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閑中忙あり

JUGEMテーマ:株・投資


 駄洒落商会会長です。

 先日、イトーヨーカ堂(以下、IY)の店舗見学会に参加してまいりました。同社は、カリスマ・バイヤーとして鳴らした藤巻幸夫氏を衣料事業部長兼IYG生活デザイン研究所社長として招聘、衣料品部門の抜本的な改革を進めています。モデル店舗として、溝ノ口店(川崎市)、大宮店(さいたま市)の2店舗で先行的に売場改革を実施していますが、今回の見学会は溝ノ口店で行われました。
 まず、藤巻部長による方針説明が1時間ほど、続いて、IYG生活デザイン研究所スタッフの方々による売場案内がなされました。
 見学会についての私自身の印象は、総じて「ポジティブ」なものでした。
 IYの衣料品部門はここ10年弱、売上高は減少をたどりながら、売上総利益率(粗利益率)は継続的に上昇するという、私にしてみれば「不思議な」収益構造が成り立っていました。
 売上総利益率の上昇については、中国からの直接調達比率向上による値入率上昇などが寄与していたものと推測されます。売上が継続的に減少するなかで当然増加するであろう商品在庫については、中間流通に転嫁することで処分損失の拡大を防止してきたのでしょう。同社の衣料品部門では、「完全買取り」を標榜してきましたが、やはり「返品」は存在したものと推測されます。グラフをお見せできないのが残念ですが、継続的に売上総利益率が改善するのであれば、なぜ利益を消費者に還元することによって、売上拡大を図らないのか、私には疑問であったわけです。デフレの進行、「利益重視」を旨とし「売上が
伸びずとも、利益を確保できる体質」の構築を目指してきた同社の経営方針はあったものの、やはり売上拡大は企業にとっての至上命題でしょう。

 経営首脳が同様な危機感をもったことが、今回の改革につながったものと思います。藤巻部長による経営改革は、売上、収益性がともに大きく回復する可能性を有するとの印象を持ちました。
 彼が強調することはなんら奇をてらったものではなく、売場作り、マーチャンダイジング、ビジュアル・マーチャンダイジング、販促活動等々、みな基本にのっとったことばかりです。従来判然としなかった顧客ターゲットを含め、すべてがシンプルにすっきりしつつある印象です。

 「郵政民営化」問題が一段落した後、浮上する内政課題は「財政再建」でしょう。大型増税も視野に入るものと思います。こうした点を勘案しますと、私自身、消費環境の先行きには今ひとつ強気にはなれません。
 そうしたなか、総合スーパー各社(総合スーパー部門が)の収益改善は一般論としては容易なことではないものと思います。

 やはり個別の小売企業で、CRMを忠実に実践する企業が勝ち残るのでしょうが、私個人としては藤巻部長による改革を支持し、応援していきたい気持ちです。
(駄洒落)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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