JUGEMテーマ:株・投資
駄洒落商会会長です。今週もアパレル関連の話題です。
衣料品を中心に、総合小売業(百貨店、総合スーパーなど)各社の業績は回復基調にありますが、私はあくまでも「循環的」なものであるとの見方をしています。ただ、あくまでも「循環的」な側面を持つ衣料品消費の好調が、来年にかけて継続するものと考えています。以下、その理由を説明いたしましょう。
この夏は、「クールビズ」が衣料品販売に寄与したと言われていますが、確かに「集客」の契機にはなったようですね。伊勢丹にヒアリングしてみますと、新宿本店においては、それほど「クールビズ」関連の商材を揃えたわけではなかったようです。ただ、男性諸氏の関心が、ファッションに向く契機になったとの見方をしています。
伊勢丹の新宿本店は、相当にファッション感度の高い顧客層を有しているため、季節商品はかなり早い時期から展開します。たとえば、「秋冬物」については6月頃から投入し、「売れ筋」を探りながら、8月には、売場のかなりのスペースで展開することになります。
今年は昨年の12月頃から展開した「春夏物」で、やや流行の変化の兆しがあったようです。女性物でいえば、いわゆる「フェミニン系」への移行です。これが、この「秋冬物」でどうも本格化しつつあるようです。数年に一度、ファッションの流行が大きく変化する時期には、衣料品販売が盛り上がるのが通例です。
男性諸氏が、「クールビズ」に加えて、さらに経済的効果が大きいとされる「ウォームビズ」の影響でファッション感度を高めるのと同時に、女性も流行の変化に応じて購買意欲を高める。
来年にかけ、そんな「うねり」が継続するものと考えています。
(駄洒落)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)