みなさま。村田と申します。こんにちは。
今回は、私の「思いつき」をご提案させていただきたく、「億の近道」にお邪魔させていただきました。少しだけ、私の文章にお付き合いください。
お願いいたします。
ご存じのように、石川臨太郎さんは、現在、末期がんを患い闘病しております。私もみなさまと同じように石川さんの大ファンです。そして、みなさまと同じように、石川さんの回復を祈っております。
私が石川さんと初めて会ったのは2003年。
渋谷の貸会議室が入っているビルの1階でした。
この日は、(石川さんが敬愛する)山本潤さんによる個人投資家を対象とした勉強会がありました。石川さんも私も勉強会の参加者でした。
私は勉強会の開始間際に会場のビルに到着したのですが、1階のエレベータホールには、おじさん数名がエレベータを待っていました。全員が、グレーや茶色のジャンバー、着古したジーパンなどを着込み、「個人投資家」のオーラを全身から出していたことをよく覚えています(笑)。
1階にやってきたエレベータは小さく、5人くらいで満員。おじさん達に囲まれながらエレベータに乗りこみました。
勉強会の開始が間近ということもあり、エレベータに一緒に乗ったおじさん数名はイライラしている様子。こういうときに限って、エレベータは満員なのに、途中階でエレベータが止まって、エレベータに乗ろうとする方が登場(苦笑)。エレベータの扉が閉まった後、舌打ちをするおじさんもいました(個人投資家ってこわい。。。)
そして(ようやく)会場のある階にエレベータが到着。イライラしていたおじさんは、エレベータの扉があくと、ダッシュで会場に向かいます。すごい。競馬のレースみたい。
そんななか、エレベータの「開」のボタンを押して、「どうぞ」と、やさしい声で私を先に下ろそうとするおじさんが一人いました。
殺伐とした空気が一変し、個人投資家の中にも上品な人がいるのだな、と思ったことを覚えています。
その優しい上品なおじさんが石川さんでした。
その後、石川さんは、私に大変親切にしてくれました。
特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラム主催で、私が講師を務めた「個人投資家のための景気観養成セミナー」では、石川さんは大変熱心に私の話を聞いてくださり、セミナーの後に「すごくよかったですよ!」などなど親切な言葉をたくさんくださいました。
私がパンローリング社から「景気予測から始める株式投資入門」を出版したときにも、すぐに本を買っていただき、「これは画期的な本ですね!」と褒め、「これで夢の印税生活ですね!!」と言ってくれました(苦笑)。
そして石川さんは、「僕も村田さんみたいに出版したいなぁ。僕も印税生活がしたいなぁ」とおっしゃっていたのが印象的でした。みなさまもご存じのとおり、その後、石川さんは、たくさんの本を出版され、私を簡単に抜き去っていきました。
その後、石川さんは、長らく勤められた会社を辞め、専業投資家としてのキャリアをスタートさせました。石川さんが東京を離れてしまったため、これまでのようにお目にかかれることはなくなりましたが、石川さんの有料メルマガを通じ、石川さんのご活躍ぶりを感じておりました。
石川さんと初めてお会いしてから15年が経ち、人づてに石川さんの病気のことを知りました。すぐにでもお見舞いに馳せ参じたかったのですが、病気がそれを許してくれません。私が石川さんにできることは何か?と自問しました。
そんな自問の中で「思いついた」のが、石川さんのこれまでの功績をみなさまと共有し、石川さんの回復を祈ることでした。そして、その中で私ができることは、石川さんの功績の一つである有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」の内容を整理・分析だと思いました。
「生涯パートナー銘柄の研究」は、これまで10年も続いたロングセラーで、石川さんの思いが散りばめられた至宝といえるものです。この至宝を整理・分析することは、量が多いだけに、それなりに労力を必要とするものですが、石川臨太郎さんの投資哲学を理解・習得する上で、お役にたてるのではないかと考えたのです。
この「思いつき」を実現すべく、NPO法人イノベーターズ・フォーラムなど関係各位と相談したところ、誰もが賛同してくれました。そして、このたび次のような企画を始めさせていただくことになりました。
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病気に負けるな石川臨太郎! 石川臨太郎応援企画
「生涯パートナー銘柄の研究」の研究
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この応援企画(「生涯パートナー銘柄の研究」の研究)は、有料形式で3カ月間(計12回)のメルマガとしてご提供いたします。そして、応援企画で生まれた売り上げは、(必要最小限の必要経費を除いた後に)全額、石川さんのお見舞いに利用させていただきます。
私の「思いつき」の趣旨をご理解いただき、ご賛同いただけるようでしたら、ぜひお付き合いのほどお願い申し上げます。
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
村田雅志(むらた・まさし)
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【事務局より】
■石川臨太郎氏応援企画 あの村田雅志氏が立ち上がった!!
●石川臨太郎氏応援のために
石川臨太郎氏は末期がんで闘病中のところ、ご逝去されました。
しかしながら、氏のコンテンツはまだまだ多くの示唆を投資家へ与えてくれます。
村田氏はNPO法人イノベーターズ・フォーラムで初めて行った投資セミナー「個人投資家のための景気観養成セミナー」の講師をしていただき、その後も長らく億の近道へ寄稿されています。
応援する企画として、過去10年配信されていた有料メルマガ「石川臨太郎の生涯パートナー銘柄の研究」の研究を無償で買って出てくれました。
●12回のメルマガ形式コンテンツ
【村田雅志の「石川臨太郎有料メルマガ生涯パートナー銘柄の研究」の研究】
2008年12月より10年間配信されていた有料メルマガ509回分全てを分析し、研究いたします。
石川臨太郎有料メルマガは、毎週1回配信され、毎回1銘柄を深掘り調査分析する「研究銘柄」と、投資に役立つテクニックや精神論、気になる銘柄をチェックする「コラム」の主に2つの内容で構成されています。
今回の有料配信では、それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析や現在の評価などを加味して解説します。
石川臨太郎氏が常日頃言っていた、
「私には特別なことは何もない凡人だ。誰でもできることをやっているだけだ。そして”自分にもできそうだ”と思ってもらい、私のやってきたことを皆さんに身につけてもらえれば望外の幸せだ。」
と言うことを推進するため、石川臨太郎氏の投資法を、皆さんに分かりやすいように解説していきます。
ぜひご購読下さい。
●第4号(4/9配信号)より
研究銘柄として取り上げられた250社(重複を除く)の中には、TOBなどにより上場廃止となったものがいくつかあります。その数は、なんと22社。研究銘柄の約9%が、研究銘柄として取り上げられた後に上場廃止となっています。
(中略)
ご覧のとおり、上場廃止となった研究銘柄の多く(22社中16社)は、2009年から11年の間に研究銘柄として取り上げられています。
この期間は、世界的に景気が軟調で、いわゆるアベノミクス相場の前でもありました。このためか、この時期に選ばれた研究銘柄の多くは、いわゆる割安銘柄であり、結果としてTOBやMBOのターゲットになったと思われます。
興味深いのは、上場廃止となった研究銘柄のほとんどが、石川さんがメルマガで取り上げてから2〜3年経過していることです。このため、現在から2〜3年前に研究銘柄として取り上げられた研究銘柄は、もしかしたら、そろそろTOBなどで上場廃止になるかもしれません。
そこで、ここでは次の基準に該当する企業を「上場廃止候補」研究銘柄として取り上げてみました。
(後略)
●第6号(4/23配信)より
後ほど、「2)選んだ理由の箇条書き」を整理するとわかることですが、研究銘柄を選び出す理由の多くは、いくつかの基準に基づいて優良とされるものを選び出す方法(いわゆるスクリーニング)です。このため、研究銘柄を選び出すためのルール(のようなもの)がわかってしまえば、石川さんでなくても誰もが研究銘柄を選び出すことができますし…
(中略)
箇条書きは、銘柄にもよりますが、少なくとも3つの理由が示され、多いと理由が9つくらいまで増えます。ただ、メルマガを確認すると、記載されている理由は、概ね次のように整理することができます。
(後略)
●第11号(5/28配信)より
K社の株価は、「生涯パートナー銘柄の研究」で初めて取り上げられた2014年に15%、2015年に7%と、着実に上昇しましたが、2016年には10%以上の下落。ところが、2017年には45%も上昇しました。
2018年に入っても、K社の株価上昇基調は変わらず、1月下旬には995円まで上昇。しかし2月中旬には825円まで下落し、その後は800円台前半でのもみ合いを続けます。
(中略)
このように、石川さんはK社の事業価値や資産価値に自信を持っており、株価下落に対して狼狽えることなく、むしろ割安感が増したと判断しています。 その後、K社の株価は、石川さんの見立て通り、上昇基調を取り戻し、6月には1,000円を超える水準に達しました。
(中略)
仮にK社の時価総額が、同社が保有する金融資産と賃貸等不動産の含み益の合計に近づくと想定すれば、K社の株価は67%程度の上値余地があることになります。
(後略)
●第12号(6/4配信)より
今回は、最終回として、あらためて、石川臨太郎さん、とは何者?(笑)な
のかを整理したいと思います。
今回の整理をきっかけに、読者の中から「第2の石川臨太郎」が生まれてく
れると(私としては)大変うれしいです。
(後略)
第1号(3/19配信)目次
■有料メルマガで取り上げられた企業数
■メルマガで一番取り上げられた企業は?
■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介
第2号(3/26配信)目次
■石川さんは化学好き?〜研究銘柄を業種別にみる
■石川さんは意外と大企業嗜好?〜研究銘柄を市場別にみる
■石川さんは中型が好き?〜研究銘柄を時価総額別にみる
第3号(4/2配信)目次
■生涯パートナーの絶対条件!〜研究銘柄を自己資本比率で整理する
■赤字企業は嫌い!〜研究銘柄をROEで整理する
第4号(4/9配信)目次
■低利益率でも大丈夫?〜研究銘柄を営業利益率で整理する
■上場廃止銘柄を確認する
第5号目次
■まずは確認〜メルマガの構成
■研究銘柄の語り方
■創業時期などの沿革、事業の紹介
■株価や業績の変化
第6号目次
■研究銘柄の語り方
■「研究銘柄に選んだ理由」の構成
■常に現状をチェック〜研究銘柄として選んだ銘柄の最近の動向
■株価下落リスクを可能な限り避ける試み〜選んだ理由の箇条書き
第7号目次
■研究銘柄を分析する手順
■研究銘柄の資産価値の定義
■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
■研究銘柄の事業価値の計算方法
■研究銘柄の事業価値を定性的に考える
第8号目次
■コラムの内容を整理
■同じタイトルのコラムが続く
■石川さんと「メンタル」の関係
■石川さんが語る「夢」の効用
■儲けられない投資家
第9号目次
■石川さんが考えるインカムゲインの「あるべき姿」
■石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
■石川さんの投資哲学は戦闘?
■株式投資における戦略、戦術、戦闘力
■インカムゲインを一気に確保する戦闘
第10号目次
■前期(19年3月期)は25%の減益
■20年度からの3カ年の中期経営計画
■株価の推移と石川さんの見方(勝手な予想)
■石川さんの視点を使ってA社を分析する〜(1)割安度
■石川さんの視点を使ってA社を分析する〜(2)業績予想の保守性
■石川さんの視点を使ってA社を分析する〜(3)業績が伸びると増配
■A社のM&A戦略
第11号目次
■K社の事業内容
■株価の推移と石川さんの見方
■3期連続で最高益を更新
■石川さん好みの中期経営計画
■K社の資産価値
■K社の株主優待
最終号(第12号)目次
■石川臨太郎のメンタル
○個人投資家が身に着けるべきこと
○株式投資と自動車運転
○自分を知る
○過去から学ぶ
■石川臨太郎の投資哲学
○株式投資の目標
○責任を取る
○過去は変わる
○インカムゲインに対する考え方
○リスクに対する考え方
○石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
■石川臨太郎の投資手法
○研究銘柄の条件
○投資資金の上限
○株式投資=戦争
○株式投資における戦略、戦術、戦闘力
○企業の本質的な価値(資産価値と事業価値の合計)
●村田雅志氏のプロフィール
CFA
東京工業大学工学修士
コロンビア大学MIA
政策研究大学院大学博士課程単位取得退学
専修大学大学院経済学研究科客員教授(2009年〜2013年)
Twitterアカウント:@MurataMasashi (http://twitter.com/muratamasashi)
Facebookアカウント:tamasashimura (http://facebook.com/tamasashimura)
公式ブログ:https://tamasashimura.blogspot.com/
三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて日本経済の分析業務を担当後、ヘッジファンドを運営するGCIグループに移籍。
GCIグループでは日本株ロング・ショートファンド、アジア地域対象のファンド・オブ・ファンズの運用を担当した。
2010年に米国で最古かつ最大手のプライベート・バンクであるブラウン・ブラザーズ・ハリマンに移籍。通貨ストラテジストとして、新興国通貨やドル、ユーロなど主要通貨に関する調査・分析結果をグローバル市場で運用する機関投資家に提供していたが、2018年5月に退職。
●申込要項
2022年更新
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