勉強法について



 今回も、最近読んだ本のご紹介です。


勉強法 教養講座「情報分析とは何か」
佐藤 優 (著) 角川新書
 https://amzn.to/2Hozrym


 佐藤優氏自体は様々な媒体で目にする方ですが、本を読んだのは初めてです。

 色々な媒体を通じても、佐藤氏が知識人で教養人であることが伺い知れますので興味を持って読みました。


 どうもこの本は、佐藤氏が色々な大学やセンターで授業を担当しているものの中から勉強法やインテリジェンスに関する部分を抜き出して編集して作成されているようです。

 特に佐藤氏が外務省で専門にしてきたインテリジェンスを身に着けるための勉強法として意識されたつくりになっています。


・インテリジェンスとは

 インテリジェンスは、比較的最近の概念でインフォメーションとは異なる

 インフォメーションは周りにある情報すべてのことを指すが、インテリジェンスは情報を取捨選択、選択したうえで、しっかりとした物語性を持って分析された情報である。
 インテリジェンスは基本的には国家の作業。


・まずは歴史を知ることが大事

 現在世界で起きていることを理解するには、歴史的な基礎知識が不可欠。
 類比的な思考を身に着けるためにも必要。
 歴史は同じ形では反復されないが、構造は似た形で反復される。


・教養が身についている人は、勉強法が身についている

 今後生き残っていく知を付ける行為は、教養を身に着けるという行為と近い。
 教養人になる目標の必要条件が勉強法である。


・ベーシックとなる勉強は高校のカリキュラムまで

 まずは、ベースの知識として高校のカリキュラムを全部消化するのが近道。
 しかし、それができている人は少ない。

 特に数学の勉強をしっかりとしていない人が多い。


・勉強法のコツは欠損個所を素直に認めること

 自分の欠損個所を素直に認めて、そこからスタートすることが重要。
 弱い部分に知識を正確に積んでいく作業。
 プライドは捨てなければいけない。


・数学を勉強し直すには放送大学がおススメ

 隈部正博さんの「初歩からの数学」を放送大学で勉強するのが、高校レベルの数学を身に着けるのに一番簡単なやり方。


・その他の科目はスタディサプリが使える

 本当に高校レベルの科目勉強がやりたいのであれば、リクルートの「スタディサプリ」がおススメ。
 大人の勉強にも受験世界の物は使える。
 センター試験で85%ぐらい取れるようになれればよい。


・カネを支払うことは大事

 お金を払うと、勉強への身の入り方が変わる。


・フィリピンの語学学校のレベルは高い

 フィリピンの語学学校のレベルは高いので、日本人や韓国人が英語を身につけたかったらおススメ。


・教養の身の付け方

 1番目はベースとなる基礎知識(高校卒業レベルの学問)を身に着ける。
 2番目には古典が必要、種類は文学でも歴史でも哲学でも良い。
 古典の立場に立って、どのようにものが見えるのか語れるようになると良い。

 3番目は歴史の知識。日本史であれば「岩波講座日本歴史」「岩波講座世界歴史」の第一版がおすすめ

 4番目は外国語。知識を立体化させるために必要。
 3,000語ぐらいの基礎単語がわかると90パーセント近くは理解できるようになる。


というのが本書の簡単な内容です。


 株式投資というのは、非常にインテリジェンスが求められる作業だと理解しています。


 偉大な投資家はみな、歴史や教養の重要性を謳っています。
 株式市場を読み解くには、こうした教養に裏打ちされる深い洞察が必要だという事なのだと思っています。

 私の場合の欠損は、数学と理科(物理、化学など)にあると認識していますので、この本でおススメされていた放送大学の

「初歩からの数学」 https://amzn.to/2JecvHU



「解析入門」 https://amzn.to/2sLlCVl

を購入して、しっかりと勉強していきたいなと思っています。


 皆さんの場合には、何が欠けているでしょうか?


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書評 GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代



 今回は、最近読んだ本のご紹介です。

 私の尊敬する経営者の方から薦められました。


 この本の中では、人の考え方や行動のタイプについて


「ギバー(与える人)」

「テイカー(奪う人)」

「マッチャー(与えるとの取るのとバランス重視)」

の3パターンに類型化してます。


 そしてどのパターンの人が、成功しているかというと


1.ギバー(他者志向型)

2.マッチャー

3.テイカー

4.ギバー(自己犠牲型)

という順番で、人生で一番上手くいくタイプも、一番上手くいかないタイプも
「ギバー(与える人)」であるという研究結果になったそうです。


 私も、仕事上多くの人と知り合い、お付き合いさせてもらっていますが、
感じが良くて仕事も人生もうまくいっている人は、例外なく

「ギバー(与える人)」の要素を強く感じます。

 一方で

「テイカー(奪う人)」は、すぐにその考え方が周囲に露見してしまうので、
長期的にはあまり上手くいかないように見えますし、

「マッチャー(与えるのと取るののバランス重視)」の人は、そこそこ止まりに見受けられます。

 そして気になるのは、成功から一番遠い存在にあるのも「ギバー」(自己犠牲型)の人だという事です。


 この本の中では

1.ギバー(他者志向型)

4.ギバー(自己犠牲型)

との差は、両者とも他者貢献(他者利益追求)の立場を重視しながらも、1のグループは自己の利益もしっかりと追及していること、4のグループは自己の利益追求に対しての意識が低いということにあるようです。


 つまり、1のギバーは

他者(周囲)に貢献することを通じて、全体のパイや収益を向上させて、
結果的に自分の取り分を多くする

というイメージで貢献しているのに対して、

4のギバーは、自分の取り皿から、他人に中身を分けているだけに過ぎないので自分が苦しくなる

という結果になってしまいます。


 私も日ごろから、1のギバー(他社志向型)の存在でありたいなと思って、
努力をしていますが、

1.ギバー(他社志向型)のタイプに出会うのは、本当に限られています。

 大概の方は2.マッチャー的な考えで動いているのではないでしょうか?


 そしてあなたが、もしも1のギバーとして成功したいと考えるのであれば、


GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
 アダム・グラント著
 https://amzn.to/2s2xkve

を一読されることをお勧めします。


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近年の葬儀屋さんの実情について〜平安レイサービス(2344)〜




 過去に取り上げたことがあると思いますが、私の主宰する投資クラブでは

平安レイサービス(2344)

を長いこと所有していました。

https://mlplanning.co.jp/blog/2011/01/post-32.html

 2011年に購入したのでおよそ7年は保有していたと思いますが、今月
この銘柄を売却しました。



 その経緯としては、先日葬儀屋さんを経営する経営者と1時間ほど話をして
いたのですが、その葬儀屋さんの言うところ

「昨年は、ここ10年間で最高に忙しかった(件数が多かった)。
 しかし、売り上げは10年間で最低だった(葬儀単価が激減した)。」

との事でした。

 つまり、死亡者は過去最高に近い数字を記録しながら、1件当たりの葬儀費
用が減少しているために忙しいけれども、ちっとも儲からない状況に陥ってい
るという話です。

 昔は葬儀と言えば、数十人規模で開催されるのが多く、親族やお付き合いの
ある方々が集まる場所でしたが、現在では、半分ぐらいが直送(葬儀を開かず、
そのまま火葬場に送る)を選択するそうです。

 葬儀社の一番利益率の高い部分は、祭壇を作成するところで、直送されてし
まうと利益率が激減してしまう構造だと聞きました。

 その結果、今後10年もすれば、多くの葬儀社は経営破綻する恐れがあるだ
ろうというのが、その経営者の意見でした。

 経営者本人も事業内容そのものを見直しに入っていました。



 投資クラブで平安レイサービスを長期で保有していた理由も

・死亡者は今後も増加する(件数が増える)
・株価が安く放置されていた
・配当利回りも良い

という3つの理由でしたが、先程話を聞いた葬儀社同様に、収益率の低下が
みられるのであれば、保有を再検討する必要があるだろうと考えておりました。


 そこで、先週投資クラブ開催の際に、平安レイサービスの決算内容を確認し
てみたところ、先程の葬儀社の社長が言っていた話と同じ

・葬儀件数は増えている
・単価が減っており、全体の売上は落ちている

ことが確認できました。

 この先の平安レイサービスのシナリオとして考えられるのは

1)中小零細葬儀事業者がつぶれて、大手の寡占化が進み、利益率が改善する

2)中小零細企業と同じ収益構造なので、成長が鈍化する、あるいは減少する

の2パターンが考えられますが、投資クラブでは2)の可能性が高いと判断し
一度株式を売却する判断をしました。


 保有している間に、収益としては十分あげられたので、これはこれで十分な
結果を得たと思っています。


 今後も、1)のパターンで回復するのか、2)のパターンで落ち込んでいく
のかは定期的に確認していきたいと思っています。


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コーチングの効用について



 こんにちは、小屋です。


 今年に入って、一つ「ビジネスコーチング」というのを受けることにしました。
 だいたい2週間に1度1時間をコーチングに費やしています。


 受けようと思った理由は、昨年弊社でも中期の事業計画を策定しまして、その計画の目標を達成するためにはコーチを付けるのが有効ではないかと考えたからです。

 もちろん、自分たちの仕事がクライアントの人生のコーチですので、コーチを受ける効果を実感してみるという目的もあります。


 年初からなので、まだ実感のわかないところもあるとは思いますが、3か月を振り返って、読者の皆さんにもお伝えできるところがあるかと思いましたのでフィードバックいたします。


1.ビジョンや目標設定がはっきりしているか、していないか良くわかる

 コーチングの中で、自分の達成したいと考えている夢や目標、また、それに対するアプローチなどが明確になってきます。

 私の場合には、ビジネス面での夢や目標やアプローチなどは、さすがに事業計画を策定したばかりなので、具体的にくっきりとしたヴィジョンが見えるようになっています。

 一方で、家族との関係性や子育てなどのプライベートな面では、ビジネス面ほどしっかりとした夢や目標、ヴィジョンというものが見えてこないこともわかりました。

 つまり、ビジネス同様にしっかりとした計画をプライベート面でも描いていく必要性があるのだという事をコーチングを通じて認識しました。


2.コミュニケーションの在り方を考える

 コーチングでは、周囲の人とのかかわり方やコミュニケーションの在り方について話をする機会が多くあります。

 また、たまたまコーチングに先立ち

ストレングスファインダー(自身の弱み強みがわかる)
http://heart-lab.jp/strengthsfinder/

ウェルスダイナミクス(自分の特性や戦略がわかる)
http://jwda.org/

という自己分析や、他人の分析にかかわる作業を受けていたところなので、自分や他人とのコミュニケーションの在り方について、多くの示唆を得ることができています。

 これは、会社を含めた組織の中で、個人個人の特性を理解して、コミュニケーションの在り方や、強みを生かす経営をするのに、コーチングは非常に有効であると感じました。

 逆を返せば、これまでの社会人生活の中で、ここまで深くコミュニケーションや個人の特性に目を向けていなかったという反省でもあります。


 以前、私がダイエットをするのに、パーソナルトレーナーを付けた話をご紹介しました(もちろん今でもパーソナルトレーナを付けて続けています)。
https://mlplanning.co.jp/blog/2016/08/post-473.html


 同様に、仕事の面でも安定したパフォーマンスを出して、結果を出すことにこだわるのであれば、ビジネスコーチを付けても良いのかもしれません。


 そしてもちろん、資産運用で上手くやりたかったら、アドバイザーを付けた方が良いのは全く同じ話です。


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書評:「日本再興戦略」落合陽一



「日本再興戦略」落合陽一
 幻冬舎
 https://amzn.to/2GRTbLc


 先日、巷で評判の落合陽一氏の著作「日本再興戦略」を読みましたのでその
ご紹介をします。


 落合陽一氏は、現在30歳で、筑波大学の准教授、学長補佐という研究者の
立場とピクシーダストテクノロジーズ株式会社代表取締役社長という起業家の
立場の両方を持つ、新しいタイプのビジネスマンです。


 現在、若い人の間ではオピニオンリーダー的な存在として扱われています。

 私には、作家の落合信彦の息子だということが一番わかりやすかったです。


 この著作の中で、彼は「日本」の特徴に合わせたテクノロジーを中心とした
社会の変革について沢山提言を行っています。


 例えば、

・Amazonを中心として、買い物に出かけなくてよくなる
・自動運転によって快適にどこでも移動できる
・個別化、カスタム化が進み、マスから個別に移る
・自動翻訳の普及
・5Gの普及による遠隔化の進展

などが挙げられています。

 そして、人口減少や高齢化が進んでいる日本では、こうした変化に対して
一番抵抗なく受け入れられるチャンスのある国なのではないかと考えます。

 それは、自動化、省人化に対して抵抗する人が少ないのではないかという事
でもあります。

 そうして、社会の中で実現していく技術を他国で輸出していくことで、今後
の日本の産業が世界でもリードする存在であることを示唆しています。

 また、ブロックチェーンの可能性についても肯定的で、中心のないブロック
チェーンの仕組みが広がれば、これまでアップルやグーグル、フェイスブック
など完全にweb巨大企業が世界中でプラットフォームとして力を持っている
関係を変化されることができるのではないかと期待しています。


 また、書籍の中では、たびたび

「西洋」的な考え方や哲学と
「東洋」的な考え方や哲学

の違いについても触れられています。

 どちらが良い悪いではないですが、「東洋」的な思想や哲学を大事にして、
日本のオリジナリティを見つめ直す作業についても触れられています。

 その後、こうした社会変化に対応するための

政治、教育、個人の行動

などについて筆者の考えがまとめられています。


 私の個人的な感想としては、


・描かれている今後のテクノロジーを中心とした社会像については大きく異な
 るところがない

 これまで私が触れてきた情報から理解できる、社会の方向性や技術の発展に
 ついては大きく異なることはなく、ほぼ同意できます。

 むしろ、こうした書籍の中で描かれる将来像について、まだまだ多くの人が
 具体的にイメージできていない事の方が多いのではないか、自然にこうした
 社会に変化していくのが、まだまだよく理解できていないのではないか、
 ということは改めて感じました。


・政治や教育、個人の行動についても意見はほぼ同じくする

 後半の部分に関しても、著者の意見とほぼ同意します。
 ただしこうした社会の仕組みの変化については、日本はスピード感が無いの
 で働きかけは大事ですが、私自身はそれほど大きく期待していません。


・「西洋」的なものと「東洋」的なもの

 今回の書籍で一番新しく映ったのは、「西洋」的なものと「東洋」的なもの
 の利用の仕方です。
 考えてみれば、「孫子」や今はやりの「瞑想」「ヨガ」など東洋発信でも先
 進国を中心に世界に広く普及されている考え方やコンテンツはたくさんあり
 ます。
 こうした、「東洋」的なコンテキストをしっかりと理解してブランディング
 をして発信することは日本において十分オリジナルなコンテンツになる可能
 性があるのではないかと思いました。


 全体的には、今後の社会の変化を理解するのに、良くまとまった一冊だと思
います。

 これを読んで、特にテクノロジー分野について自然と入ってこない人は、逆
にまだまだ今後のビジネスチャンスについても理解できていないのではないか
と感じた一冊です。


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保険のセールスマンに伝えたいこと



 今度、知り合いの伝手で某生命保険会社のセールスマン向けにお話をする機会をいただいたので、その話の内容を考えています。


 私のお付き合いのある方々を見ている限りでは、優秀な保険のセールスマンは

「お客様(契約者)の役に立つことに焦点を当てている」

という特徴があると思います。


 本来、保険加入に当たっての、リスク量算出や、合理的な保険商品については、しっかりとした算出ロジックがありますし、それを基に計算をして加入することがお客様(契約者)にとって、一番良い話であることには疑う余地がありません。


 私は、お客様の資産コンサルタントなので、コンサルタントの立場から言えば

「保険はリスクヘッジコストなので、リスク量を計算して、最小に抑えるのが合理的である」

と考えますが、保険のセールスマンは、それではあまり商売になりません。


 そこで、優秀な保険のセールスマンは

「保険はコストであるが、自分が(保険商品以外で)それ以上の付加価値を与えられる存在である」

という事に焦点を当てています。

 もっとわかりやすく言えば

「自分と付き合えば、保険料以上にメリットがある存在である」

という認識をお客様(契約者)に持ってもらうことに成功している人々です。


 特に日本において、資産家層を扱うウェルスマネジメントの世界では日本ではセールスマンは多いですが、資産コンサルタントは少ないので、まだまだ顧客の話をしっかりと聞いて、課題の整理や提案をできるプレーヤーが少ないので、資産家はしっかりと話を聞いて提案してくれることに対するニーズがあります。
(資産の事を一番相談している税理士にもそうした能力のある人は少ないのが現状です)


 保険のセールスマンは、もともと、死亡や病気など潜在的なリスクについて顧客と話をする職業なので、顧客の情報をヒアリングする能力に関しては銀行や証券会社などのセールスマンよりも突出して高い能力があります。


 こうした、高いヒアリング能力を活かして、顧客に保険のセールスをする前に顧客の課題解消のために、しっかりと課題解決につながる専門家を紹介したり、ご自身で解決する手段を持つことで、優秀なセールスマンの特徴である

「保険はコストであるが、自分が(保険商品以外で)それ以上の付加価値を与えられる存在である」

という状態を作り出せるのだと思います。


 こんな内容をお伝えしようと考えてます。


 皆さんがお付き合いされている、保険のセールスマンは

「その人と付き合えば、保険料以上にメリットがある存在である」

でしょうか?

 ゆっくりと考えてみてください。


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若者はお金と時間を”人的資本”に投資しろ!



 こんにちは、小屋です。

 先日、20代の夫婦が相談に来ました。


 ご自身でライフプランを描いてみたところ(それだけでとても偉いと思う)どうやら子供一人を作るのもギリギリで、キャッシュフロー的に将来老後までやっていけるシナリオが描けない

という悩みでした。


 ご自身で作成をしたキャッシュフロー表を見せてもらったところ、一番の課題は


 夫婦とも、将来の所得が現状から上がらない前提でキャッシュフローを描いている


ことが問題でした。


 20代で、貯蓄額は1,000万円以上ありましたので、生活が堅実なことは間違いのない世帯です。

 先日ご紹介をした「となりの億万長者」の期待資産額から考えても十分な蓄財力です。

 それでも収入が増えていかないシナリオを描くと、こんなに苦しいものなのだと私も再認識しました。


 そこで、二人に話をしたのは


 年齢が若いころには、金融資産を運用で増やしていくこと自体は、もちろん重要ではあるが、それ以上に、将来30代、40代でどのようなキャリアで、どのような年収を稼げる人材になるかを想像し、その人材になれるための、知識・経験・スキルを身に着けるための投資を行うことが年齢が若いころには一番効果的な投資である。


という事をお伝えしました。


 これは、パーソナルファイナンスで考えると、「人的資本」を向上させるために、生涯年収が上がることに寄与することに投資を行うのが、年齢が低ければ低いほど一番効率的である。

という事になります。

 つまり人的資本が

年収300万円×40年=1億2000万円

である人が年収400万円に向上すれば

年収400万円×40年=1億6000万円

と4,000万円の生涯年収が増加することになります。

 この年収を100万円向上させるために、例えば語学やスキルを身に着けるのに数十万〜100万円を投資しても十分投資回収が可能で合理的な投資だと考えることができます。


 ちょうど、現在こうした、個人のバランスシートに関する考え方を書籍としてまとめておりますので、今年中にはしっかりとまとまった形で発表できると思います。

 また、その時にはこのメルマガでご案内させていただきます。


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書評〜私の財産告白〜(本多静六著)その2



書評〜私の財産告白〜(本多静六著)
 http://amzn.to/2sg4eLf


 前回に引き続き、本田静六の「私の財産告白」の続きを紹介します。

 ※前回コラム ⇒ http://okuchika.net/?eid=7549


 前回は、収入の4分の1をしっかりと貯めながら、それをしっかりと運用していくことで、誰でも資産家になることが可能だという話を書きました。

 その他にも、沢山役に立つ話が書かれていますので、その紹介をさせてもらいます。


・勤労生活者が金を作るには、単なる消費面の節約だけではなく本職の足しになる勉強になる事柄を選んで、本職以外のアルバイトにつとめることである。

 本多静六の場合には、価値のある原稿を書くことや、学校講師の掛け持ち、実業家の財務アドバイスなど、できることは何でもやっていたようです。


・株式は「2割利食い、10割益半分手放し」という方法

 「2割利食い」
 静六は、株式の先物取引もやっていたようで、先物の引き取り期限が来る前に買値の2割の益が出たところで、きっぱりと利食いをしていた。

 「10割益半分手放し」
 持ち株が長い間保有しているうちに、2倍以上になった場合は、半分を売却して元金を取り戻す。
 後に残った株は、取得原価がただのようなものだから暴落しても損はしなくなる


・好景気には勤倹貯蓄を、不景気には思い切った投資を

 投資をする場合には、静かに景気の循環を洞察して行動することが大事。
 関東大震災の直後に、株式が暴落した時にしっかりと大量に購入したそうです。


・金は職業道楽の粕である

 働くのは自分の道楽である。金なんか道楽の粕のようなものである。


・子供に対して

 健康も大切、教育も大切、最も大切そうな財産は全く不要。
 一生涯絶えざる、精進向上の気根、努力奮闘の精神が最も大切。

 静六は、子供に対して資産を残すことは子供の幸せには全くつながらないと考え、自身の資産は晩年に匿名で寄付をすることによって使いました。



 こうして挙げてみると、このメルマガでも何度かご紹介している邱永漢の言っていることと似ている点が多くあります。

 おそらく、本多静六は邱永漢よりも古い人なので、邱永漢が静六の影響を多分に受けたのではないかと推察します。


 ここには、挙げきれませんでしたが、この他にも仕事訓やマネジメント論など、サラリーマンや経営者が実践に役に立つ内容がてんこ盛りでしたので、

「ビジネスマンの必読書」

として改めて一読されることを推奨します。


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書評〜私の財産告白〜(本多静六著)



書評〜私の財産告白〜(本多静六著)
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 昨年、インベスターズZという、投資マンガを読んでいました。
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 そのマンガの中で書かれている話は、投資家としては当たり前の話が多く、
あまり新しい情報はなかったのですが、その中で一つの話としてお金を貯めた
いという人に対して本多静六の「私の財産告白」を読むことを薦められるとい
うシーンがありました。


 マンガの中での話の落ちとしては、そう薦められたにもかかわらず一向に読
もうとしなかった人に対して

「そもそも、そういう事だからあなたはお金が貯まらないんだ」

という話で終わるのですが、恥ずかしながら私もこの名著と呼ばれている本の
存在は知っていましたが、未だ読んだことがありませんでした。


 著者の本多静六は明治、大正時代の林業学者です。
 決して事業家で、事業で財産を築いた人物ではありません。

 私は読む前は、明治時代の事業家の話だろうと思っていたので、著者がそも
そも学者であるという事実に驚きました。

 そして内容についても、そうした学者であるという事実がより説得力を増し
ます。

 つまり、学者と同じ立場である給与所得者であるサラリーマンでも資産家に
なるための手法が再現性を持って書かれているということになります。

 また、その再現方法もシンプルです。


1)まず、毎月もらう給与の4分の1を先に貯蓄する。

2)ボーナスなどの臨時収入は全部貯蓄する。

3)貯蓄ができるようになったら、株式や不動産などの財産に投資をする。

4)財産から産まれる所得についても、しっかりと4分の1は貯蓄する。

5)この繰り返し。

で一財産を築いています。


 そして、その作業を支えるのは、強靭な精神性です。

 本多静六は、毎日欠かさず1ページの記述をすることを続けており、こうし
た結果370冊を超える著作があります。

 私が最近読んだビジネス洋書の著者も、黙々と仕事として記述を続けること
の大切さを説いていました。

 もちろんその著者も資産家です。


 つまり、サラリーマンであっても一代で資産家になることは十分に可能だし、
その方法論も非常にシンプルだが、その実行を支えるには強靭な精神性が必要
だということだと思いました。


 その他にもとても参考になる話に事欠かなかったので、次回もこちらの本の
続きをご紹介します。


株式会社マネーライフプランニング
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ロボアドを使いこなしていますか?



 昨年あたりから、よく耳にするようになってきた「ロボアド」。
 皆さんはちゃんと使いこなしていますか?


 「ロボアド」はもちろん「ロボットアドバイザー」の略称です。


 「ロボット」は人の代わりに作業をしてくれる機械なんだとして、「アドバイザー」って何なのでしょうか?


 今回取り上げた「ロボアド」の「アドバイザー」機能は、あなたの資産運用のポートフォリオを合理的に組成し、リバランスを含めてマネジメントしてくれるアドバイザーです。


 私も、「ロボアド」の大手であるウェルスナビ社とは親しいので、こうした資産運用のロジックに関しては意見交換も行っていますし、内容についても十分合理的で資産運用を行う際には積極的に利用して良いものだと思います。


 しかし、「アドバイザー」の機能や水準としては残念ながらまだまだです。


 先日、私のところにご相談に来られた方も、「ロボアド」を利用されていました。

 利用していた金額としては100万円です。

 しかし、話を聞いてみると金融資産は2億円近く保有しており、その大半は預金になっている状況でした。

 これでは、いくら100万円が効率的に運用されたとしても資産全体の効率性は恐ろしく低いままです。

 つまり、個人の方は、「ロボアド」を利用する前に、アナログの「アドバイザー」がしっかりとその方個人にとって合理的運用資産額を事前に判断してあげる必要があるのだと痛感しました。


 「ロボアド」が先行している米国でも、問題意識は同様です。

 wealth frontやvangaurdなどの企業でもネット経由の「ロボアド」では限界があると感じたためか、最近は追加で料金を支払うとアナログの「アドバイザー」が利用できるサービスを展開しています。

Vanguard Personal Advisor ServicesR
https://investor.vanguard.com/financial-advisor/financial-advice


 やはり、米国でも先程述べたような「ロボアド」だけでは足りないケースに事欠かなかったのでしょう。


 今後の日本でも、米国の先行事例同様に「ロボアド」と「アナログアドバイス」の上手な組み合わせを提供できる企業が成長していくものと思われます。


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