石川臨太郎氏を応援したい! 全12号配信中

1137472651-89149.jpg


 みなさま。村田と申します。こんにちは。

 今回は、私の「思いつき」をご提案させていただきたく、「億の近道」にお邪魔させていただきました。少しだけ、私の文章にお付き合いください。
 お願いいたします。


 ご存じのように、石川臨太郎さんは、現在、末期がんを患い闘病しております。私もみなさまと同じように石川さんの大ファンです。そして、みなさまと同じように、石川さんの回復を祈っております。


 私が石川さんと初めて会ったのは2003年。
 渋谷の貸会議室が入っているビルの1階でした。
 この日は、(石川さんが敬愛する)山本潤さんによる個人投資家を対象とした勉強会がありました。石川さんも私も勉強会の参加者でした。

 私は勉強会の開始間際に会場のビルに到着したのですが、1階のエレベータホールには、おじさん数名がエレベータを待っていました。全員が、グレーや茶色のジャンバー、着古したジーパンなどを着込み、「個人投資家」のオーラを全身から出していたことをよく覚えています(笑)。

 1階にやってきたエレベータは小さく、5人くらいで満員。おじさん達に囲まれながらエレベータに乗りこみました。
 勉強会の開始が間近ということもあり、エレベータに一緒に乗ったおじさん数名はイライラしている様子。こういうときに限って、エレベータは満員なのに、途中階でエレベータが止まって、エレベータに乗ろうとする方が登場(苦笑)。エレベータの扉が閉まった後、舌打ちをするおじさんもいました(個人投資家ってこわい。。。)

 そして(ようやく)会場のある階にエレベータが到着。イライラしていたおじさんは、エレベータの扉があくと、ダッシュで会場に向かいます。すごい。競馬のレースみたい。


 そんななか、エレベータの「開」のボタンを押して、「どうぞ」と、やさしい声で私を先に下ろそうとするおじさんが一人いました。
 殺伐とした空気が一変し、個人投資家の中にも上品な人がいるのだな、と思ったことを覚えています。

 その優しい上品なおじさんが石川さんでした。


 その後、石川さんは、私に大変親切にしてくれました。
 特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラム主催で、私が講師を務めた「個人投資家のための景気観養成セミナー」では、石川さんは大変熱心に私の話を聞いてくださり、セミナーの後に「すごくよかったですよ!」などなど親切な言葉をたくさんくださいました。

 私がパンローリング社から「景気予測から始める株式投資入門」を出版したときにも、すぐに本を買っていただき、「これは画期的な本ですね!」と褒め、「これで夢の印税生活ですね!!」と言ってくれました(苦笑)。
 そして石川さんは、「僕も村田さんみたいに出版したいなぁ。僕も印税生活がしたいなぁ」とおっしゃっていたのが印象的でした。みなさまもご存じのとおり、その後、石川さんは、たくさんの本を出版され、私を簡単に抜き去っていきました。

 その後、石川さんは、長らく勤められた会社を辞め、専業投資家としてのキャリアをスタートさせました。石川さんが東京を離れてしまったため、これまでのようにお目にかかれることはなくなりましたが、石川さんの有料メルマガを通じ、石川さんのご活躍ぶりを感じておりました。


 石川さんと初めてお会いしてから15年が経ち、人づてに石川さんの病気のことを知りました。すぐにでもお見舞いに馳せ参じたかったのですが、病気がそれを許してくれません。私が石川さんにできることは何か?と自問しました。

 そんな自問の中で「思いついた」のが、石川さんのこれまでの功績をみなさまと共有し、石川さんの回復を祈ることでした。そして、その中で私ができることは、石川さんの功績の一つである有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」の内容を整理・分析だと思いました。


 「生涯パートナー銘柄の研究」は、これまで10年も続いたロングセラーで、石川さんの思いが散りばめられた至宝といえるものです。この至宝を整理・分析することは、量が多いだけに、それなりに労力を必要とするものですが、石川臨太郎さんの投資哲学を理解・習得する上で、お役にたてるのではないかと考えたのです。

 この「思いつき」を実現すべく、NPO法人イノベーターズ・フォーラムなど関係各位と相談したところ、誰もが賛同してくれました。そして、このたび次のような企画を始めさせていただくことになりました。


***************************

 病気に負けるな石川臨太郎! 石川臨太郎応援企画

 「生涯パートナー銘柄の研究」の研究


***************************


 この応援企画(「生涯パートナー銘柄の研究」の研究)は、有料形式で3カ月間(計12回)のメルマガとしてご提供いたします。そして、応援企画で生まれた売り上げは、(必要最小限の必要経費を除いた後に)全額、石川さんのお見舞いに利用させていただきます。


 私の「思いつき」の趣旨をご理解いただき、ご賛同いただけるようでしたら、ぜひお付き合いのほどお願い申し上げます。

 長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。


 村田雅志(むらた・まさし)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


【事務局より】


■石川臨太郎氏応援企画  あの村田雅志氏が立ち上がった!!


●石川臨太郎氏応援のために



 石川臨太郎氏は末期がんで闘病中のところ、ご逝去されました。
 しかしながら、氏のコンテンツはまだまだ多くの示唆を投資家へ与えてくれます。

 村田氏はNPO法人イノベーターズ・フォーラムで初めて行った投資セミナー「個人投資家のための景気観養成セミナー」の講師をしていただき、その後も長らく億の近道へ寄稿されています。 
 応援する企画として、過去10年配信されていた有料メルマガ「石川臨太郎の生涯パートナー銘柄の研究」の研究を無償で買って出てくれました。


●12回のメルマガ形式コンテンツ

【村田雅志の「石川臨太郎有料メルマガ生涯パートナー銘柄の研究」の研究】


 2008年12月より10年間配信されていた有料メルマガ509回分全てを分析し、研究いたします。

 石川臨太郎有料メルマガは、毎週1回配信され、毎回1銘柄を深掘り調査分析する「研究銘柄」と、投資に役立つテクニックや精神論、気になる銘柄をチェックする「コラム」の主に2つの内容で構成されています。

 今回の有料配信では、それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析や現在の評価などを加味して解説します。


 石川臨太郎氏が常日頃言っていた、

「私には特別なことは何もない凡人だ。誰でもできることをやっているだけだ。そして”自分にもできそうだ”と思ってもらい、私のやってきたことを皆さんに身につけてもらえれば望外の幸せだ。」

と言うことを推進するため、石川臨太郎氏の投資法を、皆さんに分かりやすいように解説していきます。

 ぜひご購読下さい。





●第4号(4/9配信号)より

 研究銘柄として取り上げられた250社(重複を除く)の中には、TOBなどにより上場廃止となったものがいくつかあります。その数は、なんと22社。研究銘柄の約9%が、研究銘柄として取り上げられた後に上場廃止となっています。
(中略)
 ご覧のとおり、上場廃止となった研究銘柄の多く(22社中16社)は、2009年から11年の間に研究銘柄として取り上げられています。
 この期間は、世界的に景気が軟調で、いわゆるアベノミクス相場の前でもありました。このためか、この時期に選ばれた研究銘柄の多くは、いわゆる割安銘柄であり、結果としてTOBやMBOのターゲットになったと思われます。

 興味深いのは、上場廃止となった研究銘柄のほとんどが、石川さんがメルマガで取り上げてから2〜3年経過していることです。このため、現在から2〜3年前に研究銘柄として取り上げられた研究銘柄は、もしかしたら、そろそろTOBなどで上場廃止になるかもしれません。

 そこで、ここでは次の基準に該当する企業を「上場廃止候補」研究銘柄として取り上げてみました。
(後略)


●第6号(4/23配信)より

 後ほど、「2)選んだ理由の箇条書き」を整理するとわかることですが、研究銘柄を選び出す理由の多くは、いくつかの基準に基づいて優良とされるものを選び出す方法(いわゆるスクリーニング)です。このため、研究銘柄を選び出すためのルール(のようなもの)がわかってしまえば、石川さんでなくても誰もが研究銘柄を選び出すことができますし…
(中略)
 箇条書きは、銘柄にもよりますが、少なくとも3つの理由が示され、多いと理由が9つくらいまで増えます。ただ、メルマガを確認すると、記載されている理由は、概ね次のように整理することができます。
(後略)


●第11号(5/28配信)より

 K社の株価は、「生涯パートナー銘柄の研究」で初めて取り上げられた2014年に15%、2015年に7%と、着実に上昇しましたが、2016年には10%以上の下落。ところが、2017年には45%も上昇しました。
 2018年に入っても、K社の株価上昇基調は変わらず、1月下旬には995円まで上昇。しかし2月中旬には825円まで下落し、その後は800円台前半でのもみ合いを続けます。
(中略)
 このように、石川さんはK社の事業価値や資産価値に自信を持っており、株価下落に対して狼狽えることなく、むしろ割安感が増したと判断しています。 その後、K社の株価は、石川さんの見立て通り、上昇基調を取り戻し、6月には1,000円を超える水準に達しました。
(中略)
 仮にK社の時価総額が、同社が保有する金融資産と賃貸等不動産の含み益の合計に近づくと想定すれば、K社の株価は67%程度の上値余地があることになります。
(後略)


●第12号(6/4配信)より

 今回は、最終回として、あらためて、石川臨太郎さん、とは何者?(笑)な
のかを整理したいと思います。
 今回の整理をきっかけに、読者の中から「第2の石川臨太郎」が生まれてく
れると(私としては)大変うれしいです。
(後略)





第1号(3/19配信)目次
 ■有料メルマガで取り上げられた企業数
 ■メルマガで一番取り上げられた企業は?
 ■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介

第2号(3/26配信)目次
 ■石川さんは化学好き?〜研究銘柄を業種別にみる
 ■石川さんは意外と大企業嗜好?〜研究銘柄を市場別にみる
 ■石川さんは中型が好き?〜研究銘柄を時価総額別にみる

第3号(4/2配信)目次
 ■生涯パートナーの絶対条件!〜研究銘柄を自己資本比率で整理する
 ■赤字企業は嫌い!〜研究銘柄をROEで整理する

第4号(4/9配信)目次
 ■低利益率でも大丈夫?〜研究銘柄を営業利益率で整理する
 ■上場廃止銘柄を確認する

第5号目次
 ■まずは確認〜メルマガの構成
 ■研究銘柄の語り方
 ■創業時期などの沿革、事業の紹介
 ■株価や業績の変化

第6号目次
 ■研究銘柄の語り方
 ■「研究銘柄に選んだ理由」の構成
 ■常に現状をチェック〜研究銘柄として選んだ銘柄の最近の動向
 ■株価下落リスクを可能な限り避ける試み〜選んだ理由の箇条書き

第7号目次
 ■研究銘柄を分析する手順
 ■研究銘柄の資産価値の定義
 ■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
 ■研究銘柄の事業価値の計算方法
 ■研究銘柄の事業価値を定性的に考える

第8号目次
 ■コラムの内容を整理
 ■同じタイトルのコラムが続く
 ■石川さんと「メンタル」の関係
 ■石川さんが語る「夢」の効用
 ■儲けられない投資家

第9号目次
 ■石川さんが考えるインカムゲインの「あるべき姿」
 ■石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
 ■石川さんの投資哲学は戦闘?
 ■株式投資における戦略、戦術、戦闘力
 ■インカムゲインを一気に確保する戦闘

第10号目次
 ■前期(19年3月期)は25%の減益
 ■20年度からの3カ年の中期経営計画
 ■株価の推移と石川さんの見方(勝手な予想)
 ■石川さんの視点を使ってA社を分析する〜(1)割安度
 ■石川さんの視点を使ってA社を分析する〜(2)業績予想の保守性
 ■石川さんの視点を使ってA社を分析する〜(3)業績が伸びると増配
 ■A社のM&A戦略

第11号目次
 ■K社の事業内容
 ■株価の推移と石川さんの見方
 ■3期連続で最高益を更新
 ■石川さん好みの中期経営計画
 ■K社の資産価値
 ■K社の株主優待

最終号(第12号)目次
 ■石川臨太郎のメンタル
  ○個人投資家が身に着けるべきこと
  ○株式投資と自動車運転
  ○自分を知る
  ○過去から学ぶ
 ■石川臨太郎の投資哲学
  ○株式投資の目標
  ○責任を取る
  ○過去は変わる
  ○インカムゲインに対する考え方
  ○リスクに対する考え方
  ○石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
 ■石川臨太郎の投資手法
  ○研究銘柄の条件
  ○投資資金の上限
  ○株式投資=戦争
  ○株式投資における戦略、戦術、戦闘力
  ○企業の本質的な価値(資産価値と事業価値の合計)




●村田雅志氏のプロフィール

CFA
東京工業大学工学修士
コロンビア大学MIA
政策研究大学院大学博士課程単位取得退学
専修大学大学院経済学研究科客員教授(2009年〜2013年)

Twitterアカウント:@MurataMasashi (http://twitter.com/muratamasashi)
Facebookアカウント:tamasashimura (http://facebook.com/tamasashimura)
公式ブログ:https://tamasashimura.blogspot.com/

三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて日本経済の分析業務を担当後、ヘッジファンドを運営するGCIグループに移籍。
GCIグループでは日本株ロング・ショートファンド、アジア地域対象のファンド・オブ・ファンズの運用を担当した。

2010年に米国で最古かつ最大手のプライベート・バンクであるブラウン・ブラザーズ・ハリマンに移籍。通貨ストラテジストとして、新興国通貨やドル、ユーロなど主要通貨に関する調査・分析結果をグローバル市場で運用する機関投資家に提供していたが、2018年5月に退職。


●申込要項

 2022年更新
 
 全12回の有料メルマガを各回ごとに購読いただけます。(各回400円)
    

 以下のURLより閲覧・お申し込みください。

 https://note.com/okuchika/m/m1942860db708



JUGEMテーマ:株・投資




ドルの先行きをぼんやり考えながら…

3054ea70c76149a130c37dcbe5721cd2_s.jpg



 「億の近道」読者のみなさま、
村田と申します。

 コロナを言い訳にみなさまとは大変ご無沙汰してしまい恐縮です。
 お元気に過ごされていますでしょうか。

 私は、新型コロナをきっかけとした社会の変化を眺めながら、元気に過ごしております。


 昨夜、近況報告も兼ねて、「億の近道」発行人の松田さんに連絡をしました。松田さんからは、「元気なら読者の方々になにか書いてくださいよ」とありがたいお言葉をいただき、今回「億の近道」にお邪魔させていただくことになりました。

 通貨ストラテジストという仕事を辞め、早2年が過ぎました。
 しかし、そんな私が、「億の近道」読者のみなさまにお伝えできるネタは、為替くらいしかないようです。
 以下はそんな人間が書いたドルに関する雑感です。よろしければご笑覧ください。


 本日(12月17日)の早朝、米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を公表しました。数多くの報道にあるように、FOMCは、事実上のゼロ金利政策を維持し、米国債などの購入(いわゆる量的緩和策)を、完全雇用と物価安定に近づくまで継続する意向を表明しました。
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20201216a.htm

 これまでFOMCは、量的緩和策の期間を「今後数カ月」としていましたが、今回は「完全雇用と物価安定(インフレ2%)に近づくまで」と明確に表明したことで、現在の量的緩和が続くことになります。


 では、完全雇用と物価安定は、いつ頃、近づくのでしょうか。
 FOMCが同時に公表した景気見通しに彼らの見方が示されています。

 FOMCが公表した景気見通しでは、GDP成長率、失業率、インフレ(PCEデフレータ)の見通しが示されています。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20201216.pdf

 GDP成長率:−2.4%、4.2%、3.2%、2.4%、1.8%
 失業率:6.7%、5.0%、4.2%、3.7%、4.1%
 インフレ:1.2%、1.8%、1.9%、2.0%、2.0%
(注)値は回答者の中央値、左から2020年、2021年、2022年、2023年、長期


 一般に、FOMCで考える完全雇用(失業率の水準)は、景気見通しで示される長期の失業率であり、物価安定は景気見通しで示される長期のインフレ(PCEデフレータ)とされています。
 今回の見通しでは、長期の失業率が4.1%、インフレが2.0%ですから、それぞれの値に近い年が、完全雇用と物価安定に近づいた状態のタイミングとなります。

 今回の場合、そのタイミングは2022年(失業率4.2%、インフレ1.9%)です。


 整理すると、これまで「今後数カ月」とされていたものが、「2022年のどこか」となったわけで、少なくとも来年いっぱいは現在の量的緩和が中止(もしくは縮小)されることはなさそうだ、と考えることができます。

 為替市場では、FOMC声明の公表後、ドル円が103円台半ば近辺から104円ちょうど手前まで上がりました。しかしドル円の上昇は続かず、買い一巡後は一転して下落基調で推移。日本時間17日の朝は103円台前半と、FOMC声明公表直前の水準を下回ったままでした。

 為替市場の反応から、FOMCはややタカ派よりにシフトした、といった見方がSNSなどで伝わったようです。パウエルFRB議長が今回のFOMC前に「必要になれば追加緩和に踏み切る」と発言したのに、表面的には追加緩和はなかったことが「FOMCはややタカ派にシフトした」という見方につながったのかもしれません。


 しかし上述したように、量的緩和の期間は(回りくどい表現方法で)長期化されたわけですから、今回のFOMCは、ややタカ派よりにシフトした、のではなく、むしろ、引き続きハト派姿勢を示した、と解釈したほうが合理的に思えます。為替市場が(結局)ドル売り基調に戻ったのも、そうした見方と整合的です。

 米国株と米長期金利が上昇基調を続けていることもあり、ドルは(特に対円で)買い優勢となるのではないか、という期待が根強くあります。特に日米金利差が拡大すると考えている方ほど、ドル円が下に向かうという考えは受け入れがたいかもしれません。


 ただ、米国では政権が交代し、来年(2021年)は、新政権に対し、コロナ対応だけでなく景気対応を望む声が強まりやすいタイミングです。バイデン政権としても権力維持のためにも、景気への対応をないがしろにするわけにはいきません。

 とはいえ、財政・金融政策は、歴史的な規模で景気配慮型となってしまい、さらなる景気刺激を財政・金融政策から求めるのは難しいのも事実です。

 このときにバイデン政権に残された数少ない景気刺激策は、ドル安政策、なのかもしれません。ドル安を通じて米株買いを刺激するとともに、米国企業の輸出を支援するのは、(為替市場が変動相場制移行してからの)米国政府にとっては、「使い古された・よくある」景気対策のように思えます。
 ハト派として知られるイエレン前FRB議長が財務長官に就任したことも、こうした見方をもっともらしく見せます。


 仮に米国政府がドル安志向を強めた場合、日本株はどうなるでしょうか。
 米国株がドル安を受けて高水準を維持できるのであれば、たとえドル安(円高)になったとしても、日本株を売る勢いが強まるわけではないかもしれません。

 むしろドル安により、ドル建てでみた日本株のパフォーマンスは(円建てに比べ)より改善する展開も期待されます。ドル安傾向が続くと市場が見た場合、2021年も日本株は外国人買いの強まりを受けて堅調に推移する可能性もありうるかもしれません。
 多くの方が目にしたことがない、ドル安(円高)&日本株高、の展開です。
 ただ、この組み合わせは、じつは1980年代後半のいわゆる平成バブル期にみられた現象でもあります。


(村田雅志)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:社会の出来事



JUGEMテーマ:外国為替




10%の有望銘柄を探そう




 「億の近道」読者の皆様、村田と申します。
 突然にお邪魔する失礼をお許しください。

 本日は、皆様にお知らせしたいことがあり、参上いたしました。

 私が応援している株式アナリストの鈴木一之さんが、明日(7月21日)19時に、オンラインセミナーを開催いたします。

※※※

 急だな〜
 せめて先週いってよ
 などなどのご指摘は正しいですw ご容赦ください。

※※※

 今回のオンラインセミナーのメインテーマは、

「10%の有望銘柄を探そう」

とのこと。

 すでにご存じのように、新型コロナウイルスの感染拡大で、新しい生活様式や新常態(ニューノーマル)が普及しつつあります。会社勤めの方の中には、夜の宴席を自粛することを(半ば業務命令のように)会社から通達されている方もいらっしゃるようですね。

 先日、鈴木一之さんと昼間にコーヒーを飲みながらお話をしたのですが、鈴木さんは、

「既存企業の90%は業績不振にあえぐ可能性がある」

とおっしゃっていました。

で、私は

「じゃあ、10%くらいは業績が良くなるのですか?」

と質問したら、「そう」とのこと。ほんとかな?

 鈴木さんは、明日のオンラインセミナーで

「新常態(ニューノーマル)を牽引する産業・企業はなんだ?」

というテーマでお話をするそうです。


 鈴木さんのセミナーをサポートする事務局さんから、以下のような案内文をいただいております。よかったら、以下もご一読ください。
(※執筆日時は7月10日)

−−−−−−−−

■せめぎ合う株価と実体経済

 前回セミナー(5/7)終了後、日経平均は6月上旬、マザーズ指数は6月下旬まで、それぞれ堅調な推移を見せました。

 とりわけマザーズ指数は、7週間で25%以上の上昇をみせ、投資家に多くの利益をもたらしたようです。
 バイオ関連(アンジェス、テラ等)は活発な取引が続き、相場の中心にいつづけました。

 コロナの影響を踏まえ、実体経済を慎重にみていた投資家の方々は、プロアマ問わず一定数いたと思います。
 ただ、その思いとは裏腹に株価は力強く、

・コロナなんて無かったことになるのでは?
・4−6月の業績が悪いなんて織り込み済み?

と思い悩まれた方もいらっしゃるかもしれません。

 実際、投資スタンスを変更された方もいるでしょう。
 しかし、日経平均、マザーズともにその後は失速、個別株のほとんどが調整を余儀なくされました。

 足元におきましても、株価のボラティリティが下がっており、硬直状態が続いています。上値は4−6月期の決算への懸念が抑え、下値は日銀が支えている構図のように思えます。

大雑把に見た場合、

「実体経済を無視して上昇してきた株価だが、足元では4−6月期の決算を警戒」

という形になるでしょうか。

 現段階では、ファンダメンタルズを無視してまで株を買う、というところまではいかなかったようです。

 そんななかでも、好調な銘柄は存在します。

・ソフトウエアテストのShift(3697)
・フリマアプリ首位のメルカリ(4385)
・ビジョンファンドで大ゴケと思われていたソフトバンクG(9984)
・感光性材料(フォトレジストの主原料)の東洋合成(4970)
・半導体検査装置のアドバンテスト(6857)
(※7月10日時点)

これだから株は面白いですね(笑)


■10%の有望株を探そう

 非常にやりにくい相場が続いておりますが、こんな時こそ拠り所が必要です。
 自分は何を基準に投資判断をしているのか、そこがブレると相場に飲み込まれてしまいます。
 周りの儲け話に流されないことです。

 鈴木一之は、その生真面目な性格によって、いつでも冷静な視点で相場を分析・観察しています。

 数多くのデータを収集し、出来得る限りの事実を集め、噂だけに流されないスタンスを取ります。

 オンラインセミナーを通して、一度プレゼンテーションを聞いてみてはいかがでしょうか。
 そんな鈴木一之から、今回皆様にお伝えしたいメッセージは、

「10%の有望株を探す」

です。

 鈴木は、

「90%の企業はダメかもしれないが、10%の有望株はある」

と言っています。
 それこそが今回のセミナーで最も皆様にお伝えしたいことであると。

 今回のオンラインセミナーでは、世界中で発表されている経済指標と決算情報をベースに、鈴木一之が独自の視点で情報を整理・分析させていただきます。

 「ウィズコロナ」、「アフターコロナ」という言葉がもてはやされるなか、次の時代を牽引する産業・企業はどこなのか、鈴木のプレゼンテーションにご期待ください。

−−−−−−−−

以下は大変重要なお知らせですw ぜひご一読ください。

■オンラインセミナーお申し込み方法

オンラインセミナーへの参加を希望される方は、
info@suzukikazuyuki.com
のメアドに「氏名」と「セミナー参加希望」を記載のメールをお送りください。
代金の支払い方法、参加方法(利用するツールなど)についての案内メールを返送いたします。

【開催概要】
開催日時 令和2年7月21日(火)19:00−20:30
費用 2,980円(税込み)

※PCがない方でもスマホで参加可能
(ただし、画面が小さいためプレゼンの文字は読みづらいかも?)

以上です。
突然のお知らせ大変失礼いたしました。

長い文章をご覧いただきありがとうございました。


村田雅志(むらた・まさし)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)



JUGEMテーマ:株・投資




鈴木一之氏との対談


JIKIDEN CHANNELより



 みなさま、こんにちは。村田雅志です。
 東京地方でも暑さがだいぶ和らぎ、少しずつですが秋の気配が強まっています。

 そんな東京で先日(9月24日)に直伝チャンネル主催で、株式アナリストの鈴木一之さんと対談をいたしました。
 対談の様子は以下サイトでご覧いただけます(もちろん無料です)。

https://go.jikiden.jp/sid=jmt40oiHnA


 対談では、当初こそ私がしゃべっていましたが、時間とともに鈴木さんの持ち味が強まってきます。

 スタートして10分後くらい、鈴木さんは、宇宙ビジネスについて語りだします。
 鈴木さんによると、宇宙ビジネスは、まずは衛星ビジネスだ、と言い切ります。

https://go.jikiden.jp/sid=jmt40oiHnA


 そして鈴木さんは、株式評論家が究極の目標で、いつか株式評論家になりたい、と語ります。
(スタートから15分後くらい)

 なんでやねん!

 と私は突っ込みました。
 普通でしたら、「評論家」という肩書で呼ばれることを嫌がりますからね。
 評論家=口ばかり達者で実際にできない人、というイメージが強いですから。

 しかし鈴木さんは、評論家はすごい存在です!と言い切ります。

 なぜなら、鈴木さんによると、評論家は(どの分野であっても)すべてを知っている存在でなければいけない、と考えているからだそうです。
 そして、自分はまだまだ大家の域に達していないから、自分の肩書を「あえて」株式アナリストにしているそうです。


 その後、鈴木さんは、食べている間でも仕事(株式アナリスト)のことを考えてしまうと言い、製油業界の株価を決める要因は●●だ!、と言い切ります(スタートから22分後くらい)。

https://go.jikiden.jp/sid=jmt40oiHnA

 そして鈴木さんは、足元の日本株については、スタートから27分後くらいに語り、32分後くらいから、今後の日経平均株価のレンジ予想が、35分後くらいからは、日経平気株価では語れない日本経済の変化(ダイナミズム)が語られます。

 なかでも、中小企業の今後の生き残り策としての大手企業との連携についての鈴木さんの説明は圧巻です。


 最後に鈴木さんは年末までの日本株市場の見通しを語ります(スタートから48分後くらい)。

 興味深いのは、冒頭で、「●●ない!」と言い切る場面と、日経平均の上値目途(水準)ですね。

https://go.jikiden.jp/sid=jmt40oiHnA


 気が付いたら、鈴木さんの独壇場となってしまった対談でした。
 ぜひご覧ください。


 そんな鈴木氏のお話が直接聞けるセミナーが今週末に開催です。
 10/3申込締切予定。今すぐお申し込みを。

 なお、締切前に予定数に達してしまった場合は申込終了いたしますので、ご了承下さい。

■【日本株の個人投資家向け】鈴木一之の負けない株式投資セミナー■

 セミナー詳細・お申込はこちら ⇒ http://bit.ly/suzuki201910


村田雅志(むらた・まさし)


[村田雅志プロフィール]
 マーケットストラテジスト。CFA協会認定証券アナリスト。
 コロンビア大学MIA、政策研究大学院大学博士課程単位取得退学。
 三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)、GCIアセットマネジメントを経て、米最古・最大手プライベートバンクのブラウン・ブラザーズ・ハリマンにて通貨ストラテジスト。2018年5月より現職。
 株式、債券、為替など金融資産に関する調査・分析結果をグローバル市場で運用する機関投資家や富裕者層に提供。仮想通貨の運用も手掛ける。
 著書に『景気予測から始める株式投資入門』(パンローリング)、『名門外資系アナリストが実践している為替のルール』(東洋経済新報社)ほか。
 石川臨太郎氏闘病の応援企画として、全509回の石川氏の有料メルマガを分析研究した『石川臨太郎生涯パートナー銘柄の研究の研究』を執筆。

[村田雅志氏の億の近道過去コラム]
 http://okuchika.net/?cid=4


■【日本株の個人投資家向け】鈴木一之の負けない株式投資セミナー■

 日時:2019/10/05(土)13:00〜15:00
 会場:東京・西新宿

 セミナー詳細・お申込はこちら ⇒ http://bit.ly/suzuki201910


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!



JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:社会の出来事




鈴木一之氏と私




 みなさま、こんにちは。村田と申します。

 先日は、久しぶりにイノベーターズ・フォーラム主催のイベントに参加させていただき、ありがとうございました。

 参加者みなさまの熱心な眼差しが印象的なイベントでした。



 今日は、私の古くからの友人である鈴木一之さんをみなさまにご紹介したく、メルマガ「億の近道」にお邪魔いたしました。

 鈴木一之さんは、株式アナリストの草分けとしてテレビ・ラジオ・雑誌などでアナリスト活動を続けています。
 鈴木さんにお聞きしたところ、今年はアナリスト活動20年目だそうです。
 イノベーターズ・フォーラムと同じ時期にアナリストとして始まり、同じ時間を株式投資に費やしてきたことになります。

公式サイト ⇒ http://www.suzukikazuyuki.com/


 私が鈴木さんと知り合ったのは、出版社・パンローリング社でのイベントでした。
 そのイベントは、私がパンローリング社から「景気予測から始める株式投資入門」を出版した直後で、私は書籍の著者として簡単な講演をしました。

「景気予測から始める株式投資入門」 ⇒ http://bit.ly/murataakabon


 講演の後に、控室に戻ると、そこに鈴木一之さんがいらっしゃいました。
 鈴木さんは、私の次の次の講演者でした。

 当時から鈴木さんは、株式アナリストとしてメディアに数多く出演されており、豊富な知識と経験を惜しみなく披露していました。

 私は、鈴木さんを存じ上げていたものの、お会いするのは初めてでした。
 お顔を拝見してすぐに「あの鈴木さん」と思いましたが、挨拶しようとしても緊張してうまく言葉が出ません。

 「まずいな」と、思ったその時、

 鈴木さんは、カバンから私の書籍と黒のマーカーを取出し、

「村田さん、ぜひサインをしてください。この書籍に感銘を受けました!」

と私に声をかけてきました。

 私は

「えー、そんな馬鹿な!」

と、つい言ってしまいました。


 株式アナリストとして知名度の高い鈴木さんが、(私のような)無名の者に気さくに声をかけるのは、鈴木さんにとって珍しいことではありません。
 鈴木さんは、常に謙虚です。そして何事も虚心坦懐に考えます。
 鈴木さんとお会いした方であれば、誰もが鈴木さんの人柄を私と同じように考えると思います。


 鈴木さんは、最近出版された書籍

 賢者に学ぶ 有望株の選び方 3つの投資手法できっちり稼ぐ
 (日本経済新聞出版社・2019/7/24)
 amazon ⇒ https://amzn.to/2O7QLPd

で「景気循環」という考え方を駆使して株式投資のあり方を語ります。

 書籍を購入・拝読しましたが、私にとって大変有意義な指摘がたくさんございました。

 後ほど鈴木さんから教えていただいたのですが、私にサインを求めたのは、当時、鈴木さんも「景気循環」と「株式投資」を組み合わせる考え方をセミナーなどで説明しており、私が似たような考え方を書籍で紹介したことに驚きを感じたからだそうです。

 「景気循環」と「株式投資」という二つの言葉が鈴木さんとの関係を作ってくれました。
 そして今までお付き合いを続けさせていただいております。


 その鈴木さんが、来月(10月)に書籍の出版を記念して、特別セミナーを開催すると聞きました。
 ただ、あいにくセミナー参加者の申し込みに苦労されているそうです。

 そこで、私もセミナーに申し込むことにしました。
 また、スタッフの手が足りない、ということでしたので、私も受付などを手伝うことにしました。


 ただ、長くお付き合いいただいている鈴木さんに他に何かお手伝いできることはないだろうかと考えました。

 そんななか、先日、イノベーターズ・フォーラムのイベントに参加したこともあり、イノベーターズ・フォーラムの事務局に無理を言ってこのような紹介文を掲載させていただくことになった次第です。


 鈴木一之さんのセミナーにご興味ある方は、ぜひ以下URLよりセミナーの詳細をご確認いただき、セミナーへの参加をご検討ください。
 お願いいたします。


(村田雅志)

[村田雅志プロフィール]
 マーケットストラテジスト。CFA協会認定証券アナリスト。
 コロンビア大学MIA、政策研究大学院大学博士課程単位取得退学。
 三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)、GCIアセットマネジメントを経て、米最古・最大手プライベートバンクのブラウン・ブラザーズ・ハリマンにて通貨ストラテジスト。2018年5月より現職。
 株式、債券、為替など金融資産に関する調査・分析結果をグローバル市場で運用する機関投資家や富裕者層に提供。仮想通貨の運用も手掛ける。
 著書に景気予測から始める株式投資入門』(パンローリング)、『名門外資系アナリストが実践している為替のルール』(東洋経済新報社)ほか。
 石川臨太郎氏闘病の応援企画として、全509回の石川氏の有料メルマガを分析研究した『石川臨太郎生涯パートナー銘柄の研究の研究』を執筆。

[村田雅志氏の過去コラム]
 http://okuchika.net/?cid=4


■【日本株の個人投資家向け】鈴木一之の負けない株式投資セミナー■

 日時:2019/10/05(土)13:00〜15:00
 会場:東京・西新宿

 詳細・お申込はこちら ⇒ https://peatix.com/event/1305444/view


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!



JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:資産運用




グローバル投資のポイント(194)

■緊急保証制度から考える中小企業向け融資のコスト■

 2008年秋に導入された緊急保証制度における保証協会の代位弁済額が拡大しています。中小企業庁によると、緊急保証制度による代位弁済額は、制度開始から今年6月までの20カ月累計で2,131億円となっています。緊急保証制度による融資総額は、約20.7兆円ですから、代位弁済率(貸倒率)は1.03%となります。

 緊急保証制度は、2008年10月末に始まった景気対策の一つで、1社あたり2億8千万円を上限に、全国の保証協会が金融機関の中小企業向け融資を100%保証するものです。融資先が破綻した場合、保証協会が債務を全額肩代わりをします。ただ、保証協会が債務を肩代わりしたことで生じた損失は、最終的には国の税金で補填されます。つまり国民が負担することになります。

 緊急保証制度と同じような制度として、過去に「特別保証制度」というものがありました。特別保証制度の際には、融資総額約29兆円に対し、最終的には9.1%にあたる2.6兆円の代位弁済(国民負担)が発生しています。

 緊急保証制度では、元本の返済を猶予する据え置き期間を最長2年まで認めています。制度が開始したのが2008年10月ですから、元本返済の猶予がなくなるのは、今年(2010年)11月からとなります。これを機に、貸し倒れがさらに増えるとの見方もあるようです。仮に、「特別保証制度」と同じ貸倒率まで貸し倒れが増えるとすると、緊急保証制度による代位弁済(国民負担)額は1.9兆円となります。

 日本のマネーストック(旧称マネーサプライ)が増えない理由として、一部の方からは中央銀行(日本銀行)の金融緩和姿勢が弱いため、との指摘が出されています。彼らの指摘によれば、中央銀行が金融緩和の姿勢を強めれば、民間銀行の貸出が増え、結果としてマネーストックも拡大し、デフレから脱却し、景気も良くなるそうです。

 しかし、緊急保証制度の貸し倒れの状況を見る限り、彼らの指摘は、現実味がないことがよくわかります。緊急保証制度の状況は、中小企業に対する融資では貸倒率が高く、融資によって多額の損失が発生する可能性が高いことを示しています。こうした中、仮に中央銀行が金融緩和姿勢を強めても、民間銀行は損失を回避すべく、中小企業への融資を敬遠することを変えようとしないでしょう。

 貸し倒れが発生しても構わないから、中小企業向け融資を拡大すべきだ、という意見も一部にはあります。その場合、必要なことは、中央銀行による金融緩和ではなく、緊急保証制度のように、貸し倒れの損失を国の税金で補填する(国民が損失を負担する)ことを保証すればよいのです。ただ、この方法は、融資という名の下に、国の税金を中小企業に分配すること(ばらまくこと)と経済的には同じことです。

 日本のデフレ脱却策と称して、これまでに実施されたことがない奇異的な施策の実施を主張する方が存在するのは事実です。しかし、こうした方々の主張は、国民負担というコストを(一見)伴わないもののように見せていて、じつは単に税金(国民の負担)を特定のところに分配させているだけのことが多いです。国民負担をさせたいのであれば、国民負担があることを分かりやすい形で明示した上で是非を問うのが、真摯な態度と思われます。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

【村田の新刊が登場!!】

 なぜ、村田は『ドル安が進む!!』と言い続けているのでしょうか?
 単なるトンデモ本とは違う、エコノミストの視点から
 ドル安が進む理由を解説した書籍が登場しました。

■■ドル腐食時代の資産防衛―ドル安があなたの資産を溶かす ■■
 ↓↓↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/9NM8Lh

 ぜひ、村田のロジックを体感ください。

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

グローバル投資のポイント(193)

JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:ビジネス


■危機ではなく好機と捉えてほしいドル安の進展■

 8月18日、日本電産は、米電機大手エマソン・エレクトリック(エマソン)からモーター部門を買収することで合意したと発表しました。エマソンのモーター部門は、洗濯機や食洗機などの家電用や、建物に組み込む空調システム用モーターに強いことで知られています。日本電産はエマソンからモーター部門を買収することで、米国への販路を確保できるほか、これまで着手できなかった大型モーターの分野に進出することになります。

 報道によると、日本電産のM&Aは、国内外で30件目となりますが、買収額は今回が最大です。日本電産が、このタイミングで過去最大の買収を決断したのは、おそらく、ドル安円高の進展でドル建てでの買収力が高まったためと思われます。

 マスコミ報道では、ドル安円高の進展による経済への影響を指摘する声が強まっています。たしかにドル円レートは、一時的とはいえ15年ぶりとなる84円台を記録しましたので、円高による輸出企業の採算悪化が気になるところです。

 しかし、現在のドル円の水準(1ドル85円程度)が、過去の水準と比べて「大きく円高」であるとはいえません。なぜなら、ドル円レートは、物価水準を考慮していない名目値であるほか、対ドルでの評価でしかないからです。仮に過去に比べて「大きく円高」である、といいたいのなら、物価やドル以外の外貨に対する円の価値も考慮すべきと思われます。

 日本銀行は、物価や様々な外貨に対する円レートを示す指標として実質実効為替レートを発表しています。これによると、現在の実質実効為替レートは、ドル円が一時的に79円台を記録した95年4月当時(今から15年前)と比べ3割ほど円安水準にあります。15年前と比べれば、世界各国の物価は上昇していますし、日本の貿易構造も米国中心からアジアへのシフトが進んでいるためです。

 日本の経済成長にとって、円高が好ましいものではないのは理解しますが、だからといって、マスコミが表面的なドル円だけをとりあげ、「大きく円高」だと指摘するのは、やや客観性に欠ける報道のように思えます。また政府や日銀などの当局者を対象に、円高への対応を求める姿勢も疑問に思えます。

 ドル円に限らず為替レートは、自国だけでなく相手国の状況も市場が織り込み決まるものです。日本が他国に比べ非常に強い外交力があれば別でしょうが、現実は全く逆であり、日本が単独で努力しても為替レートを動かすことは限定的と考えるべきです。

 日本経済の成長を望むのであれば、日本電産だけでなく、ドル安円高といった環境変化を好機と捉え、新たなアクションをとる企業を増やすよう考えることでしょう。円高だから当局の助けを借りる、といった発想しかなければ、たとえ円高でなくても、日本の経済成長を期待するのは難しい気がします。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

【村田の新刊が登場!!】

 なぜ、村田は『ドル安が進む!!』と言い続けているのでしょうか?
 単なるトンデモ本とは違う、エコノミストの視点から
 ドル安が進む理由を解説した書籍が登場しました。

■■ドル腐食時代の資産防衛―ドル安があなたの資産を溶かす ■■
 ↓↓↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/9NM8Lh

 ぜひ、村田のロジックを体感ください。

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

グローバル投資のポイント(192)

■欧米だけでなく注意すべき日本の景気減速■

 一部報道によると、政府は、来年度の予算編成で、公的年金の受給者に給付 8月11日に発表された6月の機械受注統計では、民間(除く船舶・電力)が、前月比1.6%増と2カ月ぶりのプラスとなりました。しかし、事前予想では、同比5%程度の伸びが期待されていただけに、伸びが強いとはいえません。また7−9月期の見通し調査では、7−9月期の伸びは前期比0.8%増が見込まれていますが、市場関係者の間では、達成できない可能性も指摘されています。

 機械受注統計における民間の伸びは、企業の設備投資マインドを示す指標であり、設備投資の先行指標とされています。このため今回の結果は、日本の設備投資需要が弱いだけでなく、今後の伸びが弱くなることを示唆したものといえます。

 日本の実質GDP成長率は、2009年4−6月期から4四半期連続でプラスとなっており、8月16日に発表される2010年4−6月期も前期比0.6%程度のプラスが見込まれています。しかし、GDPの内訳をみると、成長率の過半は外需(純輸出)によるもので、個人消費や設備投資といった民間需要(民需)は、景気のけん引役になっていません。

 2002年1月から2007年10月までの景気拡大期では、拡大当初は外需が成長率を押し上げましたが、その後、民需が成長率の押し上げに貢献してきました。今回の景気拡大期においても、景気のけん引役が、外需から民需に移り変わること(バトンタッチ)を期待する見方があります。

 しかし、先に述べたように、企業の設備投資の伸びが弱くなる可能性が高まっています。個人消費が拡大する可能性は残されているとはいえ、日本の景気拡大が続くのであれば、当面は外需の伸びに依存せざるをえません。

 外需については、8月10日の米FOMCで示されたように、米国景気に期待するのは難しいだけでなく、足元ではドル円を中心とした円高の進展もあり、環境は厳しくなっています。頼みの綱は中国を始めとする新興国向け輸出となります。

 設備投資がダメでも個人消費に期待することも考えられます。今のところ、賃金が回復傾向にあるため、個人消費も徐々に底堅さが出てきています。しかし、企業が設備投資に慎重になる中、賃金が今のペースで上昇を続けると考えるのは難しそうです。

 内閣府が発表する6月の景気先行指数(CI)は、98.9と前月比0.3ポイントの上昇となりましたが、水準は2010年3月(101.9)をピークに低下傾向となっています。マスコミ報道では、円高の進展や欧米の景気減速懸念を盛んに報道していますが、むしろ日本の景気減速懸念にもっと注意を払う必要があるように思えます。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

【村田の新刊が登場!!】

 なぜ、村田は『ドル安が進む!!』と言い続けているのでしょうか?
 単なるトンデモ本とは違う、エコノミストの視点から
 ドル安が進む理由を解説した書籍が登場しました。

■■ドル腐食時代の資産防衛―ドル安があなたの資産を溶かす ■■
 ↓↓↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/9NM8Lh

 ぜひ、村田のロジックを体感ください。

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

グローバル投資のポイント(191)

■年金制度の不信感を高める積立金の取り崩し案■

 一部報道によると、政府は、来年度の予算編成で、公的年金の受給者に給付される基礎年金の財源確保策として、年金積立金の一部を取り崩すことを検討しているようです。

 基礎年金とは、国民年金と呼ばれるもので、20歳から60歳未満の日本国内に住む人(外国籍の人を含む)全員に加入が義務づけられている年金のことです。2008年度まで、基礎年金の給付金の約3分の1は、国の予算(国庫)から充当されていましたが、法律の改正により、昨年度(2009年度)から、国の予算から充当される規模は、給付金の半分(2分の1)に拡大することが決まっています。

 本来、基礎年金への財源は、税金で賄われるべきですが、これといった増税がされていないこともあり、財源のメドがたっていません。国庫の負担割合が2分の1に引き上げられた2009年度(昨年度)と2010年度(今年度)については、財政投融資特別会計の「埋蔵金」を充当することで対応しましたが、2011年度(来年度)の財源の不足分(約2.5兆円)については、何も決まっていません。

 来年度も「埋蔵金」を使えばいいではないか、との声もあるようですが、「埋蔵金」は、他歳出でアテにされていることもあるほか、現実に使える額も残り少ない状況です。増税によって年金の財源とするアイデアは、先の参院選
で民主党の敗因とされるくらいですから、「埋蔵金」以上に検討が避けられているようです。

 そこで、政府(厚生労働省)は、年金の積立金を取り崩し、国の予算に「貸す」形式にすることで財源を確保することを検討しているようです。過去にも、年金の積立金は財政投融資の原資として流用されていたことがありますので、仕組みとして問題はないだろう、というのが政府の見解のようです。

 ただ、仕組みとして問題がないのかもしれませんが、年金積立金は、そもそも、遠い将来の給付のために用意されているものです。年金積立金の将来見通しとして、平成16年に実施された計算(財政再計算)では、国民年金の積立金は2040年まで増加する見通しとなっています。「見通し」ゆえにタイミングがずれることはあったとしても、当初の予定より30年も前から積立金を(事実上)取り崩すようでは、年金制度の持続性に(さらなる)疑義が生じるのは避けられません。

 選挙による選出という仕組みを採用している以上、政治家が選挙民の要望を重視するのは、ある程度、理解できます。また年金積立金が、10年単位の将来に関することだけに、軽率に扱われがちなのも理解できなくはありません。ただ、そうした事情に理解を示し、将来に禍根を残す可能性が高い判断をすることが、本当にすべきことなのかを、政治家だけでなく、我々も真剣に考えるべきだと思われます。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

【村田の新刊が登場!!】

 なぜ、村田は『ドル安が進む!!』と言い続けているのでしょうか?
 単なるトンデモ本とは違う、エコノミストの視点から
 ドル安が進む理由を解説した書籍が登場しました。

■■ドル腐食時代の資産防衛―ドル安があなたの資産を溶かす ■■
 ↓↓↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/9NM8Lh

 ぜひ、村田のロジックを体感ください。

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)
JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:株・投資



グローバル投資のポイント(191)

■マネーの固定化を促す日米欧の国債大量発行■

 7月27日付の日本経済新聞(一面)は、「日米欧、国債にマネー滞留」という見出しで、先進国の資金が国債に向かっている様子を報じています。記事によると、日米欧では銀行の貸出残高が減少し、余った資金が国債を中心とした債券市場に流れていると報じられています。たとえば、日本の国内銀行143行の国債保有額(5月末)は138兆円と過去最高を更新しています。また、米国やユーロ圏の銀行が保有する国債保有額も過去最高水準にあります。

 2008年の住宅バブル崩壊を機に、欧米の銀行は、リスク許容範囲が狭くなり、貸出を中心にリスクマネーの提供力が低下しています。現在の経済システムでは、銀行が預金を貸出に回すことでマネーが拡大し、経済発展を促すことが前提とされています。銀行が貸出に消極的になれば、マネーの拡大は阻害されることになります。

 マネーの拡大が阻害されれば、以前のような経済発展を期待することも難しくなり、家計や企業や景気の先行きに対して慎重になります。このため、家計・企業の資金需要は低下し、それが貸出を減らす、という悪循環を形成します。

 こうした悪循環を断ち切るべく、政府は借入(国債発行)を拡大させ、家計や企業の代わりに資金を使うことで経済の拡大を促そうとします。いわゆるケインズ政策です。このおかげで、日米欧の景気が過度に悪化することなく、現在の状況まで持ち直したと評価してよいと思います。

 ただ、今後、家計や企業の資金需要が再び増え、経済活動が民間主導で拡大すると期待するのは、現時点では難しいと思われます。日本は、少子高齢化を背景に潜在成長率が低下する一方で、日本国内でリスクをとっても得られるリターンが少ないと判断する企業が増えています。

 米国の場合、これまで経済を牽引してきた家計の回復が期待できません。米国の家計は、名目GDPと匹敵する負債を抱える一方で、不動産の評価額は住宅価格の下落に伴い低下したままです。米金融機関は、新しい金融規制に備えるべくリスク供与を抑えたままですから、家計は新たに借入を増やすことも難しくなっています。

 ユーロ圏では、金融機関の資本不足問題が残っています。ストレステストにより、大半の金融機関は「問題なし」とされましたが、満期まで保有する予定の国債のリスクは無視するなど、ストレステストの信頼性に疑義が生じています。厳しめにみれば、ユーロ圏の金融機関は、米金融機関と同じようにリスク供与能力が低下しているとみていいでしょう。

 こうした状況の中、政府が取るべき方策は、大まかに二つあります。一つは、民間主導の経済回復がなしとげられるまで、国債発行による歳出拡大を続けること。もう一つは、家計や企業が資金需要を増やすように政府が環境を整備することです。

 国債発行による歳出拡大策を支援する方は、マネーが国債に滞留している状況を正当性の根拠として主張します。しかし、マネーが国債に滞留しているのは、家計や企業の資金需要が弱いためです。資金需要が高まれば、マネーは国債から流出します。

 政府にとっては、家計・企業の資金需要を高めるために歳出を拡大させているのですから、資金需要が高まり、結果としてマネーが国債から流出することは、本来、歓迎すべきことです。しかし、マネーが国債から流出してしまえば、国債価格が低下(国債利回りが上昇)するため、政府は国債発行を維持するために多額のコストを支払う必要が生じます。

 国債発行を維持するコストを支払うためには、歳出を削減したり、増税をする必要があるでしょう。しかし、こうした施策は、国民に支持されないものです。よって、政府としては、歳出削減や増税を回避すべく、家計・企業の資金需要が回復したとしても、国債発行規模をダラダラと増やし続けるのが、短期的には合理的です。

 つまり、国債発行残高は、縮小されることなく、少なくとも維持されると考えることができます。仮にこの考えが正しいのであれば、過去最高水準にある国債発行額の分だけ資金が固定化されることになります。本来、民間活動に使われるべきマネーが、いつまでたっても国債として固定化される図式が続くわけです。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

【村田の新刊が登場!!】

 なぜ、村田は『ドル安が進む!!』と言い続けているのでしょうか?
 単なるトンデモ本とは違う、エコノミストの視点から
 ドル安が進む理由を解説した書籍が登場しました。

■■ドル腐食時代の資産防衛―ドル安があなたの資産を溶かす ■■
 ↓↓↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/9NM8Lh

 ぜひ、村田のロジックを体感ください。

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:ビジネス



calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
【石川臨太郎】人生最後の著書好評発売中!

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜」
生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、好評発売中です。石川臨太郎 著、パンローリング刊 2,800円+税
石川臨太郎有料メルマガの特別研究版!
元火曜日執筆者、故石川臨太郎氏の"研究"メルマガ全12回分をイッキ読み出来ます。 著名エコノミスト村田雅志氏による分かりやすい分析が好評です。 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM