常識
的な線での増配は株価の上昇にはそれほど関係がないのではないかと思ってい
ます。
 先週末に開催されましたSPK(7466)という自動車部品卸会社の説明
会では前期の11期連続増配に続いて今期も12期連続増配を計画していると
いう話がありました。株主にとっては配当利回りが同じとすれば株価が上昇す
る要因になりますので歓迎すべきなのかも知れませんが、内部蓄積を吐き出す
行為ですので株価へのインパクトは中立的と考えられます。横ばい予想の業績
が明確にその増益幅が拡大することの方が喜ばしいのですが、今後の株価の行
方を見てみたいところです。

 現在の株式市場は長期的に見れば売り込まれ過ぎていて、後から振り返ると
あの時が底だったと言えることになるのかも知れませんが、短期で成果を求め
る投資家の売買動向が中心なのかも知れませんが、中長期でじっくりと成果を
得ようとする投資家の方も大勢います。つまり多くの個人投資家の皆様にとっ
ては短期的な株価上昇だけでなく中長期の株価上昇を楽しみたいとのニーズが
あるものと思われます。
 株式投資はお金を出した瞬間からリスクが発生しますが、その見返りに配当
金や株価の上昇によるリターンを得ることになります。配当金をできるだけた
くさん投資家に出していこうという姿勢は決してネガティブに受け取られるこ
とはないとは思いますが、本質的には未来の企業収益を向上させるための先行
投資が正しく行えていれば、配当金を増やさなくても株主は満足できる筈です。
増配は先行投資すべき先がないという経営者の成長意欲のなさの表れなのかも
知れません。
 3月決算発表のラッシュの中で株主となろうとされる皆様に喜びを与えてく
れる企業を見出していきたいと思います。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalio
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【お知らせ】

 昨年末をもって募集を一時中止しておりました株式会社アイリス・ジャパン
の有料メルマガを4月1日より再開することとしました。ついては皆様の購読
申し込みを今週より受け付けさせて頂きますので宜しくお願い申しげます。
 すでに弊社では有料メルマガ「株知道」として2月よりリニューアルしてお
届けしており、株式相場低迷の中、個別銘柄の情報をユニークなタッチでまと
めたコンテンツを提供し好評を博しております。
 新既購読料は年間2.4万円を予定しておりますが、今月中にお申し込みの
方は特別料金(手順等をメールにて個別にお知らせ申し上げます。)にて配信
させて頂きます。
 購読お申し込みは下記のアドレスまでお願い申し上げます。直近の見本メル
マガをお送りしますので宜しくお願いします。

(株)アイリスジャパン 有料コンテンツ係
mag@irisjapan.co.jp

===================================

◆コラム「新版・投資の王道(その40)」

■中・長期投資のための銘柄徹底研究■

 本連載では<企業価値・成長力の高い>中・長期投資適格銘柄をピックアッ
プする。あくまでそれぞれの会社の<企業価値・成長力の高さ>に着目して選
んだので、どのタイミングで購入するかの判断は、PERなどの指標を参考に
して判断しなければならない。また、各社の売上高、利益は「会社四季報」や
各社ホームページ上のIRコーナーで最新のものを確認いただきたい。

<4062>イビデン
 電子回路・特殊炭素・DPFなどに展開。売上構成は、電子関連51%、セ
ラミック24%、建材14%、建設4%、その他7%。海外売上比率66%。

<4063>信越化学工業
 同社の歴史は、化学肥料・石灰窒素を生産する「信越窒素肥料株式会社」が
大正15年(1926年)9月に発足したことに始まる。長野県の豊かな水力
が生み出す電力と新潟県・親不知の大地から採れる石灰石という恵まれた条件
でのスタート。また、高品質の製品を安定して供給するために、主要事業の主
原料である金属ケイ素を自社で生産するなど、原料からの一貫生産体制を確立。
数多くのグループ会社を抱えるが、それらの企業群が連結決算で同社の利益に
大いに貢献している。現在同社は、塩化ビ二−ル・半導体ウエハ・シリコーン
樹脂で世界を代表する企業。売上構成は、有機・無機化学品事業54%、電子
材料事業37%、機能材料その他事業9%。海外売上比率69%。

<4065>紀文フードケミファ
 昭和14年12月に「鴨川ニッケル工業」として創業。昭和58年4月に現
在の社名に変更。同社は、大豆、海藻、魚類といった自然の恵みと醗酵物を素
材に、「抽出技術」を核として健食・健美を科学する企業を目指している。国
内トップシェアの「紀文豆乳」は有名だが、この製品の製造においては、独自
のネオデオドライザー製法という抽出技術で大豆臭を抑えている。ヒアルロン
酸などの化成品も同社のバイオ技術を用いて製造している。平成16年に、同
社・キッコーマン・紀文食品・紀文フレッシュシステムの4社が、戦略パート
ナーとして資本・業務提携を結ぶ。現在、キッコーマンが50%の株式を保有
する。また、豆乳においてデルモンテとの協業を行っている。売上構成は、飲
料67%、食材22%、化成品11%。

<4106>エヌ・イー ケムキャット
 1964年4月、住友金属鉱山と米国エンゲルハードコーポレーションとの
合弁により日本エンゲルハルド(株)設立される。その後1989年に現在の社
名に変更。ドイツBASFも同社の株式を保有する。貴金属触媒・メッキ薬が
主たる事業。事業構成は、自動車触媒39%、表面処理薬品31%、貴金属
(回収)21%、化学触媒9%。海外売上比率19%。

<4109>ステラケミファ
 フッ素をベースにした高純度薬品で世界トップシェア。売上構成は、高純度
薬品関連事業82%、運送関連事業17%、その他1%。海外売上比率34%。

<4116>大日精化工業
 樹脂・合成繊維向け顔料・食材が主な事業。売上構成は、着色剤78%、化
成品14%、その他8%。海外売上比率29%。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/wriatavoup
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

◆コラム「市場に混乱をもたらすか豚インフルエンザ問題」

 メキシコで鳥インフルエンザならぬ豚インフルエンザの発生が伝えられ、世
界的大流行(パンデミック)の恐れが出ています。
 こうした予期せぬ病気の大流行は経済にとってはマイナスの影響をもたらす
ものと思われますが、株式市場にはまた関連企業を探そうという目先筋が登場
することが予想されます。

 既にメキシコ市民の間ではマスクを着用している姿が映し出されていますの
でマスクメーカーや販売会社(興研、日本バイリーン、ユニチャーム、ダイワ
ボウ、エルクコーポレーションなど)に加え、除菌プラントのIHIなどが散
発的に話題を集める可能性があります。

 日本ではこのほかマスクの有力メーカーとしてモチガセ(本社:鳥取)、除
菌・消臭剤の有力メーカーとして住環境テクノロジージャパン(本社:船橋)
が私の知る限り存在していますが、いずれも未上場企業。世界の潮流として目
に見えない細菌との戦いが起きているのであれば、こうした企業には一刻も早
く株式市場に登場願って世界市場で活躍をしてほしいところです。(余談)

 今のところ、WHOでの警戒レベルは3の水準に留まっていますが、メキシ
コから米国、フランス、英国、ニュージーランドへと患者が拡大していますの
で今後の感染拡大次第では経済にも影響が出る可能性があります。中国などの
人口の多い地域への感染拡大がないことを祈ることにしましょう。

 株式相場は週末のNYダウが上昇し8000ドル台で終わりましたが、再び
見られる円高傾向の動きに東京市場は頭重い展開となっています。基本的には
8000円台前半への調整を経ての連休明け相場に期待を寄せることにしたい
と思いますが、皆様の投資スタンスはいかがでしょうか?
 突発的な出来事だけではなく慎重な企業業績見通しが期初の段階では示され
ることになりますので、再度調整の動きがあってもおかしくはありません。
 但し、テクニカル上のトレンドは上向いており、そこでの調整場面を格好の
投資タイミングとみて対応するのかどうか皆様の投資スタンスが試されるもの
と思われます。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalio
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆E-Magazine ID:okuchika
       購読解除:http://www.emaga.com/info/okuchika.html
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================

calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
【石川臨太郎】人生最後の著書好評発売中!

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜」
生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、好評発売中です。石川臨太郎 著、パンローリング刊 2,800円+税
石川臨太郎有料メルマガの特別研究版!
元火曜日執筆者、故石川臨太郎氏の"研究"メルマガ全12回分をイッキ読み出来ます。 著名エコノミスト村田雅志氏による分かりやすい分析が好評です。 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM