情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄パウダーテック(5695)

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 皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 1月末からの世界的株安によって、多くの方が資産を減らしたのではないでしょうか?

 とはいえ、世界が終わるわけでも経済が死に絶えるわけでもありません。

 投資家であるのであれば、これから先も成長していくであろう優良企業を探し、自分の納得できる株価で資金を投資するチャンスが来たのかもしれません。

 相場師ではないので、この先の相場はわかりません。
 しかし、とてもアツい会社を二週間前の時点より、20%近く安い株価で取り上げられることをうれしく思います(笑)


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー

 ※2月16日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1061円(+89%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒992円(+22%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1975円(+121%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒3945円(+35%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2201円(+20%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2403円(+52%)

・テノックスの決算は痛かったですね!!
 杭打ちの高止まりでまさか通期予想の営業利益を半分にしてしまうほどの巨額損失が出てしまうとは想定外でした。
 しかし、株価が安くなったタイミングは大変投資妙味が高くなります。
 今回の件は一過性という見立てがとても強く、受注も現在好調なので来期の業績から見ると面白いのではないでしょうか?

・LCホールディングスの決算は見方によって答えが変わると思いますが、自分は非常にポジティブに捉えています。
 LCは今期の業績は心配していなかったものの、『来期は減益になるのだろうか?』ここが非常に大きなポイントでした。
 そこに『物件売却期日のズレ』により業績予想の売上高は減収ですが、それは同時に23億円以上の来期への貯金ができたことになります。
 医療系の売り上げは今期業績予想に含めていないと社長はかねてより発言していましたが、業績予想の修正を見るに、数十億は医療系が含まれているのではないかと推察されます。
 また、医療等ヘルスケア施設による利益率にも大変驚かされます。
 売り上げが大きく減ったにも関わらず利益率は9%近く向上しました。
 『本決算の来期予想が今期より減益になったら失望売りが出るのではないか??』という懸念の色が少なからずあるのではないかと思うのですが、来期に回した貯金+医療系が今期より本格化することと、好調なレンディングの伸びを考えるとわくわくします。
 来期中にはエクイティ型のレンディングも始める様子なので、そちらも面白くなりそうな気配があります。
 構造改革進行中ですので、そこはよく留意しておいた方がいいかもしれませんね!

・東北特殊鋼からは磁歪材料に関して2月13日に大変興奮するプレスリリースが開示されました。
 『圧電素子を超える振動発電機能を持つクラッド鋼板を開発』
 『磁歪材料って?』という方は、前回の17年9月4日配信した記事を一読ください。
 http://okuchika.net/?eid=7247
 今回のプレスに関しては正直ストップ高間違いなしだと思いました。
 が…地合いのせいもあり、そうはいかないのが株式の難しさですね(笑)
 語り始めるととても長くなるのでまた別の機会に書きますが、『振動発電なんて所詮微小電力しか生み出せないでしょ?使い物にならないよ(笑)』というのが既存の概念だとも思いますが、もしかすると今後大きく注目を集めるやもしれません!
 なぜなら、いや…詳しく書くことはせずに勿体ぶっておきます(笑)
 過大な期待か?はたまた大きく常識を覆すことになる技術か?
 お楽しみください。



 さて、本日取り上げるパウダーテック(5695)は、世界中のほとんどの人がかかわっている物を作っている粉末製造の一流会社です。

 寒い冬に欲しくなるカイロや粉末冶金用の鉄粉、食品等の品質を保つ脱酸素剤なども手掛けていますが、売り上げの8割を占めているメイン商材は『キャリア』と呼ばれるフェライトの微粉末です。
 今回は同社のフェライトで作られた粉末にまつわる話をさせていただきますね。


■キャリアとは何なのか?

 コピー機を使ったことがない人はおそらくいないのではないかと思います。
 コピーって不思議だと思いませんか?
 光がサーっと動いたら同じものが出てくるんです!!
 理論を説明されてもやっぱり魔法のように感じてしまいます。

 コピー、複写は人類の大きな夢でした。
 人類がこれほどまでに発展したのは、膨大な記録の蓄積と拡散を可能にした『印刷』技術の向上にあると思います。

 初期の発明はカーボン紙のような紙を上からなぞるような仕組みでした。
 次に、太陽光などの光を使った仕組みやプレスするものなどが生まれました。
 その後も様々な発明がされていき、1938年に電気だけを利用した『電子写真』という一瞬で簡単に印刷ができる技術がアメリカのカールソンによって発明されました。

 これが現在でも使われているコピー機の原理です。


 電子写真には6つのプロセスがあります。

1、帯電
  文字や画像を読み取る準備をする
  (感光ドラムにマイナスの電荷を帯びさせる)

2、露光
  感光ドラム上に文字や画像を形成する
  (感光ドラムにレーザー光やLEDで印刷したいパターンを照射する。その部分は電荷がなくなる)

3、現像
  感光ドラムに形成された文字や画像のところにトナーを運ぶ
  (トナーはマイナスに帯電され、感光ドラムの電荷が除かれた部分にくっつく)

4、転写
  感光ドラム上のトナーを紙に写す
  (転写ローラにより、用紙の裏からプラスに帯電させると、マイナスのトナーは用紙にくっつく)

5、定着
  紙の上に載ったトナーを熱で定着させる
  (定着ローラで、熱を加えつつ押し付けることでトナーを用紙に定着させる)

6、クリーニング
  感光ドラムに残ったトナーを取り除く

 『???』ってなった方は↓をどうぞ。
 とても乱暴な説明ですが、↓で理解してもらうといいかもしれません。
 ※実際にコピー機を使ってるときをイメージして読んでください

【簡略版】

1、光が紙に当たる(紙をコピーする時に走る光のこと)
2、色の濃淡に応じて光を磁力にして記憶させる(機械内部にある感光ドラム(ローラー)に光⇒磁力に変換させて記憶)
3、磁力の力でトナー(色の粉末)を運んで紙の上に載せる(色の濃淡に応じて磁力が付いたローラーがトナーを磁力で引っ付けて紙の上に運ぶ)
4、紙の上に載ったトナー(色の粉末)を定着させる(磁力で持ってきたトナーを熱や圧力で固定させる)

 どちらの説明でも、3番目のステップでトナー(色の粉末)が感光ドラムに引っ付くのは「電荷(静電気)」を帯びているからです。もともとトナーは電荷をもっていませんので、トナーに電荷を与える必要があります。

 その役割をしているのがキャリア(運ぶ)です。キャリアは、トナーと撹拌されることでトナーに所望の電荷を与え、感光体ドラムにトナーを運ぶ役目をしています。

 キャリアは磁性があるので現像機内に戻り、また新たなトナーと混合撹拌され、ある期間繰り返し使用され、やがて交換されます。

『???』ってなった方はまた↓をどうぞ

【簡略版】

 電荷?っていう場合は磁力の一種だと思ってもらえればいいです(笑)
 トナー(色の粉末)自体には磁性(磁石に引っ張られる性質)がないので磁石を近づけてもくっつかない。
 磁石でくっつけるにはトナーを運んでくれる磁性体(磁石でくっつく物、鉄とか)と混ぜる必要があり、このトナーを運ぶ役割を持つ物質のことを『キャリア(運ぶ)』と呼んでいる。

と、乱暴な説明ですがこんな感じです。


 コンビニやオフィスでコピーしたすぐの紙ってホカホカですよね!?
 あれはトナーを熱で紙に定着させているからです。

 この電子写真方式にはキャリア(トナーを紙まで運ぶための物質)が必要であり、そのキャリアの世界シェア7割を製造しているのがパウダーテックです。

 ちなみに今説明した電子写真の他にインクジェット方式(家庭用コピー機のほぼ100%)やサーマル方式(レシートのような感熱紙)もあります。
 世界市場における出荷台数で話をするのであれば、インクジェット方式が世界のプリンターの6割、電子写真が4割を占めています。
 家庭用のコピー機や数人規模のオフィスは安価なインクジェット方式(数万円)であり、世界でのプリンター出荷台数でみるとインクジェットの方が現在多いです。
 数十名以上のオフィスで集中的に使うプリンターは電子写真式の200万円くらいするプリンターが95%以上のシェアで圧倒的です。
 金額で表してみるとプリンター市場18兆円のうち電子写真が13兆円、インクジェットが5兆円ほどであり、それぞれ得意不得意の分野が違っているのでどちらかがすべての需要を取るわけではありません。
 一概には言えませんが、一般論、一般認識としてインクジェットは印刷速度や品質面で電子写真より劣っており、現在家庭用の市場がメインです。
 数十名以上のオフィス(企業)は、大量に印刷できて高品質な印刷品質を求めるので、それぞれに価格帯と販売市場の違いがあると思って頂ければいいと思います。

 よって、電子写真方式のコピー機は、そのほとんどがオフィスやオンデマンド印刷(自分で印刷したい画像とかチラシ作ってメールとか飛ばすと印刷してくれる)会社、コンビニに置いてあったりします。

 そうした世界の7割の電子写真のコピー機の中のトナーとセットで活躍するキャリアが、メイドbyパウダーテックなんだという風に解釈してもらえるとこの企業の凄さがわかりやすいかと思います。


■世界に誇る日本の印刷技術を支えたキャリア製造の一流会社


 世界で初めて電子写真方式のコピー機を商品化したのはアメリカのゼロックスであり、当然基本特許を取得していました。
 ゼロックスの特許が切れる年の1970年代、日本企業は相次いで電子写真方式の商品化に参画。

 キヤノン、コニカミノルタ、リコーなどが次々に商品化していきました。

 当時、トナーを運ぶキャリアには鉄を用いていました。
 しかし、鉄は重く、トナーを痛めてしまうため1万枚程度しか印刷ができず、また鉄自体の磁性がとても強い(砂場で磁石を突っ込むだけでびっしり取れる)のでトナーが付き過ぎてしまう悪さから印刷した文字が濃くなり字が潰れたりしていました。

 パウダーテックは当時からキャリアの研究開発していました。
 得意先から上記の課題をクリアできるキャリアを求められ、長年の研究開発の末ついに1982年、『フェライト』で既存の問題を大きく改善するキャリアの開発に成功したのです。
 フェライトを用いることにより印刷可能枚数は10倍に増え、高精細、高画質化に成功しました。


 フェライトとは化学式で、MFe2O4で表される酸化鉄を主体とした磁性酸化物であり、Mのところにマンガン、マグネシウム、亜鉛、ニッケルや銅などを組み合わせたり、焼成する条件や粒の形や大きさを変えたり、表面にシリコーン樹脂やアクリル樹脂をコーティングすることで、様々な特性が複雑に変化する特徴があるのです!!

 フェライトを用いた技術で他社の追随を許さないまでに研究開発を続けていくうちに印刷機のメーカーとパウダーテックがコピー機の共同開発をするのに時間はかかりませんでした。
 良いコピー機を作るにはキャリアもトナーもマシーンそれぞれに合ったものを開発する必要があるのです。

 結果、開発から35年が経った今でも富士ゼロックス、リコー、キャノン、京セラなどに各社企業の印刷機専用のキャリアを今でも、新規製品立ち上げ都度それぞれ開発し、生産、納入をしています。

 既製品では至高の品質など作れないのです。一品一品、粒の大きさや元素配合のバランス、焼き方、粒の表面改質の条件などをトライ&エラーで開発するのです。
 そうした日本人の緻密な合わせ技術と職人魂によって、今日の世界市場の7割以上の複写機が日本企業の製品で占められているのです。

 日本企業の高品質、高シェアには同社の陰ながらの貢献があります。
 同社以外に替えが効かないこともキャリア事業のセグメント利益率が20%以上の高利益率をもたらす理由です。

 まさに一流企業ではないでしょうか。


■キャリア事業に高まる成長期待値


 キャリアというのはトナーを運ぶためには無くてはならない製品ですが、キャリア事業の売り上げがどのように成り立つのか、また今後についての伸び代について考えます。

 まず、トナーは消耗品です。
 キャリアも定期的に交換が必要で、最近の主流はあらかじめトナーとセットになっているタイプです。よって、キャリアも消耗品です。
 印刷すればするほどトナーが減るのに比例してキャリアも減っていくのでストック的な収益が発生します。

 また、新規にコピー機(複合機:FAXやスキャナーなどが付いたものも含む)を作る時にもあらかじめキャリアが充填されるのでこの時にも売り上げが立ちます。

 次にカラー化についてです。
 例えば、日本におけるほとんどのオフィスやコンビニに置いてあるコピー機で『カラー』が印刷できることと思います。
 日本でのカラー化率は70%以上とも言われています。
 コンビニでモノクロコピーは10円、カラーコピーをすると50円かかったりします。

 なぜ5倍もするのでしょうか?

 それはカラー印刷の方が白黒に比べて多くのトナー(キャリア)を使うからです。※色の三原色をイメージしてもらうとわかりやすいかも?
 よってカラー印刷をする割合が増えるほどキャリアが売れるというわけです。

 ここで、世界に目を向けてみます。
 日本、アメリカ、ヨーロッパなどの先進国のカラー化率は同程度です。

 しかし、中国や韓国、その他のアジアに目を向けるとカラー化率は約30%程とまだ低水準であり、今後も伸びることは明白でしょう。
 かつ日本のプリンター製造メーカーもパウダーテックのキャリアにしても国際特許の取得はもちろんのこと、肝心要のトナーとキャリアで作る現像剤だけは日本国内で製造して海外の製造拠点に送っています。
 技術流出をそれほどまでに恐れているのです。


 今度はマイナス要因であるペーパーレスの流れを見てみます。
 10年以上前からエコの流れはあり、また近年IT化の流れによって郵便ポストに入れられるチラシなどが減ったのも実感しているのではないでしょうか?
 新聞や年賀状、雑誌やビジネス書、コミックもどんどん電子化されていっており、電子書籍関連の業績は右肩上がりです。
 印刷業界においてペーパーレスは大きな懸念要因です。
 しかし、パウダーテックにおいては特に気にしなくてよいと思います。
 むしろ追い風とも言えるかもしれません。

 なぜなら↑に挙げた例は電子写真方式ではなく『版』を使った印刷方式を使ったものだからです。

※↓ここを見るとわかりやすいです
『カラー印刷のしくみ(外部サイト)』
http://www.3djma.jp/basic_knowledge/

 上記の部分に関してのペーパーレスは着実に進行中です。
 しかし、元よりそれらの印刷物はパウダーテックのキャリアを使う電子写真方式ではありません。
 ですので、新聞や雑誌の印刷数が減っても影響はありません。
 むしろ従来の『版』を使った少品種大量生産の印刷方式を辞めて、多品種少量生産に向いている電子写真に業界の一部の需要が流れてくる可能性すらあります。
 プリンター大手各社にも取材していますが、やはり意欲的に営業活動を進めており、引き合いもあるようです。

 現在、電子写真方式のユーザーの多くはオフィスです。
 オフィスでもペーパーレスの流れがゼロではありません。

 しかし、最近だと『月額定額で20000枚まで印刷し放題!!』というCMを見た方も多いと思いますが、このサービスが伸びています。
 印刷枚数も増加傾向のようです!
 カラー印刷の数量が伸びることは同社には追い風です。

 また、世界的にIT技術は目覚ましい速度で発展、進歩し続けています。
 それに付随するようにあらゆる情報量も爆発的な速度で増えているというのもまた事実です。

 心当たりがあるのではないでしょうか?
 ひと昔前はエクセルを使った表やグラフで処理された資料だけで済んでいませんでしたか?
 グラフを使う時も細線、点線、破線、一点鎖線、ドット線などを使って白黒で表すことが多かったように思います。

 しかし、最近はどうでしょうか?
 情報(図表や画像、イメージ、ビッグデータ)が多くなればなるほど言葉や白黒だけの情報で伝えるのは難しくなります。
 つまり、パッと見ただけで分かるような『視覚で理解できるカラフルな図表』
 手に入る情報が爆発的に増えた⇒情報を有効に活用したい⇒カラーの図表の印刷枚数が増える=カラー化率の上昇×印刷枚数増加という傾向が発生しています。

 これは世界で同時に起こっている現象です。


 結論として、こうした背景からキャリア事業に関しての伸び代はまだまだ高いのではないかと考えます。

 パウダーテックは1983年には50t/月だった生産設備を、今では600t/月以上にまで段階的に設備増強をしてきたとともに、現在も生産設備を増強すべく新しい建屋の建設をしています。

 今後もキャリア事業は年5%以上で成長を続けていくのではないかと思います。


■キャリア事業で培ったフェライトのさらなる新規用途研究


 キャリア事業は依然好調です。
 他社には真似できないほどのフェライトに関する魔法のノウハウがあるからです。
 原料は鉄の酸化物が主であるので原価コストは比較的安いにも関わらず、料理の仕方によって和・洋・中に形を変えるかの如く様々な用途があります。

 その新規用途の開発をしている開発陣は平均30歳と若く、もっとすごいものを開発してやるんだ!!と、やる気に満ち溢れています

 同社は4年前から東京ビッグサイトでの新機能展に出展し、これまでに企業からの引き合いは200件以上を超えています。

 フェライトパウダーによる様々な新規用途応用を列挙すると多岐にわたります。
1、磁力を利用した『粉体輸送・フィラー』
2、粉体の凹凸を大きくして表面積を大きくした『水処理・土壌改良・吸着剤・フィルター』
3、米国食品医薬品局に認可された材料での『血液検査キット・生化学分野解析』
4、ナノスケールまで微細加工と焼成した粒子による『磁性流体・フィラー・磁性インク』
5、球体ではなく板状にすることで『電磁波シールド・顔料(ラメ)』
6、スポンジのような内部がスカスカな性質を利用した『触媒担持体・低密度フィラー・吸着剤・フィルター』
7、六角形の板状成形による形状磁気異方異性を利用した『ボンド磁性用フィラー・磁性シート用フィラー』
8、フェライト粒子の外側を銀コートしたもの『白色顔料、導電性フィラー・電磁波シールド』

 フェライトのポテンシャルはとても高いです。


 新規用途の一例として、お客様との間で共同で特許を取得して進めているようです。

 現在開発中の数多くある案件の中で、最も実現が近いとされるのは
・粒径1〜3μmの電子部品用途
・ナノ粒子を用いた電子部品用途
・板状フェライトを用いた電磁波関連用途

等があるようです。
 電磁波シールドと呼ばれるものはたくさんありますが、金属によるシールドは電磁波を反射させてしまい、悪さを生んでしまうこともあります。
 フェライトの場合は吸収するようにも指向性のように方向を変えたり、樹脂に混ぜても使えたりと汎用性も高いです。

 IoT機器やセンサーの筐体に使えば電磁波のノイズから守ったり、交通系の非接触型ICカードの枠に使えば非接触での感応力を向上できたり、携帯電話の周波数付近に対しての電磁波吸収性能など様々な可能性を秘めていたりします。

 ↑で挙げたのはあくまで開発用途であり、どうなるのかはまだわかりません。
 とはいえ、本業での収益が安定している中で、新規用途の引きあいが多いと期待せずにはいられませんね(笑)。


■パウダーテックの財務状況


2018年2月16日(金)
 終値4845円
 時価総額143億円
 ※今期3月期予想
 売上   109.0億円
 営業利益  17.8億円
 経常利益  17.7億円
 純利益  11.6億円
 配当  95.0 円
 配当利回   1.97%
 PER   12.0
 PBR    1.5
 ROE   12.6%
 自己資本比率75.3%

 2003年3月期の赤字以降15年間収益は黒字を維持!
 2011年3月期にリーマンショックから立ち直り、前年比+200%の営業利益に回復。
 そこからほぼ右肩上がりのきれいな上昇を続けて今に至る。
 まさにピカピカの優良企業!!

 今後も安定成長しつつ、利益の増加分は株主への増配を既定路線に成長を続けていくでしょう。

 また、フェライトの主原料は鉄ではありますが、鉄価格の影響はほとんど受けないでしょう。
 というのもフェライトの主原料は、<鉄鉱石から銑鉄を作り出すときの副産物>だからです。
 世界中に溶鉱炉はありますが、キャリアとして当然使いきれるわけもなく、廃棄されてしまう副産物の二次利用です。
 そう考えると資源価格の影響を受けるのは添加物に対してのみなので、同社はディフェンシブ銘柄かもしれませんね!


 5年後には売上高は150億円、営業利益30億円、純利益19億円
 EPSで640円、配当性向30%で192円
 株価としては10000円でもおかしくはないのではないかと考えます。


 高い技術にあぐらを掻くことなく、真摯にお客様の要望に応えるべく研鑽を積む尖り続ける同社の今後のますますの発展に期待します!


今回は特に長文になってしまいました(笑)
ここまで読んでくださりありがとうございました。


それではまた
『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫の昨年の振り返りと今年の抱負

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 新年あけましておめでとうございます!!

 2018年の大発会は日経も大幅高でスタートし、今年も強気で攻めていけ!と背中を押されたような心持ちです。

 すでに執筆者の方々が書いてみえるので読者の皆様ご存じでしょうが、この無料メルマガ『億の近道』がまぐまぐ2017年の資産運用部門でなんと栄えある一位を受賞しました!!

 初刊から19年目に入る相当古参の本メルマガでありますが、
『まぐまぐの資産運用部門』でこの<億の近道>は

 2014年−6位
 2015年−圏外
 2016年−3位
 2017年−1位

…と、快走を見せました。

 16年末から自分は執筆をさせて頂き、現在ちょうど1年なので、まさに美味しいところで入らせて頂いたようです。
 自分の影響度なんてちっぽけでしょうが、それでも自慢出来ちゃうので嬉しいですね(笑)
ありがとうございますm(_ _)m


 身内自慢にはなりますが、ほんとに億の近道の執筆陣はすさまじいレベルの方ばかりいるなぁと常日頃より感じます。
 文章でもレベルが高いと感じますが、年末の忘年会などで会ってお話を聞いていると皆さんキャラの癖も相当に強いですが、ホントにレベルが高い!!

 まだまだ未熟者だなぁ〜と毎回思ってしまうものです。

 そんな方々が集まってある種の趣味(記事の執筆は完全ノーギャラなので)で執筆をしているのがこの億の近道な訳です。
 皆さんホントにアツい熱を持ってらっしゃいます。

 自分も情熱投資家を名乗っているので、
 アツさで負けてはいられないですね!!!


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※1月5日(金)現在

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1168円(+109%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1150円(+41%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1955円(+119%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4210円(+44%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2430円(+33%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2535円(+61%)


…テノックスから嬉しくないクリスマスプレゼントのIRが12月25日に届きました。
 IRの題目は『施工中に発生した不具合に関するお知らせ』で始まり、中身としては『大型建築基礎工事の一現場において、施工の不具合が発生、復旧の費用が発生します』というネガティブな物でした。

 ザラバ中にIRが出たので25日はほとんどの投資家が気づかなかったのでしょう。翌日の朝から特売り気配で始まりました。その後安値1072円まで行き、新年明けた現在ほとんど値を戻しています。

 自分が直接電話で確認できた情報と他の方が確認して頂いて得ることが出来た情報をまとめるとザックリ次のようになります。

1.杭打ちの基礎工事(上物が建っていない初期の工事)で不具合(高止まり)が発生
2.高止まりとは、杭が予定している深さの手前の堅い地盤などで止まってしまい、杭の頭が地表から出すぎている状態
3.2の高止まり自体は杭打ち工事ではまれに起こることであり、力で強引に押し込むor強度設計に問題がなければ頭を切るなどすれば解決する
4.今回の場合、抜かないといけないらしいが、ピッチリ入って抜けなくなった(それはそれで強度は保たれているとは思う笑)ので今回は真摯にIRで発表

 こういう流れだと解釈をしています。

 もちろん、投資家としての一番の関心事としてはどのくらい今回の事で損失が出るのか??

 これに関して会社としてもまだ精査中であるので、はっきりしません。
 株主としては大変やきもきしますが、はっきりしないからこそいち早く真摯にIRとして開示したという姿勢は評価に値すると思います。
 ただ、せっかくIRにするのであれば内容はもう少し詳細に書けると思うので書いても良かったのではないか?とはやはり思います。

 もしかすると取引先との関係で開示したくてもできなかったという可能性もありますが、とりあえずは続報を待つしかなさそうです。

 この一件に関してどう捉えるかが同社への投資スタンスの明暗を分けると思いますが、自分のあくまで個人的感覚としては過度には心配しなくて良いのではないか?と考えています。


 そう思う理由は以下の通りです。

1.上物が建っていない基礎工事中での不具合であること(工期さえ延びなければ影響は軽微だと考えられる)。
2.年末年始を挟んでいること(休日対応が可能であろう)。
3.基礎工事における技術と実績はテノックスが施行会社の中でもTOPレベルにあること(いくらでも代替方法はあるのでは?)。
4.真摯にIRで開示している⇒元請けとも不具合を隠さずに相談している=不具合を隠そうとしない風土の信頼できる企業である(偽装、粉飾をしない風土だと感じる)。

 加えて、株主通信で記してありましたが、ピュアパイル工法の年間施行件数が前年よりもさらに増えて好調なことと、鉄道関連事業などでの大型新規案件の受注見込みなども期待できる内容です。

 とはいえ、今後どうなるのかを保証するわけではないので投資は自己責任でお願いします。


■昨年の振り返りと今年の抱負

 昨年2017年の日経平均始値は19298円で終値は22764円、安値は18224円で高値は23382円。

 基本的には一昨年の2016年よりも多くの方が資産を増やせた実りある一年であったのではないかと思います。

 しかし、中には↓のような方もいることと思います
・自分の持ち株の株価は上がらなかった。
・買った株が下落して損してしまった。
・株価が割高だと思って空売りして踏み上げられてしまった。

 そういった方も少なからずいるでしょう。
 全員が全員儲けることは現実的にまず不可能です。

 そんな損してしまった方も、儲かって儲かってしょうがなかった一年だった人も、心機一転今年の株式相場を後悔なく楽しめるように昨年の投資の振り返りと今年の投資の抱負を考えましょう!!

 また、仮想通貨で大儲けできた方もいると思います。仮想通貨で稼げた方は本当にすごいですね!
 自分はどうしても仮想通貨には手が出せませんでした。これからも恐らく手が出せないのではないかと思います。


 2017年の投資において良かったところは会社の価値(目先の数字だけで判断するのではなく会社の製品や理念、人材や技術)を見誤らずに投資が出来たことと、投資対象の業界についてを横と縦に掘って確信をもって投資する事が出来たことで資金を集中投資しても早売りする事無く、株価の上昇の恩恵が受けられたことが一番大きかったと考えています。

 反省点としては、『調子に乗ってはいけない!!』と頭では十分思っているものの、やはり油断(安易な売買、情報収集の怠慢)はしてしまうのだと再認識しました。

 来年の抱負は
【会計学についての知識を高める(決算数字の成り立ちを経営側として理解できるようになる)】
ことにしたいと思います。

 分かっているようで実は分かっていない事。【無知の知】について注力し、より深い見識を得たいですね!!

 『儲かった』とか『損した』というのだけで話を終わらせては次に繋がりません。

 出来ることを伸ばし、出来ない部分は少しでも補い、自分の能力パラメータを成長させていき、学びの年になるように頑張りたいと思います!!


 みなさまにとっての今年がより良い一年になりますように!


それではまた。
『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫の『投資戦略』を考える

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 億の近道に初めて記事を執筆させて頂いたのがちょうど一年前でした。
 こうして執筆させて頂いていることで、客観的に自分の事を振り返る良い機会にもなっています。

 振り返れば自分の未熟さを思い知らされるばかり(専門知識の浅さや投資における会計学、経営戦略、税金関連や決算書類の読み解きレベルなど)で、これからも株式投資だけではなく、より深みのある人になっていきたいという気持ちでいっぱいです!!

 1年が経ちましたが、これからも記事を書かせて頂く予定ですので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m


 直近は個別銘柄の事ばかりでしたので、今回は自分の考える『投資戦略』というものについてアツく語りたいと思います!!



■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※12月1日(金)現在


・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1102円(+97%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1189円(+46%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1803円(+101%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4330円(+48%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2230円(+22%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2810円(+78%)

 …軒並みまずまずな調子だと思います。
 特に新報国に関しては押し目を作りながらの力強い上昇を続けています。
 山王は水素と銀ナノに関する進捗の発表があるか、それに付随する新聞や記事が出ると反応があるかと思われます。

 直近で個人的に期待が高まってるのはLCです!!今後どんな話が出てくるのかワクワクしてます(笑)。

 株価としては自分が記事を配信してから2倍になるまでになっているので、知られ始めてはいるものの大多数の世の個人投資家の方はこの企業とポテンシャルについてはまだよく理解されていないのが大変もどかしい。
 おのずと認知される日が近いであろうと一人でワクワクしています。



■相川伸夫の『投資戦略』を考える


 今回のお話は資産形成をしていくにおいて大変重要な投資戦略の在り方を考えていきたいと思います。


 そもそも『投資戦略』とは何なのか??

 ざっくりとした解答としては、『お金を増やすための考え方』という意味になりますが、その概念について考えてみます。


Q1…『投資』とはなにか?
A1…『投資』とは、なにもお金に限った話ではなく、時間、労力、果ては愛情を注ぐ事すらも『投資』と呼べると思います。

Q2…『戦略』とはなにか?
A2…『戦略』とは、戦いに勝つための長期的目線における分析に基づいた計画の事です。

Q3…1と2だけで戦いに勝てるのか?
A3…恐らく勝てるだろうけれども『戦術』も備えていないと苦戦するでしょう。

Q4…『戦術』とは何か?
A4…武器や兵器の効果的な運用の仕方から具体的な行動における熟練度の事です。


 これらを踏まえた上で投資家として大成するためには、少なくとも3つの過程が必要だという結論に至ります。


【其の一】

・『株の売買』だけで投資をしているのだと思いあがらない。
 ※動かす金額の大小に意味はない。と、同時に他人とのパフォーマンスの比べ合いで一喜一憂しない。自分が投資すると決めた通りの流れで株価が動いているなら資産は増えているのですから。
  人生はウサギとカメのようなものです。早い脚で駆け抜けれる人を羨ましく思うのは人間だから当然(自分もそういう人をついつい羨んでしまいます(笑)。でも、焦らず着実に自分のペースで進めているなら焦らなくていい。『時間』も投資対象。

【其の二】

・企業の経営戦略や製品やサービスの良し悪しを目利き出来るようになる。
 ※少なくとも『社長で、社員で、お客さん』としての視野から会社を見るようなイメージを持つ事が大事。「そんなの出来るわけがない」と思うかもしれませんが、そういう目線で会社を分析する事こそが『戦略』を見極めるということになると考えています。決算書には様々な数字が載っています。そこからも企業の姿の一つが判断できます。しかし、<決算書だけでは見極める極地には至れない>というのが自分の考えです。似たような会社なんて無数にある。その中で成長する会社を探すならそういったところを見る、見ようとする事でその先を予見する事に繋がると確信しています。
  大事なのは『見透かそうと意識』する事だと思います。

【其の三】

・売買タイミングの腕を磨く。
 ※デイトレーダーのように数十円の利ザヤを抜く腕前の話ではありません。数カ月単位での大きな株価の変動の流れでの売買や、テーマや地合いの状況に応じて長期保有の銘柄で成長余地が十分にある銘柄でも多少は売ったり買ったりをすることでパフォーマンスを向上させることに繋がります。
  同じ銘柄に長期で投資をしていると株価の動き方や癖、また、どのテーマの時にその銘柄が反応しやすいかなどが分かってくると思います。自分の納得のいく範囲(売ってから上がった、買ってから下がっても気に病まない金額)で安くなりすぎたと思えば買い、自分の想定以上に買われてると思えば売る。などをしていく事はパフォーマンスの向上に繋がります。
  『長期投資』と『売買をしない』事はイコールではありません。
  もちろんここの部分は先ほどの『戦術』の部分に当たるので『投資戦略』が間違っていなければ、株価は会社の成長を反映して、上がっていくので資産形成は時間が経てば出来ていくと思われます。


 細かくはもっとあるでしょうが、以上3点において磨きをかければ資産を増やせる投資家になれます。

 投資のヒントなんていくらでも案外そこら中にあります。
 飲食店の賑わい具合、スーパーでの新商品、新技術、最近の話題、○○問題とかいろいろ。

 短期的に上がるものに投資してその上下で利ザヤを抜くというのも立派な一つの手法ですし、決算の上方修正をにらんだ先回り買いでの売買も立派な手法です。
 ↑の二つにおいても先ほどの考え方が通用します。基本の主軸は変わらないのです。
 自分も長期での投資用の資金以外の部分で、こうした分野での投資技術も身に付けたいと現在勉強中です。


 生意気な事を述べましたが、自分もまだまだ未熟であり、自分より凄腕の投資家の方々なんていくらでも居ます。ほんとに。

 【奢らず、腐らず、威張らず】にこれからも地道に精進していきたいと思います!!


 株式相場も相当にHotになっています!
 アツく、しかし、冷静に投資していきましょう!!

それではまた。


『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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新報国製鉄(5542) 社長面談&設備見学



※本コラムは、『億の近道増刊みんなの運用会議2017/11/02』で配信した内容に11月17日(金)現在、電話取材の上、加筆した記事になります。


 2017年10月19日、相川伸夫、山本潤、ダイヤモンド社の編集者たちと新報国製鉄を訪問。
 K営業本部長と成瀬社長等とお会いして、本社の研究設備を見学いたしましたので、そのご報告です。


−−−− 第一部 アナリスト 情熱投資家 相川伸夫による報告 −−−


 先月の記事を書かせて頂いた新報国製鉄に取材訪問させて頂きました!!

 埼玉の本社にあるショールームにて、会社を危機から再建し、立派な成長企業へと導いた立役者である成瀬社長始め取材対応して頂きました。

 初めてお逢いさせて頂いた社長は紳士であり大変オシャレで気さくな方でした。研究開発や検査設備などについても案内して頂き、大変勉強させて頂きました。
 改めてご多忙の中対応頂き、御礼申し上げますm(_ _)m


※新報国製鉄ってどんな会社?
 という方は11/2配信の前回の記事を参照下さい。
 http://www.okuchika.net/?eid=7371


 さて、前回この会社は下町ロケット銘柄だと書かせて頂きましたが、まさにドンピシャでした!!!

 そして前回の記事のまとめで書かせて頂いた
『新報国製鉄という会社の名前の由来はどこにも書かれてはいませんが、【世界が求める『新』しい合金を『製鉄』して、『国』の発展に『報』いる企業であり続ける】
…という意味なのかと勝手に想像してしまいました。』

と書かせて頂きましたが、社長から「正にその通りだ!!」とおっしゃって頂き感無量でした☆
今時珍しいくらい『粋』を感じさせてくれる社長でした!


 それでは具体的な中身について訪問して分かったことは以下になります。


−訪問にて確信を持てたこと−


1)…圧倒的技術力は世界一尖った分野でトップランナーを走り続けるという意志の成せる業

2)…他社がやれる分野には参入しない!
   他社が参入出来ない分野かつ、ニッチな分野で価格競争しない事業による高利益率が強み

3)…社員も社長も『愚直で在り続ける』ことを長年続けてきた事による得意先の圧倒的信頼&得意先からの紹介による新規開拓の進行


−日本のモノづくりはここにある!!−

 昨今、何かとメイド・イン・ジャパンのブランドの信頼毀損は進み、もしかしたら日本も諸外国と実態は変わらないのではないかと危惧しています。

 そんな危惧を打ち払うべく、良い製品を得意先に届けるという確固たる意志も守る為の仕組みも確立されていました。

1)…圧倒的技術力

 研究開発には必要とあれば、金を惜しみなく使う!
 検査設備も大変充実しており、現行、世界最先端の金属の熱膨張率測定装置もこの会社に存在します。当然『高い』です。
 しかし、驚くべきは世界最高レベルの検査装置で測定してもすでに新報国製鉄の究極の低熱膨張合金は【測定不能】とのことです。
 そのため、測定装置メーカーすら悩ませる世界一の技術力とは恐ろしいものです。
 また、経年劣化もゼロに出来る合金も量産出来ており、金属を扱っている者の常識を覆す程の技術力がここにありました。

2)…オンリーワンのナンバーワン!

 低熱膨張合金のことは散々話したと思いますが、それ以外にも同社の次の利益柱であるシームレスパイプの穿孔工具があります。
 巨大な弾丸のような形状のこの工具は他社も作っている会社がありますが、新報国製鉄ブランドこそがハイエンドモデルの商品のようです。
 品質を求める会社は、やはり新報国製鉄のものを使うのです。
 他にも新報国製鉄が絡んでいる事業で某内視鏡のチタン合金製の尖端メスも100%新報国製鉄だったりします。

3)愚直に。ただ、愚直に良い物を提供する。

『信頼は一日では築けないが、一日で崩れるもの』
 誰もが知っています。
 ですが、中々に出来るものではない。
 やってるつもりで、信頼を失ってから事の重大さを思い知る…

 この会社はそのことをとても意識して仕事をしています。
 社員一人ひとりが誇りを持ち、従事している事が素晴らしいのです。

 新報国製鉄は全ての要である材料の会社であり、得意先の求める合金配合、品質欠陥、寸法欠陥が無いか検査→測定データを取って合格値である事を確認して納入しています。
 メーカーであれば当然です。

 しかし、そんな新報国製鉄でも不良品が出てしまうことはあります。
 それをどうやって検出するのか?
 生産拠点は三重工場に集約されています。
 そこで簡易的な検査をしながら製品を作成していきます。
 そして、製品の最終検査は三重ではなく、埼玉の本社にある研究・検査部署に最終検査サンプルとして送られます。
 そこで、得意先に求められている要求品質である『剛性、磁性、合金配合、熱膨張率、組織など』をN個の複数サンプルから細かく検査し、要求数値に外れてしまえば【再検査サンプル依頼】→【製品廃棄】の流れになります。

 一見当たり前のようですが、これは大変なことなのです。何日も何人で力掛けて作った製品が品質不良なら廃棄になってしまう。
 『少しくらい…これくらい…』という出来心が不良流出に繋がるのは製造業を経験していれば分かります。
 そこの甘えを埼玉と三重で完全に分ける事で切り捨てているのは大変素晴らしいと思います!
 この輸送コストは必要なコストだと思いました。

 確認したところロスは全体の1%以下ではあるものの、やはり人のエラーはまだ無くせないとのこと。
 1%以下なら正直凄いです!
 0.5%を目指してるけど、実態2〜3%なんてことはザラです。

 こうした品質意識の高さは社員一人ひとりを大切にしており、社員も自分の携わる製品品質に関する理解が多分にあるのだと推察します。


 最後に、この会社はここ数年で利益を向上させましたが、何より従業員の給料の値が大幅に増えました。


【従業員平均給与】
・2015年は541万円
・2016年は795万円
 前期比47%アップという大幅な給料引き上げです。
 こんな従業員想いの会社を自分は知りません。

 これをコストの悪化だとする投資家の気持ちは分からなくもないですが、『人は宝』です!

 新技術も、新工法の発見も、品質の維持も全て『人』の成せる業です。

 今の時代、優れた装置は低金利の融資により簡単に手に入りますが、それを存分に扱える『優れた人材』の確保が最も困難であるということ。
 また、人材流出による損害を過小評価しておられる経営者が日本には大変多いと思います。


『人は宝!』
 これを有言実行している素晴らしい会社に出逢えて大変嬉しかったです!

 R&D型の新報国製鉄の懸念であった『優秀な人材の流出』も考えにくいことでしょう。
 これからも従業員約100名で高収益の新報国製鉄は、
【世界が求める『新』しい合金を『製鉄』して、『国』の発展に『報』いる企業であり続ける】のだと思います。

 同社の魅力を再発見出来たとても良い取材になりましたm(_ _)m

 今後の同社の発展に期待しています。


※以下、加筆記事

 億の近道で最初に新報国製鉄の記事を書かせて頂いた時から株価の動きを振り返ると、

 9月29日(金)終値 1577円
11月17日(金)終値 2230円

 +41%ほどの株価上昇になりました。
 自分の拙い文章による記事ではありますが、同社の魅力に気付いて頂けた方が居たのではないかと嬉しく思います。

 直近の株価は11月9日の第三四半期の決算発表の時に開示された通期の上方修正に対して市場は高評価を示しているのは周知のことと思います。

 来期以降の業績も訪問取材の時の感触では特に下がるような印象もなかったので、順当に成長を続けていくと思っています。

 また、工場の生産能力強化に伴い、生産効率が向上する事から原価低減効果も期待できます。
※今だと2tの製品を作るときに1t×2炉で湯を沸かすのが一回で済むのでそこにかかる手間と人は単純に半分に出来ます。

 また、同社が従業員をとても大事にしている素晴らしい企業だというのは以前から伝えていますが、11月16日に開示のあったIRに『当社従業員に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ』が出されています。

 かいつまんで説明すると、
「当社で働いている全従業員に一株当たり2306円で新報国製鉄の自社株をあげるよ!ただし三年間は売買できないルールにするから全従業員ガンバって会社に成長をもたらしましょう!!」

ザックリそういう内容になってます。

 ちなみに付与する自社株は29200株なので従業員一人当たりで換算すると300株くらいになります。

 こういう内容の決定は会社には大変勇気がいることだと思います。
 株主の中には「自社の従業員ばかり優遇している!!」
 と、主張される方も必ずいるからです。

『上場会社の財産は株主の物』

 大体そのような認識の方がほとんどだと思います。
 建前も大まかにはそうだと思います。

 しかし、自分としての本音は株主ばっかり大事にする会社より、新報国製鉄のように従業員を大事にする会社の方が素晴らしい会社だと思いますし、会社としても成長すると思います。

 なぜなら、事業に関わりの無い株主(個人投資家)のほとんどは株価の動きや経済状況でコロコロ入れ替わります。
 従業員はつらい時も会社に残り、奮闘してくれます。

 従業員の為を考えて経営をするということはその従業員の家族も含めて会社の安定と成長の経営を意識します。

 ましてや、新報国製鉄は従業員全員を半強制的に『株主』にするのです。
 持ち株会とは別です。

 全従業員が株主総会に来ていいのです。
 もしかしたら株主総会で『会社のここが悪い!』なんて身内ネタが飛び出すやもしれません(笑)。

 直近は従業員の給与の大幅UPに加え、従業員に対する株式付与の決定でした。
 それは前回の記事に書いたようにリーマンショックの時にリストラまで断行せざるを得なかったほどに会社は疲弊したときがあり、それを共に乗り越えてくれた従業員にまずは報いるという『粋』!
 こういうの大好きです(笑)

 新報国製鉄は『粋』を大事にする会社です。

 次は株主に対してその『粋』がまわってくると考えて良いのではないか?と個人的に思っています。

 ただ、中期経営計画にあるように「自己資本比率=60%以上」かつ「手持ち現預金20億円(月間売上×4倍)」という経営戦略の部分も加味しないといけないので劇的には難しいかもしれませんが、会社の成長が安定し
て資本も充実してこれば株主配当を大きく増やしてくれるものと期待しています。


 同社のこれからの成長と躍進を期待しています!

 最後まで長文をお読みくださりありがとうございましたm(_ _)m

 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 新報国製鉄(5542)

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 先日の9月10日はまぐまぐセミナーに参加させて頂き、9月17日は山本潤氏のセミナーに参加と大変有意義な時間を過ごさせて頂きました!

 投資家というのはある種孤独な戦いを強いられていると感じる時があります。
 しかし、世界は広く自分の眼を外に向けることさえできれば様々な人や出来事、現象や発見が待ち受けています。

 手前勝手な感覚ではありますが想うのです。
 株式投資をするということは『視る』ということだと。

 株価や指標、人の推奨で判断してただ買うのではなく、『視て』欲しい。

 あなたが買う株は一つの会社であり、そこには多くの人が働き、考え、創造しています。

 それらを知ろうとしたり考えることが結果として投資のスキルを磨くだけではなく、人としての深みももたらすと思います。

 自分はまだ青臭い考えの若造です。
 株式投資によって金持ちになるだけでは嫌なのです。
 金が増えただけの人生なんて嫌なのです。

 人は人でしか、経験は実践でしか、磨けない。
 会社に電話したり、本を読んだり、株主総会や展示会に出かけたり、セミナーに参加してみてください。

 『無駄』な事なんて世の中にはありません。



 今日取り上げる会社は新報国製鉄(5542)という会社です。

 高機能合金の【開発・設計・製造・精密加工・販売】を一貫して手がける従業員約100名の研究開発型総合材料メーカーです。

 この会社はリーマンショックの大不況で経営が一時危うくなりました。
 それを大幅な構造改革、リストラを経て、今では割安高成長銘柄の一つです。

 今後の同社はその成長の速度を加速させていくのを取材を通じて確認できたので取り上げさせて頂きます


 ここも前回の記事で書かせて頂いた東北特殊鋼(5484)と同じく世界一の技術を誇る下町ロケット銘柄です



■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー


・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1498円(+167%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1192円(+46%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1495円(+67%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒3770円(+29%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1912円(+4%)


 LCホールディングスと特殊電極に動きがありました。
 LCホールディングスは9月28日新規上場したロードスターキャピタルが同社と同じくソーシャルレンディングを手掛ける会社ということもあり、各種指標からみてもLCホールディングス見ても割安感が見直されたものと思います。
 「LCレンディング」代表取締役の山中健司氏が書いているブログによると『……連結利益については上振れする可能性が高いと思われます。』と条件付きで書かれていました。
 まだまだ楽しみな同社からは眼が離せませんね!


・特殊電極も高収益割安銘柄として見直されたものと思います。全体として割安銘柄の株価上昇が続いています。



■新報国製鉄(5542)の魅力


それでは本題に戻ります。


 新報国製鉄にも前回の東北特殊鋼と同じく、3つの魅力を書きたいと思います。

1)気付きにくい割安性(有価証券報告書から読み解ける)
2)驚くべき高収益性(商品力の高さに裏打ちされた利益率の高さ)
3)生産能力の大幅強化と他社の追随を許さない圧倒的な研究開発力


 新報国製鉄も更なる高成長を内に秘めた日本が誇るアツい企業だと考えています。



■気付きにくい割安性(有価証券報告書から読み解ける)


 執筆現在2017年9月29日(金)

 株価終値1577円と年初来高値更新中!!
 ※会社発表数値にて↓は計算(四季報数値ではない)

 今期予想EPS 326.23円
 今期予想PER 4.83
   実績BPS 889.89円
   実績PBR 1.77
 今期予想ROE 36.7%

 時価総額55億円

 浮動株21.8%の小型株です。

 ↑は会社発表資料により算出された指標になりますが、連結貸借対照表にて計算される数字は簿価が使われるものと時価が使われるものがあります。

 有価証券報告書の45Pにある(賃貸不動産関係)の文書に以下の数字が載っています。
 東北特殊鋼の時と同様ですね(笑)

・連結貸借対照表で純資産に計上されている金額
 ⇒7444万円
・期末の時価勘定
 ⇒31億924万円

 つまり、差し引き約30億3480万円ほどの含み益を賃貸不動産事業で抱えているが、それは貸借対照表には『簿価』で計上されているので、BPSには反映されていないということになります。
 よって、含み益を交えて指標化すると↓のようになります。

※BPS 1806.6円
※PBR 0.87(含み益を考慮する)
 直近株価は上昇を続けていますが、割安度の観点でも魅力が感じられます。



■驚くべき高収益性(商品力の高さに裏打ちされた利益率の高さ)


 冒頭で触れた通り、この会社はリーマンショックで大幅な構造改革を余儀なくされました。
 辛い経営判断だった事でしょう。希望退職を募り、人員の再編と工場の集約をし、経営方針の転換を経て今日の新報国製鉄があります。

 新報国製鉄は捨てたのです。
・多くの企業に使われる汎用品の製造を。
・利益率の少ない製品の受注を。
・自社でなくとも作れる製品の製造を。

 目指したのは『自社でのみ製造が可能なオンリーワンの合金メーカーになること』でした。

 同社は今や『世界で最も精密な機械』と言われる露光装置(半導体や液晶、有機ELを製造する装置)に欠かせない合金のトップメーカーになったのです。
 露光装置の要求精度誤差は100万分の6mmとも言われ、想像も出来ない精密さが装置には要求されます。

 世の中のありとあらゆる物質は温度によって目には見えないレベルで膨らんだり縮んだりしています。
 そうしたわずかな熱膨張すら許されない神の領域に達したテクノロジーによって、ブラウン管テレビが液晶テレビになり、今度は超薄型の有機ELテレビになろうとしています。

 半導体も高速化&大容量化&小型化が可能になり、500KBのフロッピーディスクが4MBのメモリーカードになり、今は128GBのマイクロSDとなってきたわけです。

 技術革新を可能にしたのは当然、それらを製造するための装置が出来たからです。

・精密な装置を作るためには様々な部品が必要!
 その中で根幹になるのは土台であり骨組みの金属です。
 わずかな熱でひずんでもダメ!!しっかりと装置の重量を支える剛性も必要!


 新報国製鉄はそうした需要をいち早く察知し、研究・開発によって熱膨張が起こりにくい合金『低熱膨張合金(インバー合金)』の開発・商品化及び営業に尽力し、低熱膨張合金における世界トップの会社となりました。

 現在、売り上げの約7割ほどが低熱膨張合金であり、他社が真似できない高付加価値商品であるがゆえに利益率も非常に高いです。


 その証拠に四季報の全33業種の鉄鋼に関して全市場でスクリーニングをかけると47社がヒットし、比較してみると以下のような順位となります。

−鉄鋼業種47社中−
・前期売上高経常利益率 2位
・今期売上高経常利益率 2位
・前期実績ROE(%) 1位
・今期予想ROE(%) 1位
・今期予想PER    1位
・来期予想PER    6位
・時価総額の小ささ   4位

 今期予想のROEとPERの数値は『のれん』が含まれているので参考にしかなりませんが、47社中でもかなりの高収益企業であることがこれによって伝わるかと思います。



■生産能力の大幅強化と他社の追随を許さない圧倒的な研究開発力


・『2029年(創立80周年)売上100億円企業を目指して』
 ※2017/2/10
http://www.shst.co.jp/wp-content/uploads/2017/02/chuki20170210.pdf

 上記、中期経営計画通り、今年2017年〜2019年にかけて大規模な設備投資計画が進行中です。
 これにより鋳鋼生産能力は、月100tから1.5倍の150tに大幅増強されます。
 更に生産効率向上のための施策が随所に盛り込まれているので、より一層の営業利益率のアップにも期待できます!

 この三か年の設備投資が完了すれば、売り上げ100億を達成する生産能力が整います。

 更に『研究開発型メーカー』を自負する同社は100人余りの社員の内1割が研究開発に従事しており、社員に学位を取らせる気合いの入れよう。

・『研究開発機能を充実』
http://www.shst.co.jp/wp-content/uploads/2017/08/20170829.pdf

 そうした研究開発により、液晶製造用の露光装置向けが大部分を占めていた低熱膨張合金でしたが、今後は他の需要の創出に向けて営業がスタートしています。

 現在重点拡販を狙っているのはマイナス196度でも熱収縮しない事を売りにした【宇宙関連事業】。
 高精密な成型を要するが同時に高剛性が求められる【航空機用部材のCFRP成型金型】。

・『究極のゼロインバーを開発』※2017/3/29
http://www.shst.co.jp/wp-content/uploads/2017/03/201703292.pdf

・『超高剛性のゼロインバー合金 新報国製鉄が実用化』※2017/4/4
http://www.shst.co.jp/wp-content/uploads/2017/04/20170404.pdf

↑上記の技術はすでに確立、量産納入が始まっています。
 今はまだ売り上げに占める割合は少ないですが、オンリーワンの同社は海外に対しても既に営業を強化しています。

−主な取引先−
 新日鐵住金(株)
 (株)ニコン
 キヤノン(株)
 不二越機械工業(株)
 JFEスチール(株)
 山陽特殊製鋼(株)
 エヌケーケーシームレス鋼管(株)
 パラマウント硝子工業(株)
 東日本旅客鉄道(株)
 (株)ジェイテクト
 ローム(株)
 (株)IHI
 (株)神戸製鋼所
 日本製紙(株)
 王子製紙(株)
 三菱重工(株)
 JAXA(宇宙航空研究開発機構)


 低熱膨張合金以外にも『がっちりマンデー』で取り上げられたシームレスパイプ(石油掘削で使用)を製造する耐熱鋳鋼で出来た圧延工具などにも同社の技術が輝いています。



■新報国製鉄の未来


 現在、ニコンとキャノンが液晶製造装置においては世界シェアを独占(最新の海外データでは6:4)しています。
 半導体製造装置に関してはオランダのASMLがほぼ単独首位に近づいており、ニコンは苦戦を強いられています。

 こうしたことから、今後の動向を見通すのは至難の業であると言えます。
 しかし、リーマンショックから会社を見事立て直し、大企業相手に一切値下げをせず、むしろ値上げ要求を貫き通せる会社へと導いた。
 間違いなく凄腕の経営者である成瀬社長は生産能力&生産効率アップの大胆な設備投資の道を選びました。


 それは今後の有機EL、液晶製造の露光装置の需要が伸びるという確信と、潜在需要の掘り起こしに対する同社の強い自信の成せる決断でしょう。


 現在、株価は年初来高値を更新して、依然好調です。

 短期の株価の高い安いはテクニカル投資の方にお任せするとして、この会社の成長に期待する投資は『買い』でしょうか?『売り』でしょうか?


 低熱膨張合金に関して新報国製鉄を追いかけている会社が一社あります。
 2014年に低熱膨張合金の開発のPRによって、その会社の株価は一時3倍にもなりました。
 現在、その会社の低熱膨張合金の売り上げは取材で確認したところ数億程度のようです。

 新報国製鉄は『極低熱膨張合金及びその製造方法』という特許を2017年08月30日に取得しています。
 内容から判断するに記事になっていた『究極のゼロインバー合金』の物だと伺えます。
 同社の性質上『愚直にお客様に喜ばれる製品を提供する』という姿勢なので、そうしたPRは出てきません。

 どちらの商品の方が製品価値が高いのかは私には判断できません。
 ですが、低熱膨張合金の売上実績と生産能力では新報国製鉄が二回りは引き離しているようです。


 新報国製鉄の企業情報の経営理念のページには、ヘルメット姿で溶鉱炉の前に立つ成瀬社長の横顔と共に5つの理念が書かれています。

 その4つ目にこんな一文がありました。

『お客様に満足頂ける価値ある製品で、国と社会に貢献する』

 この会社の名前の由来はどこにも書かれてはいませんが、

【世界が求める『新』しい合金を『製鉄』して、『国』の発展に『報』いる企業であり続ける】

…という意味なのかと勝手に想像してしまいました。

 自分の会社の利を考えるのは当たり前ですが『国』という文言が出てくるのは同じ日本人として背筋がシャンとする想いがします。


 これからも日本のモノづくりを応援していきたいと思います!!


 最後まで長文をお読みくださりありがとうございましたm(_ _)m

 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)


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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)

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 今日は8月29日に上場来高値を更新してきた好業績×割安×ズバ抜けた技術力の光る東北特殊鋼(5484)を取り上げたいと思います。

 この銘柄はとあるバリュー投資家の一押し銘柄の一つでした。

 そして、その中身をよくよく調べてみたらバリューなだけではなく、自分の大好きなアツい銘柄であることが分かったので、今、大注目しています。


 この会社の歴史は古く、1937年設立。
 日本の製造業に深く関わってきた特殊鋼加工のエキスパートの会社です。

 いかにこの会社が今、アツいかを説明させていただく前に、今までに書かせて頂いた銘柄についてのフォローをしたいと思います。


■過去のピックアップ銘柄

今までに億の近道で取り上げた4銘柄

山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1460円(+161%)

テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1232円(+51%)

LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1311円(+47%)

特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒3055円(+5%)

・特に動きがめざましいのは、やはり先月から急騰した山王3441でしょう。
 理由を御存知の方も多いと思いますが、自分の12月の記事で取り上げた『銀メッキアクリル粒子』の基本特許取得を会社がIRで発表したことにより、株価も短期で2倍超えとなるほどの人気銘柄として現在話題となっています。

 当時の記事は http://okuchika.net/?eid=6761 で見ることが出来ます。

 また、現在山王の『銀メッキアクリル粒子』に関してのNAVERまとめも作成されているのでご興味のある方は一度ご覧になると面白いと思います。
https://matome.naver.jp/odai/2150364045792717701

 ただ、現在増担保規制をかけられるほど値動きも激しいものになっていますので、売買される際には十分気を付けてください。
 この技術特許は大変すばらしいものであることは、以前の記事より伝えている通りです。
 しかし、水素の時と同様、会社の業績に数字として反映されるのが来期以降なのはほぼ間違いないと思います。
 株価は相場に聞くしかないので分かりませんが、十分留意願います。
 もし株価が安くなってきたら、長期で買いを入れるのは面白いかもしれません。


・テノックス1905も8月に大きく動きました
 これは8月4日の第一四半期の決算の数字がすこぶる良く、通期見通しの進捗の約半分だったことから上方修正期待の買いが入り、その値動きによって多くの投資家の目に留まった事から同社の割安・好業績・高配当への見直し買いが進んだと思われます。
 株価は上昇しましたが、上値余地は状況によって存在すると思われます。

・LCホールディングス8938、特殊電極3437はまだ長期で上昇余地ありと考えています。
 特にLCホールディングスに関しては『投資法人への出資』のIRが8月21日に出ており、このあとの展開がどうなるか非常に興味深いところです。


■東北特殊鋼(5484)の魅力


それでは本題に戻ります。

 東北特殊鋼には少なくとも3つの魅力があります。

1)気付きにくい割安性(有価証券報告書から読み解ける)
2)今期の上方修正の可能性(通期の進捗46%)
3)期待の新技術!IoTセンサーの要となる基本特許の取得

 この銘柄も長期投資で考えれば大きく収益構造が変わる可能性を秘めたアツい企業だと考えています。
 少しでも伝われば幸いです。


■気付きにくい割安性(有価証券報告書から読み解ける)


 執筆現在2017年9月1日(金)

 株価終値1831円
 ※会社発表数値にて↓は計算(四季報数値ではない)

 今期予想EPS148.76円
 今期予想PER12.30
    実績BPS2585円
    実績PBR0.7
 今期予想ROE5.8%

 時価総額138億円

 浮動株6.2%の小型株です。

 ↑は会社発表資料により算出された指標になりますが、連結貸借対照表にて計算される数字は簿価が使われるものと時価が使われるものがあります。

 有価証券報告書の51Pにある(賃貸不動産関係)の文書に以下の数字が載っています。

・連結貸借対照表で純資産に計上されている金額
 ⇒58億2138万円
・期末の時価勘定
 ⇒234億9904万円

 つまり、差し引き約176億7千万円ほどの含み益を賃貸不動産事業で抱えているが、それは貸借対照表には『簿価』で計上されているので、BPSには反映されていないということになります。
 現在の時価総額が138億円なので含み益176億のインパクトは超絶です。

 このことから、同社が隠れた超割安銘柄であることがお判りでしょうか?


 ちなみに含み益を交えて指標化すると↓のようになります。

※BPS4920円
※PBR0.37
 とても割安かと思います。


■今期の上方修正の可能性(通期の進捗46%)


 この会社は極めて良好な事業計画と経営手腕を持っています。
 四季報で12期遡って2008年〜今までリーマンショックの時も営業利益も純利益も黒字です。
 毎年必ず設備投資と研究開発に資金を投じ続けてきたからこそ、今の技術力と成長力があります。同社はその高い技術力から、エンジンバルブ用耐熱鋼の分野では国内No.1のシェアを誇っています。

 大同特殊鋼と共同開発した『TM3シリーズ』が市場に本格的リリースがされていることにも注目です。自動車プレスにおける高張力鋼板(ハイテン)の加工において大変重宝される新商品で、多様な用途と引き合いがあると思われます

 先日の第一四半期ですでに通期の46%の進捗率。
 東北特殊鋼の製品は自動車向け80%、うちエンジン向け50%の特殊鋼の製品群でも利益が大きく伸びています。自動車メーカー各社の業績が良かったのを見ても、同社の今後の利益の更なる上昇の可能性があるのではないかと期待せずにはいられません。

 ちなみに四季報予想では↓
 今期予想EPS185.1
 今期予想PER9.9
と会社予想を上回っていますが、順調に業績が推移すればこの数字を超える可能性も十分ありえるのではないでしょうか?


■期待の新技術!IoTセンサーの要となる基本特許の取得


 これが凄いんです。

 IoTセンサー普及の大きな課題と言われている電源問題解決に大いに関わってくる画期的な開発における基本特許を既に取得済みです。
 ここはまたいつものマニアックな話なんで、簡潔に表すと…↓


【IoT時代を実現させるためのキーになる技術】


を持っているという説明が的確だと思います。

 最近はよく聞くようになったIoTですが、まだ馴染みが無い人もいると思うので…。

・IoTとは「Internet of Things:モノのインターネット」の略であり、全てのモノとインターネットを繋げて生活の利便性を高めたり、ビジネスに活用しようという概念及び技術を指します。

 IoT世界を実現するに当たっての大きな課題が5つあります。
 その中でも一番の技術課題と言われるのが【電力供給の課題】であり、これを東北特殊鋼が産学共同で開発した【磁歪材】で解決することができます。


■IoT普及の壁【電力供給】


 『IoTデバイスが数百億個にも上るとすれば課題として浮き彫りになるのが電力供給です。各IoTデバイスに対し「どのように電力供給を行うか?」が重要になります。IoTデバイスのほとんどはワイヤレス構造で設計されているので、必ず定期的な電力供給を必要とします。
 要はスマートフォンやノートPC同様にバッテリーがなくなれば当然充電しなければなりません。事実IoTデバイスの開発が進む現在においても、省電力デバイスは存在するものの電力なしで通信を可能にするデバイスは存在しません。この課題をクリアしなければ、真のIoT時代は訪れないと言えるでしょう。』

と、このような記事を多く拝見します。

 IoTセンサー全てに電線やコードを付けるわけにもいかない。
 ボタン電池で交換するのも手間だし、電池切れでセンサーが動かなくなるのは問題外。

 そこで着目されたのが振動発電という技術です。車の振動や機械の振動、人の歩く振動などを電力に変換する代物を『振動発電素子』と呼びます。

 現在主流の振動発電素子には素材としてガリウムが使われていますが、ガリウムはレアメタルゆえに高価であり、また脆く、加工も特殊な工程が必要であり、量産・普及には向いていませんでした。


【求められている振動発電素子は…】

・価格が安価
・ありふれた材料が原料
・丈夫で耐久性に優れている
・製造工程が単純
・様々な形状に加工出来る
・発電力が高い。

 そんな夢のような振動発電素子の研究開発を東北大学×弘前大学×東北特殊鋼の産学共同で行い、ついに実現・量産化にも成功しています。
 特許に関しても今年の4月に正式に認められています。


■振動発電の材料 価格10分の1に 東北特殊鋼


 振動発電素子について2017/6/21の日経新聞の記事で取り上げられ
ています。
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ba=9&n_cid=DSMMAA13&ng=DGXLASFB20HCB_Q7A620C1L01000&scode=5484
↓記事より一部抜粋

『開発した新材料はガリウムの50分の1程度の価格であるコバルトを多用することでコストを抑えた。新材料の販売価格は今後詰めるが、従来品の10分の1以下に抑えられる見通しだ。従来品より割れにくくし、加工の際も壊れにくくなったという。「キリンマグパワー」のブランド名で数年内の発売を目標にしている。同材料を使った発電装置を使うことで購入電力量を減らし、一定期間ごとに交換が必要な電池が不要になる。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」によりセンサー需要が高まるとみており、新材料の導入を売り込んでいく。振動発電は工場のほか、橋や道路、振って遊ぶおもちゃなどでの活用が想定される。』


 この技術と特許が業績に貢献するのはまだ先になります。
 しかし、この企業が持っている技術はいずれ世界が欲してやむことのないものになると私は考えています。

 山王のようにIRを発表すれば瞬く間にストップ高になり、株価は短期急騰を演じることでしょう。
 しかし、同社はそうしたIRは出さないように思えます。

『英国の調査会社IDTechEx社は、2022年時点のエネルギーハーベスティング市場を50億ドル以上と予測しています。この数字は発電デバイスのみの売上ですので、エネルギーハーベスティング技術を組み込んだ製品の売上は数兆円、さらに、そのような製品を活用したサービスの市場は数十兆円に達すると予想されます。』

↑振動発電はこの一部に含まれます。
 その『素材』を世界に卸す企業になるかもしれないのです。

 現在、株価は上場来高値を更新して、一見高値圏にいるように見えます。

 しかし、会社の成長を長期目線で眺めた時、高いのでしょうか?安いのでしょうか?


 山王3441も東北特殊鋼5484もドラマ『下町ロケット』の主役として出てくる企業のように自分は視えてしまいます。

 これからも日本のモノづくりを応援していきたいですね。


 最後まで長文をお読みくださりありがとうございましたm(_ _)m

 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫の『株の買い方と売り方を考える』

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 最近は以前より自分の記事へのコメントが増えてきており、とてもうれしく思います。
 読者の皆様からのコメントを頂けることは素直に執筆する励みになりますし、自分としても様々な考えを知ることができ、大変勉強になっています。

 記事に対してどんなふうに思ったとか、こんなことについて調べて欲しいなどどんな内容でもコメント頂けた物は全て読ませて頂いておりますので、これからもお気軽にコメントくださいね!


 今回は株式投資について、自分の考えを書きたいと思います。


 そもそも皆さんはどんな目的で株式投資をされていますか?
 きっと、ほとんどの方が株の売買による利益(キャピタルゲイン)を目的に株式投資をされていることと思います。

 そして、究極的には資産を億越えまで増やして日々の株価等に囚われずに配当金だけでの利益(インカムゲイン)による悠々自適な生活などを夢見たりしていることではないでしょうか?

 もちろん自分が株式投資をしているのも、株の売買によって利益を上げることにあります。

 記事を気に入ってくださっている読者の方はご存じの通り、自分が好む銘柄の条件は↓になります

・業績、財務が良好である(もしくは成長している)
・株価が業界、全体から見ても割安なバリュー銘柄である
・会社が化けようとしている(株主、株価に対して向き合おうとしている)兆しがある

 基本的にはこの銘柄選定のやり方で利益を上げ続けており、様々な御縁によって、こうやって執筆させて頂けることになったわけであります。


 しかし、これは銘柄選定の仕方であって、『買うタイミング』が正しいかどうかは別の判断も必要なのだと今までの投資の中で痛感してきました。

 つまり、『銘柄選定だけで利益が出せる訳ではない。』

 もちろん、銘柄選定が正しければ長期的には株価は右肩上がりに伸びます。

 自分が個別記事を執筆する時もその点は考慮して執筆していますが、あくまでご自身で判断をしてくださいm(_ _)m


■テクニカル手法とファンダメンタル手法


 こんな言葉を聞いたことがあるはずでしょう。知らない方はぜひ一度検索しましょう。

 投資を始めてすぐはまずテクニカルを勉強しました。
 勉強したてのテクニカルなど全く実用的でもなく、利益も出ませんでした。

 次に、ファンダメンタルを勉強しました。
 自分にとって決算書や財務諸表など全くの未知のものであったために、教科書的な知識だけを元に銘柄を買いましたが…同じく利益も出ません。

 投資を始めて半年くらいまではどうすれば勝てるのか四苦八苦もがいたのが懐かしい思い出です(笑)

 もちろん、今も自分の投資手法をより洗練していく…といった点ではもがき続けています。


そして、良く耳にする言葉があります。


・テクニカルで株式投資は利益を出し続けられるのか?
・ファンダメンタルを『正しく』判断することなんてできるのか?


 同じことを自分も疑問に思っていた時期があります。


『答え』

…なんてものは経験や環境によって姿を変えてしまうあやふやな物ですが、今の自分としての答えは『どちらも正しい』です。


 先日、知り合いの紹介で自分とは全く異なる投資手法のセミナーに参加させていただきました。


・『テクニカル手法だけで資産を一年で2.5倍にする』
…という主旨のセミナーです。

 セミナーの講師の方は売買の判断基準を原則、チャートのみで判断する投資手法で相場を張って30年。過去の実績も見せて頂きましたがさすがにあっぱれ!!の実績を誇っていました。

 その方のテクニカル投資の手法はローソク足の日足と週足を10年以上前からの歳月から俯瞰することにあります。

 そのセミナーではあくまで触りの部分の講義までしか無かったのですが、

「なぜそこまでチャートだけで勝てるのか?」

と質問をしたら次のように答えて頂けました。


「自分は今のようにネット証券の無い時代から株式投資をやってきた。株価の終値を毎日調べてチャートを方眼紙に描き、遠方まで投資セミナーに通った。今の人は簡単に情報が手に入る。株価はリアルタイムで見れるし、チャートだって勝手に描かれている。情報もどこにでも溢れている。だから何もわかっていない。見ていないのだ」

と……


 頭を金づちで殴られた想いでした。
 その人の言っていることは自分も度々言っていることです。
 投資の手法が違えども本質的にはほとんど同じことを言っているのです。


 これはどういうことなのか。


 結論は次のようになると思います。


・テクニカルであろうがファンダメンタルであろうが『株価の動き』が【なぜ】起こるのかを見定める努力さえできれば投資で利益は出せる!

…ということに他ならないということです。


■企業を調べる投資=未来のチャートを先読みする投資


 自分の投資スタイルはどちらかと言えばファンダメンタル投資です。
 とはいえ、株価が割安なだけではなく、その会社に『光る何か』が無ければ打診買いを越えることはありません。

 テクニカルで買うというのは比較的近いタイミングでの上がり下がりを狙って買う投資の仕方です。
 前触れの無いストップ高に乗れることは稀です。そういう銘柄は相場が一服してからの売買で相場に乗ります。

 一方、企業に『光る何か』を感じて投資をする場合。すぐに利益を出せるということは少ないです。
 その代わり、選別眼さえあればいきなりのストップ高になる『その日』や右肩上がりのチャートになる『その時』を確信して時間を投資します。


 自分の投資手法で投資をする銘柄も、テクニカル的にも買う銘柄になるタイミングがある訳です。


 テクニカル投資だけで投資を成功している人の中には次のように豪語する方がいます。

「企業分析なんていうのはまやかしだ。チャートだけで買いか売りか判断できない人ほど企業情報や指標でああだこうだ屁理屈をこねるんだ。」

…と。


 テクニカルだけで勝てるのだからそういう考えに至るのも理解できます。


 自分も企業分析や指標が万能だとは思っていません。
 かといって、テクニカルこそ万能だとも思いません。

 何かに重きを置く形で自分で利益を出せる投資手法を確立するのが最初の成功地点なのかもしれません。
 しかし、そのあとは『バランスこそ重要!!』だと自分は思います。


 これは究極に難易度が高いことです。

 テクニカルだけで利益が出せる力を持ち、チャートが右肩上がりになる前からその銘柄に投資する力を持ち、かつ、その銘柄が急騰した時には冷静に売却した後に調整後の押し目が拾える。

 そんなことが出来るようになれば最強ですよね!!是非そんな投資が出来るようになりましょう!!


 自分もこのテクニカル投資の講師のようにローソク足のチャートを手書きで書くことをしてみようと思います。
 まだやってない時点でダメとか言わないでくださいね(笑)



 ちなみに余談ではありますが…

『インプット(入力)とアウトプット(出力)』という言葉があります。

 人の脳の構造上インプット(聞く、見る)だけでは知識や知力を効率的に身に付けることが出来ないと言われています。

 インプットに対してアウトプット(書く、話す)することで初めて自分の考えを整理したり、理解が深まるのです。

 抱えている悩みを人に話すことでとても楽になったり、問題解決の糸口が見えたという経験はありませんか?

 アドバイスをもらうことも良いですが、大概の事はアドバイスというインプットよりも相談するというアウトプットによって解決するものです。


 是非皆さんも自分の考えを整理したりより深い知見に至るためにも投資に関する考えを人に説いてみてください。
 日記やメモに書く(アウトプット)ということでも考えは整理され洗練されるものです。

 自分も執筆を通じて考えを整理・洗練させて頂いています。


 コメントというアウトプット。是非使ってみてください(笑)


 これからも読者の皆様同様、自分も精進して参りたいと強く思います!!

 最後までお読み下さってありがとうございますm(_ _)m


 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 LCホールディングス(8938)

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※続報!!

 前回のLCホールディングス レポートはこちら
 http://www.okuchika.net/?eid=6957


 6月は1年の中で最も株主総会が多い時期であり、また開催日も集中しています。

 みなさま、株主総会には足を運ばれているでしょうか?

 また足を運ばない場合は議決権行使の用紙を返送していますでしょうか?


 株式投資をしているのであれば『儲かった・損した』だけではなく、会社に対しての意思表示である議決権行使は最低限行うようにしましょう。

 仮に、株主総会に来訪される株主(議決権)が少なく、議決権行使の返送も著しく悪かった場合、最悪株主総会のやり直しの可能性などもあり得るのです。

 そんなことになったときには投資している会社の信用に傷がつくことにもなり、株価の下落にもつながるでしょう。

 【株式投資=オーナー】でもあるんだと認識を持つことは、より一層深い投資を楽しむことにもつながります。

 総会参加にはご都合もあると思いますが、投資している会社を肌で感じることを強くオススメします!



◆株主総会で新たに発覚した投資妙味


 前回からフォローさせて頂いているLCホールディングス(8938)の6月28日の株主総会に出席して参りました。

 当初、自分はLCの続報記事を書く予定は全くありませんでした。

 しかし、総会にて社長自らが語った内容があまりにも衝撃的で、興奮を抑えることができませんでした。

 多くの人にとって、LCホールディングスが

『億の近道』

になると強く確信を得ましたので、急きょ総会後に電話取材を同社にさせて頂き、今回の執筆に至りました。


 今回の記事は株主総会という株主との対話での中で実際に出てきた内容を主体に記事にさせて頂いています。

 記事の内容に対して真偽を確認したい場合は同社のIR担当部署にお問い合わせください。



◆LCホールディングス(8938)の魅力

 http://www.okuchika.net/?eid=6957
↑前回4月に自分が執筆させて頂いた記事です。


・同社の魅力は…

1)『サブリース会社』⇒『不動産ファンド運用会社』へと大変革しようとしている

2)上場会社で最も早く不動産取得に『ソーシャルレンディング』を資金調達手段に活用をしている

3)業界初の医療を組み込んだ投資法人を『J−REIT』に上場させようとしている

4)一世を風靡したダヴィンチホールディングスと資本業務提携をしている

などの部分が大きな魅力だと思います。



◆株主総会で確認された同社の価値

 ここからが今回の記事の主題になります。


1)今期予想の業績に対する上振れの可能性の強い示唆

2)J−REITに上場させようとしている投資法人に関する情報

3)来期以降の業績予想に関する会社としての強い自信の確認

4)J−REITへの出口戦略を確立してからの成長戦略

↑上記のポイントに対して深堀りして説明します。



◆1)今期予想の業績に対する上方修正の可能性


 5月15日の決算資料での今期の業績予想の発表によって株価は二日連続でストップ高となりました。

 その後高値1400円から調整をして安値1150円から現在1200円台になったのは周知の事実かと思います。

 今期の業績根拠は会社発表資料の通り、『流動資産』の中の販売用不動産を前期の数字に載せた数字です。

 株主総会において社長は次のように発言しました

「今期の業績の達成はスラッと行くと考えており、かなり保守的な数字」

「投資法人に病院は欠かせないものだが、今期予想に病院の数字を入れていない。かなりのブレが出ると思うが上に行く分にはいいだろうと考えた。」


以上の発言から要約すると↓のようになると考えます

『ライセンスが取得出来ていないので病院の数字を今期予想に入れてはいない。が、取得済みの病院が5件、取得予定も5件あるので売上としては50億以上(4月末で増えたAUMから読み解ける)の上振れが濃厚』


 アナリスト説明会での資料からも読み取れます。
 ↓は『IRstreet』のLCホールディングスのページになります。

http://www.irstreet.com/jp/brand.php?content=brand_presentation&brand=255#explain


◆2)上場させる投資法人について

・上場させる投資法人(REIT)の名称は『LCリージョナル(地方)投資法人(仮称)』

 上場させるにあたっての最低規模は300億を想定⇒そこから随時大きくしていく

 REITとして業界初の『病院・医療関連施設』を組み入れしたエッジの効いたものに仕上がる予定です。

 病院・診療所・介護老人保健施設など今まではリートで取り扱われなかった物を組み込んでいくのが最大の特色でしょう。

 3月末でAUM(受託資産残高)は290億程度だったものが、4月末には340億程度まで増加してきており、金融庁からのライセンスを上期に取得し、下期にLCホールディングスから切り離した投資法人に今までのSPCを売却することで今期業績を達成する見込みです。

 その後J−REITに上場させた自社と繋がりのある投資法人と二人三脚をして業績も規模も拡大していくシナリオを描いています。


 実に3年前から【成長の創出】というテーマでこれを実現に向けて計画しており、実現まであとわずかです。


◆3)来期以降の見通し

 会社は来期以降の見通しに対して明確な数字の開示を控えています。

 そこには以下の点が関係しています。

・REITのライセンスが金融庁からまだ交付されていない(交付はほぼ実現できる自信はある)

・J−REITへの上場をいつ実現させるかがまだ未定(タイミングによって数字が前後する可能性)


 来期に対しての業績予想を株主から質疑された社長は以下のように答えました。極力原文のまま書かせていただきました。

「来期以降の数字は開示されているもの以外ではなかなかお話することはできないのですが、一般論としてのお話を申し上げます。
 今期、この規模の数字が達成されれば普通、先ほど申しましたようにREITがスタートするわけですから縮小するということはまずない。
 そういう意味で言うと売上高については仕入と関わるのでなかなか見通しが立てられない。
 ただ利益規模的に言うと普通はできるのではないか?というのが【一般論】です!
 これは別に私どもの会社のことを言っているのではなくて、普通の経営者はそういう風に答えるのではないかと私は思います」


という回答を頂きました。
 【一般論】という説明ではありますが、『強気』と受け取って良いのではないでしょうか?

※ちなみに四季報やフィスコなどの来期予想はLCホールディングスへ取材をして書かれた数字ではないときっちり明言しておられました。


 来期以降の本当の数字は経営という生き物を相手にしている以上『絶対』がありません。その中でギリギリの回答をして頂けたのはないかと感じました。


◆4)出口戦略であるJ−REIT上場以降の成長性

 今期の業績予想の売上が前年比から3倍近く膨れあがっているのは投資法人に今までのSPCを売却するのが要因です。

 では、売却をしたらそこでおしまいなのか??

 それは違うと思われます。この『出口』=『入口』なのです。


 ここでLCホールディングスという会社の事業を理解するために原点に立ち返りましょう。

 元々同社は『サブリース事業』が主軸でした。
※オーナーに代わりに物件を管理する事業

 ここにはPM事業とAM事業も存在します。


 ザックリと上場後のビジネススキームを書くと次のようになります。


a)良質な物件を探して銀行から融資を受けて物件を取得する(SPC)
b)融資が足りない部分をLCレンディングで投資家から出資してもらって借り入れる
c)『手入れ』を済ましたら投資法人に移る(連結している場合は売上に入る)
d)投資法人の管理下に渡った物件の【管理】は全てLCホールディングスが行う(安定的収益の獲得)
e)上場した投資法人はどこまでも資産規模=収益性×人気によって大きくなる
f)a)〜e)をグルグル回すことでLCホールディングスが【管理】することでの利益はどこまでも右肩上がりで増え続ける


 これを【成長の創出】と銘打っているわけです。

 同社の価値に気付いている投資家の数はいまだに少ないです。
 株主数から考えても1000名未満。時価総額から見ても70億弱。

 REITが上場したとして、スタートが300億⇒500⇒800⇒1000億もいずれは達成していくのではと思っています。

 大手企業は都市部の事業に集中しています。
 同社は大手のやりたがらない『地方』を重点にしており、実績もあります。

 高齢化や過疎化、院長の年齢から維持できない地方の施設立て直しという社会的意義も高いです。


 『上場が花火』という訳ではないと自分の眼には映りました。


◆現在の株価と指標

執筆現在2017年6月30日(金)

株価終値1232円

※会社発表
今期予想EPS179.86円

※会社発表
今期予想PER6.85

  実績PBR1.36

今期予想ROE19.85%

時価総額69億円


 市場は現在ジャスダックであり、株主優待は実施しておりません。

 これは個人的な感覚であり、個人的な考えではありますが、J−REITへの上場を成しえた暁には今まで信じてきた既存株主に対して何かしらの【施策】を行っても良いのではないかと思います。

 同社はこのスキームを確立するまでの移行期、非常に分かりづらい決算数字、スキームでもありました。

 そんな中信じてきた株主に対して【義】を返すのは上場企業としての姿勢だとも思います。


 ちなみに社長はネットの動画でこう語っています。

「株主の方で配当が低いというお言葉がありますが、配当をお求めの方はぜひ当社の『LCレンディング』に出資ください。
 株主になられるのであれば、ぜひとも企業価値(株価)の向上を信じて頂きたい」

…と。これも中々言えるものではありません。


 ちなみに再三出てくるLCレンディングというのはこちらです↓
https://www.lclending.jp

 詳しくはLCレンディングのリンク先や前回の自分記事にも書いてありますのでそちらをご参照ください。

 自分もレンディングには出資しています。
 今後は年率8パーセント近い案件もまた出てくることと思います。



 当初は書く予定のなかったLCレンディングの記事ですが、あまりにもアツい内容でしたのでついつい熱が入りすぎてしまいました(笑)

 そんなLCホールディングス(8938)が皆様にとって『億の近道』となるかどうか…。


 今後も同社の【成長の創出】にアツい期待を送りたいと思います。



 最後までお読み下さってありがとうございますm(_ _)m

 それではまた。

『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)

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 情熱投資家の相川伸夫です!

 日経平均が2万円台に乗り、大型株に遅れて中小型が後を追うように上がるというのはよくある市場形成パターンだと思います。

 前回4月の記事で取り上げさせていただいた不動産銘柄のLCホールディングス(8938)は期待していた通りの結果になり大変うれしい限りです!

記事掲載前日2017年3月31日(金)終値は 894円
  執筆現在2017年6月 9日(金)終値は1228円(+37.4%)

 今期の業績予想が大幅に上昇していることが今回の株価急騰の要因です。


 5月24日にLCホールディングスが開示した中期計画を読まれましたか?

 来期以降の数値目標こそ明示されていないものの今期業績見通しにすらダヴィンチ関係で現在取り組んでいる医療等ヘルスケア施設について含めていないことがはっきり書かれています。
 現在の株価から鑑みるにまだまだ多くの投資家にはLCホールディングスという会社の適正株価水準が分からないのでしょう。

 現在のLCホールディングスの時価総額はたかだか68億円。資本業務提携をしているダヴィンチの業績もすこぶる良く、LCレンディングの成立額も早くも88億を超えました。
 今後もLCホールディングスに注目せずにはいられないようです(笑)



 さて、本題の特殊電極(3437)について書きたいと思います。

執筆現在2017年6月9日(金)
 株価終値2922円
 時価総額23億円
 今期予想EPS410円※会社発表数値
 今期予想PER7.13※会社発表数値
   実績PBR0.59
 今期予想ROE9.26%
 配当利回り  2.4 %


 注目しているのは単に割安だからではありません。
 この企業の価値もまた大きく変わろうとしていると感じたので執筆することを決めました。

 今回の記事も中々にマニアックで難解かと思われますが、少しでも皆様に同社の価値が伝われば幸いです。


◆技術開発型企業「トクデン」


 特殊電極3437(トクデン)は1933年創業。
 日本の製造業、特に溶接産業において80年以上多大な貢献をしてきた老舗企業です。
 日本が戦後今日まで急激な経済成長を遂げたのは製造業の影響が大きいのは皆さん周知のことだと思います。では、現在の生産業において工場で稼働している機械が軒並み老朽化したまま現役稼働しているのはご存じでしょうか?

 今から遡ること30年余り、1973年(昭和48年)から1991年(平成3年)までの期間を【安定成長期】として呼ばれることがあります。
※86年〜91年をバブル景気と一般に指す

 前年比経済成長率がおよそ5%前後で推移していた当時と成長率1%の現在とでは常識がまるっきり違ったと思われます。
 その【安定成長期】に多くの設備や工場が建てられました。会社員として在籍している自分の会社でも現在30〜50歳くらいの設備はゴロゴロしています。

 【物は必ずいつか壊れる】という言葉が示す通り生産設備にもメンテナンスやオーバーホールが必要です。しかし、当時設備を作った会社にメンテナンスが依頼出来るかといえば必ずそうとは言えないのです。

・設備がいまだ現役にも関わらず皮肉にも企業がすでに倒産している
・生産したメーカーは補修工事ができないために新規設備の導入でしか故障対応できない
・老朽化したとはいえ、新規の設備投資をしても資金が回収できる見込みを立てられるか自信が持てない

 上記の様なパターンは一般的な多くの老舗製造業が直面しているザラな例です。


 トクデンはそういった老朽化(こすれて擦り減ったり、変形していたり、精度が落ちたり)した設備のダメージ部を抜群の溶接技術で肉盛をし、再加工をして設備を蘇らせることが出来ます。

 ただ溶接でリペアするだけでも相当のノウハウが無ければ不可能です。
 溶接というのは熱による【寸法変形・硬度変化・組成変化・強度変化】などを引き起こすのでどんなに知識や技術があっても実施する作業者に技能がなければ成り立ちません。

 どんなに設備や時代が進歩しても、こと溶接に関しては【技能】は絶対に切り離すことが出来ません。トクデンでは設備を修復するだけに留まらず、プラスワンの付加価値を付けて納品することが出来ます。

・擦り減った部分の修復⇒硬化肉盛溶接(クロムなどを固溶した元の材質より硬い溶接をする)によって1年しか耐えられないものを1年半耐えられるように長寿命化
・腐食部や熱変形の修復⇒軟鋼以外の特殊材料を使った特殊溶接材料を用いた技術で1.5倍の長寿命化


 このような設備メンテナンスを基幹産業である『製鉄、石油化学、セメントから家電、自動車、食品産業までありとあらゆる業種』の製造設備にかかわる溶接事業を行っています。


 特殊電極以外にも、溶接材料メーカーで工事施工(設備メンテナンス)を手掛けている競合は数社あります。ですが、工場と営業所を全国に展開している特殊電極がこの分野でトップシェアを誇ります。
 シェアのトップを維持し続ける努力も当然ながら、前年も従業員の9%もの研究員を置き、【新技術・取引先との共同研究】に日夜注力する努力も続けています。

 今も昔も日本の製造業を影から支え続けている素晴らしい企業だと思います。


◆技術力に裏打ちされた業績の担保


 日本の全上場企業の数はおよそ3700銘柄。
 特殊電極は時価総額を小さい順から数えて220番目の会社です。

 先ほど伝えさせて頂いたように溶接技術力では他社の追随を許さない同社の年間取引先は全国で1000社。取引先に大手企業も多く目立ちます。


【主要取引先から一部抜粋※(株)省略】

・旭化成
・いすゞ自動車
・トヨタ自動車
・王子製紙
・神戸製鋼
・JFEスチール
・新日鐵住金
・東芝
・豊通マシナリー
・日産自動車
・日新製鋼
・日鉄住金
・日立金属
・本田技研
・マツダ
・三菱重工業
・三菱日立パワーシステムズ
・三菱マテリアル

『新日鐵、JFE、トヨタ』が取引上位3社。トクデンの売上げ3割弱を占め、特殊電極が保有する特許件数は取引先との共同研究が多く80件にも及ぶ。


 特殊電極のセグメントは大きく↓の3つ。

・工事施工(設備のメンテナンス+付加価値を付ける改良)
 売り上げ約63億で安定継続的に右肩上がりで増収増益
・溶接材料(硬化肉盛りや耐摩耗、耐腐食の高性能の手溶接棒やソリッドワイヤーといった消耗品)
 売り上げ約13億で横ばい〜微減
・その他(新規設備⇒出来高向上や連続生産性向上)
 売り上げ約13億で自動車産業や製鉄からも引き合いが増えて増収増益、多くの共同開発案件も抱えており、成長戦略として注力している期待分野


【売上高に占める営業利益率】

・2014年3月期 2.68%
・2015年3月期 3.40%
・2016年3月期 5.87%
・2017年3月期 6.84%

 現在向上の一途をたどっています。


 さらに同社のここ3年間の業績予想には傾向として、
【今期予想数字を極端に控えめでスタートし、年末までに上方修正する】
傾向が見られます。

・15年3月期の会社期初予想の利益は1.02億円
 ⇒実績2.72億円で2.66倍の上方修正
・16年3月期の会社期初予想の利益は2.36億円
 ⇒実績4.37億円で1.85倍の上方修正
・17年3月期の会社期初予想の利益は3.32億円
 ⇒実績4.77億円で1.43倍の上方修正
・18年3月期の会社期初予想の利益は3.28億円
 ⇒今期はどんな数字を見せてくれるのでしょうか?


 現在、日本の上場企業の内部留保は貯まりに貯まっており、生産年齢人口(15〜64歳)は20〜30年前は70%近くあったものが現在は61%ほどになりました。
 国債10年物の金利も30年前⇒6%、20年前⇒2%、10年前⇒1.5%、現在は0.06%となることにより銀行の貸し出し金利は驚く程安くなりました(笑)

 世界でも極めて類まれな現象が日本という国で起こっています。


【人手不足×金余り×長期デフレ】


 自分には今こそ大規模な設備投資によって一人当たりの生産性を向上させる絶好のチャンスが巡って来ているとしか感じられません。
 トクデンはリペアだけではなく、生産性を向上させる技術開発や商品提案にも現在力を入れており、そのほとんどを大手との共同開発で進めています。
 このセグメントは『その他』に分類されています。

 今後、この生産性向上に寄与できる装置や技術の提案力を高めていければ、収益構造への変化を起こすことが出来ると確信しています。


【生産性を向上させる様々な共同開発での装置一例】

・樹脂成型などの金型予熱装置
・鋳造設備向け強制冷却装置
・破壊用刃物の開発
・自動車向け強制冷却装置⇒1起動当たり6分半だったものを4分に短縮


◆M&Aに対する株価対策



 ここまでで特殊電極(3437)という企業の事業や業績についての特色についていくらかは伝わったかと思います。

 次に財務についてと現在の市況について考察したいと思います。

 数年前から日本の企業がM&Aに対して活発だという話を良く耳にすると思います。年間での上場企業に対してのTOB件数は30〜50件ほどで、これは上場企業の内1%〜2%弱の会社でM&Aが行われているということです。

 M&Aについての一般論としては
【株価が業績や財務に対して割安であり、今後も安定してキャッシュフローを生み出せる企業】
が望ましいのは言うまでもありません。

 そしてその企業を買収したときに何かしらのシナジー(相乗効果)を産み出せる企業がTOBを仕掛けられる傾向にあります。

 M&Aされることは必ずしも損な訳ではありません。
 買収された方が企業にとっても株主にとっても良い場合もあります。


 ここで問題提起したいのは【自社がそういった事柄と無関係だと感じている】事です。


 今回の特殊電極がそうであるかは分かりません。
 しかし、トクデンの時価総額はわずか23億、一期当たり安定的に5億稼ぐ見込みのある優良企業。
 単純にプレミアムを50%載せて35億払って100%完全子会社化したとします。
 余りに単純な皮算用ではありますが、7年足らずで費用が回収できる見込みのあるお手頃価格ではないかと思えてしまいます。


【特殊電極考察】

・前年実績での配当性向は15%。同社は一株当たり年間70円の配当を安定的に実施しています。
・株主優待は未実施であり、個人投資家向けセミナーなどは上場後しばらくは開催していましたが、数年後から現在までは開催してはいません。
・株主数は約800名、会社OB、役員、持株会を含めて30%程、実質の浮動株は60%近くあると考えられます。
・東証2部であれば手順さえ踏めばすぐにジャスダックから昇格できる
・中国で17年6月を目処に立ち上げる合弁会社は業績に見込まれていないと考えられる

 同社もまた【割安株⇒成長株】へと舵を切ろうとしているように見えます。

 時価総額23億の創業80年以上のキラリと光る優良企業が『億の近道』に続いていくのかどうか…


 今後も同社の【技術力】にアツい期待を送りたいと思います。


 最後までお読み下さってありがとうございますm(_ _)m

 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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情熱投資家、相川伸夫が語る投資失敗談

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 情熱投資家の相川伸夫です!

 前回のコラムでお知らせしました通り、現在、育児休業中です。
よって現在は『育メン投資家』です。響きがカッコよくないですね(笑)

 3時間置きにギャン泣きされることにもなれてきましたが、育児が一段落するまでは今まで配信してきたような注目銘柄レポートは難しいかもしれません。

 レポートを楽しみにして頂いている読者の皆様には申し訳ありませんが、わが子の成長をどうかお待ちくださいませm(_ _)m


 さて、今回は中々語ることのない投資の失敗談でも話してみようかと思います。


 通常、アナリストやコラムニスト、メルマガ配信者などの情報発信側の人間というのは見栄を張るのも『仕事』だと理解しています。
 大失敗した話が広まったらその人は『カッコ悪い』ものです。
 今日はあえてそんな『カッコ悪い』失敗談を思い切ってさらしてみたいと思います(笑)

 少しでも皆さんの教訓になれば幸いと思います。


【赤っ恥の投資失敗談!】


 株式を始めてまだそんなに経験のなかった頃のことです。
 自分が一番最初に株式の洗礼を受けた銘柄のことです。
 S社としておきましょう。

 その銘柄は大手との資本業務提携のIRをきっかけに1300円から株価が4400円まで大きく躍進し、その後株価は下落していきました。自分はそのS社を下がってきた株価2200円程で買いました。

 当時の時価総額は50億以下の100株単元の銘柄で、浮動株自体もとても少なく、板の売りと買いの気配が100円近く離れている極小株でのことです。

 自分なりに分析してこの銘柄は上がると判断し、資産の50%をS社で占めました。数日で株価は順調に上がり+10%になりました。

 そんなある日、原因の全く分からない強烈な買いによって突如ストップ高に。

 この時はとても気分が良かったのを覚えています(笑)


 株価は原因不明のストップ高に張りつけられてその日の取引を終えました。
 もちろん全く売りませんでした。

 翌日またもや原因不明のまま始値はストップ高に貼り付けられて前場が引けました。

 自分の資産の半分を突っ込んだ銘柄が二日で含み益+50%!!

 自分は、S社に残りの余力も全て入れて後場の始まる前に『成買』の注文を入れて午後の仕事に精を出しました。

 そして引け。


 スマホを見て唖然としました。
 まあ、皆さん読んでてきっと予想通りの結果です(笑)


 株価は値を大きく崩して引けていました。
 当然自分の出した注文はストップ高で見事約定しています。さらにその日の引け後にS社からサプライズの業績の下方修正がでました(笑)


 翌日はストップ安でした。
 朝一マイナス10%で寄ってからそのまま右肩下がりで張りつけ(笑)
 さらに翌日はそのままきれいに張りつけでストップ安。

 自分は張りつけられて売れなかったのではなく、そもそも『売る』事が出来ませんでした。

 きっと上がる。下げすぎだ!きっともうすぐ上がる。


 その翌日は寄り付きましたがそれでもマイナス10%で引けました。
 自分はその日のほぼ底値で全株投げ売りました。



【失敗によって気づけたこと】


 とてつもなくダサいトレードでしたね。救いようもないですw

 このときの損失の『味』は今でも覚えています。
 とても悔しかった。自分を愚かと恥じた。

 今の自分のルーツはこのときにあります。


 皆さんはこの投資にどんな悪さを見出しますか?

・高値で買ったこと。
・安値で売ったこと。
・上がる理由が分からなかったこと。

 それらは間違いなく悪さでしょう。

 自分はこの投資から以下の考えが浮かびました。

・そもそものこの株の下値めどはいくらだったのか?
・買いたい人と売りたい人のバランスはどうだったのか?
・この株式の株価が上がるときのシナリオって何だろう?
・売るタイミングも考えずに買っていた
・ストップ高になってから『考えているフリ』しかできていなかった。

などの想いが駆け巡りました。


 しかし、ここでの最大の悪は何よりも『考えていない』ことに気づけていないことだと感じました。

 人は大きなストレスの前では『考えているフリ』をします。
 ストレスと向き合うことを恐れ、思考が停止するのです。
 この状態が何よりも危険です。
 自分にとって都合のいい情報しか集めなくなる。見なくなる。

 留意点は株価が下がった時だけが『大きなストレス』なのではありません。
 人にとっては株価が『上がった時』も大きなストレスなのです。

 つまり、『大きな変化に人は大きなストレス』を感じ、その都度自分にとって『都合の良い情報ばかり求める性質がある』のです。


そうです。

 最初の意味不明のストップ高の時から自分は『考えているフリ』しか出来ていない自分に気付けなかったのです


 きっと、皆さんにも身に覚えがきっとあるのではないでしょうか?

 今でもこのストレスに対して完璧に対応できていません。
 まだまだ未熟者の証拠ですね(笑)


 この出来事は株式投資を始めて3か月くらいの時に体験しました。
 この失敗のおかげで重要なことに気づけたことを大変感謝しています。


 皆さんはいつ頃でしょうか?
 まだの人は早く『失敗』出来るといいですね!!

 まだまだ未熟な自分ですが、これからも億の近道を目指す読者の皆さんと共に頑張りたいと思います。


 今回も、最後までお読み下さりありがとうございますm(_ _)m


 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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