相川伸夫が語る注目銘柄 神戸天然物化学(6568)




■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー

 ※8月10日(金)執筆時点
・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒999円(+75%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1002円(+23%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒2057円(+130%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4635円(+59%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1379円(−25%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1534円(−3%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒3505円(−28%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒2008円(+2%)

・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1343円(+42%)

 東北特殊鋼とパウダーテックが掲載時から−20%強のマイナスとなりました。また新報国製鉄も下方修正によって大きく売られました。

 現在こうした鉄鋼セクターや半導体セクターは全体的に売られやすい市況になってます。
 こうした場面で『買い増し』『ホールド』『損切り』の3つの選択肢があるかと思いますが、基本的には損切りを私は選びません。
 利大損小の最大効率を求めるなら、損切ったり利確したりを細かく繰り返すことが必要ですが、長期目線で投資をする中では下がっていく時にコツコツ買い、上がった時に売ることが肝要です。

 目標株価やフェアバリューはここくらいであろうという価格を自分なりに定め、上振れ過ぎたら売る、下振れ過ぎたら買うなどの動き方を心掛けると収益は比較的高まりやすいと思います。
 例えば東北特殊鋼などの今の株価だと持っている資産の価値だけで今の株価の説明ができる程になる水準です。
 パウダーテックは毎年BPSが300円弱積みあがっていき、フェライトでの様々な研究の進捗も楽しみであります。

 私がピックアップ銘柄に加える企業は、原則長期で投資した場合にはよっぽど負けにくく、かつ会社が成長していくと感じたものを私の感覚で選んでいます。


 本日取り上げるのもそうしたアツい企業です!


 リンクスリサーチのウェブサイト『みんなの運用会議』にて、神戸天然物化学も2018年7月19日に記事としてアップしているので、そちらをご覧になって知っている方もいるかと思います。

<6568神戸天然物化学 研究開発受託から量産強化で成長 by ono>
https://double-growth.com/6568-kobe_nature/


 今回改めてこちらでも取り上げさせて頂くのは、アバントに続き、こちらも私のピックアップ銘柄に加えたいと思ったからに他なりません。


 上記の小野アナリストの記事で非常に分かりやすく同社の事業についてまとめてあるので、私から言うことは特別にはありません。

 しかし、わざわざピックアップ銘柄に加えるのはこの会社も長期で皆さんの資産を億に近づけてくれるだろうと思ったからですので、どこに魅力を感じているのかはアツく語らねばいけませんね(笑)。


■神戸天然物化学ってどんな会社?


 乱暴なまとめ方かもしれませんが、

・企業の研究開発の委託を受けて実施する(研究開発費の部分)
・顧客への医薬や機能材料の素材(原薬、原体)の量産供給
・夢のあるバイオ関連の共同ライセンスを複数所持

という会社です。

 私は今までもバイオ株は理解が出来なくて触ってきませんでした。

 バイオ株が好きで投資をされている方には失礼ですが、『研究開発資金を得るために上場しました!上手くいかなかったら投資家には多大な損失を与えると思いますが、人類の医療の進歩に寄与し、成功した暁には多額の収益を約束します』というのは投資選択先としてはリスクがとても高く、また毎年赤字で時価総額が数百億円とかの値付けはどうにも個人的には何とも言えないのです。

 多くの個人投資家には人気のセクターであり、そういった会社が新薬を開発して日本の、世界の医療の発展に貢献してくれていることには感謝しています。


 では、今回取り上げようとしている、

「神戸天然物化学はバイオではないのか??」

 少なくとも↑で例に挙げたバイオ株の概念(業績は赤字で夢の研究開発をしている企業)としてはこの会社を認識していません。しかし、そういった旨味の部分だけは併せ持ちつつも、私の個人的な眼に映った認識は【高収益の製造業、または高収益のサービス提供会社】という認識です。

 今まで取り上げてきた銘柄と、神戸天然物化学は全く毛色が違うように思われるかもしれませんが、私はそうは思いません。

 この会社も大変アツい銘柄であり、また長期での成長のポテンシャルはとても高いと認識しています。


 同社は今年の3月15日にマザーズに上場し、初値は3665円。

3月29日の開示IR
『アミノ酸トランスポーターLAT1を阻害する新規抗がん剤開発候補化合物に関するライセンス契約締結のお知らせ』

を受けて株価は急騰。
⇒4月6日に年初来高値4830円を付け、そこから下値を模索し、同社への評価である株価は投資家にとっていまだ定まっていません。

 年初来安値は現在も更新中であり、8月10日現在2718円です。


 同社の公募価格の2340円まであとわずかの位置まで売られてきました。

 株主構成を見る限りVCは入っていないようで、株を売っているのはおそらく『バイオ』としての期待で同社を買った投資家と、株価の下落で損切を余儀なくされている方々ではないかと推測しています。


 もし、買われる場合はじわじわと買い下がるイメージで行かれるのが無難かと思います。

 それでは、この会社の魅力について語っていきたいと思います。


■潜在需要が膨大な研究開発アウトソーシング事業!?


 1985年に創業した神戸天然物化学の売り上げの主要な相手には世界的に有名な大手企業との取引があります。

 有価証券報告書に主要な売上先には『素材には、社会を変える力がある!』で有名な東レ(時価総額1兆円強)や国内大手製薬企業として有名な第一三共(時価総額3兆円強の超大手)などの名前があります。

 取り扱う仕事が機密にかかわるものが多く、守秘義務も多いので同社の取引先の会社の詳細は分かりませんが、売上に占める取引先の売上規模が1兆円以上で38.4%、1000億円以上に対し45.7%と開示されていることからも、大手企業との取引が主だと想定できます。


 また創業して現在33年が経ちますが、同社の売上金額の70.5%が10年以上取引を続けている得意先で占められていることからも、それだけ顧客目線から同社を見た時に『リピートして取引をしたくなる企業』だと言えると思われます。


 平成30年3月期の有価証券報告書の開示の中にステージ別の売上の割合が記されています。

・研究…20.2%
・開発…37.6%
・量産…42.2%
↑この3種類のステージは顧客からの業務依頼の性格を表しています。


 そもそも研究・開発とは何なのでしょうか?

 企業というものは会社の規模が大きくなるにしたがって、その業種の最先端であったり、ニッチトップであり続ける為には、他社よりも魅力ある製品開発をし続けなければなりません。

 同社の売上構成は…

・機能材料分野29億6200万円(46.9%)
・医薬分野  28億8100万円(45.6%)
・バイオ分野  4億6800万円( 7.4%)

となっています。

 企業の研究開発費は膨大な金額が毎年積み上げられている物であり、四季報オンラインのスクリーニング機能で全市場の33業種の<医薬品>セクターに分類する会社は66社あります。

 医薬分野のセクターをまとめると下記のようになります。

<医薬品66社の合計(最新前期データ)>

時価総額……33兆3200億円
売上高………10兆7000億円
営業利益…… 1兆4800億円
純利益……… 1兆1400億円
研究開発費… 1兆7700億円
※売上高研究開発費率⇒16.5%


 機能材料分野についての抽出は正直難しいです。

 というのも、同社の機能材料分野というくくりは「医薬以外」と言い換えられるため、四季報の33業種分類で数種類の業種が顧客の性格に該当してしまいます。
※ちなみに東レは繊維製品に該当する

↓参考までに化学セクターを載せておきます

<化学150社合計(研究開発費上位150社で計算)>

時価総額……46兆5700億円
売上高………40兆2900億円
営業利益…… 3兆9900億円
純利益……… 2兆7200億円
研究開発費… 1兆3600億円
※売上高研究開発費率⇒3.3%

 このようになります。

 この2業種だけ比較しても医薬の業界というものは研究開発力が生命線であることが分かります。

 また↓(総務省統計局調査 会社開示資料より)

※参考データ 研究開発の『外注費』の市場規模

・2013年 ⇒ 2016年
 医薬品 3,456億円 → 4,788億円(CAGR11.5%)
 化学品  410億円 → 699億円(CAGR19.5%)

 外注市場も成長しています。


 上記の外注費に分類されるであろう金額のうちの36億7000万円程度が、神戸天然物化学の『研究』『開発』セグメントの売上高になっています。

 同社の研究開発の事業は主に有機化合物の精製、製造方法、評価に関してなので、数兆という膨大な研究開発費のどの程度なのかは正確な数字は分かりません。
 だとしても、膨大な潜在需要がお分かりいただけるのではないかと思います。


 ちなみに研究・開発・量産ステージの言葉の定義は…

・研究:”モノを見つける”
 役割:評価用のサンプル提供

・開発:見つけたモノを”使えるか、作れるか、製品として出せるか”
 役割:顧客の製品開発に向けた多量のサンプル提供

・量産:開発したモノを必要量まとめて作る
 役割:自社工場で受注生産

となっています。

 しかし、研究開発が生命線のはずの企業側はなぜ神戸天然物化学に委託(アウトソーシング)するのでしょうか?

 この顧客のニーズに対して『なぜ?』を考えると大変面白いです。


■企業が研究開発を外部委託する理由とは?



 研究開発で結果が出せるかどうかは『知識×努力×設備×運』ではないかと思います。

 しかし、研究の結果が出なくてもノウハウやその研究に関しての知見が貯えられるのにも関わらず、なぜ企業は外部委託するのでしょうか?

 それは『リソースには限りがある』からだということが一番のカギでしょう。

 例えば製薬会社は研究員に給料を支払います。

 高額な設備も沢山あります。

 顧客(製薬会社)は製薬された薬の効果を高めたり評価するところ、つまりは一番製品(製薬)の価値に貢献するところに多くのリソース(人員や設備やお金といった経営資源)を集中させたいです。


 対して、神戸天然物化学にはどんな内容の研究開発を依頼しているのか?

 その多くは、薬としての前段階の原薬(原体)と呼ばれる、料理でいうところの『下ごしらえ』に当たる研究開発の依頼をしていると認識して問題ないでしょう。

 例えば、レストランで一品の料理がお客さんに提供されるまでの流れは…

・食材調達⇒下ごしらえ⇒調理(味付け)⇒販売提供

になると思われます。

 ここの『食材』に当たるのが『有機化合物』であり、『下ごしらえ』(皮むきやみじん切り的なもの)とは化合物合成の事になるわけです。


 一番肝心なのはもちろん『調理』の工程であり、ここは顧客(製薬会社等)側の完全極秘の領域です。

 神戸天然物化学の研究と開発は『食材調達〜下ごしらえ』までの事を指しており、『量産』とはこの下ごしらえしたものをお客様に安定供給し続けることを意味しているわけです。


 こうやって認識していくと、普段関わりがなくとっかかりにくい業界もグッと理解が深まりませんか?(笑)

 話を本題に戻すと、顧客(製薬会社等)が委託してくる多くの理由は『自社で研究開発する必要もあるけれど、重要性(費用対効果、開発価値)の比較的低い対象』になるわけです。

 もちろん、化合物合成の知見を多く持っていない会社や神戸天然物化学の能力を評価しての委託も当然あると思われます。


 有価証券報告書では事業について以下の説明があります。

 長いですが原文をそのまま転載させて頂きますので、関心がある方はお読みください。


↓2018年3月期 有価証券報告書より転載

【事業の内容】

『当社は、有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を主たる業務としております。具体的には、顧客が製品開発及び製造販売のために行う研究、開発及び生産活動において必要なサンプルや製品を供給するとともに、製造方法の検討等を実施しております。

製品の研究から量産に至る過程では種々の課題が発生しますが、当社は顧客と協力しながら製造方法等の課題を解決して、顧客の求めるサンプルや製品を供給しております。

対象としている有機化学品は、主に医薬分野、情報電子分野で用いる機能性を持った化学品及びその中間体であり、一般的な化学品を原料として製造いたします。

化学品の研究開発は、目的の機能を持つ化合物の化学構造を考え、それを合成し、その機能を評価し、目標の機能が得られなければ再度化学構造を考えるというサイクルを繰り返します。

機能評価は、医薬、農薬、染料等の製品により独自の評価技術が必要ですが、化合物の合成は、製品の機能に関わらず有機合成化学の技術により達成できます。

従って、製品開発をする会社は機能性を持つ化学品の構造式を提示し、当社は提示された化合物を合成するという分業が可能となります。

化合物の合成自体も研究要素があり、提示された化合物の合成方法を考え、合成して、その化合物の純度や収率を評価し、収率や純度が目標以下であれば再度合成方法を考えます。(純度は、目的の物質の含有量を意味します。収率は、理論的に予想される目的物質の量に対して実際に得られた量の割合を意味します。)

製品を開発する場合、開発する会社が製品機能評価も化合物合成も全て自社で行っていた研究開発のうち、合成の部分を当社が請け負うことによって、製品開発会社は機能評価研究に経営資源を集中できます。

当社で担当した化合物合成については、単に合成するだけではなく、化合物合成研究の結果を併せて報告いたします。

なお、期待される化合物合成が困難な場合は、得られた科学的知見の提供及び改善策の提案等をいたします。製品開発会社と当社が協力した結果、研究開発期間が短縮され、製品開発の効率が上がります。

当社では、研究・開発から量産ステージまで、化合物合成に関する顧客のデザインや改良要求を具体化して研究開発用製品として供給すると共に量産へ向けて製造方法の課題・対策を提案するというソリューションを提供いたします。

当社は、顧客のステージが研究・開発から量産へと上がるのに伴い、ステージに応じたソリューションを提供して取引を継続し、成長を牽引するモデル(ステージアップ・グロース)を目指しております』


…ここまで転載。


 ちなみに現状このビジネスモデルの競合は製薬会社の研究開発部門以外には目立った会社は見当たらないとのことです。

※高額な設備導入、優秀な研究員、社外的な信頼の獲得などが大きな参入障壁になっていると思われます。

※説明しやすいので製薬に絞って説明しましたが、機能材料に関しても大筋は同様です。


■高収益×高成長なビジネスモデル


 研究・開発の収益構造は1プロジェクト単位で行われており、プロジェクトの長さは2週間〜1年半まで様々です。

 このプロジェクトは人間力(知識×設備×知見)をフル活用しての仕事であり、<人件費×依頼内容=単価>となるので、売り上げを増やすためには人材の増加が不可欠であり、この構造だけで増収を続けるのは中々に困難です。

 研究開発が世界的になくなる事はないとはいえ、プロジェクト単位の受注なのでフロービジネスである側面は否めないでしょう。

 そこで、会社としてより高収益かつ、受注の波を平準化し、事業としての安定度を増すために数年前より『量産事業』を強化しているのです。


 今後2021年までの3年間で63億円の大胆な投資計画をしています。

<投資計画の資金内訳>

・量産設備⇒31.5億円
・研究開発⇒18.5億円
・本社拡大、管理部門拡大⇒13億円

 これらは今後、同社が増収増益していくためには必須事項です

 そして、量産ビジネスは一度受注できれば相当長い期間安定需要が見込めます。

 量産事業はガチガチのストックビジネスであり、かつ、改善活動等によって一人あたり生産高を向上させることができれば利益率向上も大きく期待できます。


 同社の営業利益率は前期19.3%とすでに高いですが、EBITDAで同社を見ると20億400万円でありEBITDAマージン(EBITDA÷売上高)では31.7%もあります。これは企業としてすでにかなり高い部類になります。

※EBITDA=営業利益+減価償却費で算出
↑※減価償却の主な理由は設備投資(量産設備と研究用)


 前述の21年までに63億円の投資計画を立てていることから、減価償却費は今後3年でさらに増大します。

 そうすると売上の伸びに対して、営業利益や純利益の伸びがイマイチに見える可能性があります。

 しかし、ぱっと見で同社を評価してしまうのは大きなミスリードに繋がると考えています。

 設備などに関しては定率法、本社などの建て物に関しては定額法が使われるのが一般的であり、同社の場合もそうであろうと推測されます。

※定率法とか定額法がイマイチピンとこない方は、↓の国税庁のページへ
・定額法と定率法による減価償却(平成19年4月1日以後に取得する場合)
 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2106.htm


 よって、定率法では設備投資した年のすぐは減価償却費が大きくなるので、時が経つにつれて増益率&利益率も向上していきます。

 また、量産ステージ、特にその立ち上げにおいては高い技術と専門知識をもった人員は必須ですが、生産オペレーターとして工業高校卒の採用もしています。

 高卒従業員に対してはOJTを通じて仕事を学ばせながら、ノウハウや化学の教育を行っているそうで、若いエネルギッシュな人材も同社の量産ステージで活躍しています。


 薬の権益は周知のとおり非常に長く(医薬の開発には多額の研究開発が必要なことから守られている)、医薬にかかわる量産受注が一つ決まれば安定収入のストックが積みあがります。

 また、開示されてはいないものの決算説明資料などを読んでいけば気づくと思われますが…

〇…同社の利益率は【研究<開発<量産】のステージ順に高まると解釈でき、同社の売上高営業利益率が減価償却費込みで前期19.3%ということは、量産ステージの利益率というのはどう低く見積もっても20%以上、いや25%以上は有るはずだと推測できます。

 この高い利益率には大きな魅力があります。


 『量産ステージ』というのはいわば製造業です。ここは私の専門分野です。

 製造業における利益率は3〜8%が大体の範囲です。

 ましてや競合も多いので、価格競争や技術の優位性もすぐに陳腐化してしまうリスクもあります。

 しかし、同社は量産契約を結ぶことができれば、長期間における高収益ストックを獲得できるのです。

 高収益のストックビジネスが増えれば、業績のバラツキ(増収減収、増益減益のブレ幅)が減れば、業績の影響での株価のブレも減る=投資家が取るリスクも減ります。


 業績リスクが少ない会社は、リスクの高い会社より、株価面でも評価されやすいという流れは一般的かと思います。

※例 四季報スクリーニングにて、33業種区分の、

・『不動産業』
 124社(128社中のPER100超えの異常値4社を除いた)の平均PERは14.1

・『医薬品』41社(43社中のPER100超えの異常値2社を除いた)の平均PER29.4


 景気の影響をもろに受ける不動産セクターの平均PERは14.1に対し、景気に関係されないディフェンシブセクターである医薬品セクターはその倍以上の平均PER29.4という結果になります。こうした簡易的な計算でも業績のブレと株価には相関関係があることは直感的に実感することができます。


 話を戻して、神戸天然物化学は、そんな高収益ストックビジネスである量産事業に全力で注力しています。

 同社が描くビジョンに間違いがなければ、長期で保有することこそ真の価値がある銘柄なのだと私は強く思います。

 要するにアツいんです(笑)


■マザーズから一部を目指しての昇格の可能性


 一般的に市場が昇格することは買い材料であり、ゆえにその昇格条件というものを気にする投資家も多いと思います。

 形式的にはすでに同社は昇格条件をクリアしています。
 あとはその意志があるかどうかと、タイミングなのではないでしょうか?

 未来のことは分かりませんが、同社の昇格への意志は強いと思います。

 これは私個人の勝手な推測であり、会社はここに関してはノーコメントを貫いていますので、そこは勘違いしないでください(笑)。


 まず、同社は上場しなくてもこれだけ多くの企業と自力で取引を続けてきています。

 財務も良好です。


 ではなぜ、上場したのか??

 ここに私は神戸天然物化学の強い意志を感じました。

・同社には優秀な頭脳を持つ人材が必要です
・同社には企業取引の際に機密を多く取り扱うので強い信頼が必要です。

 この二つを手に入れるためには上場が非常に効果的なのです。


 そして、マザーズに上場しましたが、ここにとどまるよりも東証一部上場企業という看板を手に入れることは、求人採用サイトに広告費を掛けるよりも強力な宣伝になり、会社の認知度やすべてのステークホルダーにとっての満足度も向上します。

 昇格しない理由が見当たらないのではないか?というのが個人的な印象です。


「いつ昇格するのか?絶対に昇格するのか?」

 そんなことはわかりません(笑)。


■【神戸天然物化学(6568)の投資指標】
 ※2018/8/10現在

 終値     2718円
 時価総額   210億円

※19年3月期会社予想
 売上     64.5億円
 営業利益    13億円
 経常利益    13億円
 純利益     9.2億円
 一株配当     25円
 配当利回   0.92%

PER    22.8
PBR     2.4
ROE     10.3%
自己資本比率  68.4%


 いつもは全く見ない業種でしたが、こんな良い会社があるなんて!!という発見のような感覚を同社には覚えました(笑)。

 現在上場来安値を更新中であり、まだテクニカル的にも下げ止まっているわけではありません。

 個人的な見解ですが、同社は長期投資にこそ向いていると思っています。


 何度も言いますが、投資は自己責任でよろしくお願いします。


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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自己肯定感の重要性



 今日は投資というより自己研鑽にまつわる事を書きたいと思います。

 まだまだ未熟な身であると十二分に認識していますが、ここまで自分がやってきた中での実感した部分を書き記したいと思います。


皆さんは『自己肯定感』という言葉をご存知でしょうか?


 自己肯定感とは言うなれば『自分には生きる価値があり、社会に必要とされている大切な存在だ』と自分自身が自分を肯定する精神の土台のようなものです。

 私は哲学者でもなければ、何かの専門課程を修めたような人間でもないので、書いているのは本で読んだ知識と自分の経験に基づいて書いています。

 初めにご承知おきください。



 話を戻します。

 先ほどの自己肯定感ですが、皆さんは胸を張って
 『自分は生きる価値のある人間だ!!』
と腹の底から言えますか?


 恐らく概ね5段階くらいに分かれるでしょう。

・自分に絶対の自信を持つ者

・自信なんて全く持てない者


「自己肯定感を強く持たないといけませんよ!!」
という単純な話をしたいわけではありません。

 そういったものをちょっと考えてみましょうやって話です(笑)。


■自己肯定感とは何か?


 当然ながら『自己』とは自分自身のことを指します。

 『肯定』とはありのままを受け入れる事。

 自己肯定感を育む上で、最も大事な時期は3歳までと言われています。

 生まれてすぐに母親や父親から『自分は愛されている』『自分は大事にされている』ということを、頭ではなく心で感じる事を通じて自己肯定感を育むことはその後の人格形成に大きく影響すると言われています。

 この時期に虐待をされたり、ろくに相手をしてもらえずに甘えられないことが続くと『自分は必要とされていないんだ』と精神が不安定になったり、粘り強さが育ちにくかったりすると言われています。

 しかし、仮に3歳まで愛情たっぷりで育ったとしてもその後『イジメ』や『しつけという名の強い抑圧』など、「自分って何の為に生きてんだろう?」って、心が折られる事が続けば自己肯定感も死んでしまいます。

 つまり、自己肯定感とは上下するものなのです。

 18歳まで自分に自信を持ち、キラキラと目を輝かせていた青年もひとたびブラック企業で『お前はクズだ!!』と言われ続けると、その目から輝きは失われ気づけば自己肯定感なんてどこへやら、うつ病に罹ってしまったり、部屋から出る事が出来なくなったり、最悪自ら命を絶つこともあります。もちろん自己肯定感以外にもこの場合は過労なども合わさっているとも思います。


 では、ストレスが無い生活こそ完璧だ!!…とも行きません。

 人間というのはとてもめんどくさく出来ていて、温室育ちのように何の苦労も困難も理不尽も無いとそれはそれで無味乾燥な日常に感じて、イマイチでしょう。

 でも、困難と理不尽のオンパレードでは心を殺したような人間になってしまう。


 自分にも自信一杯でとてもドヤっていた時期が何回もありました。

 そのたびに色々と派手にやらかしては落胆して「なんて自分はダメな奴なんだ…」と大変凹み、そしてまた少しづつ自信を取り戻し…それを繰り返して今の自分があります。


 挑戦と失敗は表裏一体であり、自信と落胆も表裏一体なのです。

 身に着けた自信を砕かれ、その砕かれた自信を拾い集めたらワンランク成長するのです。

 砕かれた自信を拾い集める為には『自己肯定感の土台を自分で治す術』が最も大事なんです。


「自己肯定感を強く持たないといけませんよ!!」

という話では砕かれたらおしまいになってしまうのでこれだけではダメだという話な訳です。


 また、3歳までに愛情が満足行くように得られなかった場合でも挽回はいつでも可能です。

 自己肯定感は他者からの評価で主に育まれます。

 学校や部活、バイト、趣味、SNS、仕事等どんな場所でもどんな繋がりでも誰からでも構いません。

 『ありがとう』『ごちそうさま』『すごいね』『頑張ってるね』『立派だね』

 誰かに認められて(存在や仕事、姿勢や努力など何でもいい)嬉しいと感じた時、あなたの自己肯定感の土台は育っているのです。

 逆にそう言われても何も感じなくなってきているときはそろそろ『砕かれ時』だと思います。

 人を見下す、侮る、図に乗る、万能感に浸るなどが強くなってこれば必ず足元を救われ砕かれます。これは経験です(笑)。、

 こんな偉そうな事を書いている私の自己肯定感もそろそろ『砕かれ時』かもしれません(笑)。


■砕かれた自己肯定感


 クレーマーがやたら突っかかってきて、例え論破したとしても今度は感情論で激昂してくるのは大概において、相手の自己肯定感が限界値まですり減っている事が多いです。

 だからクレーマーの言うことに対し、全面的に肯定(無理な時は感情だけは全面的に肯定・共感)することが最も円満な解決法な訳です。

 ガミガミうるさい上司やそういった人に関しても同様です。

 1言って10返ってきてしまう場合や、話が急速に膨らんで関係ないことにまで発展して激しい口論になってしまう場合も、おそらくは相手の自己肯定感が限界まですり減っているのです。

 ここで、さらに反論(相手を否定すること)すると相手は自分の自己肯定感を守るために必死の抵抗をしてくる(なりふり構わなかったり、重箱の隅を突くような論法)。という訳です。

 逆にもし、自分自身が1言って10返さないと収まらない様な場合は心に手を当てて考えてみる事をオススメします。

 貴方自身がすごく怒っていることは『生死に関係しますか?』『自分の思う通りに事が運んだとして、どの程度物事(効率や生産性、経済性)は良くなるのですか?今の2倍?3倍?』

 日常のほとんど、8割以上はどうでもいいことです。って書くと怒られちゃいますけど(笑)。


 自己肯定感が砕かれている。すり減っている状態というのは何かにつけて焦りを感じていたり、怒りっぽくなってしまったり、『なんで自分ばっかり…』と思いガチです。


■自己肯定感の土台を自分で治す術


 単なる『こだわり』に自己肯定感を結び付けている人が多いって感じます。

 価値観とか常識もそうです。

 芸能人の行いや振る舞いについて評論したりする行為がそうです。

 他者を否定することで自己を肯定する。それで自分を満たそうとする気持ちは分かります。

 自分も知らず知らずのうちにやっていますから。

 でも、それだけだととても空しい。


 そんな事しなくても貴方は貴方でいて良い。

 外に出て自分の奥さんや旦那の悪口言って、『自分は頑張ってる』アピールなんかしなくていい。

 そんな事しなくても十分自分自身は頑張ってますよ。

・働いてる⇒労働をしてお金を稼ぐなんてすごい!!

・家事してる⇒生きる為には絶対必要な事を出来てるんだからすごい!

・生きている⇒昨日、戦争で死んだ人、病で死んだ人もいるのに今日も生きられているのはそれ自体が幸運なこと!



 スケールを『生き。死に。』まで拡げてみる。

 命を自ら断つ自殺者は日本で2万人強。

 そりゃあ自分も強く死にたい!と想った事もありました。

 死ぬという選択肢を否定するつもりはありません。
 生きてさえいればというキレイ事が通用しない環境もあると思うからです。

 ただ、『死をもって生を視た時』ほとんどの事がチャレンジ可能なんだということに気付いてほしい。

 無茶苦茶なことだって自暴自棄な事だってなんだってできてしまいます。


 極端な事を言っているように聞こえるかもしれませんが、これが『自己肯定感の土台を自分で治す術』です。

 例えば会社の金を横領した。横領してもバレないと思ったが、バレて逮捕された。

 これは大変な罪です。しかし、生きて良いのです。自殺しなくていいのです。

 卑屈にならなくていいのです。日陰者にならなくてもいい。

 恐らく自己肯定感はまわりからの批判の集中で完膚無きまでに叩き壊されるでしょうが、服役してから、過去の罪を背負って反省と謝罪の念は忘れずに堂々と生きてほしい。

 日本国憲法が貴方を守ってくれています。


 自分の能力は万能ではないことに気付いた。
 どれだけ頑張っても天才にもエリートにもなれない。特に秀でた能力もない。
 周りを見渡すととても勝てないやつらばかり。

 一番であること自体にそもそも格段の価値があるわけではないのです。
 一番を目指し続けて努力してきたことに価値があるのであって、後は結果です。貴方が頑張ったことは誰にも帳消しには出来ないし、素晴らしいことです。
それがどのジャンル(金になろうがなるまいが)であろうとも。


 なんとなくは伝わったでしょうか?

 どんなに自信満々そうに見えても相手は人間です。

 強がり見栄も張ります。

 失敗すれば凹むし、自分より優れた能力を持つ人と相対すれば無力さに自信を失います。

 しかし、そうして凹めたという事は成長のチャンスであるということです。


 今、あなたが悩んでいることは『生き。死に。』に繋がるものですか?

 違うのなら、まずは自分を自分で肯定しましょう。

 そうして自信を持って何事にも『自分事』として取り組むことで自己成長率は数段跳ねあがると思っています。

 たくさんヘコめる人ほど、自己成長率が潜在的に高い人なのだと私は思っています。


 たくさんへコみ、しかしヘコたれる事なく共に死ぬまで生きて成長したいものですね!


それではまた。

『全力全開全力前進!!!』



(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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速報!金子氏によるLCHD(8938)大改革により高まる成長期待!

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 2017年に私が億の近道で取り上げて以来ずっとウォッチしてきたLCHDが様々な変遷を得て、大変革期に突入しました。

 今回、6月29日に行われた「新社長による新事業方針説明会」に参加して大変な衝撃を感じました。

 もしかすると、これは今後かなりアツい展開も期待できるかもしれません!!


 私が書いている記事はもちろん『買い推奨』ではありません。好きなことを好きなように無責任(テキトーという意味ではなく)に書いているだけに過ぎません(笑)。

 また、自分は医療関連の法律や税務に関しては素人なのでどこに落とし穴があるかもわかりません。

 今回の記事は金子氏による説明会での力強さや自信+私なりに調べた部分を織り交ぜて執筆しています。解釈についてや投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。



■LCHDの社長を金子さんが引き受けることを決めた理由

・金子氏としてLCHDの会社を評価した結果『借入金残高が低いこと&物件を売却してしまえば残債は解消できる』⇒本莊氏のインサイダー取引の疑惑がクロであったとき、もし債務の一括返済を求められても対処できる

・保有物件の含み益が思っていたよりも多かった⇒資金繰りの時間的余裕ができる

・ダヴィンチでは良い幕切れではなかった(債務超過による上場廃止)からせっかくの機会だから有終の美を飾りたい

という大きく三つのポイントから会社としての経営は問題無いと判断。

 金子氏が代表に就任するにあたり条件を三つ提示。

 ↓【提示条件】

1)本荘良一が全ての子会社を含む代表権及び取締役からすみやかに退任すること
2)本荘良一が個人で所有するLCホールディングスの株式をすみやかに処分すること
3)Clay Street Capitalを含むノンコア事業(病院関連以外)の整理


 この流れにより、4月3日に『代表取締役の異動等』の開示、今日までの運びとなりました。


■新代表金子氏によるLCHDの新戦略(病院関連事業への特化&集中)

 現在のLCHDは従来の倉庫のサブリース〜物流や商業施設とヘルスケア(病院関連)を手掛けていました。金子氏は見た目にもシンプルな病院関連事業会社にしたいとのことです。

 つまり、セグメント100%が不動産賃貸事業であった同社は今後、病院関連事業がセグメントのほとんどになる方針を打ち出したということであり、これはもはや全くの別会社に生まれ変わると言っても過言ではないでしょう。
 具体的なセグメントの名称はまだ分かりませんが、不動産賃貸というセグメント名称であっても中身は病院への賃貸などになっていくでしょう。

※ちなみに従来の安定収益源であるサブリースは現状継続するようです


■金子氏が着目した病院関連事業の魅力

 正確に理解するには日本特有の『医療法人』という法人特性と税務、日本の医療費などを包括的に理解しないといけないので中々難解です。しかし、ここが分かってこれば『アツい』という意味が分かるのではと思います(笑)。

 日本の病院経営に関して、いろいろと問題が多いというのはなんとなく聞いた事があるかと思います。

 様々な課題がある中でも大きな問題は次のようなものだと思われます。


問題点1:
 医療法人は非営利団体(医療はかけがえのない生命、身体の安全の直接関わるだけに、これら営利企業にゆだねるのは適当ではない)
⇒しかし、病院経営には建物、医療設備、医師や看護師の給与などが掛かります。売上(自由診療+保険診療)から経費(薬などの原価や医者の給与、減価償却費など)を除き、残った利益には軽減税率で課税され、残った利益は利益剰余金として医療法人に残ります。が、一般法人と異なり『医療法人は、剰余金の配当をしてはならない」(54条)』ので、医療法人(特に1人で個人開業した病院は大きな設備投資が必要なことは少ない)の持分(株主資本みたいなもの)は黒字の度に増えつづけます(ちなみに医療法人の7割は黒字、一般企業(株)は7割が赤字)。

・医療法人協会(外部サイト)
 http://www.ajhc.or.jp/profile/seido.htm


問題点2:
 しかし、医療法人を相続する際にはその持分(株主資本みたいなもの)に課税されます。そのため税金の支払いには多額の現金が必要です
⇒しかし、相続税を納める程の現金は手元に無いことが多く、医療法人の資産(建物や設備の売却、最悪の場合病院を閉院して解散することも)を崩すこともあります。これが医療法人の相続問題。

・税理士相談Cafe(医療法人の相続税についての外部ブログ)
 https://www.happy-souzoku.jp/souzoku-13482.html


問題点3:
 医療法人の相続税問題で閉院の可能性を抱えている病院は日本全国の約70%以上。

※厚生労働省の平成30年時点、全病院数53944院中、持分有(相続税が発生する医療法人)39716院。


問題点4:
 医療法人自体の『売り物(法的に正しくは事業継承)は10兆円ほど(厚生労働省)出ているが買い(医療法人引き受け先)が全くない』
⇒医療法人は非営利でなければならない事由から買い手は必然的に医者に限られてしまう。しかし、開業時の持分(資本金みたいなもの)が100万円だとしても数十年経った優良な病院であれば事業継承(Aさん⇒Bさんへの病院資産・経営権の売却)に数億かかることもある。
⇒個人の医者が買うには額面がとても高い。よって、資金リスクの高い投資になることもあり流動性(売買成立)が全く増えない。


問題点5:
 効率化、高収益化を推進する事を善とする経営の中で、病院はそういった進歩が全然進んでいない=膨張し続ける国の医療費負担を減らす必要がある。
⇒非効率、非電子化の従来の経営は大幅な改善余地がある。


 こうした問題が以前から根強く存在し、昨今の法改正をきっかけに金融庁からファンド組成の許認可を取得したのがLCHDです。この膨大な潜在需要をいかに獲得できるかが同社の成長のドライバーになるでしょう。


■病院関連事業で儲けるというのはどういうビジネスモデルなのか?

※LCHDの6月29日の開示『新社長による新事業方針説明会資料』の12Pを参照。

 全くホントによく考えたな〜と驚くばかり(笑)

 この図表を見てすぐに理解できた方は本当にすごいです!!
 ミスリードを恐れずにかみ砕いて解説をすると、まず図の上部『TK/GKまたはREIT』ってのがなにか?

 これはLCHDが金融庁から認可を取得出来たから取り扱うことが可能になった匿名組合(ファンド)の事です。

※GK−TKスキームとは?(外部サイト)
 https://estem-group.com/investment/2896/


 先ほども医療法人は利益を出して、それを内部留保してもメリットは少ないと言いました。

 よって、まず医療法人の不動産(病院や診療所や介護施設など)を匿名組合に売却し、賃貸借契約で賃料(EBITDAの65%程度)を支払います。
 この賃料はLCHDではなく、REIT(もしくは匿名組合)に入って投資家(LCHDではなくファンドの出資者の方)にとっての配当収益に回ります。
 REITでは物件管理を第三者に委託するルールなので、ここの『AM業務とPM業務の収益がLCHDに入ります』。

 次に医療法人の議決権(経営決定権)は株式会社では保有できない(病院、医師若しくは歯科医師が常時勤務する診療所又は介護老人保健施設を開設しようとする社団又は財団(39条1項))と規制されているので、LCHDと医療法人の間に『一般社団法人』を噛ませて議決権を取得します。
 これにより医師や看護師を病院同士で融通することが可能に出来ます(機動的な人員配置の実現⇒今までは病院間での医師の異動は困難でした。しかし、グループ病院になれば自社の営業所異動のような形で可能に出来ます)。

 最後にLCメディコム、ここが一番LCとしての稼ぎ頭に成長していく訳です。
 やることは『経営支援、アライアンス管理(グループ経営を意識した運営)、新規患者・顧客の獲得』になります。金子さんいわくここはEVITDA(税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値)の25%弱とのことです。

 肝心の医療法人は、煩雑な会計や経営などから解放されて医療に集中して頂けます。医療法人は非営利なので価格を上げたりはしてはいけません。無駄を省き、より多くの患者を治療するという公益の追求は国の医療費削減にもつながります。


 ↓の計算はビジネスモデルの試算です。
 計算式はかなりざっくりですが、金子さんの話から換算すると営業利益の数字は次のような計算になるのではないでしょうか??


例)2021/3期の営業利益の25億

オフバランスする不動産額800億円×6%(想定REIT利回り)=48億円

48億円÷65%(P12の賃料)≒74億円
(LCHDの抱える医療法人の合計EBITDA)

74億円×(25%(LCメディコム)+5%(AMPM))≒22億円
(フィー収入のLCHD営業利益)

 ここに既存サブリースの売上70億と利益3億を足すと、売上92億円と営業利益25億円で開示している値に近くなります。


 この計算式が正解かどうかは保証できませんが、LCHDはフィービジネスの成長ストックビジネスに生まれ変わろうとしているというポイントがアツいんです!


■アライアンスによる内部成長

 医療法人をオフバランス化して匿名組合、またはREITに紐づけて大きくするだけでもLCHDの利益は伸びていきますが、それだけではなく医療法人が連なりグループ経営になっていくことで様々なメリットが生まれます。

 ここはP9参照です。

1)医薬品・医療機の共同購入(価格交渉力増大×薬品の3割が期限切れ⇒一括管理で廃棄を減らして原価低減効果)

2)医師・医療機器の再配置(医師の最適配置で円滑な運営、遊休設備の有効活用)

3)患者紹介・逆紹介(グループ病院での患者紹介)

4)債務保証・基金引受(銀行に対して金利交渉が有利)

5)広告・標章(ブランディング)

6)患者情報の共有(電子カルテ⇔レセプト≒医療報酬の明細書)

7)資金貸付(LCレンディングでメザニンローンの獲得)

 これらはグループ病院の増加とLCメディコムでの経験値やIT導入を進めていくことで収益の増大が見込めます。


◆外部成長と今後の成長性

1)病院の順次取得(事業継承)

2)REITの規模拡大(上場をさせるかどうかは時期を検討中)

3)ヘルスケア産業市場規模の急速拡大(2013年16兆円⇒2020年⇒26兆円⇒2030年⇒37兆円)

4)患者数増加に対して病床減少⇒在宅医療の強化で患者数アップ

5)医療費の増大を抑える事業は公益に資する
 ⇒医療法人で効率的な運営をすることは医療費削減しつつ患者数増加&原価低減で利益を増やす事であり、WIN(国)―WIN(LCHD)−WIN(患者)

6)P21参照 包括ケアシステムで効率アップ!
 (在宅現場での電子カルテなどはまだまだ)


 内部成長だけではなく外部成長に関しては特にポテンシャルが高いと思われます。


■印象的な質疑応答

・本社を赤坂に移転させる理由は、『アナリスト等が訪問しやすいため』

・本莊さんの株はどうするか?
 『買い取りたい。どのような方法でやるかは検討』

・中経には営業利益は開示してあるが純利益はどうなるか?
 『現在はまだ物件の整理等があって見えない。2021年などは営業利益(経常?)に法人税を引いた値でほぼ純利益の値に近づく』

・競合はどこ?
 『現状では競合はいない。しかし、市場のパイが大きく今も10兆の売り物があるわけで、競合が出てくれた方が良いと思う』


 という質疑が印象的でした。

 自分としてはまさに日本が現在抱えている課題をクリアできるスキームで社会的意義があり、限界利益率がとても高く、市場成長は年二桁以上であり、かつ現在オンリーワンの企業であり、執筆時点で時価総額100億円以下というのは大変アツく感じました。


 しかし、懸念事項が全て払拭された訳ではありません。

・本莊さんのインサイダーが疑惑ではなくクロで、債務の一括返済のトリガーになった場合資金繰りがキツくなる可能性(金子さんとしては問題無いというコメントはあった)

・病院の耐震や改装に予想外に費用が掛かり利益が出せない可能性

・思うように病院の事業継承が捗らない可能性


 これ以外にも、見えていないリスクもあると思います。

 必ず再度ご自分の目で見て、投資判断してください。


 LCHDに関する今後のビジョンは先週までホントに曇っていて見えなかったですが、金子氏に代表が変わったとたんにシンプルなビジョンが提示されました。

 これは素直に感動してしまいました(笑)凄い!!と。

 再度、LCHDをウォッチしていきたいと思います!!


それではまた。

『全力全開全力前進!!!』



(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄アバント(3836)

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<株主総会に行く人?行かない人?>


 株主総会ラッシュが続いていますが、それも今週で落ち着くことになります。


 株主総会は基本平日に開催されており、開催地も比較的東京に集中しているため誰でも参加できる訳ではありません。

 特に会社員の場合は休みが取れるかどうかが総会出席に際し重要なポイントです。

 株主総会に行ったらどんなメリットがあるのでしょうか?


【株主総会出席のメリット】

・経営陣の顏と声(話し方)から人柄や経営に対する自信などを知れる
・株主の参加人数と質疑の具合から注目度が分かる
・質疑応答では経営陣に直接質問できる
・電話では流されるきわどい質問にも答えてもらえることがある
・株主総会での発言(質疑応答含む)は公的なIRにも等しい

などが主なところでしょう。

 私が総会に参加する一番の目的は断然『社長に質疑応答をするため』です。
 逆に参加のデメリットは交通費や時間、労力ってところくらいですね。


 それでは株主総会の質疑応答では何を質疑するのが良いのでしょう??

 経営や新規事業などもあるかと思いますが、結論としては『何でもいい』んです。

 自分の心に正直に、気になることを聞いてください。

 つい、『こんな事質問したら恥ずかしいのかな??』と、怖気づく気持ちが生まれることもあるでしょう。

 しかし、何も『賢そうな』質問を意識しなくていいんです。

 あなたが気になることというのは他にも気になる人は居ます。

 そもそも、会社として事前に質疑応答のリハーサルまでやって練習したのに、質疑応答は数人&わずか10分くらいで終わってしまった時はとても空しいものです(笑)

 小型の会社では株主総会の参加人数が10人程度の時もあります。

 そんなとき、総会時間に余裕がありそうなら二回挙手をして、この機会に色々聞いてみましょう!!

 年に一度のこの時は社長にどんなことでも聞けるんです!
 総会に出席した人だけの特権です。


 自分だと、
『会社の経営戦略における前提をどうやって決めたのか?』や
『新規事業の黒字化の目処はいつであり、今後新規事業を既存売上の20%まで持っていくのに何年後を想定しているか?』
とかの展望や青写真について聞くことが多いです


 株主総会が終わった後に懇親会とかを企画している会社はとても良いですね!

 そうした機会ではぜひとも料理なんかに夢中になるのではなく、会社の営業責任者や開発者、もちろん社長や取締役などから少しでも知識(製品や技術、業界の動向やリスク)や経営に関する考え(増資や、期初予想の数字の根拠、M&Aについてや配当、今後の利益成長に関しての野望)を聞きまくるのが良いと思います。


 会社はひとりでに大きくなることはありません。

 成長企業の社長が言っていましたが、『意志無くして成長無し』です。


 株主総会は一年に一回です。
 ぜひ主力級に投資をしている会社には参加をしてみてください。



■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー

 ※6月22日(金)執筆時点


・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1205円(+115%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1030円(+26%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1270円(+42%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4275円(+46%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1800円(−1%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1997円(+27%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒4050円(−16%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1999円(+1%)


・テノックスは6月28日に株主総会があり、新代表に佐藤氏が就任予定です。
 今後経営者が変わることでテノックスのバリュー銘柄というイメージが変化を起こす兆しがあるなら、これは大変面白い可能性もあるので注目しています。


・LCHDは6月27日に株主総会があり、6月29日には新代表のダヴィンチの金子氏による機関投資家向け説明会ののち、一般個人投資家向けの説明会も予定されています。
 同社は現在混迷の真っただ中にあるので、現在の投資は投機であります。
 金子さんに賭けるならここでの投資のリターンは大きくなる可能性をはらんでいますが、今後どうなるか全くわかりません。
 私も説明会には参加しますので、どんな話が聞けるのか大変興味深いです。


・東北特殊鋼に関してポジティブな話です。
 アイシン精機は今後の経営戦略としてATの積極的な増産を掲げています。
 17年3月期年間980万台の生産能力であったものを2020年には年間1320万台に設備増強をしていくと発表(前回増産予定より+220万台)されています。
 これは世界的にはエンジンを使ったAT車、HV車、PHVが増えるという業界予想になります。
 東北特殊鋼が国内大手自動車メーカー、部品メーカーの半数以上の車種に供給しているのが、吸・排気エンジンバルブ「耐熱鋼」、電子燃料噴射装置「電磁ステンレス鋼」です。その国内シェアは、耐熱鋼で約70%、電磁ステンレス鋼で約60%ですので、これは同社にとってプラスです。
 株主総会は6月28日です。


・パウダーテックの株主総会は6月28日
・特殊電極の株主総会は6月27日



■アバント(3836)連結決算システム国内シェアNO.1


 この会社は現在客員アナリストとして私が在籍しているリンクスリサーチのウェブサイト『みんなの運用会議』にて4月24日に記事を掲載しました。

 今回改めてこちらでも取り上げさせて頂くのは、ピックアップ銘柄としてアバントを取り上げたいと思ったからです。


 取材して記事を書かせていただいたあと、個人投資家主催の投資オフ会『キャッシュフローゲーム会(幹事がボランティアでオフ会を10年、100回以上続けている大変素晴らしい会)』にお招きして個人投資家向けにIRをしていただきました。

 この時には春日CFOに御登壇頂いたわけですが、ここで前回聞いたお話よりもさらにアツイ話になっていたので、今回取り上げさせて頂くことにしました。


 ここも長期での投資が資産を億に近づけてくれる大変面白い企業だと感じましたので、改めて取り上げさせて頂きます(笑)

 今回の記事ではザックリとしか書きませんので、今日の記事だけではよくわからないという方はみんなの運用会議での記事も併せてみていただければと思います。

・アバントの記事(みんなの運用会議)
https://double-growth.com/3836-abant/



■アバントって何やってる会社??


 連結決算システムを企業に売っているシステム会社です

 上場企業は投資家に対して四半期に一度決算短信を開示しますよね?
 皆さん見てると思います。

 財務諸表には

・BS(貸借対照表)
・PL(損益計算書)
・CF(キャッシュフロー計算書)

の三つがありますが、例えば単独一社での事業形態であれば決算はそんなに難しいものではないでしょう。

 しかし、連結子会社が10社以上あったらどうでしょう??

 それぞれの在庫の棚卸や売上、販管費をそれぞれ合わせて開示しないとならない。

 ましてや株式持ち分100%なら悩まずに済みますが70%の子会社であったり、30%の持ち分適用であった場合には非支配持ち分や会計基準が異なったり、海外では為替であったりといろんなことを計算しなければなりません。

 そうした煩雑な計算をシステマチックに処理できる連結会計システム+そうした連結会計情報を使ったデータを運営に使えるようにするシステムを販売している会社=アバントと理解すれば大体大丈夫です!


■アバントの魅力 ストック&成長の可能性


 ストックビジネスというのは誰もが憧れるものです。

 繁盛している行列のできるラーメン屋さんはフロービジネスです。
 繁盛しているうちは大変大きな売上と利益を生み出せるでしょうが、店の向かいに競合店が出来たり、お客が味に飽きたりすれば行列はなくなってしまいます。

 『ストック』の定義とは人によって、考え方によって様々です。
 というかどこまでの線引き(安定性)を『ストックビジネスだ!』というかで変わります。

 賃貸収入はストックなのかもしれません。
 しかし、賃貸主が引っ越しされれば収益は途絶えます。
 そうなれば次のお客を捕まえなければいけません。

 定期購入のサプリもストックかもしれません。
 しかし、定期購入はお客の意思で辞めることが可能です。

 このように一概に『ストックビジネス』と言ってもフローの継続性(リピート)が比較的高いビジネスモデルのことを指しているだけであり、『ストックだから素敵』とは単純に判断しきれません。

 同じストックビジネスの分類の中でも、どちらがそのストック性に優位性があるかは契約継続期間と解約率でおおよそ判断できると思います。


 それではアバントの話に戻ります。

 何がすごいのか?

 一つは先ほどから書いているストック性です。

 アバントのお客さんはその多くが連結子会社を抱えている上場企業です。

・子会社の数(ライセンス数)×ライセンス料+カスタマイズ費用(コンサルティング費用)

のシステム導入費用が主な収益ですが、このうち、ライセンス料のおよそ15%は保守費用として毎年収益としてストックで入ってきます。

 現在アウトソーシング事業(決算開示のためのデータ入力など)が急激に伸びています(5年平均30%以上の売上成長。当初数名だった人員は100名にまで増え、売り上げ規模も全体の10%の10億を突破したことからフィエルテとして分社化)。

 このアウトソーシング事業の収益はほぼストックとして積みあがります。

 理由は元々その財務を担当していた人員を他の仕事に従事させるためにアウトソーシング(決算データの入力など)を委託するわけで、外部に業務を委託してから「やっぱり契約辞める!」ってなると、せっかくほかの仕事を任せた人を再度呼び戻さないといけなくなります。

 しかし、それは大手になるほど簡単なことでありません。

 アバントのシステムを利用するのは連結子会社が多い比較的大手企業が多いです。
 アウトソーシングも、システム単体でもストック性はかなり高いと考えられます。


 ここまでで十分に面白いと思って記事にしましたが、ここに+アルファのシナリオがあることが先日のIRセミナーで判明しました。


■制度会計よりも管理会計の方が今後伸びる!?


 今まで話していたのは『制度会計』という株主のために開示する「義務」のある会計でした。この市場はほぼ飽和市場であり、ストック性は高いものの売上拡大には他社の顧客を奪う必要性があり、容易ではありません。

 では、『管理会計』とは何なのでしょうか?

 皆さんは決算短信を見て経営のどこまでが判断できるでしょうか??

・財務状況はどうか?
・期初の通期予想に対しての進捗はどうか?
・キャッシュは回っているか?

などは判断できます。

 しかし、それらの情報が『経営』に対し、果たして有意義な情報なのでしょ
うか??

 答えはNOです!

 連結の売上や原価がどんぶり勘定で分かったところで経営には活かせません。
 最近多くの会社の決算説明資料なんかを見るとこんな文言をよく見ます。

『機動的な経営判断をしていく』
『経営判断の迅速化により利益を向上させる』

 つまり、それは具体的にどうやって判断するのでしょうか?
 フィーリングや経験による勘なのでしょうか?

 管理会計市場のニーズがまさにここにあるのだと私は思うのです。


 つまり、管理会計とは…

・どの製品(サービス)が伸びているのか?
・計画に対してどこの会社(地域)が伸びているか?
・客層はどこが増えているか?
・営業マン別の売上進捗はどうか?

など経営に関して知りたい部分にフォーカスできるように活きた数字を計算する会計(見える化)、儲けるための会計とも言えます。

 非上場であろうが上場会社であろうが関係ありません。

 管理会計の方が制度会計よりも市場は大きく、また現在もその市場は年2桁成長しているということなので、ここがとてもアツいと私は感じました。


 また、アウトソーシングの入力はRPAなどで効率化を図るというのと、連結税務もやってほしいというニーズもあるそうです。

 アバントの業務は企業のCFO(財務担当)とのやり取りなので、そこでのスピード感のある営業力も強みだと感じます!


 この銘柄も皆さんにとっての億の近道になることを期待しています(笑)


それではまた。

『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫の本決算短信フォロー

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 せわしない本決算開示ラッシュが去りました。

 皆さんは決算短信をどこまでの企業チェックしているのでしょうか?


・全銘柄見る
・監視銘柄だけ見る
・保有銘柄だけ見る
・決算短信なんて見ない

 様々な回答があると思います。

 全企業の決算短信を見ておられる方を心の底から尊敬・敬服致します!


 恥ずかしながら私は全企業分の開示を見ておらず、監視銘柄までのチェックに留まっているからです。
 1分でも、表紙だけ20秒見るだけでも『見る』と『見ない』では大きな違いがあると考えています。


 0と1の差は数字の1ではありません。その差は無限大なのです。

 何かにチャレンジをして、頑張った人は必ず報酬が手に入ります。
 それは『経験』というお金では決して買えないかけがえのないものです。


 頭ではその経験値を手に入れたいと思うのに、日常に流されておろそかにしてしまう。

 苦手な事にチャレンジするというのは好きな事をやることの100倍のエネルギーがいるように思います(笑)


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※5月18日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1129円(+102%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1032円(+27%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1541円(+72%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4225円(+45%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1882円(+3%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2060円(+31%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒4070円(−16%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒2113円(+7%)



◆本決算短信フォロー テノックス


 前期の杭打ち工事の不具合による損失引当金が1億ほど減少したことにより業績は想定より上振れて着地。
 しかし、今期予想に関しては正直物足りない印象。
 売上高は200億と通年通りだが、労務費の上昇等を理由に控えめな数字。
 31期は配当を1円増配したので配当利回りは3%弱&時価総額73億(自社株を除いた)に対し現金同等物が86億円と資産バリューな水準。

・受注高⇒前年比+10%
・受注残高⇒+6%

 売上の先行指標である受注に関しては足元好調なので、今後1Qの決算では労務費の負担により、利益が低下しているのかを注目していきたい。



◆本決算短信フォロー LCホールディングス


 大変期待していたにも関わらず、その期待を裏切られる形となり非常に残念。

 ロジコム(ホールディングス経営になる前の旧社名)の時代から同社の社長を長年していた本荘氏が出口戦略の度重なる延期、上方修正をしてからの下方修正になってしまった経緯などで責任を取る形で急遽任期中の異動が決定。

 同開示にある『出口戦略の度重なる延期』に関しての不信感から株価は低迷。

 兼ねてより説明会などで「ポーリーへの売却はスラっと行く」という説明をしていただけに株主からの不信感も強い。

 本決算短信の前期の数字に関しては市場の想定より高い数字であったと思われるが、今期予想の数字が期ズレになった数字をそのまま計算した値の半分ほどしかない為大きな失望売りが出てストップ安。

 『期ズレ』という言葉ほど怖い言葉はないのだと私も大変勉強になりました。


・市場からのニーズが高いものは大体の場合前倒しで計画を進捗していく。

 早く欲しいと言われるなら、それを前倒しで対応すれば計画より早くキャッシュが回る⇒このキャッシュでさらに事業を効率的に回すことができるからです。


 逆に遅くなる時というのは、ニーズが実は低い。という懸念も考えられます。

 例えば自分がモデルハウスの販売員をする営業マンだとして、3月末決算締めまでの残り1か月で売れると計画していたとします。
 それが思ったように買い手が付かず、予定した期日を過ぎてしまっていた場合。これは期ズレ案件となります(在庫として物件は残っている訳で現状損失は出ていない)。

 売れると予定していたにも関わらず、『何かしらの理由』により売れなかった。

A…売買契約をした後に銀行からお客さんがローンを予定通り組めなかったのかもしれない。

B…お客は内覧に来ているが、金額と物件の魅力が釣り合わなかったのかもしれない。

↑のどちらにしても売却予定が遅れる事による販売側のメリットはありません。

 もし、Bであれば遅れを挽回すべく、販売価格や手数料の値引きをして早く契約に漕ぎ着けようとするかもしれません。


 LCの今期予想数字の根拠に『保守的』という文言があります。

 前期予想の売却見込みの上方修正では営業利益が20億ほど上振れた開示がありましたが、今期予想はそれをも下回る予想となっています。

 『保守的』の中に何が含まれていて、含まれていないのかが外からでは判別することは不可能なので、私としては一旦ここは中立の判断とし、6月末に代表就任予定のダヴィンチの金子氏の経営戦略などを聞いてから投資判断をするのも良いのではないかと考えています。

 もちろん、金子氏への期待で買う。

 病院に注力するというビジネスモデルに変更がないことから株価が戻る可能性もあり得ます。


 しかし、現状わからないことが多すぎることと、会社としても不本意な結果だとは思いますが、同社に投資をしていた投資家を大きく振り回したことは事実です。

・上方修正⇒下方修正(期ズレ)⇒保守的な今期予想(詳細不明)

 私としては同社に高い魅力を感じていたので、納得の行く説明とビジョンが今後示される事を期待しています。



◆本決算短信フォロー 特殊電極


 今回も上方修正での着地となりました

 同社の本決算今期予想数値については控えめでの開示の特徴があり、前期期初予想数値と今期予想数値の経常利益の数字は13%高いので今期予想は多少強気に捉えているのだと感じられます。



◆本決算短信フォロー 東北特殊鋼


 昨年に続き、上方修正での着地となりました。

 業績も決して悪いわけでもなく、土地の含み益も換算すればPBR0.3程度の水準にある割安株という評価ができるでしょう。

 鉄鋼株にも関わらず不動産賃貸業が営業利益の4割を占めていることは相変わらず投資家から認知されていないと思われます。

 会社のHPが先日大幅リニューアルされ、とても見やすくカッコ良くなりました。

 振動発電の磁歪材、インドの子会社に関する続報が待ち遠しい限りですね!



◆本決算短信フォロー パウダーテック


 期初予想を上回っての着地。

 配当利回りが2.3%あり、今期予想は売上4%増、利益は1%増を見込んでいます。

 フェライトを使った新規開発テーマの進捗が進んでいくことでの面白いニュースに期待です。

 流動性が低い株なので焦らずに長期で会社の成長を楽しめるタイプの銘柄だと思います。



◆本決算短信フォロー 東京エレクトロンデバイス


 売上21%増収、経常91%%増益の純利益64%増で着地し、今期予想数字は売り上げは減収ですが経常利益は2.4%増益、純利益は12.6%増益予想です。

 売上の減収の原因はアナログ・デバイセズ社との販売代理店契約の解消の影響です。

 減収なのでネガティブに捉えがちですが、同社は現在メーカー機能強化に注力していることは前回の記事でお伝えした通りです。

 このタイミングで今までアナログ・デバイセズ社との取引に割いていた人員を有効に配置することができれば、むしろ利益率の更なる向上の可能性もあります。

 今期6円の増配もあり配当利回りは3.4%と高水準です。

 数年後の自社ブランドの成長に期待です。



 月に一回執筆させていただいている億の近道で取り上げてきた銘柄も気づけば8銘柄となりました。


 ここで取り上げる銘柄は全て長期で見た時に大きく化ける可能性が期待できる、又はジワジワと株主資本が伸びる株を私なりにチョイスしています。

 全体の市況がどうなるのか、個別企業の浮き沈みを正確に予見することは誰にも出来はしません。
 皆さんの多くは資産形成のために株式投資をされているのだと思いますが、『好きこそものの上手なれ』とはよく言ったもので、まさに万事そうなのだと感じます。


 投資であろうが、趣味のゴルフであろうが、こうして今書いている文章であれ、好きでやっているのであれば確実に成長するのだと漠然と感じています(笑)

 持ち株の価値が下落しても、投資が好きであれば『良い経験をした』と感じる事が出来ます。

 負けた試合を悔しかったけど、楽しかった!と言える人はかくも強いものです。

 負けてもその経験を糧に楽しみながら投資を楽しみ、気づけばオマケで利益が付いてきたと言えるようになりたいですね!


それではまた!


『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫 東京エレクトロンデバイス(2760) メーカー機能強化へ!!業態変化の片鱗を視た

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 リンクスリサーチでアナリストとして活動を始め、早くも5社の会社様に訪問取材をさせて頂きました。また、現在アポが決まっているのは5社あります。

 大変ありがたいことです。

 取材させて頂き、こうして記事を執筆していく中で自分はまだまだ未熟であり、無知であると改めて痛感させられます。

 業界を知らない。システムを知らない。人を知らない。

 無いものを上げだしたらキリが無いのではないかと思われるほどです(笑)

 しかし、そんな自分にも自信のあるものがいくつかあります。

その一つは『図太さ』です。

 知らない物は知らない。それはしょうがない!
 なら…

・一から学べばいい。
・一から経験すればいい。
・一から知り合って親しくなればいい。

 投資の技術もそうやって磨いてきました。
 アナリストとしての力もこれからそうやって磨いていきたいと思います!!


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※4月6日(金)執筆時点


・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1198円(+114%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒996円(+22%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒2089円(+134%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4130円(+41%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1945円(+6%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2018円(+28%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒4055円(―16%)


・LCホールディングスは4月3日の代表取締役の異動のお知らせを受けて大きく値を下げています

 今まで10年近く社長を務めていた本荘社長が18年3月期(前期)の物件売却が延期になってしまった(物件売却の期ズレで業績の下方修正が確定)ことに対する責任を取るという形で急遽退任が決定した内容を受けて、同社の株主に動揺が走ったものと思われます。

 『こんなにいきなり退任になるなんて何か良くないことが起こったのではないか?』という疑念が生まれています。

 何も悪いことが起きているわけでは無く、そのままIRの文面通りであれば非常に今後が楽しみになります。

 それは、不動産ファンド界で知らない人はいないダヴィンチの金子氏がLCの代表取締役になる(6月の株主総会で採決)からです。

 2016年2月22日に金子氏のダヴィンチとの資本業務提携が出た時は3日ストップ高を演じる程に期待されたその人が社長になるのであれば、今後どのように経営方針が変わっていくのか非常に興味深い限りです。

 まだまだ同社からは眼が離せません。


・特殊電極、東北特殊鋼、新報国製鉄、パウダーテックと軒並みさえないですが、特に何かがあったわけではありません。

 株価は正確にその会社を表すことはできません。資金循環の都合のが大きいでしょう。

 もし、短中期で売買を繰り返してリターンを求めるなら上がったら売る。
 下がったら買うを繰り返せばいいですし、長期投資なら、うねりながらも右肩上がりに業績が成長できる会社に投資をしていれば原則的に投資リターンは得られます。


 今日取り上げる東京エレクトロンデバイスもそういう右肩上がりに成長を続けている企業であり、今後は同社の価値が高まる予感がしたので書きます。

 ここもアツい会社の一つだと強く感じました。


■東京エレクトロンデバイス メーカー機能強化へ!!業態変化の片鱗を視た


 東京エレクトロンデバイスは、半導体製造装置メーカー世界ランク4位、国内首位の東京エレクトロンの持ち分法適用関連会社であり、半導体商社として1986年に設立された会社です。

 半導体商社の主事業は国内外の半導体メーカーから各種部品を仕入れ、半導体を組み込む製品(電子部品や電子機械など)を製造するメーカーに販売するビジネスです。

 ピンとこない人は町の電気屋さんをイメージしてもらうといいかもしれません。

 電気屋(半導体商社)にはあらゆる家電(半導体、チップやメモリなど)が売られていますが、直接見比べても良くわからない。

 そこで店員(営業技術サポート)が説明してくれるのです。

 電気屋(半導体商社)によっても取り扱い製品に得意不得意(チップに強いとか)や、このメーカーの製品は取り扱っていない(商権を持っていない)などの特徴があります。


 東京エレクトロンデバイスの特徴は、自社で設計から基板の作成まで一貫して行える高い技術力と製品への知見、最先端かつ世界シェアの高い海外有力メーカー中心に50社以上の半導体製品を扱えるのが強みです。

 半導体商社の収益構造上、売り上げ高の数字が大きく(部品の仕入れのため)なり、営業利益率が低くなりがちな特徴があります。

 例えば、四季報オンラインのスクリーニング機能を使って『半導体商社』で検索すると12社がヒットします。

 その12社で営業利益率の平均値を求めると約1.7%であり、同社の利益率もその平均に位置しています。

 ちなみに、12社の内、時価総額最大が1181億円、最小で62億円。
 同社は206億円と半導体商社のなかでも小型に分類されます。

※2018年4月6日時点、半導体商社は↑以外にも存在しますので、一概には言えません。


 半導体メーカーは近年、吸収と合併が頻繁に行われるようになり寡占化が進んでいます。

 しかし、前述したように高い技術力と半導体メーカーからの信頼も厚い同社は、商権を拡大しつつ、<メーカー機能強化での成長戦略>を計画しています。

 その布石として2社をM&A(一社は完了、一社は7月)。
 成長への本気度の高さを感じました。


 次は、東京エレクトロンデバイスの<成長の可能性>についてスポットを当てます。


■成長の要 自社ブランド『inrevium(インレビアム)』のDMS事業


 同社の強みは半導体の組み合わせや設計に関しての高い知見にあります。

 自社ブランド『inrevium(インレビアム)』の収益の柱はDMS(デザイン&マニュファクチャリングサービス)という基板の設計・量産受託サービスです。


 DMSにはステップ1)〜3)の受注段階があります。

 ステップ1)は、お客様が望む仕様に『基板の設計』をすることです。

 どういう回路設計で、どのチップやコンデンサ、メモリを使うのかの設計図を書くという業務です。

 ステップ2)は、その設計図通りに実物の基板を作成してお客様に供給する『評価ボード』の作成、評価業務です。

 評価ボードを作成することで、お客様は試作商品の産業機器や電子機械のテストプレイをして性能評価をすることができます。

 ステップ3)は評価ボードの基板の『量産』供給になります。

 一度量産までこぎつければ、数年以上仕事を安定的に受注できることになります。


 17年3月期のインレビアムの売上は43億1400万円でした。
 DMSは設計量産受託になるので、商社ビジネスに比べ利益率も高く、
1)<2)<3)とステップが進むほど上がっていきます

 これまで量産は外部委託していましたが、自社工場を保有し、DMSを強化すべく2017年7月にアバールデータ社子会社であるアバール長崎社をM&A(議決権所有割合74%)しました。基板製造の量産自社工場を手に入れたのです。

 アバール長崎の事業内容は<電子機器の開発・設計・製造・販売>を独立して手掛けており、従業員も126名います。

 東京エレクトロンデバイスとのシナジーは十分にあるM&Aでしょう。


■産業機械の進化による商機!!


 産業機器。例えば油圧で動くシリンダーを作っているメーカーがあったとします。

 油圧制御は油の流量だけを制御するだけのシンプルな機構であり、複雑な制御が要りません。

 当然制御に使う半導体(基板)も単純なものでいいです。

 しかし、時代の変化によりそういった単純な装置は海外の安価な人件費で製造されたものの供給が増え、先進国の産業機器は高機能化へ舵を切ります。

 油圧⇒NC制御⇒自動補正プログラムが付属⇒⇒⇒……

 高機能化するということは、産業機器がPCのごとく変化することを意味します。
 半導体の使用が増え、センサーなども増えます。
 センサーが増えればその情報を処理するための基板設計もより複雑になります。
 結果、ハイスペック化による半導体の需要がさらに活況になります。


 こうした大きな流れから、電子部品に対してノウハウを持っていない会社でも半導体制御を組み入れた製品開発が必要になってきます。

 東京エレクトロンデバイスのお客様には産業機器を扱うメーカーも多いのです。

 今まで半導体をあまり扱ってこなかったメーカーは半導体制御の製品をどうやって開発するのでしょうか?

A…『研究開発を一から始め、専門のエンジニアを雇い、製造ラインを整備して開発』

or

B…『設計〜量産まで半導体についてノウハウを持った会社に製造委託して開発』


 おそらくはBを多くの企業が選ぶのではないでしょうか?

 これだけ部品も複雑化した社会で一からスタートするのは大変な困難とコストでしょう。

 今、そうしたニーズは確実に高まっており、それに向けてDMS事業を急速に拡大させるためにM&Aをしたのです。


■自社ブランド『インレビアム』での新規需要開拓


 現在の売り上げへの寄与度はわずかではありますが、今後大きく伸びるかもしれない事業を数多く開発しているので、その一部を紹介します。

・フレームレート最大1,000fps/8bit
 世界最速レベルの高速プロジェクター『DynaFlash』<省人・省エネ製品>

 東京大学の石川 渡辺研究室との共同研究で開発された画期的な超高速プロジェクター。
※2015年WBSトレたま『大江・大浜賞』も受賞している。
※番組放映は2015年11月17日

 この技術は、自動車の前方を1000分の1秒で3次元計測できるようになったり、ベルトコンベヤでの物流仕分け、ロボットの更なる高速化、安全検知、エンターテイメントなどあらゆる分野での利用価値が期待される技術です

 また、現在はDynaFlash v2が開発中であり、これがどう凄いのかは実際に動画を見てもらった方がよくわかるのでぜひURLをご参照ください。
・DynaFlash v2とポストリアリティ
http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/vision/dynaflashv2/index-j.html

 物体の伸び縮みにも瞬時に対応し、高精細、カラー化にも対応しています。

 また、2018年3月29日に公表し、7月2日M&A(100%連結子会社化)予定のファースト社は独自の優れた画像処理技術を持った会社です。

 ファースト社も画像関連に優れた技術を持つ会社なので、今後さらに素晴らしい製品やサービスが完成することも期待できます。


・TED REAL IoT(IoTに必要な製品・技術・サービスをトータルサポート)

 これから盛り上がるIoTセンサーを活用するビジネス提案。

 製品例にはConnecTED TH(温湿度センサー)などがあります。

 接続はとても簡単で、50個のセンサーを配置可能になり、IoTセンサーでの情報収集、活用を可能にします。

 TED REAL IoTを推進し、IoTのノウハウを積み顧客を開拓することで、将来的には利益の源泉になるでしょう。


■東京エレクトロンデバイスの投資指標


※2018/4/6現在

終値   1970円
 時価総額 206億円
 ※18年3月期会社予想
 売上  1590.0億円
 経常利益  25.0億円
 純利益   15.0億円
 配当    66.0 円
 配当利回   3.35%
 PER   13.27
 PBR    0.87
 ROE    6.5%
 自己資本比率26.7%

※冒頭の半導体商社12社の平均配当利回りは2.78%。
 今期予想PERの12社平均は36
 来期予想PERの12社平均は25


■今後の成長について


 同社は2016年に中期経営計画として『VISION2020』を掲げています。

 2021年3月期の売上高2000億〜2200億、ROE10%以上という数字が目標です。

 現在の見通しとして、売り上げの2000億は狙える位置に来ていると考えます。
 しかし、ROE10%以上を実現するためには自社ブランドの『インレビアム』が目標達成のカギになるでしょう。

 19年3月期にはM&Aした2社がインレビアム事業として計上される予定です。

・アバール長崎 売上30億の利益3億円⇒純利益は4分の3計上
・ファースト  売上30億利益3億円(17年3月期の業績は大変悪いが、
        のれん償却費から想定するとこれくらいの利益を出してくる
        のではないか?)

 従来のインレビアムが昨年+20%で売り上げ50億だとして合計110億円。21年にインレビアムでの売り上げが200億まで行ければ、営業利益率10%でも20億円。

 そうなれば中期経営計画もクリア出来、かつ、量産受託は一定期間仕事が継続するので業績も安定して積み上げられるのではないでしょうか。

 そこに新規技術やシステムの話もまだまだあるので、非常に面白いと思います。


 半導体商社なので在庫リスクも考えられますが、驚くべきことに東京エレクトロンデバイスは2003年上場以降もただの一度も赤字を出していない超優良企業なのです。

 適切なリスク管理をされているようです。


 現在3%を超えた配当があり、今後の成長シナリオがあり、夢を見られる製品を持っている。


 今後も同社の成長に注目していきたいです!!


 それではまた。

『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫 会社退職〜アナリストへの転身

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 2月の急落からアメリカは早くも戻ったようですが、日本は微妙な水準でいまだフワフワしています。
 政治リスクも出てきましたが、自分にとってはあまり大したことでは無いと考えています。

 アツい会社さえ応援していれば日経が軟調でも関係ない。

 そう考えて投資活動をしています。

 そして今後相場がどうなるのか判断が分かれるこの局面にて会社を退職する決断をしました。

 今日は自分が会社を辞めるに至った流れについてを話したいと思います


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※3月16日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1140円(+104%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1019円(+25%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒2570円(+187%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4445円(+52%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2141円(+20%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2208円(+40%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒5035円(+4%)


 LCホールディングスに大きな動きがあったことと、山王はビッグサイトでの展示会でフォロー取材をしてきました

・LCホールディングスは前号でのフォローの際に決算について『非常にポジティブ』と言っていた点で株価が動きました。来期予想の数字がガラリと変わるだろうというのを四季報が2月27日にオンライン上で情報更新をしてきたことを受けて株価はジリ上げを始め、四季報の発売に合わせて年初来高値を抜いてきました。これにより今後さらに注目を集めることになるのではないでしょうか?

 また、四季報は来期予想を今期予想のちょっと+で積み上げた数値を出しましたが、さて、どうでしょうか?(笑)会社がどのような数字を出してくるのかだけは全く不明なので分かりませんが、自分はとても期待しています。


・2018年第14回[国際]水素・燃料電池展に産総研のブースに山王も出展していたので取材しました。水素透過膜は現在ユニット化に向けたステージに移行しており、着々と進展しています。業績にはまだ銀メッキアクリル粒子も水素透過膜も寄与しないですが、一日も早く実現する日が待ち遠しいですね!


■育休〜退職へ

 高校を卒業と同時に入社し、17年の春から育児休業を取らせていただきながら投資家として皆様の知るように活動をしてきた次第です。

 育休当初、会社に復帰するつもりしかありませんでしたが、こうして億の近道で執筆させて頂く機会をもらい、以前よりも投資する会社についてや相場全体についてを取材していくにつれて心境に変化が生まれました。

 『会社から出て、広い視野で活動したい』という想いが大変強くなりました。

 また株式投資だけではなく自身でも事業を興して実業の分野でもチャレンジしたいと思い、それについても実のところ一年前から活動をしていました。

 もし、会社を辞めるとなれば給与という安定収入を失います。

 妻は専業主婦兼わが社の代表です。事業が上手くいくかは全くの未知数です。

「会社を辞めるのには私は反対。」妻は首を横に振りました。

 妻は続けてこう言いました。

「私が反対すればあなたは会社に復帰する。でも、やりたいことがあるあなたに嫌々仕事をさせたくもないし、嫌々仕事をさせてると思うのも嫌。だから、会社を辞めてもいいよ。その代わり、もし、うまくいかなかったら再就職して働くことが条件ね(笑)」

…と。

 本当に理解のある良き人と結ばれたのだと思います。

 家族には理解を得られましたが、会社を辞めるにしても復帰してから退職するか、復帰せずに退職するかを大変悩みました。

 当然、社会通念上、折角育児休業を取らせてくれた恩に報いる為にも会社に復帰するべきなのです。

 自分だけでは答えが出せなかったので、そのことについて上司に包み隠さず相談しました。

・億の近道で執筆活動していること
・事業を興していること
・自分の限界にチャレンジしたいと考えていること
・妻も応援してくれていること
・仕事に復帰してから一定期間働いたら退職するつもりでいること

 すると上司は即答でこう言いました。

「相川がやりたいことを好きなだけやればいい。一度きりの人生なんだから。それに、辞めるって分かってるのに仕事割り振らないといけないこっちの身にもなれ(笑)」

と、笑い飛ばされました。

 相談してホントによかったです。それと同時に最後まで良い上司にも恵まれていたのだと嬉しかったです。

 その後、退職するにあたり最終の出社をし、今までお世話になった方々に挨拶をさせていただき、社員証を返納しました。

 ホントに長い間お世話になりました。


■今後の活動について


 会社を辞めはしたものの、やはり不安は拭えません。

 そんな折に億の近道の執筆者である山本潤先生から「うちへこないか?」との驚きのお誘いがありました。

 『うち』というのは億の近道でも配信している『みんなの運用会議』
https://double-growth.com/
を運営しているリンクスリサーチへのお誘いになります。

・情熱投資家⇒アナリストに転身です。

 自分よりもはるか高みの山本先生からお声が掛かるなんて思ってもいなかったのでとてもうれしかったです!!

 声を掛けていただけた理由をお聞きしたところ「ストックピッカーになれる才能と独特の視点での記事、そして熱量がとても良い!!」とのこと。

 いままで特に意識もせずに執筆をしていましたが、どうやら自分が企業を取材してそれを分析して原稿に起こしていた記事を『アナリストレポート』と呼ぶんだそうです。

 そう言われてみれば自分の書いてる記事はそのアナリストレポートだと思います。

 ちなみにストックピッカーとは『銘柄選択者』つまり買いか売りを判断してそこに資金を突っ込む覚悟を持てる運用者という意味だそうです。

 自分としてはあまりにも過大評価されてしまっていると思うので、今後の成果によって切られやしないかと不安になってしまいます(笑)

 今回のコラムから情熱アナリストとかに改名した方がいいかとも思いましたが、『アツい会社を探してその熱量を投資する』ことに変わりないので、今後も情熱投資家として億の近道では名乗らせていただきます。

 炎さんに誘われて億の近道に執筆するようになって早1年と3か月。
 目まぐるしい環境の変化になりました。

 ホントに人の縁というのは不思議な物です。

 あの時、炎さんが「執筆してみませんか?」と軽い冗談のノリでした話に乗っていなければこの運命の巡り合わせはありませんでした。

 全ての縁に感謝しかありません。

 今後はみんなの運用会議でも記事を書くことも多くなりますが、もちろん億の近道での記事の執筆は続けさせていただきます!!

 今があるのはこの『億の近道』のおかげです!!


 こうして自分の書く記事も読者の皆様との縁を結んでいます。

 投資は所詮数字でしかないと思うかもしれませんが、『買った』『売った』で縁は切れません。

 株価が上がり過ぎたら株を手放すこともあるでしょうが、安く売られ過ぎたらまた拾うこともあるでしょう。

 株は特に付かず離れずの関係、距離感が大事です。
 しかし、何よりも大事なのは『この会社についてもっと知りたい!!』という情熱だと思っています。


 まだまだ発展途上の身ではありますが、知見を重ねていき、ゆくゆくは炎さんも山本さんも超えられるような存在になっていきたいとおこがましくも思います(笑)

 そのためにも多くのことを学び、アナリストとして活動ができるようになることで行動範囲も大きく拡げられるので、今まで以上に深掘りした記事を書いていきたいと考えています。

 世の中にまだまだ埋もれている会社にスポットライトをどんどん当てて、こんなアツい会社があるんだと世に知らしめたい!!

 そんなわけで今後も情熱投資家、相川伸夫をよろしくお願いします。


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
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クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄パウダーテック(5695)

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 皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 1月末からの世界的株安によって、多くの方が資産を減らしたのではないでしょうか?

 とはいえ、世界が終わるわけでも経済が死に絶えるわけでもありません。

 投資家であるのであれば、これから先も成長していくであろう優良企業を探し、自分の納得できる株価で資金を投資するチャンスが来たのかもしれません。

 相場師ではないので、この先の相場はわかりません。
 しかし、とてもアツい会社を二週間前の時点より、20%近く安い株価で取り上げられることをうれしく思います(笑)


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー

 ※2月16日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1061円(+89%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒992円(+22%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1975円(+121%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒3945円(+35%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2201円(+20%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2403円(+52%)

・テノックスの決算は痛かったですね!!
 杭打ちの高止まりでまさか通期予想の営業利益を半分にしてしまうほどの巨額損失が出てしまうとは想定外でした。
 しかし、株価が安くなったタイミングは大変投資妙味が高くなります。
 今回の件は一過性という見立てがとても強く、受注も現在好調なので来期の業績から見ると面白いのではないでしょうか?

・LCホールディングスの決算は見方によって答えが変わると思いますが、自分は非常にポジティブに捉えています。
 LCは今期の業績は心配していなかったものの、『来期は減益になるのだろうか?』ここが非常に大きなポイントでした。
 そこに『物件売却期日のズレ』により業績予想の売上高は減収ですが、それは同時に23億円以上の来期への貯金ができたことになります。
 医療系の売り上げは今期業績予想に含めていないと社長はかねてより発言していましたが、業績予想の修正を見るに、数十億は医療系が含まれているのではないかと推察されます。
 また、医療等ヘルスケア施設による利益率にも大変驚かされます。
 売り上げが大きく減ったにも関わらず利益率は9%近く向上しました。
 『本決算の来期予想が今期より減益になったら失望売りが出るのではないか??』という懸念の色が少なからずあるのではないかと思うのですが、来期に回した貯金+医療系が今期より本格化することと、好調なレンディングの伸びを考えるとわくわくします。
 来期中にはエクイティ型のレンディングも始める様子なので、そちらも面白くなりそうな気配があります。
 構造改革進行中ですので、そこはよく留意しておいた方がいいかもしれませんね!

・東北特殊鋼からは磁歪材料に関して2月13日に大変興奮するプレスリリースが開示されました。
 『圧電素子を超える振動発電機能を持つクラッド鋼板を開発』
 『磁歪材料って?』という方は、前回の17年9月4日配信した記事を一読ください。
 http://okuchika.net/?eid=7247
 今回のプレスに関しては正直ストップ高間違いなしだと思いました。
 が…地合いのせいもあり、そうはいかないのが株式の難しさですね(笑)
 語り始めるととても長くなるのでまた別の機会に書きますが、『振動発電なんて所詮微小電力しか生み出せないでしょ?使い物にならないよ(笑)』というのが既存の概念だとも思いますが、もしかすると今後大きく注目を集めるやもしれません!
 なぜなら、いや…詳しく書くことはせずに勿体ぶっておきます(笑)
 過大な期待か?はたまた大きく常識を覆すことになる技術か?
 お楽しみください。



 さて、本日取り上げるパウダーテック(5695)は、世界中のほとんどの人がかかわっている物を作っている粉末製造の一流会社です。

 寒い冬に欲しくなるカイロや粉末冶金用の鉄粉、食品等の品質を保つ脱酸素剤なども手掛けていますが、売り上げの8割を占めているメイン商材は『キャリア』と呼ばれるフェライトの微粉末です。
 今回は同社のフェライトで作られた粉末にまつわる話をさせていただきますね。


■キャリアとは何なのか?

 コピー機を使ったことがない人はおそらくいないのではないかと思います。
 コピーって不思議だと思いませんか?
 光がサーっと動いたら同じものが出てくるんです!!
 理論を説明されてもやっぱり魔法のように感じてしまいます。

 コピー、複写は人類の大きな夢でした。
 人類がこれほどまでに発展したのは、膨大な記録の蓄積と拡散を可能にした『印刷』技術の向上にあると思います。

 初期の発明はカーボン紙のような紙を上からなぞるような仕組みでした。
 次に、太陽光などの光を使った仕組みやプレスするものなどが生まれました。
 その後も様々な発明がされていき、1938年に電気だけを利用した『電子写真』という一瞬で簡単に印刷ができる技術がアメリカのカールソンによって発明されました。

 これが現在でも使われているコピー機の原理です。


 電子写真には6つのプロセスがあります。

1、帯電
  文字や画像を読み取る準備をする
  (感光ドラムにマイナスの電荷を帯びさせる)

2、露光
  感光ドラム上に文字や画像を形成する
  (感光ドラムにレーザー光やLEDで印刷したいパターンを照射する。その部分は電荷がなくなる)

3、現像
  感光ドラムに形成された文字や画像のところにトナーを運ぶ
  (トナーはマイナスに帯電され、感光ドラムの電荷が除かれた部分にくっつく)

4、転写
  感光ドラム上のトナーを紙に写す
  (転写ローラにより、用紙の裏からプラスに帯電させると、マイナスのトナーは用紙にくっつく)

5、定着
  紙の上に載ったトナーを熱で定着させる
  (定着ローラで、熱を加えつつ押し付けることでトナーを用紙に定着させる)

6、クリーニング
  感光ドラムに残ったトナーを取り除く

 『???』ってなった方は↓をどうぞ。
 とても乱暴な説明ですが、↓で理解してもらうといいかもしれません。
 ※実際にコピー機を使ってるときをイメージして読んでください

【簡略版】

1、光が紙に当たる(紙をコピーする時に走る光のこと)
2、色の濃淡に応じて光を磁力にして記憶させる(機械内部にある感光ドラム(ローラー)に光⇒磁力に変換させて記憶)
3、磁力の力でトナー(色の粉末)を運んで紙の上に載せる(色の濃淡に応じて磁力が付いたローラーがトナーを磁力で引っ付けて紙の上に運ぶ)
4、紙の上に載ったトナー(色の粉末)を定着させる(磁力で持ってきたトナーを熱や圧力で固定させる)

 どちらの説明でも、3番目のステップでトナー(色の粉末)が感光ドラムに引っ付くのは「電荷(静電気)」を帯びているからです。もともとトナーは電荷をもっていませんので、トナーに電荷を与える必要があります。

 その役割をしているのがキャリア(運ぶ)です。キャリアは、トナーと撹拌されることでトナーに所望の電荷を与え、感光体ドラムにトナーを運ぶ役目をしています。

 キャリアは磁性があるので現像機内に戻り、また新たなトナーと混合撹拌され、ある期間繰り返し使用され、やがて交換されます。

『???』ってなった方はまた↓をどうぞ

【簡略版】

 電荷?っていう場合は磁力の一種だと思ってもらえればいいです(笑)
 トナー(色の粉末)自体には磁性(磁石に引っ張られる性質)がないので磁石を近づけてもくっつかない。
 磁石でくっつけるにはトナーを運んでくれる磁性体(磁石でくっつく物、鉄とか)と混ぜる必要があり、このトナーを運ぶ役割を持つ物質のことを『キャリア(運ぶ)』と呼んでいる。

と、乱暴な説明ですがこんな感じです。


 コンビニやオフィスでコピーしたすぐの紙ってホカホカですよね!?
 あれはトナーを熱で紙に定着させているからです。

 この電子写真方式にはキャリア(トナーを紙まで運ぶための物質)が必要であり、そのキャリアの世界シェア7割を製造しているのがパウダーテックです。

 ちなみに今説明した電子写真の他にインクジェット方式(家庭用コピー機のほぼ100%)やサーマル方式(レシートのような感熱紙)もあります。
 世界市場における出荷台数で話をするのであれば、インクジェット方式が世界のプリンターの6割、電子写真が4割を占めています。
 家庭用のコピー機や数人規模のオフィスは安価なインクジェット方式(数万円)であり、世界でのプリンター出荷台数でみるとインクジェットの方が現在多いです。
 数十名以上のオフィスで集中的に使うプリンターは電子写真式の200万円くらいするプリンターが95%以上のシェアで圧倒的です。
 金額で表してみるとプリンター市場18兆円のうち電子写真が13兆円、インクジェットが5兆円ほどであり、それぞれ得意不得意の分野が違っているのでどちらかがすべての需要を取るわけではありません。
 一概には言えませんが、一般論、一般認識としてインクジェットは印刷速度や品質面で電子写真より劣っており、現在家庭用の市場がメインです。
 数十名以上のオフィス(企業)は、大量に印刷できて高品質な印刷品質を求めるので、それぞれに価格帯と販売市場の違いがあると思って頂ければいいと思います。

 よって、電子写真方式のコピー機は、そのほとんどがオフィスやオンデマンド印刷(自分で印刷したい画像とかチラシ作ってメールとか飛ばすと印刷してくれる)会社、コンビニに置いてあったりします。

 そうした世界の7割の電子写真のコピー機の中のトナーとセットで活躍するキャリアが、メイドbyパウダーテックなんだという風に解釈してもらえるとこの企業の凄さがわかりやすいかと思います。


■世界に誇る日本の印刷技術を支えたキャリア製造の一流会社


 世界で初めて電子写真方式のコピー機を商品化したのはアメリカのゼロックスであり、当然基本特許を取得していました。
 ゼロックスの特許が切れる年の1970年代、日本企業は相次いで電子写真方式の商品化に参画。

 キヤノン、コニカミノルタ、リコーなどが次々に商品化していきました。

 当時、トナーを運ぶキャリアには鉄を用いていました。
 しかし、鉄は重く、トナーを痛めてしまうため1万枚程度しか印刷ができず、また鉄自体の磁性がとても強い(砂場で磁石を突っ込むだけでびっしり取れる)のでトナーが付き過ぎてしまう悪さから印刷した文字が濃くなり字が潰れたりしていました。

 パウダーテックは当時からキャリアの研究開発していました。
 得意先から上記の課題をクリアできるキャリアを求められ、長年の研究開発の末ついに1982年、『フェライト』で既存の問題を大きく改善するキャリアの開発に成功したのです。
 フェライトを用いることにより印刷可能枚数は10倍に増え、高精細、高画質化に成功しました。


 フェライトとは化学式で、MFe2O4で表される酸化鉄を主体とした磁性酸化物であり、Mのところにマンガン、マグネシウム、亜鉛、ニッケルや銅などを組み合わせたり、焼成する条件や粒の形や大きさを変えたり、表面にシリコーン樹脂やアクリル樹脂をコーティングすることで、様々な特性が複雑に変化する特徴があるのです!!

 フェライトを用いた技術で他社の追随を許さないまでに研究開発を続けていくうちに印刷機のメーカーとパウダーテックがコピー機の共同開発をするのに時間はかかりませんでした。
 良いコピー機を作るにはキャリアもトナーもマシーンそれぞれに合ったものを開発する必要があるのです。

 結果、開発から35年が経った今でも富士ゼロックス、リコー、キャノン、京セラなどに各社企業の印刷機専用のキャリアを今でも、新規製品立ち上げ都度それぞれ開発し、生産、納入をしています。

 既製品では至高の品質など作れないのです。一品一品、粒の大きさや元素配合のバランス、焼き方、粒の表面改質の条件などをトライ&エラーで開発するのです。
 そうした日本人の緻密な合わせ技術と職人魂によって、今日の世界市場の7割以上の複写機が日本企業の製品で占められているのです。

 日本企業の高品質、高シェアには同社の陰ながらの貢献があります。
 同社以外に替えが効かないこともキャリア事業のセグメント利益率が20%以上の高利益率をもたらす理由です。

 まさに一流企業ではないでしょうか。


■キャリア事業に高まる成長期待値


 キャリアというのはトナーを運ぶためには無くてはならない製品ですが、キャリア事業の売り上げがどのように成り立つのか、また今後についての伸び代について考えます。

 まず、トナーは消耗品です。
 キャリアも定期的に交換が必要で、最近の主流はあらかじめトナーとセットになっているタイプです。よって、キャリアも消耗品です。
 印刷すればするほどトナーが減るのに比例してキャリアも減っていくのでストック的な収益が発生します。

 また、新規にコピー機(複合機:FAXやスキャナーなどが付いたものも含む)を作る時にもあらかじめキャリアが充填されるのでこの時にも売り上げが立ちます。

 次にカラー化についてです。
 例えば、日本におけるほとんどのオフィスやコンビニに置いてあるコピー機で『カラー』が印刷できることと思います。
 日本でのカラー化率は70%以上とも言われています。
 コンビニでモノクロコピーは10円、カラーコピーをすると50円かかったりします。

 なぜ5倍もするのでしょうか?

 それはカラー印刷の方が白黒に比べて多くのトナー(キャリア)を使うからです。※色の三原色をイメージしてもらうとわかりやすいかも?
 よってカラー印刷をする割合が増えるほどキャリアが売れるというわけです。

 ここで、世界に目を向けてみます。
 日本、アメリカ、ヨーロッパなどの先進国のカラー化率は同程度です。

 しかし、中国や韓国、その他のアジアに目を向けるとカラー化率は約30%程とまだ低水準であり、今後も伸びることは明白でしょう。
 かつ日本のプリンター製造メーカーもパウダーテックのキャリアにしても国際特許の取得はもちろんのこと、肝心要のトナーとキャリアで作る現像剤だけは日本国内で製造して海外の製造拠点に送っています。
 技術流出をそれほどまでに恐れているのです。


 今度はマイナス要因であるペーパーレスの流れを見てみます。
 10年以上前からエコの流れはあり、また近年IT化の流れによって郵便ポストに入れられるチラシなどが減ったのも実感しているのではないでしょうか?
 新聞や年賀状、雑誌やビジネス書、コミックもどんどん電子化されていっており、電子書籍関連の業績は右肩上がりです。
 印刷業界においてペーパーレスは大きな懸念要因です。
 しかし、パウダーテックにおいては特に気にしなくてよいと思います。
 むしろ追い風とも言えるかもしれません。

 なぜなら↑に挙げた例は電子写真方式ではなく『版』を使った印刷方式を使ったものだからです。

※↓ここを見るとわかりやすいです
『カラー印刷のしくみ(外部サイト)』
http://www.3djma.jp/basic_knowledge/

 上記の部分に関してのペーパーレスは着実に進行中です。
 しかし、元よりそれらの印刷物はパウダーテックのキャリアを使う電子写真方式ではありません。
 ですので、新聞や雑誌の印刷数が減っても影響はありません。
 むしろ従来の『版』を使った少品種大量生産の印刷方式を辞めて、多品種少量生産に向いている電子写真に業界の一部の需要が流れてくる可能性すらあります。
 プリンター大手各社にも取材していますが、やはり意欲的に営業活動を進めており、引き合いもあるようです。

 現在、電子写真方式のユーザーの多くはオフィスです。
 オフィスでもペーパーレスの流れがゼロではありません。

 しかし、最近だと『月額定額で20000枚まで印刷し放題!!』というCMを見た方も多いと思いますが、このサービスが伸びています。
 印刷枚数も増加傾向のようです!
 カラー印刷の数量が伸びることは同社には追い風です。

 また、世界的にIT技術は目覚ましい速度で発展、進歩し続けています。
 それに付随するようにあらゆる情報量も爆発的な速度で増えているというのもまた事実です。

 心当たりがあるのではないでしょうか?
 ひと昔前はエクセルを使った表やグラフで処理された資料だけで済んでいませんでしたか?
 グラフを使う時も細線、点線、破線、一点鎖線、ドット線などを使って白黒で表すことが多かったように思います。

 しかし、最近はどうでしょうか?
 情報(図表や画像、イメージ、ビッグデータ)が多くなればなるほど言葉や白黒だけの情報で伝えるのは難しくなります。
 つまり、パッと見ただけで分かるような『視覚で理解できるカラフルな図表』
 手に入る情報が爆発的に増えた⇒情報を有効に活用したい⇒カラーの図表の印刷枚数が増える=カラー化率の上昇×印刷枚数増加という傾向が発生しています。

 これは世界で同時に起こっている現象です。


 結論として、こうした背景からキャリア事業に関しての伸び代はまだまだ高いのではないかと考えます。

 パウダーテックは1983年には50t/月だった生産設備を、今では600t/月以上にまで段階的に設備増強をしてきたとともに、現在も生産設備を増強すべく新しい建屋の建設をしています。

 今後もキャリア事業は年5%以上で成長を続けていくのではないかと思います。


■キャリア事業で培ったフェライトのさらなる新規用途研究


 キャリア事業は依然好調です。
 他社には真似できないほどのフェライトに関する魔法のノウハウがあるからです。
 原料は鉄の酸化物が主であるので原価コストは比較的安いにも関わらず、料理の仕方によって和・洋・中に形を変えるかの如く様々な用途があります。

 その新規用途の開発をしている開発陣は平均30歳と若く、もっとすごいものを開発してやるんだ!!と、やる気に満ち溢れています

 同社は4年前から東京ビッグサイトでの新機能展に出展し、これまでに企業からの引き合いは200件以上を超えています。

 フェライトパウダーによる様々な新規用途応用を列挙すると多岐にわたります。
1、磁力を利用した『粉体輸送・フィラー』
2、粉体の凹凸を大きくして表面積を大きくした『水処理・土壌改良・吸着剤・フィルター』
3、米国食品医薬品局に認可された材料での『血液検査キット・生化学分野解析』
4、ナノスケールまで微細加工と焼成した粒子による『磁性流体・フィラー・磁性インク』
5、球体ではなく板状にすることで『電磁波シールド・顔料(ラメ)』
6、スポンジのような内部がスカスカな性質を利用した『触媒担持体・低密度フィラー・吸着剤・フィルター』
7、六角形の板状成形による形状磁気異方異性を利用した『ボンド磁性用フィラー・磁性シート用フィラー』
8、フェライト粒子の外側を銀コートしたもの『白色顔料、導電性フィラー・電磁波シールド』

 フェライトのポテンシャルはとても高いです。


 新規用途の一例として、お客様との間で共同で特許を取得して進めているようです。

 現在開発中の数多くある案件の中で、最も実現が近いとされるのは
・粒径1〜3μmの電子部品用途
・ナノ粒子を用いた電子部品用途
・板状フェライトを用いた電磁波関連用途

等があるようです。
 電磁波シールドと呼ばれるものはたくさんありますが、金属によるシールドは電磁波を反射させてしまい、悪さを生んでしまうこともあります。
 フェライトの場合は吸収するようにも指向性のように方向を変えたり、樹脂に混ぜても使えたりと汎用性も高いです。

 IoT機器やセンサーの筐体に使えば電磁波のノイズから守ったり、交通系の非接触型ICカードの枠に使えば非接触での感応力を向上できたり、携帯電話の周波数付近に対しての電磁波吸収性能など様々な可能性を秘めていたりします。

 ↑で挙げたのはあくまで開発用途であり、どうなるのかはまだわかりません。
 とはいえ、本業での収益が安定している中で、新規用途の引きあいが多いと期待せずにはいられませんね(笑)。


■パウダーテックの財務状況


2018年2月16日(金)
 終値4845円
 時価総額143億円
 ※今期3月期予想
 売上   109.0億円
 営業利益  17.8億円
 経常利益  17.7億円
 純利益  11.6億円
 配当  95.0 円
 配当利回   1.97%
 PER   12.0
 PBR    1.5
 ROE   12.6%
 自己資本比率75.3%

 2003年3月期の赤字以降15年間収益は黒字を維持!
 2011年3月期にリーマンショックから立ち直り、前年比+200%の営業利益に回復。
 そこからほぼ右肩上がりのきれいな上昇を続けて今に至る。
 まさにピカピカの優良企業!!

 今後も安定成長しつつ、利益の増加分は株主への増配を既定路線に成長を続けていくでしょう。

 また、フェライトの主原料は鉄ではありますが、鉄価格の影響はほとんど受けないでしょう。
 というのもフェライトの主原料は、<鉄鉱石から銑鉄を作り出すときの副産物>だからです。
 世界中に溶鉱炉はありますが、キャリアとして当然使いきれるわけもなく、廃棄されてしまう副産物の二次利用です。
 そう考えると資源価格の影響を受けるのは添加物に対してのみなので、同社はディフェンシブ銘柄かもしれませんね!


 5年後には売上高は150億円、営業利益30億円、純利益19億円
 EPSで640円、配当性向30%で192円
 株価としては10000円でもおかしくはないのではないかと考えます。


 高い技術にあぐらを掻くことなく、真摯にお客様の要望に応えるべく研鑽を積む尖り続ける同社の今後のますますの発展に期待します!


今回は特に長文になってしまいました(笑)
ここまで読んでくださりありがとうございました。


それではまた
『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫の昨年の振り返りと今年の抱負

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 新年あけましておめでとうございます!!

 2018年の大発会は日経も大幅高でスタートし、今年も強気で攻めていけ!と背中を押されたような心持ちです。

 すでに執筆者の方々が書いてみえるので読者の皆様ご存じでしょうが、この無料メルマガ『億の近道』がまぐまぐ2017年の資産運用部門でなんと栄えある一位を受賞しました!!

 初刊から19年目に入る相当古参の本メルマガでありますが、
『まぐまぐの資産運用部門』でこの<億の近道>は

 2014年−6位
 2015年−圏外
 2016年−3位
 2017年−1位

…と、快走を見せました。

 16年末から自分は執筆をさせて頂き、現在ちょうど1年なので、まさに美味しいところで入らせて頂いたようです。
 自分の影響度なんてちっぽけでしょうが、それでも自慢出来ちゃうので嬉しいですね(笑)
ありがとうございますm(_ _)m


 身内自慢にはなりますが、ほんとに億の近道の執筆陣はすさまじいレベルの方ばかりいるなぁと常日頃より感じます。
 文章でもレベルが高いと感じますが、年末の忘年会などで会ってお話を聞いていると皆さんキャラの癖も相当に強いですが、ホントにレベルが高い!!

 まだまだ未熟者だなぁ〜と毎回思ってしまうものです。

 そんな方々が集まってある種の趣味(記事の執筆は完全ノーギャラなので)で執筆をしているのがこの億の近道な訳です。
 皆さんホントにアツい熱を持ってらっしゃいます。

 自分も情熱投資家を名乗っているので、
 アツさで負けてはいられないですね!!!


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※1月5日(金)現在

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1168円(+109%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1150円(+41%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1955円(+119%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4210円(+44%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2430円(+33%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2535円(+61%)


…テノックスから嬉しくないクリスマスプレゼントのIRが12月25日に届きました。
 IRの題目は『施工中に発生した不具合に関するお知らせ』で始まり、中身としては『大型建築基礎工事の一現場において、施工の不具合が発生、復旧の費用が発生します』というネガティブな物でした。

 ザラバ中にIRが出たので25日はほとんどの投資家が気づかなかったのでしょう。翌日の朝から特売り気配で始まりました。その後安値1072円まで行き、新年明けた現在ほとんど値を戻しています。

 自分が直接電話で確認できた情報と他の方が確認して頂いて得ることが出来た情報をまとめるとザックリ次のようになります。

1.杭打ちの基礎工事(上物が建っていない初期の工事)で不具合(高止まり)が発生
2.高止まりとは、杭が予定している深さの手前の堅い地盤などで止まってしまい、杭の頭が地表から出すぎている状態
3.2の高止まり自体は杭打ち工事ではまれに起こることであり、力で強引に押し込むor強度設計に問題がなければ頭を切るなどすれば解決する
4.今回の場合、抜かないといけないらしいが、ピッチリ入って抜けなくなった(それはそれで強度は保たれているとは思う笑)ので今回は真摯にIRで発表

 こういう流れだと解釈をしています。

 もちろん、投資家としての一番の関心事としてはどのくらい今回の事で損失が出るのか??

 これに関して会社としてもまだ精査中であるので、はっきりしません。
 株主としては大変やきもきしますが、はっきりしないからこそいち早く真摯にIRとして開示したという姿勢は評価に値すると思います。
 ただ、せっかくIRにするのであれば内容はもう少し詳細に書けると思うので書いても良かったのではないか?とはやはり思います。

 もしかすると取引先との関係で開示したくてもできなかったという可能性もありますが、とりあえずは続報を待つしかなさそうです。

 この一件に関してどう捉えるかが同社への投資スタンスの明暗を分けると思いますが、自分のあくまで個人的感覚としては過度には心配しなくて良いのではないか?と考えています。


 そう思う理由は以下の通りです。

1.上物が建っていない基礎工事中での不具合であること(工期さえ延びなければ影響は軽微だと考えられる)。
2.年末年始を挟んでいること(休日対応が可能であろう)。
3.基礎工事における技術と実績はテノックスが施行会社の中でもTOPレベルにあること(いくらでも代替方法はあるのでは?)。
4.真摯にIRで開示している⇒元請けとも不具合を隠さずに相談している=不具合を隠そうとしない風土の信頼できる企業である(偽装、粉飾をしない風土だと感じる)。

 加えて、株主通信で記してありましたが、ピュアパイル工法の年間施行件数が前年よりもさらに増えて好調なことと、鉄道関連事業などでの大型新規案件の受注見込みなども期待できる内容です。

 とはいえ、今後どうなるのかを保証するわけではないので投資は自己責任でお願いします。


■昨年の振り返りと今年の抱負

 昨年2017年の日経平均始値は19298円で終値は22764円、安値は18224円で高値は23382円。

 基本的には一昨年の2016年よりも多くの方が資産を増やせた実りある一年であったのではないかと思います。

 しかし、中には↓のような方もいることと思います
・自分の持ち株の株価は上がらなかった。
・買った株が下落して損してしまった。
・株価が割高だと思って空売りして踏み上げられてしまった。

 そういった方も少なからずいるでしょう。
 全員が全員儲けることは現実的にまず不可能です。

 そんな損してしまった方も、儲かって儲かってしょうがなかった一年だった人も、心機一転今年の株式相場を後悔なく楽しめるように昨年の投資の振り返りと今年の投資の抱負を考えましょう!!

 また、仮想通貨で大儲けできた方もいると思います。仮想通貨で稼げた方は本当にすごいですね!
 自分はどうしても仮想通貨には手が出せませんでした。これからも恐らく手が出せないのではないかと思います。


 2017年の投資において良かったところは会社の価値(目先の数字だけで判断するのではなく会社の製品や理念、人材や技術)を見誤らずに投資が出来たことと、投資対象の業界についてを横と縦に掘って確信をもって投資する事が出来たことで資金を集中投資しても早売りする事無く、株価の上昇の恩恵が受けられたことが一番大きかったと考えています。

 反省点としては、『調子に乗ってはいけない!!』と頭では十分思っているものの、やはり油断(安易な売買、情報収集の怠慢)はしてしまうのだと再認識しました。

 来年の抱負は
【会計学についての知識を高める(決算数字の成り立ちを経営側として理解できるようになる)】
ことにしたいと思います。

 分かっているようで実は分かっていない事。【無知の知】について注力し、より深い見識を得たいですね!!

 『儲かった』とか『損した』というのだけで話を終わらせては次に繋がりません。

 出来ることを伸ばし、出来ない部分は少しでも補い、自分の能力パラメータを成長させていき、学びの年になるように頑張りたいと思います!!


 みなさまにとっての今年がより良い一年になりますように!


それではまた。
『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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情熱投資家、相川伸夫の『投資戦略』を考える

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 億の近道に初めて記事を執筆させて頂いたのがちょうど一年前でした。
 こうして執筆させて頂いていることで、客観的に自分の事を振り返る良い機会にもなっています。

 振り返れば自分の未熟さを思い知らされるばかり(専門知識の浅さや投資における会計学、経営戦略、税金関連や決算書類の読み解きレベルなど)で、これからも株式投資だけではなく、より深みのある人になっていきたいという気持ちでいっぱいです!!

 1年が経ちましたが、これからも記事を書かせて頂く予定ですので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m


 直近は個別銘柄の事ばかりでしたので、今回は自分の考える『投資戦略』というものについてアツく語りたいと思います!!



■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※12月1日(金)現在


・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒1102円(+97%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒1189円(+46%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1803円(+101%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4330円(+48%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒2230円(+22%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒2810円(+78%)

 …軒並みまずまずな調子だと思います。
 特に新報国に関しては押し目を作りながらの力強い上昇を続けています。
 山王は水素と銀ナノに関する進捗の発表があるか、それに付随する新聞や記事が出ると反応があるかと思われます。

 直近で個人的に期待が高まってるのはLCです!!今後どんな話が出てくるのかワクワクしてます(笑)。

 株価としては自分が記事を配信してから2倍になるまでになっているので、知られ始めてはいるものの大多数の世の個人投資家の方はこの企業とポテンシャルについてはまだよく理解されていないのが大変もどかしい。
 おのずと認知される日が近いであろうと一人でワクワクしています。



■相川伸夫の『投資戦略』を考える


 今回のお話は資産形成をしていくにおいて大変重要な投資戦略の在り方を考えていきたいと思います。


 そもそも『投資戦略』とは何なのか??

 ざっくりとした解答としては、『お金を増やすための考え方』という意味になりますが、その概念について考えてみます。


Q1…『投資』とはなにか?
A1…『投資』とは、なにもお金に限った話ではなく、時間、労力、果ては愛情を注ぐ事すらも『投資』と呼べると思います。

Q2…『戦略』とはなにか?
A2…『戦略』とは、戦いに勝つための長期的目線における分析に基づいた計画の事です。

Q3…1と2だけで戦いに勝てるのか?
A3…恐らく勝てるだろうけれども『戦術』も備えていないと苦戦するでしょう。

Q4…『戦術』とは何か?
A4…武器や兵器の効果的な運用の仕方から具体的な行動における熟練度の事です。


 これらを踏まえた上で投資家として大成するためには、少なくとも3つの過程が必要だという結論に至ります。


【其の一】

・『株の売買』だけで投資をしているのだと思いあがらない。
 ※動かす金額の大小に意味はない。と、同時に他人とのパフォーマンスの比べ合いで一喜一憂しない。自分が投資すると決めた通りの流れで株価が動いているなら資産は増えているのですから。
  人生はウサギとカメのようなものです。早い脚で駆け抜けれる人を羨ましく思うのは人間だから当然(自分もそういう人をついつい羨んでしまいます(笑)。でも、焦らず着実に自分のペースで進めているなら焦らなくていい。『時間』も投資対象。

【其の二】

・企業の経営戦略や製品やサービスの良し悪しを目利き出来るようになる。
 ※少なくとも『社長で、社員で、お客さん』としての視野から会社を見るようなイメージを持つ事が大事。「そんなの出来るわけがない」と思うかもしれませんが、そういう目線で会社を分析する事こそが『戦略』を見極めるということになると考えています。決算書には様々な数字が載っています。そこからも企業の姿の一つが判断できます。しかし、<決算書だけでは見極める極地には至れない>というのが自分の考えです。似たような会社なんて無数にある。その中で成長する会社を探すならそういったところを見る、見ようとする事でその先を予見する事に繋がると確信しています。
  大事なのは『見透かそうと意識』する事だと思います。

【其の三】

・売買タイミングの腕を磨く。
 ※デイトレーダーのように数十円の利ザヤを抜く腕前の話ではありません。数カ月単位での大きな株価の変動の流れでの売買や、テーマや地合いの状況に応じて長期保有の銘柄で成長余地が十分にある銘柄でも多少は売ったり買ったりをすることでパフォーマンスを向上させることに繋がります。
  同じ銘柄に長期で投資をしていると株価の動き方や癖、また、どのテーマの時にその銘柄が反応しやすいかなどが分かってくると思います。自分の納得のいく範囲(売ってから上がった、買ってから下がっても気に病まない金額)で安くなりすぎたと思えば買い、自分の想定以上に買われてると思えば売る。などをしていく事はパフォーマンスの向上に繋がります。
  『長期投資』と『売買をしない』事はイコールではありません。
  もちろんここの部分は先ほどの『戦術』の部分に当たるので『投資戦略』が間違っていなければ、株価は会社の成長を反映して、上がっていくので資産形成は時間が経てば出来ていくと思われます。


 細かくはもっとあるでしょうが、以上3点において磨きをかければ資産を増やせる投資家になれます。

 投資のヒントなんていくらでも案外そこら中にあります。
 飲食店の賑わい具合、スーパーでの新商品、新技術、最近の話題、○○問題とかいろいろ。

 短期的に上がるものに投資してその上下で利ザヤを抜くというのも立派な一つの手法ですし、決算の上方修正をにらんだ先回り買いでの売買も立派な手法です。
 ↑の二つにおいても先ほどの考え方が通用します。基本の主軸は変わらないのです。
 自分も長期での投資用の資金以外の部分で、こうした分野での投資技術も身に付けたいと現在勉強中です。


 生意気な事を述べましたが、自分もまだまだ未熟であり、自分より凄腕の投資家の方々なんていくらでも居ます。ほんとに。

 【奢らず、腐らず、威張らず】にこれからも地道に精進していきたいと思います!!


 株式相場も相当にHotになっています!
 アツく、しかし、冷静に投資していきましょう!!

それではまた。


『全力全開全力前進!!!』

(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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