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知って得する先物取引(3)

JUGEMテーマ:株・投資


■金の需給 −短期の狙いは12月相場−■

 さて、12月に向けて何故相場を仕掛けたかのご説明の前に、金についてお話しておきましょう。

 ファンダメンタルズは全て需給にあると言っても過言ではありませんが、最大生産国である南アの生産量が減退していることにより金の供給量は年々減少傾向にあります。但し、金は不滅の金と言われるように実質的に消耗しないため、評論家の言うように世界的見地からすれば地上在庫は潤沢ではあります。他の商品が消耗するのに比べれば確かに需給のバランスだけから見ると投資妙味は少ないともいえるかもしれません。
 しかし、金は最近の『年金基金』等のポートフォリオの組み入れに見るようにBuy&Holdされる傾向にある商品ですから、世界在庫が潤沢であったとしてもそれがそのまま放出される訳ではなく、目先の投資には不利だとは言えません。
 あのジム・ロジャーズも投資妙味は他の商品の方が大きいとしながらも、愛娘のためにスイスに金と白金の現物を預けていると語っております。正に有事の金、インフレヘッジの金であるのです。

 商品相場はイカガワシイと思う方々にはまず、金から薦めるのは、現物を持っても良いという考えがあれば怖くないからです。

 一方、需要においては腐食に強く、熱伝導の高さからIT関連をはじめとする産業用が需要の多くを占めており、何よりも宝飾品としての金の大好きな国が富裕国になりつつあることが相場上昇の最大のファクターでありましょう。そう、中国とインドです。
 インドの婚礼時期10月は宝飾需要が顕著となります。また、中国では上海黄金取引所がオープンし、さらに金装飾品の小売価格に関する規制を撤廃したことにより金消費が高まっております。2月の国慶節(旧正月)に需要が拡大することから、過去からも見ても、年末に向けて相場は上昇する傾向があるのです。
 私は、永らく1,500円付近で上げこじれていた金が、米国ファンドの買い進みにより上放れたのが10月頃、丁度12月に向かっていることから相場を仕掛けました。この頃すでに原油は60ドル台に定着しており、オイルマネーは金に向かいます。金の好きな中東諸国は無論のこと産油量世界第2位のロシアにおいても顕著でした。叉、ロシアが中央銀行の金保有を増加すると宣言したのはごく最近のことです。
 また、金の上昇要因にドル安があります。これは対ユーロにおいてですが、対円ではドル安になると為替に相殺されてさほどの上昇は見込まれません。しかし、この時は対円ではドル高であったために日本の金価格は12月12日に2155円の高値をつけ、その後大幅調整があったものの切り返し2月には2242円まで上昇する基調の強さを示し、まさに節分天井の動きをしたのです。
 但し、1円動いただけで、1000円の利益が取れるということは、その逆が起こった時、資金に余裕をもたないと、身ぐるみはがされたという結果にもなりかねません。
 12月12日の2155円の高値をつけた後、12月16日には1830円まで相場は急落しました。当初1700円台の安値の玉を種玉として保存し、買い増しては売り手仕舞いして(差金決済)利益を確定していけば、この急落時には種玉を持っていることにより慌てることはありませんでした。そして相場は再び上昇に転じ1月にはこの高値をあっさり抜けたのですから、資金的余裕を持って臨むということは先物取引には絶対条件と言っても過言ではありません。

 往往にして投資家は、預け金を全額建て玉(買い約定)してしまう、俗にいう「満玉を張る」ことにより、相場が下落した分の追加証拠金(これは前述したように100万円で1700万の買い約定をしたということを忘れないでください)に追われて、損切り(損失覚悟の売り手仕舞い)をせざるを得ない状況に陥る。利益が飛ぶどころか、追加分を払うハメになり、これが、損をさせられたという怨嗟の声になるのです。
 なお、もう一段、精神的余裕があれば、ストップ安連続というような時は投げが投げを呼ぶわけですから、それを見極めてドテン売りに回って利益を取ることもできます。
 いづれにせよ、このように先物取引をするに当たっては常に自分がどの程度の総額の取引を行っているのか、追い証拠金がいつ発生するのかを頭に入れて売買を行わなければなりません。

 人気のエネルギー製品は値動きが激しく、倍率を500倍に引き下げられた位ボラティリティが高い商品です。今でも一日で2000円以上動くことがあります。また、金と違い投資家ではキロリットル単位のガソリン等の現物を引き取ることはできません。

 悪女のように魅力的だけど恐ろしい?
 いえ、エネルギー商品にはリスク限定した商い方法があるのです。また、この取引方法はエネルギーだからこそできる売買仕法でもあるのです。
−以下次号−

元吉和雄

<筆者について>
元吉 和雄
商品相場歴35年。全国の商品取引所の日報(新聞)を発行する会社に記者として入社し、社長、会長を歴任。現在、ネット上で商品に特化した情報ベンダー、(株)日本先物情報ネットワークの社長を務める。商品全般に通じ、セミナーを通して、営業部員、顧客へ商品取引の啓蒙を行っている。

株式会社日本先物情報ネットワーク
http://com.nsnnet.jp/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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