”お金2.0”を読んで未来を考える



 マネーライフプランニングの梶原真由美です。


 10月に専門家の時間を売買「Timebank」を運営するメタップスについて書きました。

専門家の時間を売買『Timebank』を運営する
メタップスの成長戦略とは?=梶原真由美
http://www.mag2.com/p/money/316441

個人の市場価値を測れる時代の到来
http://okuchika.net/?eid=7278


メタップスは
「事業を通じて得られるデータ」を軸とした経済圏の構築を「データノミクス」
と定義し、成長戦略としています。

 データを軸とした経済圏ってなんでしょうか?
 なんとなくわかるような、わからないような・・・。

 そんなメタップスの佐藤航陽さんが
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」(NewsPicks Book)
を出版したので、手にとってみました。
 http://amzn.to/2BfNOWt


 結論からいうと、メタップスの成長戦略がよく理解出来ました。


 本書は5つの章で構成されています。

第一章 お金の正体
第二章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
第三章 価値主義とは何か?
第四章 「お金」から解放される生き方
第五章 加速する人類の進化


 佐藤さんが生まれた家庭は、片親で母親が兄弟3人を養っていたそうです。当然暮らしは裕福とは言えず、一番厳しい時は世帯年収100万円台だったこともあるそうです。

 自分の家が貧しいと理解した佐藤少年は

「人生って平等じゃないんだ」

と疑問を持ったと同時に

「生まれた瞬間から失敗が約束されてる人生なんてあってたまるか」

と怒りを感じ

「人間はどんな境遇であっても何者にでもなれる」

ということを証明したいと思い、それが彼の生きる原動力になったそうです。


 本書を読んで感じたのは、佐藤さんはお金の歴史・経済について深く深く勉強したんだなということです。
 まだ31歳の若者の言葉とは思えないほど、説得力があるのです。

 彼の言葉に重みがあるのは本やデータから集めた情報で立てた仮説を会社経営を通じて実務の場で検証してきたからだと思います。
 そのためPDCAサイクルをより早く的確に回すことが出来ているのではないでしょうか。


 本書を通じて私が学んだことをいくつかご紹介します。


■今後「お金」そのものには価値がなくなっていく

 資産経済の拡大と投資先の不足による金余りが「お金」の価値低下を引き起こしている。
 テクノロジーの発展はそれを後押ししている。
 ビットコインなどの仮想通貨やトークンエコノミーの登場で通貨は「ある経済圏」を構成する道具と化していく。


■テクノロジーの発展で価値のあるものも変わっていく

 世の中に膨大なデータが溢れたことで進んでいく「自動化」
 ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」
 今後はこれらを使ってどのように経済圏を作って回していくか?というノウハウが重要な時代になっていく。


■お金にはなりにかった「価値」の存在感が増していく

 資本主義が考える価値のあるものと、世の中の人の考える価値のあるものの間にある大きな溝・・・例えば財務諸表には反映されないユーザーの質、ユーザーから獲得した各種データ、優秀な社員の存在など。このように資産としては認識されなかった価値を中心とした世界に変わっていく。

 なぜなら、それらを可視化し「お金」や「資本」に転換することがテクノロジーで可能になってきたから。


■自分の価値をどのような方法で保存しておくか選べるようになってきた

 今後はあらゆる「価値」を最大化しておければ、その価値をいつでもお金に変換することが出来るようになる。
 そこで重要となるのは、自分自身と向き合った上で、自分の情熱を発見し、自らの価値を大事に育てていくことだ。


 本を読むことでメタップスの成長戦略「データを軸とした経済圏」の正体とそれがどのように作られるとメタップスが考えているのかを理解することが出来ました。

 更にその過程で、今後メタップスがどんなサービスを作っていくのかが楽しみになりました。

 読んでいてワクワクする本だと思いましたのでみなさんも年末年始の時間を使って読んでみてはいかがでしょうか?


(梶原)


プロフィール:梶原真由美(かじはら まゆみ)
ファイナンシャル・プランナー
日本ではまだ珍しい顧問契約制のFP会社である
株式会社マネーライフプランニング所属。
1976年千葉県生まれ。40歳で出産、
12歳年下の夫と長女の3人家族。


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自分で考える技術



 マネーライフプランニングの梶原真由美です。

 ここ数日話題になっているこのニュースをみなさんご存知でしょうか?

女性議員が議会に子連れ出席求め 開会遅れる 熊本市議
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171122/k10011232091000.html
(NHK NEWS WEB)

本文引用

『22日開会した熊本市の定例市議会で、女性議員が生後7か月の長男と一緒に出席しようとし、対応を話し合うため開会が40分遅れました。
議員は「子どもと一緒に議会に参加して発言できる仕組みを整えるよう主張したかった」と話しています。』


引用終


 このニュースについてSNS等で賛否両論の議論が起きており、私もこの数日でいくつもの意見を見てきました。

 そんな中で「わたしの意見」はどちらなんだろう?
と、ふと考えたのですが、人の意見を見てはモヤモヤしてしまってなかなか自分の考えが出てきませんでした。


■なぜ、私は自分の意見が生まれなかったのか?


 きっとこの問題の本質は「議会に子連れで出席したこと」ではなく
「なぜ議会に子連れで出席したのか?」の深層にあってそれまでの経緯がわからないと「わたしの意見」も出なかったのだと理解しました。

 そんな中でその経緯を語らず(知らず)「事実」だけで批判や賛同をする、そんな人たちを見てモヤモヤしていたのだと思いました。


■自分の頭で考えることはイマジネーションだ


 山本真司さんの著書「40歳からの仕事術」(新潮新書)を先日読んだのですが、そこではこう書かれていました。


”自分の頭で考えることはイマジネーション(想像力)だ。
判断基準は「自分の目」。
「他人の目」を判断基準にしてはならない。

「左脳」で考えるな。言葉や論理は伝達の手段に過ぎない。
イメージを描くキャンパスは「右脳」だ。”


 この話を思い出しました。


 この女性議員はある日突然思い立って「子育て世代の代表として主張するために」短絡的な思考で子連れで議会に出席したのだろうか?

 違うんじゃないかな?
 もしかしてこの行動に出るまでに様々な経緯があって悩んで悩んで、そして今回の行動に出たんじゃないだろうか?

 私はこう考えたんですね。
 だから、その検証をせずして彼女の行動が正しかったのか否かの判断は出来ないなと感じていたんだと気がついた訳です。


■自分で考えるには「事実」と「意見」を区別する


 すでにネット上には色々な方の意見が出ていて読めば読むほど、思考がまとまらなくなるんですよね。

 このニュースに限らず全てに言えることですが自分の頭で考えるには「事実」と「意見」を区別し「事実」だけに耳を傾ける事が必要です。

 そういう意味では現代はWEBニュースやSNS等、情報過多で情報洪水の中から「事実」を抜粋していく作業の難易度が高まっているのだと感じます。

 ノイズ(意見)が多すぎて思考の邪魔になっているのですね。


■株式選定にも役立つかも?「考える」技術


 正しい思考のプロセスは

事実を抜粋し集めて、想像し仮説を立てる。
次に仮説を検証する。

 これが出来れば

ノイズに惑わされることなく自分の思考の結果、納得出来る選択をする事が出来る様になるのだと思います。

 ニュースを見る際には
いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の視点で事実だけを抜き出す習慣を身に付けてみようと思いました。

 同時にメディアは私たちが立てる仮説を想像(イマジネーション)して事実を補足するような情報提供をしてくれると良いなぁと思います。


(梶原)


プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
 ファイナンシャルプランナー。株式会社マネーライフプランニング所属。
 1976年千葉県生まれ。40歳で出産、12歳年下の夫と長女の3人家族。
 26歳の時にスノーボード追突事故で両足骨折する。賠償金で大金を受け取
 るも、当時お金に関する知識が皆無だった為、安易にFXなどに手を出し、
 あっという間に使い果たす。
 他の人には同じ失敗をしてほしくないとの想いで30歳の時にお金のアドバイザーであるFPへ転身。


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”お金持ち”にもレベルがあった:本の紹介

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 こんにちは、梶原真由美です。

 オフィスに小屋の本が沢山あるので、最近マイペースですが読んでいます。


 みなさんお金持ちになりたいですか?

 私はなりたいです。

 では、どのレベルのお金持ちになりたいですか?



 本田健さんは「ユダヤ人大富豪の教え」で有名な方ですが、同じく彼の著書である
幸せな経済自由人の金銭哲学 マネー編」(ゴマ文庫)

を読んで、お金持ちにもレベルがあり、それぞれのレベルに応じた世界がある。
というフレームを知って面白いと思ったのでお話します。

 そもそも

 お金持ちって保有資産どの程度からなんでしょうか??
 「億万長者」と言いますし、1億円以上でしょうか?

 本田健さんによると、保有資産によって「お金持ち」は以下のようにセグメントされるそうです。


【資産1億円】

 年収1,000万円以上あり、質素な生き方をしていれば
 数十年してこのレベルの億万長者になることは誰でも可能。
 お金のストレスからは開放される。
 一般の人からみたら「お金持ち」かも。


【資産3億円】

 頭を使って、クリエイティブな生き方をした結果手に入る生活。
 イメージは自分でビジネスを経営(年商数億円〜10億円)しながら日常生活がそのビジネスに組み込まれている。
 10年以上かけて数千万円の収入をうまく投資へ回す。
 お金持ちのなかでも1番忙しい。
 ビジネスとお金(資金繰り)のストレスも多い。


【資産10億円】

 経営の才能、時代を読むセンスが必要。
 世間的にも有名なお店、会社を所有している。
 または不動産や株式を所有することで、
 指数関数的に資産を殖やしていれば、ビジネスの規模は小さくでも可能。


【資産100億円】

 才能、行動力、運、時代の流れなどが揃わないと不可能。
 創業社長であれば上場しているかも。
 地方の有力家、実業家で有名な一族はこのレベル。


【資産1,000億円】

 上場企業の創業者一族または2代以上続くお金持ち。
 日本にはまだ数十人。


 3億円以上のお金持ちになるには宝クジでも当たらない限り、自分のビジネスを持つ事が必須のようですね。
 ビジネスでの収入を上げて、資産を持ち複利で増やしていくのが王道の様です。

 では、ビジネスでの収入を上げていくには?

 このように書かれていました。

「お金持ちになる為には突破しなければいけない5つの収入の壁がある」

1)年収200万壁
  非正規やアルバイト
  壁の突破方法:安定した仕事を得ること。

2)年収600万の壁
  一般のサラリーマン
  壁の突破方法:日常的に楽しんでいる事の中に報酬を上げるヒントがある。
  会社がもっとお金を払いたいと思うようなスキル、能力を身につけていくこと。

3)年収1,000万の壁
  マネージャー・トップ営業マン(ウーマン)・専門職等
  壁の突破方法:サービスに独自性を持たせる。
  そこでしか得られない商品、サービスを持つ。

4)年収3,000万の壁
  専門分野での卓越した知識、人格、情熱的に仕事を続ける力が必要。
  壁の突破方法:収入を5年以上継続し、質素な生活と資産運用をする。

5)年収1億円の壁
  壁の突破方法:この壁を越えるには、才能とここぞというところで勝負に出ることが必要。


 さて、お金持ちになりたいみなさんは、どのレベルを目指しますか?

 お金持ちになって何がしたいか?を考えてみると、自分が目指すべきお金持ちのレベルが見えてきますね。

 みなさんの望みは、どのレベルのお金持ちになれば達成出来そうでしょうか?


 私は、子供達が虐待を受けることがない世の中にしたいと考えているので、それには結構なレベルのお金持ちを目指す必要がありそうです。


(梶原)


プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
 ファイナンシャルプランナー。株式会社マネーライフプランニング所属。
 1976年千葉県生まれ。40歳で出産、12歳年下の夫と長女の3人家族。
 26歳の時にスノーボード追突事故で両足骨折する。賠償金で大金を受け取
 るも、当時お金に関する知識が皆無だった為、安易にFXなどに手を出し、
 あっという間に使い果たす。
 他の人には同じ失敗をしてほしくないとの想いで30歳の時にお金のアドバ
 イザーであるFPへ転身。


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日本が英国に学ぶべき老後資産形成とは(本の紹介)



マネーライフプランニングの梶原真由美です。


 今回は最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
テーマは「老後へ向けての資産形成」です。


 雑誌やメディア等で「老後難民」「老後破産」「下流老人」など、老後に関するネガティブワードを目にしない日はありません。
 なぜなら我が国は、前例のない超高齢化社会を迎えようとしているからです。


 平成27年度の日本総人口における65歳以上の割合は、26.6%です。

将来人口推計データによると

平成42年(2030年)には31.2%
平成62年(2050年)には37.7%

となるそうです。

 ここに少子化の影響も重なるので、単純に考えても現在の社会保障を変わらず受け続けることが出来るとは思えません。

 そこで今後は各人の「自助努力」が必要で、将来への資産形成の為に
「貯蓄から投資へ」20年間程と言われ続けているのですが、実際に
「貯蓄から投資へ」は殆ど進んでいないようです。

 なぜ「貯蓄から投資へ」は進まなかったのか?打開策はあるのか?

これらの答えを求めて、


フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史氏の著書

脱老後難民「英国流」資産形成アイデアに学ぶ
(日本経済新聞出版社)
 http://amzn.to/2zVwq54


を読みました。


 野尻氏は、この「貯蓄から投資へ」が進まなかった理由を分析するとともに高齢化社会へ向けてすべき「資産形成」のヒントは英国にあるとしています。

 著書のポイントを私なりに要約すると

・デフレが長く続いた事で、結果として現金や預金を持っていることが有効な方法となってしまっていた。

・日本人の「貯蓄」の所有者の2/3は高齢者であり、「貯蓄から投資へ」は高齢者が預貯金を取り崩して株式や投資信託を買うなどのリスクを取れ!という意味に捉えられてしまった。

・金融教育が不足している

・「貯蓄から投資へ」ではなく「収入から投資へ」資金を向かわせるべき。

・日本は英国よりも高齢化が先に進むのにも関わらず、対策は進んでいない。

・英国は2000年から高齢化へ向けての金融制度改革を開始している。

・その最たるものは企業年金制度改革(企業年金の強制導入・従業員の自動加入)である。

・日本もNISAやiDeCoなど、国民の資産形成自助努力の為の後押しとなる制度を導入してきたが、その制度設計にはまだ課題が残る。

・目標は「全ての働く人の資産形成を後押しする制度」


 私個人の感想としては

長期的には国民全体の金融リテラシーの底上げと金融制度改革が必要不可欠。しかし高齢化対策は喫緊の課題であり、悠長な事は言っていられない状況。

そこで英国のように企業年金自動加入等、「収入から投資へ」の強制力を持った制度導入も必要なんだろうと感じました。


 やや専門家向け(金融機関やFP)の内容となっておりますが、この本からみなさんが学べることは以下だと感じました。

・高齢化に対しての危機感を正しく持てる

・世代によって資産形成の方法は異なる理由

・収入の一部を資産運用に回すことの効果

・未完成ではあるが各種制度(NISA・DC)の改善を期待しつつ、すぐに取り入れる必要性


 内容に興味をもたれた方は本を手に取り、まだNISAやiDeCoをスタートしていない方は、これを機会にスタートされてみてはいかがでしょうか?


(梶原)



プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
 ファイナンシャルプランナー。株式会社マネーライフプランニング所属。
 1976年千葉県生まれ。40歳で出産、12歳年下の夫と長女の3人家族。
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CEATEC JAPAN2017で見た未来

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 2017年10月3日〜6日に幕張メッセで開催された
CEATEC JAPAN2017に行ってきました。

 今回は私が見た中で面白いと感じたものをみなさんとシェアしたいと思います。新しい技術に触れながら、未来を想像するのはとても楽しい時間でした。


■株式会社村田製作所(6981)チアリーディング部

 チアリーディング部のパフォーマンスを見てきました。

 身長36cm、体重1.5kgの小さな4体の可愛いロボットが「倒れそうで倒れない」「ぶつかりそうでぶつからない」統率の取れた動きを見せてくれました。

 これは村田製作所の技術を応用したもので、体の傾きを「ジャイロセンサ」で測り、ボールの真上でキープするようバランスをとっているのだそうです。
 「ジャイロセンサ」は自動車の横滑り防止装置に使われているとか。

 また「ワイヤレスセンサネットワーク」では2つの発信機から出された超音波と赤外線を受信することで、それぞれの位置をリアルタイムかつ正確に把握しているため、お互いがぶつかることがないそうです。

 超音波と赤外線の到着時間の「差」から現在地を測定しているそうですよ。
 自動運転技術として活用したり渋滞解消に役立つそうです。


■株式会社アスカネット(2438)の空中ディスプレイ

 写真館からスタートした同社は現在下記3つの事業を展開しています。

 ・パーソナルパブリッシングサービス事業
  →個人向けフォトブック等

 ・メモリアルデザインサービス事業
  →遺影をスナップ写真からスキャンするだけで作成する技術開発・遺影ネット等

 ・エアリアルイメージング事業
  →空中ディスプレイ


 今回シーテックで私が見たのはAI(エアリアルイメージング)プレートを使用した「空中ディスプレイ」です。

 アスカネットのAIプレートはガラスや樹脂などで出来た特殊なパネルを通過させることで、実像の反対側の等距離の空中に実像を結像させる事に成功した特別なプレートで、同社が特許を取得しているそうです。

 ぜひ画像検索して見てください。(メルマガは画像が掲載出来ず残念です)

 広告が斜めに飛び出しているように見えますが、実際は空洞です。
 手で触るとスカッと手が通ってしまいます。

 こういった広告を街中で見かける日も近いのではないでしょうか。
 こんな広告あったら目を引きますよね。
 空中に投影するだけなので、掲載スペースがいらないのも魅力的です。

 問題点は製造コストだったそうですが、樹脂を使うことでコスト削減にチャレンジしているそうです。


■テスラ(Tesla Inc:NASDAQ)の電気自動車

 とにかく「カッコイイ!」
 1人1台所有、自動車社会である千葉県出身の私はテスラブースでとてもテンションが上がってしまいました。

 ダッシュボードには大型ディスプレイが搭載されており、その姿はまるで「動くスマートホン」です。

 説明不要な程有名なテスラの電気自動車ですが、今回は2台が展示されていました。

 当然ですが動力は電力なので、ボンネットは空洞です。
 空洞スペースを活かせば、何か面白い車内機能を追加できたりして?

 車両床下に7,000本のリチウム電池が積んであり、8年間距離無制限の保障付きだそうです。
 約30分の充電時間で100Km走行可能だとか。

 当たり前のように電気自動車が走る未来が見えた気がします。
 普及の課題は販売価格と充電施設の充実でしょうか。


■AIのディープラーニングによる急速な成長

 個人的に印象に残ったものをご紹介しましたが、全体的な印象としては「AIのディープラーニングによる急速な成長」だと感じました。

 AIのディープラーニング(深層学習)により、さまざまな技術が生まれています。

 一方で、その生まれた新しい技術を何に使うか?どのように商品化するか?といったアイデアや企業間の紐付けがまだまだ未発展で勿体無いと感じました。

 開発企業は大手企業に自社技術を「売り込む」「提案する」能力が重要ですし、大手企業は自社の成長戦略に見合った技術をいち早く発見し商品化する能力が重要となりそうです。


(梶原)


プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
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個人の市場価値を測れる時代の到来

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マネーライフプランニングの梶原真由美です。

 突然ですが、みなさんはSNSアカウントを持っていますか?

 LINE、Facebook、Twitter、Instagram等が主
流ですね。

 私も上記4つのアカウントは保有しています。

 そして多くの方はSNSのアカウント1つくらいは持っているのではないか
と思います。


 最近、こういったSNSアカウントを通じて「個人の市場価値」を可視化す
るサービスが登場しているのをご存知でしょうか?


■VALU(バリュー)が先行サービスとして有名に


VALU
https://valu.is/


 2017年の5月31日にリリースされました。
 名称の由来は「VAL(VALUE=価値) +U(YOU=あなた)」で、
個人が株式会社のようにVAとよばれる擬似株式を発行することができ、売り
に出されたVAは自由に売買することができます。
 取引は全てビットコインを用いて行われます。

 企業ではなく個人がVA(擬似株式)を発行し資金を集める事が出来るとい
う斬新なサービスで人気を集めましたが、直近ではYoutuberのヒカル
さんのVA価格操作疑惑で話題になりました。

 円と交換可能なビットコインを使用するにも関わらず、

・個人の判断で上場を廃止したらVAは紙くずになる
・保有者がVAを大量発行することで価格を下げてしまう
・購入を促す発言などでインサイダー取引(のような行為)も可能

などのルール未整備を指摘されていますが、運営側も利用者保護を最優先に考
え、取引に関するルールづくりを進めている様子です。


■専門家の時間を切り売りするTimebank(タイムバンク)


Timebank
https://timebank.jp/


 様々な専門家が「時間」を10秒単位でリアルタイムに売買できる時間取引
所です。

 7月に自分の時間の発行(販売)を希望する「専門家」の事前募集を開始し
話題となっています。
 2017年9月19日現在では、7名の各業界著名人が22.3/秒〜72.
3/秒で予約販売されています。

 購入した「時間」はVALUと同じく自由に売却することも可能だそうです。


■「値決め」はどのようにされている?


 VALUやTimebankの発行価格はどんな基準で決められているので
しょうか?

 「Facebook、Twitter、Instagramのアカウントの
フォロワー数など」
によって決定されているようです。

 またVALUは比較的「上場」が容易な印象ですが、Timebankは時
間を発行申請するには「偏差値57以上」という独自基準を設けており、なか
なか厳しい印象です。

 ちなみに私、梶原は友達358人(笑)のFacebookで申請してみま
したが、偏差値31でお話になりません。
 Facebookの友達2,000人の小屋でも偏差値54で惜しくも届か
ずでした。

 小屋はVALUでは申請が通り上場しているので、Timebankの発行
 基準が厳しいことがうかがえます。


■なぜSNSアカウントに市場価値があるのか?


 フォロワーの多いSNSアカウントには市場に対して「発信力」や「影響力」
を持っているからです。
 かつてそれはマスメディアの特権でしたが、インターネットの普及により、
個人の発信力・影響力が飛躍的に高まりました。

 一方ではインターネットの普及により世の中には情報が溢れています。
 溢れた情報の中から自分にとって正しく、有益な情報だけを掴む事が難しく
なっています。

 その為に人々は影響力のある人の発信を灯台の灯火のように頼りにしている
のではないでしょうか。

 モノやサービスを広めたい時に、その影響力は絶大な力を発揮します。

 広告業界では「Twitterのフォロワー数×〇円」などといった計算が
おこなわれていると言われています。

 アルファブロガーと呼ばれる人達は、自身のブログに広告を貼ることでアフ
ィリエイト収入が月に100万を超えるといった人も続出しています。

 このように影響力をお金に変える手段は沢山存在します。

 こういった影響力のある人をインフルエンサーと呼びますが、今まではイン
フルエンサー達の影響力を示す「指標」のようなものは存在しませんでした。

 今回VALUやTimebankといったサービスの登場により、インフル
エンサー達の影響力が可視化されたということです。


 いかがでしたでしょうか?


 今後は例えば就職の面接などでSNSのフォロワー数で評価される時代が来
るのかもしれません。

 フォロワー数の多寡で参加が制限されてしまう限定コミュニティーが流行す
るかもしれません。

 「芸は身を助ける」ではないですが、目まぐるしく変化する時代の波に乗り
遅れないよう少しだけ意識を持ってSNSのフォロワー数を育んでおくのは賢
い方法なのかもしれません。


 私も偏差値31をなんとかしなくてはいけません(笑)


 次回は今回取り上げたTimebankを運営している株式会社メタップス
(6172)について、お話したいと思います。


(梶原)


プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
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仮想通貨は投資?投機?ギャンブル?

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 マネーライフプランニングの梶原真由美です。

 夏の猛暑はどこへやら・・・すっかり涼しくなりましたね。


 先日、娘を連れて東京都荒川区にある「あらかわ遊園」に行ってきました。
 あわかわ遊園は東京23区内で唯一の公営遊園地です。
 1922年開園と、その歴史は95年にもなるので綺麗で最新の設備ではありませんが、情緒あふれる遊園地です。

 公営なので良心価格ですし、小動物とふれあえる広場もあって、娘はうさぎやカメを追い掛け回して大喜びでした。
 小さなお子様がいるみなさん、機会があればぜひお出かけ下さい。


 さて今日は何かと話題の仮想通貨についてです。


■投資初心者がいきなり仮想通貨を保有する


 最近FP仲間がこんな愚痴をポロリと言いました。

「仮想通貨を投資として考えている人が多すぎてちょっとウンザリする」

 確かに、私も仮想通貨について知人、友人から

「仮想通貨を友人すすめられたんだけど、どう思う?」

と数人から聞かれたことがあります。


 また直近では、

「株式・債券・投資信託を使っての資産運用はもう少し手元の資金が貯まってから始めます。」

と話していた方から約1年ぶりにメールが来たのですが、

「仮想通貨を購入し、値上がりしているがどうしたらいいか?」

といった内容が記載してありました。


 不思議に思うのは、株式・債券市場の説明をしても「リスクは怖い、投資は難しい」と話す人が、更にリスクの高い仮想通貨を保有、または購入を検討している事です。

 これは一体どういう心理なのかを考えてみました。


■投資・投機・ギャンブルの区別がついていない


 「仮想通貨は金融の革命だ!」

なんてフレーズを見かけたりしますが、おそらく、株式や債券よりも仮想通貨は保有してワクワクするのだと思います。

 つまり「楽しい」んですね。

 パチンコや競馬等の賭け事で「勝った!」「負けたぁ〜」と盛り上がる事と似ています。

 賭け事=ギャンブルですが、仮想通貨を保有している人はそれがギャンブルだと認識している人がどれ位いるでしょうか?

 そもそも仮想通貨はギャンブルなのでしょうか?


■投資・投機・ギャンブルの違いは?


 実は明確な区分はありませんが、以下のサイトの説明がわかりやすかったので引用させていただきます。


【投資】

・投資を投じる経済活動
・投資行動は経済活動の活性化につながる
・期待値がプラスのプラス・サム


【投機】

・資本を機会に投じる経済活動
・投機行動は経済に流動性を提供する
・期待値がゼロのゼロ・サム


【ギャンブル】

・娯楽として楽しむゲーム
・直接的な経済生産性はない
・期待値がマイナスのマイナス・サム

 引用元 http://fx120h.com/?p=619


 上記に加えて投資・投機・ギャンブルの区分には「時間軸」も密接に関係してきます。

 例えば株式の場合、中長期保有では【投資】になりますが、デイトレードのような短期売買の場合、「売買機会への資本提供」「経済への流動性提供」など【投機】項目に該当してきます。


■では仮想通貨は?


 ビットコインなどの仮想通貨の場合はどうでしょうか?

 仮想通貨は、円や米ドルなどと同じモノやサービスと交換可能な通貨です。
 円や米ドルなどと異なる点は特定の国家による価値の保証を持たない、いわば国境の無い通貨であるということです。

 まだ法定通貨(円や米ドルなど)と違って、流通量も小さく交換可能なモノやサービスも未だ少ないので、【投資】の条件である「経済活動を活性化」させる影響力は現在のところ持っていないでしょう。

 また、仮想通貨はFXなどと同じく期待値がゼロのゼロ・サムです。
 しかし期待値がマイナスではなさそうです。


 こういった視点で考えると、現段階の仮想通貨は【投機】と言えるのではないでしょうか?

 しかし時間軸が極端な短期売買だったり、保有目的が価格の上下を楽しむ娯楽だったり、目的によっては【ギャンブル】になるでしょう。

 将来、流通量も増え、健全に市場も成長し、さまざまな決済方法として採用されれば「経済活動を活性化」させる影響力を持つ事になるので、その時には仮想通貨は立派な【投資】と成りうるでしょう。


 いかがでしたでしょうか?


 このように時間軸や動機・目的によって自分が購入しようとしている金融商品が投資・投機・ギャンブルのどれに該当するのかは変わってきます。


「みんなが買っているから」

「バブル(のような気がする)だから」

と安易に手を出し、価格の変動幅にびっくりして怖くなり、すぐに手放してしまうと、それは投機にすらならず、ただのギャンブルになってしまいます。

 何のための購入なのか?いつまで保有するのか?などを明確にしておくと、こういった勘違いは減るのではないでしょうか。


(梶原真由美)


プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
 ファイナンシャルプランナー。株式会社マネーライフプランニング所属。
 1976年千葉県生まれ。40歳で出産、12歳年下の夫と長女の3人家族。
 26歳の時にスノーボード追突事故で両足骨折する。賠償金で大金を受け取
 るも、当時お金に関する知識が皆無だった為、安易にFXなどに手を出し、
 あっという間に使い果たす。
 他の人には同じ失敗をしてほしくないとの想いで30歳の時にお金のアドバ
 イザーであるFPへ転身。


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負債のマネジメント、していますか?

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 マネーライフプランニングCFPの梶原真由美です。


 東京は記録的な長雨が続きました。
 みなさん洗濯物が片付かずに困ったのではないでしょうか?


 私もそうだったのですが、最近思い切って買い換えた洗濯機の乾燥機能が活躍してくれました。
 洗濯機の乾燥機能はオマケ程度の性能なイメージがあったので驚きました。
 家電製品の進化スピードは早いので、ある程度の頻度で買い換えたほうが良いのかもしれませんね。


 さて、今日は住宅ローンのお話です。


 先日、知人の住宅ローン専門ファイナンシャルプランナー、平井美穂さんが

「銀行が行う住宅ローン審査・不動産担保評価の裏側」

というセミナーを開催したので足を運びました。

 平井さんはマンション販売会社、銀行で審査・融資業務、モーゲージバンク(住宅ローン取次会社)と15年間もの間、住宅ローン業務に携わって来た専門家です。

 売り手・貸し手、両方の立場でマイホーム購入をサポートしてきた経験を基に業界の裏話を色々と説明してくれました。


・銀行員が融資を検討する際、どんなことをチェックするのか?

・銀行は不動産担保評価をどんな基準で行っているのか?

・マンションの値決めはどのようにしているか?

・完売出来なかったマンションの末路

 どの話もとてもリアルで面白かったです。


 私もファイナンシャルプランナーですが、住宅ローンの専門家ではないので平井さんはプロが頼りたいプロだと言えると思います。


 勤労世帯の約4割が住宅ローンを抱えていると言われています。
 億近読者の方も住宅ローンを抱えている方は多いのではないでしょうか。

 マイホームを所有している方の個人のバランスシートを作成してみると、以下の形がポピュラーです。


資産  /  負債

預貯金    住宅ローン
株式
債券

不動産    純資産


 アセットマネジメント(資産運用)は億近のテーマでもあるので、みなさん勉強されていると思うのですが負債についてはいかがでしょうか?

 負債=資金調達と置き換えることも出来るので、負債について、マネジメントをすることは、資産をマネジメントする事と同じくらい重要な話です。


 例えば、よくある質問だと

「退職金が2,000万円あるのですが、住宅ローンを返済すべきでしょうか?」

といった内容です。


 答えはシンプルで、

 住宅ローンの借入金利よりもリターンが得られるのであれば、住宅ローンを返済する必要はない。

となります。


 負債=資金調達と考えると、住宅ローンというのは低金利で借入が出来る優良な資金調達先と言えます。

 しかし、住宅ローンも固定・変動のみならず、10年固定等さまざまな商品が販売され、年々複雑化してきております。
 住宅ローンについて理解し賢く利用する事はファイナンス的にも重要ではないでしょうか。


 最後に平井さんの書籍をご紹介します。

住宅ローン 借り方・返し方 得なのはどっち?
http://amzn.to/2ipTDbS

・「新築マンション」「中古の戸建」ローン審査が通りやすいのは?
・スマホの代金は借金に含まれる?含まれない?
・転職したばかり。住宅ローンは借りられる?無理?
・繰り上げ返済と教育費の貯蓄、どっちをどう優先する?
・金利の引き下げは交渉できる?できない?

 住宅ローンを借りる時、返済途中で私たちはさまざまな選択をしています。
 その時々で最良の選択をする為のサポート本となるのではないでしょうか。

 これからマイホームを購入する方はもちろん、返済中の方にもオススメの一冊です。


株式会社マネーライフプランニング
パートナーCFP(R) 梶原 真由美


【梶原真由美氏のプロフィール】
 隔週水曜連載の小屋洋一氏代表の(株)マネーライフプランニングに所属する、保険業界出身のFPです。
 第一子を出産し、ご主人に育児休暇を取得してもらい早々と職場復帰をして奮闘中。


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要らない売れない別荘用地の行方



 マネーライフプランニングの梶原です。


 普段、富裕層のお客さまからのご相談に乗ることが多いのですが、先日こんなご相談がありました。


「親が保有している別荘用地が長い間放置されており、固定資産税や管理費を毎年支払っている。なんとも無駄なのでどうしたらいいか?」


 このお話、決して珍しい話ではなく良くある話なんです。


 1970年代のバブル景気で別荘ブームが起こり、当時は飛ぶように売れたそうです。軽井沢・蓼科・那須・清里周辺が有名です。
 別荘は一部の人が持つ、ステータスシンボルのようなものだと考えられていたようですね。

 しかしブームは去り、残念ながら現状では、手放したい時に値段がつかないどころか市町村への寄付すら断られてしまう事もあります。


 こういったご相談が多いのは、当時購入した世代が高齢化し、要らない売れない問題が表面化してきていることが要因だと考えます。
 所有者本人からよりも、今回のように子供達からの相談が多いのも特徴です。


 ステップとして今回は以下を行いました。


1.まずは売却可能かどうかを不動産業者に相談します。
  別荘地の売却は地元の買取専門業者に聞くと売買状況が良くわかります。


2.売却が難しいと言われた場合は?

 a)親族等で利用したい人がいないか確認し、いれば譲る
   有効活用という点では欲しい方に譲るのが良いでしょう。

 b)市区町村への寄付や、近隣への寄付を申し出る
   市区町村からも断られるケースが多いようです。
   近隣の所有者に譲渡交渉するのは1つの手段だと思います。
   その土地を有効に使いたい方もいるかもしれません。

 c)管理会社に相談する
   管理会社側も状況は把握しており、管理費等の滞納で頭を痛めているところも多いようです。
   また、買取してくれる地元の不動産会社を紹介してくれたりもします。


 実は・・・今回の土地は上記全てNGでした。

 理由は土地のみであること、土地の標高が高く生活用途(移住など)としてのニーズが無いことでした。

 このままでは負債を相続し続けることになってしまいますので、どうしたものかと今頭を痛めているところです。


 みなさんにも思い当たる不(負)動産はありませんか?

 別荘地でなくても、地方の木造空家等これらを引き継ぐ方は大変です。

 価値が下がってしまい手放すのが惜しい気持ちはわかりますが、将来に備え早めに活用・処分を考えておくのがスマートではないでしょうか。


 子どもの立場としては、高齢の親が保有している資産を早めに把握しておくことが大切です。

 相続が発生し、自分が受け取るまでにシンプルにしておきたいものですね。


株式会社マネーライフプランニング
パートナーCFP(R) 梶原 真由美


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iDeCo(イデコ)の口座開設に苦労した話



(株)マネーライフプラングの梶原です。


 昨年の10月に

「iDeCo(個人型確定拠出年金)はどこで口座開設するのが良いか?」
http://okuchika.net/?eid=6639

といった記事を書かせていただきました。

 今年から加入対象者枠が拡大した個人型確定拠出年金(iDeCo)ですが、2017年5月月時点での加入者総数は51万7,093人(国民年金基金連合会調べ)と順調に加入者数を伸ばしている様です。


 今回、私の夫(某共済組合)がiDeCoの口座開設をしたのですがその過程で色々と思うところがあったのでお話したいと思います。


■口座開設までの全体の流れ


(ア)金融機関から申込み書類を取り寄せる:数日

(イ)勤務先に事業主の証明書(加入資格証明書)を記入してもらう:10日間

(ウ)金融機関による書類点検:1〜2週間

(エ)国民年金基金による審査:1ヶ月


■必要書類(楽天証券/共済組合員の場合)


・個人年金加入申請書

・第2号加入者に係る事業主の証明書

・本人確認書類のコピー


■書類はシンプルでわかりやすいはずなのに書けない


 こちらで準備する書類は3種類でした。
 本人確認資料は運転免許証をコピーするだけです。
 事業主の証明書は会社に提出するだけなので、本人が直接記入するのは加入申請書のみとなります。


 しかし、すぐに書けませんでした。

 加入申請書には「掛金の納付方法」を記入する欄があり、
(1)事業主払込または(2)個人払込を選択します。

 シンプルに言えば(1)給与天引きになるか(2)個人口座から引き落とすのかを選ぶのですが、所属企業によっては(1)に対応してくれていない企業もあるようです。

※(2)個人払込を選択した場合、所得控除の適応を受けるには年末調整または確定申告が必要です。


 夫の場合は(1)事業主払込に対応しており(1)を選択したのですが、その先には更に3つの選択肢がありました。


a)振込を選択

b)口座振替を選択する(直近12ヶ月以内に掛金の引落し実績がある)

c)口座振替を選択する(直近12ヶ月以内に掛金の引落し実績がない、または不明)

 「掛金の納付方法」が「事業主払込」の場合の納付方法なので事業主(組合側)に聞くことだろうと思い夫に聞いてもらったのですが、担当者からはこの一言。


 「こちらではわからないので国民年金基金連合会に聞いてください」


 夫曰く、事業所のマニュアルでは質問があった時には国民年金基金連合会に各自確認するよう誘導するようになっているらしく、聞く耳を持ってもらえなかったとの事でした。


(え?これは国民年金基金連合会に聞く事なの?)と思いましたが仕方ないので素直に国民年金基金連合会に電話しました。


 しかし、案の定国民年金基金連合会の担当者に電話で言われたことは

・事業所登録を国民年金基金連合会にする時に選択することなので、事業主側が知らないはずはない

・こちらに聞かれても困るのでしっかりと社内で連携してください


 しかし丁寧な方で連合会の対応してくださった方が親切で登録事業所番号がわかれば調べますよと言ってくださいました。

 登録事業所番号なら流石にわかるだろうと、夫に聞いてもらうと

 「こちらではわからないので国民年金基金連合会に聞いてください」

・・・またマニュアル対応いただきました。

(イ)事業主の証明書に登録事業者番号記入欄があったので書類が返ってきたら番号がわかるはずだとグッと堪えました。

 10日程して返ってきた事業主の証明書には、しっかりと登録事業者番号が記入されていました。
 更にはa)振込であることも、登録事業所番号から判明しました。


 共済組合の担当者は制度を理解しているのに、各事業所担当者(書類の提出窓口)に聞いても欲しい回答が得られない、
 案内される問い合わせ先がなんでも一律で「国民年金基金連合会」というマニュアル回答だったのが今回混乱してしまった原因でした。

 本来は加入した後の事務問い合わせ先が国民年金基金連合会であり、加入手続きはその書類内容によって担当が違う事を事業所担当者は理解していなかったのだと思います。


■問題はiDeCoの拡大に企業側の対応が追いついていないこと


 基本的にiDeCoは個人が自分の意思で加入する制度ですが、従業員が加入を望んだ場合企業側にも対応すべき事務が発生します。


<代表的な事務作業>

1.加入資格の証明
2.掛金の払込方法、所得控除の手続き
3.事業主登録

 しかし現状、その対応が追いついていない事が今回のような問題の要因ではないかと思います。


■口座開設までに心が折れてしまう人もいるのでは


 今回、たまたま夫が問合わせた担当者がマニュアル対応しかしなかった可能性も高いですが、iDeCoに関しての基礎知識がある私が書類を作成しても、思い通りに進みませんでした。

 共済組合でこんな対応ですから、中小企業の場合、社内に知識のある方が存在しないというケースも多いのではないかと思います。

 また、社内では自分が初めてのiDeCo口座開設申込で、事業所登録から始めないといけない可能性もあります。

 一般の方は企業と国民年金基金連合会、そして運営管理機関(金融機関)の関係性すらわからない方も多いでしょうし、その過程で口座開設を諦めてしまうのではないかと心配になりました。


 しかし、iDeCoは私たちにとってメリットの多い制度なので、是非諦めず口座開設完了まで辿り着いて欲しいと思いました。


 困った時には口座開設を申し込んだ金融機関や国民年金基金連合会のiDeCo専用コールセンターに問い合わせをすれば親切に教えてくれると思います。


国民年金基金連合会 イデコダイヤル
https://www.ideco-koushiki.jp/


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