山本潤氏「クオリティ・グロース投資入門」出版記念 =長期投資+自分専用NISAつくりセミナー=



山本潤氏「クオリティ・グロース投資入門」出版記念
=自分専用NISAつくりセミナー=


講師:山本潤氏(なかのアセットマネジメント株式会社 運用部長 チーフポートフォリオマネジャー)


【このセミナーの目的】


 統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す「クオリティ・グロース投資入門」(パンローリング 2024年3月出版)を筆者がかみ砕いて解説します。
 セミナーの目的は、自分専用のNISA(クオリティ・グロース銘柄で構成されるポートフォリオ)をつくること。そして、長期に渡り保有できる企業群をしっかりと選ぶ手法について学びます。

 高い確度で長期にわたって業績が成長する企業をクオリティ・グロース銘柄と呼びます。
 長期投資家にだけ利用できる投資技術というものがあります。短期投資家には真似ができない長期投資家ならではの技術や投資手法について共に学んでいきましょう。


【このセミナーの内容】


 セミナーは3部に分かれます。

第1部「クオリティ・グロース企業とは何か」

 潜在的な社会の切実な需要を新商品として顕在化することのできる優良企業について解説します。
 また、独占企業や寡占企業の財務的特徴について解説します。
 クオリティ・グロース企業はなぜ収益率を改善することができるかについて、論理的に解説します。


第2部「実践 統計学を使った銘柄選びと長期業績の想定」

 将来の増収が確度高く見込まれる企業の探し方について実践していきます。
 セミナー参加者は、統計学の基礎である母平均推定と母標準偏差推定を株式投資の道具として使えるようになります。
 エクセルの操作については、講師が実演しながら、参加者をサポートしていきます。
 また、どなたでもできる業績の想定方法について解説します。


第3部「自分だけのNISAをつくる」

 セミナー参加者が自身でモデルNISAポートフォリオを作るお手伝いをいたします。
 具体的なクオリティ・グロース銘柄候補について解説していきます。
 最後に質疑応答の時間を十分に取ります。


●リアルセミナーお申し込みはこちら ⇒ https://bit.ly/yamabook20240420
●オンラインセミナーお申し込みはこちら ⇒ https://twitcasting.tv/c:okuchika/shopcart/296738


【日時】

4月20日(土)13:00〜16:30


【場所】

東京都渋谷区/オンライン(ツイキャスを使用します)
(お申込み後にご連絡いたします)


【参加費】

リアルセミナー 7,000円(税込)
オンラインセミナー 4,840円(税込)+ツイキャス手数料160円(税込)


【懇親会】

終了後、近隣の飲食店で懇親会があります。講師の山本潤氏も参加します。
リアルセミナーお申込み時に参加可否をお知らせください。

懇親会参加費用 5,500円(税込)


【タイムテーブル】
※当日変更する場合があります

 開場  12:30
 ご挨拶 13:00(5分)
 第1部 13:05(60分)「クオリティ・グロース企業とは何か」
 休憩  14:05(5分)
 第2部 14:10(60分)「実践 統計学を使った銘柄選びと長期業績の想定」
 休憩  15:10(5分)
 第3部 15:15(60分)「自分だけのNISAをつくる」+質疑応答
 終了予定16:15


【留意事項】

[リアル参加者の方]
・当日、ノートPCを持参ください。
・実習ではエクセルを使いますので、あらかじめ使用できる様にしておいてください。
・会場にWifiはありますが、配信専用とさせていただきますので、テザリングなど通信手段をご用意ください。

[オンライン参加者の方]
・実習ではエクセルを使いますので、あらかじめ使用できる様にしておいてください。

[リアル/オンライン共通」
・書籍巻末にあるQRコードから専用のエクセルファイルをダウンロードして
 おいてください。
・本セミナーはアーカイブ保存され、後日、復習できます。(当面2週間の予定)

※都合により、一部内容が変更になることがあります。

●リアルセミナーお申し込みはこちら ⇒ https://bit.ly/yamabook20240420
●オンラインセミナーお申し込みはこちら ⇒ https://twitcasting.tv/c:okuchika/shopcart/296738


主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム(億の近道)




JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:セミナー情報




3/23土曜日開催! アイルさんの個人投資家勉強会 ハイブリッド&無料![網屋(4258)&プログリット(9560)&タナベコンサルティングG(9644)]



 億の近道も応援する、個人投資家アイルさん主催のオンライン勉強会です。

 今回は網屋(4258)とプログリット(9560)とタナベコンサルティングG(9644)の3社が登壇。
 網屋(4258)は初登壇です。

 たっぷりの質疑応答時間は勉強会の特徴です。
 上場企業トップが登壇して質疑応答できるのはなかなかレアなイベントです。
 ご自身が質問しなくても参加者の質問を聞いているだけで参考になります。
 ぜひご参加下さい。


■日時:3月23日(土)12:00〜
■場所:東京都内+オンライン
■参加費用:無料

■内容
 11時45分〜12時00分 雑談※
 12時00分〜17時00分
   各社90分(登壇順は調整中)

※この内容はアーカイブ配信なし

 終了後、近隣の店舗で懇親会を予定しています(実費)

■詳細、お申込みはこちら
 ⇒ https://tokyo-study-20240323.peatix.com/

この勉強会は個人投資家アイル、株式会社リンクスリサーチ、メルマガ億の近道の3者共同主催で開催しています。


JUGEMテーマ:株・投資




株は半導体のみにあらず

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 生成AI社会の到来でそのために必要となるデータセンター向けの先端半導体に関心が高まり、このところの株高は成長期待の高い半導体銘柄を中核に繰り広げられてきましたが、先週あたりから、やや警戒感が浮上し、4万円台乗せで先高感高まる中で日経平均は一服商状。この先の5月ぐらいまでは指数の調整相場を予測する声も出てきました。

 「株は半導体のみにあらず。」との市場の中で囁かれている内なる声に呼応しての調整であるとすれば、これはむしろ投資家にとっては健全な対応と言えそうです。
 日経平均も主力半導体銘柄も未知の世界に突入しかかったが、その前にしっかりと足場固め。何しろ東京エレクトロンの225銘柄に占める比率が10月からのキャップの上限10%の水準となり警戒感が高まってきた矢先だけにこの調整は自然の流れ。ファーストリテイリングが既に11%の水準に達し、225銘柄へのインパクトのある2銘柄に頼ってきた指数の上げが一服して新たなリード役を模索し始めたとも言えそうです。

 こうした相場展開の中で今後は業績が底堅い個別銘柄にシフトしていくとの見通しが浮上。半導体&生成AIの一極集中からそれらも含めた好業績中小型銘柄に関心が移っていく状況が先週木曜日あたりから見られ始めました。
 本日は会社四季報春号の発売日でもあり、ここからしばらくは3月配当取り、来期に向けた好業績銘柄、出遅れてきた低PBRバリュー銘柄が様々に活躍を見せる時期となると予想していますが果たしてどうなりますか。


【参考:PBR1倍以下の主な225採用銘柄】(株価は3月14日現在)

 銘柄/時価(円)/PER(倍)/PBR(倍)

1.東レ(3402)/714.8/19.8/0.68
2.日産自動車(7201)/563.6/5.4/0.38
3.住友電工(5802)/2243.5/14.6/0.87
4.日本碍子(5333)/1943/14.5/0.88
5.NXHD(9147)/7571/12.1/0.83
6.王子HD(3861)/602.1/10.4/0.58
7.ホンダ(7267)/1752/8.6/0.69
8.INPEX(1605)/2112/8.1/0.64
9.JFE(5411)/2449.5/8.2/0.65
10.パナソニック(6752)/1380.5/6.9/0.75
11.日本製鉄(5401)/3586/6.7/0.72
12.三菱自動車(7211)/460/4.7/0.76


(炎)


●有料メルマガ「炎の投資情報」
 億の近道月曜日担当の人気執筆者、炎のファンドマネージャー(松尾範久氏)が、中小型株情報を中心に、時事の投資テーマやIPO情報、取材やアナリストミーティングの鮮度の高い情報まで、プロの目で見た投資情報をお知らせします。
 創刊7年を超える老舗有料メルマガ。
 毎週月曜日配信
 執筆者:炎のファンドマネージャー(松尾範久氏)

最新号(3/18)配信内容は、
 ■相場の視点
 ■昨年10月末にリリースしたポートフォリオのチェック
 ■特別報告:株は半導体のみにあらず
 ■特別報告:熊本に拠点!3Dプリンター住宅で注目浴びるLibWork(1431)
 ■先週の米国NTGAFAM
 ■消費関連IPO銘柄トライアルHD(141A)の投資視点

 試し読みはこちらへどうぞ ⇒ https://bit.ly/honoh2023


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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JUGEMテーマ:株・投資



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億の近道2024/03/18


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2024/03/18

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
7   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★


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             −本日の目次−
       (本日の担当:炎のファンドマネージャー)


     ◆コラム「株は半導体のみにあらず」
     ◆コラム「3Dプリンター住宅のLibWorkに注目」
     ◆コラム「3銘柄のIRプレゼンテーション」
     ◆コラム「今週のNTGAFAM」


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【お知らせ】約4年ぶりの山本潤氏の新刊とセミナー開催


 億の近道の長年の執筆者であり、NPOイノベーターズ・フォーラムの理事
でもある山本潤氏が新刊を著しました。
 氏の真髄である長期投資を前提とした珠玉の内容です。
 ぜひご覧ください。


■統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す
 クオリティ・グロース投資入門
 ──「良い企業」に長期で投資するための勝利の方程式

 山本潤 著 パンローリング刊 2,420円(税込)

 パンローリング(版元)リンク ⇒ https://bit.ly/jun_newbook2024
 Amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3urPie6


■山本潤氏による本書理解のためのセミナー4月20日に開催!

山本潤氏「クオリティ・グロース投資入門」出版記念
=自分専用NISAつくりセミナー=

講師:山本潤氏(なかのアセットマネジメント株式会社 運用部長 チーフポ
   ートフォリオマネジャー)


【このセミナーの目的】

 統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す「クオリティ・グロース投
資入門」(パンローリング 2024年3月出版)を筆者がかみ砕いて解説し
ます。
 セミナーの目的は、自分専用のNISA(クオリティ・グロース銘柄で構成
されるポートフォリオ)をつくること。そして、長期に渡り保有できる企業群
をしっかりと選ぶ手法について学びます。

 高い確度で長期にわたって業績が成長する企業をクオリティ・グロース銘柄
と呼びます。
 長期投資家にだけ利用できる投資技術というものがあります。短期投資家に
は真似ができない長期投資家ならではの技術や投資手法について共に学んでい
きましょう。


【このセミナーの内容】

 セミナーは3部に分かれます。

第1部「クオリティ・グロース企業とは何か」

 潜在的な社会の切実な需要を新商品として顕在化することのできる優良企業
について解説します。
 また、独占企業や寡占企業の財務的特徴について解説します。
 クオリティ・グロース企業はなぜ収益率を改善することができるかについて、
論理的に解説します。


第2部「実践 統計学を使った銘柄選びと長期業績の想定」

 将来の増収が確度高く見込まれる企業の探し方について実践していきます。
 セミナー参加者は、統計学の基礎である母平均推定と母標準偏差推定を株式
投資の道具として使えるようになります。
 エクセルの操作については、講師が実演しながら、参加者をサポートしてい
きます。
 また、どなたでもできる業績の想定方法について解説します。


第3部「自分だけのNISAをつくる」

 セミナー参加者が自身でモデルNISAポートフォリオを作るお手伝いをい
たします。
 具体的なクオリティ・グロース銘柄候補について解説していきます。
 最後に質疑応答の時間を十分に取ります。

【日時】

4月20日(土)13:00〜16:30

【場所】

リアル:東京都渋谷区(お申込み後にご連絡いたします)
オンライン:ツイキャスを使用します

【参加費】

リアルセミナー 7,000円(税込)
オンラインセミナー 4,840円(税込)+ツイキャス手数料160円(税込)

■詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=11571

主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム(億の近道)


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◆コラム「株は半導体のみにあらず」


 生成AI社会の到来でそのために必要となるデータセンター向けの先端半導
体に関心が高まり、このところの株高は成長期待の高い半導体銘柄を中核に繰
り広げられてきましたが、先週あたりから、やや警戒感が浮上し、4万円台乗
せで先高感高まる中で日経平均は一服商状。この先の5月ぐらいまでは指数の
調整相場を予測する声も出てきました。

 「株は半導体のみにあらず。」との市場の中で囁かれている内なる声に呼応
しての調整であるとすれば、これはむしろ投資家にとっては健全な対応と言え
そうです。
 日経平均も主力半導体銘柄も未知の世界に突入しかかったが、その前にしっ
かりと足場固め。何しろ東京エレクトロンの225銘柄に占める比率が10月
からのキャップの上限10%の水準となり警戒感が高まってきた矢先だけにこ
の調整は自然の流れ。ファーストリテイリングが既に11%の水準に達し、2
25銘柄へのインパクトのある2銘柄に頼ってきた指数の上げが一服して新た
なリード役を模索し始めたとも言えそうです。

 こうした相場展開の中で今後は業績が底堅い個別銘柄にシフトしていくとの
見通しが浮上。半導体&生成AIの一極集中からそれらも含めた好業績中小型
銘柄に関心が移っていく状況が先週木曜日あたりから見られ始めました。
 本日は会社四季報春号の発売日でもあり、ここからしばらくは3月配当取り、
来期に向けた好業績銘柄、出遅れてきた低PBRバリュー銘柄が様々に活躍を
見せる時期となると予想していますが果たしてどうなりますか。


【参考:PBR1倍以下の主な225採用銘柄】(株価は3月14日現在)

 銘柄/時価(円)/PER(倍)/PBR(倍)

1.東レ(3402)/714.8/19.8/0.68
2.日産自動車(7201)/563.6/5.4/0.38
3.住友電工(5802)/2243.5/14.6/0.87
4.日本碍子(5333)/1943/14.5/0.88
5.NXHD(9147)/7571/12.1/0.83
6.王子HD(3861)/602.1/10.4/0.58
7.ホンダ(7267)/1752/8.6/0.69
8.INPEX(1605)/2112/8.1/0.64
9.JFE(5411)/2449.5/8.2/0.65
10.パナソニック(6752)/1380.5/6.9/0.75
11.日本製鉄(5401)/3586/6.7/0.72
12.三菱自動車(7211)/460/4.7/0.76


(炎)


●有料メルマガ「炎の投資情報」
 億の近道月曜日担当の人気執筆者、炎のファンドマネージャー(松尾範久氏)
 が、中小型株情報を中心に、時事の投資テーマやIPO情報、取材やアナリ
 ストミーティングの鮮度の高い情報まで、プロの目で見た投資情報をお知ら
 せします。
 創刊7年を超える老舗有料メルマガ。
 毎週月曜日配信
 執筆者:炎のファンドマネージャー(松尾範久氏)

最新号(3/18)配信内容は、
 ■相場の視点
 ■昨年10月末にリリースしたポートフォリオのチェック
 ■特別報告:株は半導体のみにあらず
 ■特別報告:熊本に拠点!3Dプリンター住宅で注目浴びるLibWork
       (1431)
 ■先週の米国NTGAFAM
 ■消費関連IPO銘柄トライアルHD(141A)の投資視点

 試し読みはこちらへどうぞ ⇒ https://bit.ly/honoh2023


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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◆コラム「3Dプリンター住宅のLibWorkに注目」


 決して現状の指標面では割安とは言えないのですが、九州・熊本に本拠を置
くLibWork(リブワーク・1431)に久々に注目。先週開催された1
Q決算説明会で瀬口社長の説明に耳を傾けた筆者が受けた印象はポジティブな
ものでした。

 それは
1.熊本という地域が台湾の半導体メーカーTSMCの工場進出(地元菊陽町
の第1工場の開所に続き第2工場も建設)とそれに繋がるソニーグループやデ
ンソー、東京エレクトロン九州なども半導体関連工場を周囲に新設しているた
めその建設関係者やTSMC駐在員、関連企業従業員による居住需要が急増し
ている他のエリアにはないホットな状況が見られること。同社には賃貸戸建て
やアパートの引き合いと受注が拡大している。地元の有力住宅メーカーとして
優位な立ち位置にある。
2.3Dプリンターハウス「Lib Earth House」のモデル住宅
が1月に完成。同社ではデータがあれば72時間程度(約3日間)で建設でき
るとしており、環境を意識した国内初の土(木材とのハイブリッドで形式上は
木造軸組工法)を主原料にした3Dプリンターモデルハウスで2月26日にフ
ジテレビの「めざましテレビ」で5分ほど取り上げられ、その結果、株価が急
騰するなど関心が高まっている。3Dプリンター住宅は従来の家のイメージを
大きく変える可能性を秘めており、同社の中長期成長を支える商材でビジネス
モデルとしてはテスラをイメージ。プリンター自体はイタリア製で1台250
0万円から3000万円。これを工務店向けに外販することも含め来年からの
本格販売を予定している。

 これらの好材料がある一方で現在同社は事業拡大を前に成長資金の調達を企
図。公募増資や第三者割当増資、自己株売り出しなどのファイナンス中(11
億円の資金調達予定)で株価は760円前後で推移。
 既に値決めは発行株価753円で完了。払い込みは3月27日に完了。それ
までは動きづらいがその後の株価変動が注目される。
 同社株はPER40倍の水準で単純な住宅メーカーとしては割高な印象があ
るが、今6月期の業績が中間期までの進捗から上方修正含みであることや、2
026年6月期の売上目標285億円(今期170億円)と急拡大見込みであ
り、営業利益も今期予想5.9億円(2Q3.6億円で進捗率は61%)がフ
ァイナンス費用はあるが、上方修正含みであること。2026年6月期の予想
営業利益30億円も努力目標から現実味が出てきたため、高い評価に妥当性が
出てきたとも言える。
 この目標の達成が確実かどうかはまだ不透明ながら今回のプレゼンでは一歩
近づいたと感じられた。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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【3月23日(土)ハイブリッド個人投資家勉強会開催!(無料)】


 アイルさんの個人投資家勉強会
 [網屋(4258)&プログリット(9560)&タナベコンサルティング
G(9644)]


 億の近道も応援する、個人投資家アイルさん主催のハイブリッド勉強会です。
 今回は網屋(4258)とプログリット(9560)とタナベコンサルティ
ングG(9644)の3社が登壇。
 網屋(4258)は初登壇です。

 たっぷりの質疑応答時間は勉強会の特徴です。
 上場企業トップが登壇して質疑応答できるのはなかなかレアなイベントです。
 ご自身が質問しなくても参加者の質問を聞いているだけで参考になります。
 ぜひご参加下さい。


■日時:3月23日(土)12:00〜
■場所:東京都内+オンライン
■参加費用:無料

■内容
 11時45分〜12時00分 雑談※
 12時00分〜17時00分
   各社90分(登壇順は調整中)

※この内容はアーカイブ配信なし

 終了後、近隣の店舗で懇親会を予定しています(実費)

■詳細、お申込みはこちら
 ⇒ https://tokyo-study-20240323.peatix.com/

この勉強会は個人投資家アイル、株式会社リンクスリサーチ、メルマガ億の近
道の3者共同主催で開催しています。


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◆コラム「3銘柄のIRプレゼンテーション」


 IR会社であるフィナンテック主催のオンラインセミナーが先週末開かれま
した。登壇された企業はソルクシーズ(4284)、サンマルク(3395)、
富士ダイス(6167)の3社ですが、皆さんももしかしたら参加されたのか
も知れません。
 ここに来て知名度の無さを企業はカバーしようと懸命です。特に東証の指導
に従い各企業、とりわけ低PBR企業のIR活動が活発化してきたという印象
です。

 その3社の最初に登場したソルクシーズ(4284)の秋山社長は社長に就
任して1年経過しようとしていますが、冒頭に普通のSI(システムインテグ
レーション)会社ではないとの話から入り、グループの11社を含めた成長指
向の企業である点を様々なDX支援活動内容を示しながら説明。
 同社は5つの注力分野であるクラウド、Fintech、CASE、IoT、
AIに沿った事業に注力。本体での金融システム(クレジット、証券・銀行)
の事業拡大のほか、特に印象に残ったのはSaaS型クラウドサービスを展開
するFleekdrive社のビジネス展開と上場子会社のエクスモーション
(4394)が展開する2回目のコンサルを不要とする生成AI(Cobra
in)活用事業の話、更には組み込み系制御に特化したE.I.SOL、自動
車教習所のDX化に貢献するノイマンといった成長の芽をもった企業があって
グループ全体においても人材投資、M&A投資で成長を図る意欲を示していま
した。
 知名度がない点が直近の株式市場の潮流に乗れていないのと今期の業績を先
行投資の実施という前提で減益を見込んでいる点に市場の評価がネガティブに
表れている点、これも秋山社長から語られていたが、さらっと小声に言い放っ
た何らかの準備があって(たぶんM&Aなどが予定されているのでは?)現状
の計画にはそれを盛り込んでいないため、もう少し上振れする、との一言が気
になったところです。
 株価は330円台と売られているが、同社の場合は優待制度を採用せず、配
当金のみ年間12円を予定し配当利回りは3.5%台。外国人投資家には受け
入れやすい施策と言える。
 Q&Aでは現在取り組んでいるeスポーツの話も飛び出し、多少時間はかか
っているが、将来的にはオリンピックの種目にも採用される方向にあり、地方
創生とのパッケージ化を図り徐々にマネタライズしていく計画とのこと。
 全体的な事業は中長期的に右肩上がりの展開が継続するため、低迷状態の株
価には注目しておきたい。


 この後に登場したのがサンマルクHD(3395)で登場したのは驚くほど
若手の藤川社長。はつらつとした説明が好印象。かつて同社を創業したであっ
た片山社長はカリスマ経営者として注目を浴びたが、残念ながら他界し、経営
はその番頭さん的存在であった綱嶋さんにバトンタッチされたが、その後はこ
の若い藤川社長に委ねられました。
 そのあたりの話までは今回は表に出ませんでしたが、まじめに現状のサンマ
ルクについてお話していた社長の誠実さが感じられたプレゼンでした。コロナ
禍で飲食業界は悪影響を受け、苦難の道を歩みましたが、このところはインバ
ウンド需要もあり、ほぼコロナ前の状態に戻ってきたとの状況下で各店舗は、
一旦不採算店の閉店を推進してピーク時930店舗まで増加した店舗数の現状
は768店舗。3月末には740店舗まで縮小予定。
 その中で業績自体は改善され今期は年間売上630億円、営業利益20億円
を見込んでいますが、来期からは再び店舗数は増加する見通しで、来期以降の
増益トレンドを見込んでいます。
 同社の事業モデルの特徴は通常の飲食店とは異なり成熟化された他社の参入
のない市場で店舗展開をすることです。このあたりはベーカリーサンマルクレ
ストランを創業した片山氏のDNAが生かされています。
 また、同社は配当性向35%から3%台のDOEを基本的スタンスとして株
主優待制度も充実し投資家の負託に応える意向です。
 2016年3月期の営業利益7745百万円でピークを打った同社がこの若
い社長の下で成長の流れを復活できるかを見守っていきたいと思います。


 3社目は超硬工具メーカーの富士ダイス(6167)。5000億円の工具
市場のうち10%を占める耐摩耗工具(切削工具に比べ競合が少ない)でシェ
ア30%を占める同社については残念ながら知識がなく初めて説明をお聞きし
ました。
 業績が安定していてきっと株価も1000円以上はしているものと思ってい
ましたが残念ながら知名度の無さなのか現在の株価は668円。創業75周年
のモノづくり企業には不可欠な企業ですし、2015年6月のIPO後の業績
は安定して推移はしますが、ピークとなった18.3期の営業利益14.65
億円からコロナ禍で21.3期は9600万円にダウンしました。その後は2
2.3期11.13億円、23.3期11.5億円と回復。しかしながらまた
今24.3期は8.3億円(期初計画は14.9億円、最高利益を予想)にダ
ウンしてしまいましたので、株価は低迷した状態となっています。
 こうした状態で説明会が行われた訳ですから開催後の株価が気になるところ
ですが、現在の株価はPBRが0.65倍、配当利回りが3.29%。今期業
績の下方修正でPERは20倍の水準となり、この面ではそれなりの評価がな
されていますが、問題は来期の業績見通しです。
 春田常務は中国のEV市場への期待を語っていましたが、このあたりがリス
クになるところです。東莞に営業拠点を置いて拡大しようとしていますが、そ
のあたりが若干気になったところです。


 以上3銘柄はサンマルクを除くとやや知名度がなく、株価の位置も低水準で
評価不足の印象がありますが皆さんは、どの企業に関心を寄せられましたでし
ょうか。編集部にお便りをお待ち申し上げます。 ⇒ magazine@iforum.jp


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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それぞれ、丁寧な取材や調査に基づいてテーマを深耕しています。
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◆コラム「今週のNTGAFAM」


 日経平均は34年ぶりに高値更新し、一時4万円台に乗せて小一服状態とな
っています。
 34年ぶりの高値更新とは言ってもそこには様々な秘密が隠されていて、見
かけほど株価の上昇が一般投資家にとって恩恵がもたらされているのかは疑問
です。
 指数に連動する主力銘柄が中心の相場展開で、とりわけ生成AIの登場で必
要となるデータセンター向けの先端半導体に絡む企業の株価が独り勝ちの状態
となっての高値更新。ただ、さすがに4万円台乗せ後は一極集中から投資対象
が横に広がってきたとの印象です。

 多くの投資家が始めた新NISAの資金が米国に流れている点もあり、今回
の相場のリード役となったNVIDIAをはじめとしたテスラやグーグル、ア
ップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト、いわゆるGAFAMの
株価にも絶えず注目が怠れなくなってきました。
 これらをNTGAFAMとしてフォローしておくことで、それらに影響され
る日本株にも参考にして頂きたいと思います。
 これら7社の時価総額は1800兆円を超えており、日本全体の時価総額の
2倍近い水準になっています。


N:NVIDIA
 先週末終値878.37ドル(22.10安値108.1ドル)

 計算問題を解決するためにコンピューティングを高速化するフルスタックコ
ンピューティングインフラストラクチャー会社(ヤフーより)。グラフィック
スプロセッシングユニット(GPU)の最先端企業。
 3月8日高値974ドルから3月11日安値841.7ドルまで13.6%
調整。過去1年半かけてボトムから8.1倍の上昇を見せた後のミニ調整局面。
 時価総額は320兆円を超え、現在の世界の株式市場最大の注目銘柄となっ
ているが、今後の行方が絶えず気になる存在となる。
 PER73倍、PBR50倍。


T:Tesla
 先週末終値163.57ドル(21.11高値414.5ドル⇒23.1安
値101.8ドル⇒23.7高値299.3ドル⇒24.3安値160.51
ドル)

 イーロンマスク氏率いるEVメーカー。2003年の設立から20年を経過
し現在従業員14万人を抱える大企業に成長。
 21年高値414.5ドルから23年安値101.8ドルまで2年で4分の
1まで調整し、その後半年で約3倍になるなど株価は乱高下。現在の時価総額
は77兆円余りでトヨタを依然として上回っている。
 今期予想PER35倍、PBR8.3倍。


G:Google=Alphabet(議決権なし)
 先週末終値142.17ドル(22.11安値83.4ドル⇒24.1高値
155.2ドル⇒3月5日安値131.55ドル)

 米国大手のインターネット関連会社。アンドロイド携帯なども展開。
 22年11月安値83.4ドルから1月高値155.2ドルまで86%上昇
して3月5日安値まで15%調整。時価総額120兆円。
 ChatGPTなど生成AIの登場で検索サイト最大手の同社の対応へ関心
向かう。
 予想PER24.5倍、PBR6.2倍。無配。


A:Apple
 先週末終値172.62ドル(22.12安値124.2ドル⇒23.12
高値199.6ドル⇒3月7日安値168.5ドル)

 スマホ、PCメーカー。
 長期上昇トレンドの中で株価推移。12月高値から7日安値まで15.6%
調整し出直りの機会を伺う。
 従業員数16.1万人、時価総額397兆円、PER28倍、PBR43倍。


F:Facebook=Meta Platforms
 先週末終値484.10ドル(21.9高値384.3ドル⇒22.11安
値88.1ドル⇒3月8日高値523.6ドル)

 社名をFacebookからメタプラットフォームに変更しVR、MRなど
メタバース企業に変貌するとの意欲を示す。
 株価は21年9月高値384.3ドルから22年11月安値88.1ドルま
で77%下落したが、その後は本年3月8日の高値523.6ドルまで5.9
倍まで跳ね上がった。
 従業員数6.7万人、時価総額159兆円、PER31倍、PBR8倍。


A:Amazon
 先週末終値174.42ドル(21.11高値188.1ドル⇒23.1安
値81.4ドル⇒3.4高値180.1ドル)

 オンラインで小売り展開する世界最大のEコマース会社。
 2007年1.8ドルだった株価は21年11月高値188ドルまで100
倍になったが、その後は安値81.4ドルまで57%調整。このところの株価
は急ピッチで戻り、高値更新まで8ドルの水準になってきた。
 従業員数152.5万人、時価総額270兆円、PER59倍、PBR9倍


M:Microsoft
 先週末終値416.42ドル(21.11高値349.7ドル⇒22.11
安値213.4ドル⇒3.14高値427.8ドル)

 従業員数22.1万人の世界最大のソフトウェア会社。生成AIの本命企業
として株価上昇。
 21年高値から22年安値まで39%の調整を経て3月14日高値427.
8ドルまで2倍化。時価総額461兆円でアップル株を上回る。
 PER43倍、PBR15倍。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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JUGEMテーマ:株・投資



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過去コラム「山本潤さんと考える「ポートフォリオ戦略で考える、長期投資の大切さ」−前編」




【編集部注】

 本日は、過去コラムより山本潤氏と小屋洋一氏の対談をピックアップしました。長期投資を巡る考え方を再認識できる良い内容ですので、ぜひお読みください。
 なお、当コラムは2020年7月現在の内容です。ご留意ください。
(日経平均は22,700円前後)


^^^^^^^^^^

 今回は同じ億近執筆陣でもあります、山本潤さんとのインタビュー記事を作成しましたのでお届けいたします。


「本当の意味での投資」は、長い目線で運用すること


−コロンビア大学院修了。哲学・工学・理学の修士号を取得。
 外資系投資顧問で日本株式ファンドマネジャーとして20年間運用に携わる。
 日本株の成長株投資を得意とし、現在は、株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチにて定額運用サービスを提供している山本潤さん。

 個人世帯や法人オーナーからの相談を中心に、ライフプランのコンサルティングを行う小屋さん。


 今回は、山本潤さんが4月に出版された「初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略」を元に、ポートフォリオをベースにして長期目線で株式運用を行うことの大切さについて語っていただきます。
 書籍はこちら ⇒ https://amzn.to/2VBY0Rl


小屋:今日はよろしくお願いいたします。
 山本さんが今年4月に出版された『初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略』(かんき出版)を読ませていただいて、感激しました。

 というのは、僕自身がクライアントに対して伝えたいと思っていることが、かなり網羅的に整理されて書かれているな、と感じたからです。

 山本さんがこの本を書こうと思われたきっかけは、何だったのでしょうか?


山本潤さん(以下、山本):ありがとうございます。
 今の私の仕事のメインは、個人の投資家さんたちにポートフォリオベースでの運用を助言することです。それでお客さまにもポートフォリオについて学んでもらいたいのですが、書店で株式投資の本を眺めてみたら、ポートフォリオで運用を勧める本はほとんど見当たらなかったんですね。


小屋:確かに、個人投資家向けにポートフォリオを解説する本はあまり見ないですね。


山本:はい、機関投資家向けにはあるのですが、内容が一般向けではありません。
 それで、ふつうの個人投資家さんたちが「資産をポートフォリオで運用してみよう」と思えるものを書きたかったんです。
 じつは一年前に別の本を共著で出したのですが、読者からの感想を見ていて、「一般の人にとって株式投資のイメージって、『上がりそうな株を買って売ったらおしまい』というものなんだな」と感じたんです。

 それって、本当の意味での「投資」ではありませんよね。
 そのことをぜひ伝えたいと思ったのが今回の本の執筆動機でした。


小屋:昨年出された『1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本』ですね。
 書籍はこちら ⇒ https://amzn.to/32Tbiy9

 あの本では、「良い会社を見つけて、その株を長期で保有することのメリット」が丁寧に解説されていました。

山本:はい、そのとおりです。ところがあの本の主張とは逆に、私に相談に来るお客さんの多くは、「いつどの株を買って、どのタイミングで売ればいいか教えてほしい」と言うんです。

 皆さんその時々の株価をチェックして、いわゆる「回転売買」をしているわけです。
 しかし、回転売買は長期的に見ると、だいたい上手くいかないんですよ。

 ひとつの株に集中投資することになりがちですし、リスクヘッジの点でも問題が大きい。
 見ていると無駄な売買を一生懸命にやっている人が多い印象があります。
 余計な売買をせずに「株価は下がるときもある」と受け入れる覚悟が必要なんです。

 そのためにはポートフォリオで株を運用することが大切なので、本を通じて「みなさん、覚悟を持ちましょうね」と伝えたかったというのも執筆の理由です(笑)。


小屋:投資家の覚悟とは、つまり「下がることを許容する」ということですか。


山本:そうですね。小屋さんの会社のお客さまは、「本業が忙しくて自分では売買ができないから運用をお願いしたい」という人が多いと思います。
 そういう方は、投資に対してゆったりと構えていると思うんです。

 でも、私のお客さんにはいわゆる「トレーダー」タイプの人が多くて、今回の新型コロナウィルスの流行のようなことが起こると、「暴落はいつ?」「二番底はいつ?」といった具合に「下がったらどうしよう」という心配で頭がいっぱいになっちゃうんです。

 株は下がるものですから、それを受け入れて、ポートフォリオ戦略に基づいて運用していれば、「全体が20%下がったら、これとこれを入れ替えよう」という具合に、対策が立てられる。

 その具体的な考え方と対策を、今回の本には書きました。

 投資は未来をつくる術。お金に対して正しい見識を持つ。


小屋:なるほど、よくわかりました。
 山本さんもよくコラムにも書かれてますが、日本人全体の投資に対する「誤解」の問題がある気がします。

 ふつうに育った日本人は、マネーリテラシー教育を受ける機会がほぼありません。
 そのせいか、投資という行為自体にネガティブな印象を持っている人が多いと感じます。

 投資って、「人にお金を融通して有意義に使ってもらうこと」ですから、「人助け」でもあるのに、なぜか「金で金を稼ぐいけないこと」みたいな悪いイメージがありますよね。


山本:おっしゃるとおり、一般的な人からすると「株」って、ニュースで報道される日経平均株価の値動きのイメージですよね。

 毎日上がったり下がったりして、売り買いするものだと考えられています。

 でも株式って本当はひんぱんに売買するものじゃないんですよ。
 むしろ株式市場で取引されている上場企業が例外的な存在で、応援したい企業に出資して、その成長を見守るのが本来の姿です。

 株式投資は基本的に、キャピタルゲインやキャピタルロスに一喜一憂するものではなくて、配当(インカムゲイン)を時間をかけて増やしてくものなんですね。

 株主にとってのフリーキャッシュフローである配当を中心に考えるのが本来の株式のあり方だったはずなのに、最近は「いかにキャピタルロスを避けるか」という心配に労力を使っている人があまりに多い。

 そうではなく、インカムゲインを中心に投資を考えるのが、ポートフォリオ運用の基本的な考え方です。

 よく例に出すんですが、トヨタという会社の母体になった豊田自動織機の株をもしも80年前に買って、そのまま持ち続けていたら、現時点で利回りは5万%ぐらいになってるわけです。

 それでわかるように、「企業が描いた事業の将来ビジョン」そのものを応援するのが、本来の株主なんですよ。

 安定した株主が沢山いれば、銀行もその企業を応援してくれますから、企業にとって安定株主がいる意義はとても大きいんです。


小屋:一般の人に刷り込まれている、投資に対する博打みたいなイメージは、何とかして変えていかなければならないと感じます。


山本:世界で一番成功している投資家のウォーレン・バフェットは「5年ぐらいマーケットがクローズしたとしても、影響を受けない会社にしか投資しない」という方針で、ずっと運用を続けています。

 バフェットのように長期保有を基本にして、配当中心に投資をするのがもともとの株式投資のあり方なんですよね。


小屋:アメリカも日本も、昔の投資の本を読むと「配当が長期的にどれぐらい得られるかで判断しろ」と書いてあります。


山本:長期的に企業の将来性を判断するには、やはり「見識」が必要なんです。
 日本の投資が歪んだのは、こう言っては何ですが「質の悪い投資家」が増えすぎてしまったことが原因と感じてます。

 昔と今の「大学生」のレベルの差と似てますね。
 昔は大学に進学できるのは、地域でトップレベルの学力を備えたエリート候補の学生だけでした。
 だから大学生といえば、尊敬の対象だったわけですが、いまはほぼ誰でも大学に入れますよね。

 株式市場における株主も同じで、一昔前はそれなりの見識、教養を備えていることが投資家なら当たり前だったんです。
 ところがネット証券ができて、誰でも口座が開設できて信用取引するようになったことで、大衆化が進んでしまった。

 「投資家の数が増えることは良いことだ」と市場関係者の多くが考えたからですが、その結果、投資家の平均レベルを大きく下げることになってしまったんです。

 ニュースが理解できず、英語の情報も読めなければ、グローバル化した現代で正確な投資判断はできません。

 それに株式投資って、1年ぐらいの短期間で結果を出すより、10年、20年先に結果を出すほうが簡単なんですよ。

 「世の中はこうなっていくだろうし、この会社は正しい努力をしているから、いずれ伸びていくはずだ」という長期的な予測は、ある程度必然性をもって見通せますからね。

 そもそもどんな分野の人でも、努力したからといって1年や2年で結果が出るのってまれじゃないですか。

 会社も人間の組織である以上、努力の成果が形になって現れるまでには、数年〜10数年かかるのが普通なんですよ。

 毎日の仕事でコツコツ努力しても、実るには時間がかかります。

 それがデイトレーディングをしている人は、1月先どころか、数時間単位で見ているわけです。
 明日のマーケットが上がるか下がるかなんて、企業の努力とか仕事とはなんの関係もない、サイコロを転がした結果の予測と同じで博打です。

 そんなことに神経をすり減らすのは、本当に意味がないと思いますね。


=後編へつづく=


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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億の近道2024/03/15


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2024/03/15

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
           (本日の担当:小屋洋一)


◆過去コラム「山本潤さんと考える『ポートフォリオ戦略で考える、長期投資
      の大切さ』−前編」

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【お知らせ】約4年ぶりの山本潤氏の新刊とセミナー開催のご案内


 億の近道の長年の執筆者であり、NPOイノベーターズ・フォーラムの理事
でもある山本潤氏が新刊を著しました。
 氏の真髄である長期投資を前提とした珠玉の内容です。
 ぜひご覧ください。


■統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す
 クオリティ・グロース投資入門
 ──「良い企業」に長期で投資するための勝利の方程式

 山本潤 著 パンローリング刊 2,420円(税込)

 パンローリング(版元)リンク ⇒ https://bit.ly/jun_newbook2024
 Amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3urPie6


■山本潤氏による本書理解のためのセミナー4月20日に開催!

山本潤氏「クオリティ・グロース投資入門」出版記念
=自分専用NISAつくりセミナー=

講師:山本潤氏(なかのアセットマネジメント株式会社 運用部長 チーフポ
   ートフォリオマネジャー)


【このセミナーの目的】

 統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す「クオリティ・グロース投
資入門」(パンローリング 2024年3月出版)を筆者がかみ砕いて解説し
ます。
 セミナーの目的は、自分専用のNISA(クオリティ・グロース銘柄で構成
されるポートフォリオ)をつくること。そして、長期に渡り保有できる企業群
をしっかりと選ぶ手法について学びます。

 高い確度で長期にわたって業績が成長する企業をクオリティ・グロース銘柄
と呼びます。
 長期投資家にだけ利用できる投資技術というものがあります。短期投資家に
は真似ができない長期投資家ならではの技術や投資手法について共に学んでい
きましょう。


【日時】

4月20日(土)13:00〜16:30

【場所】

リアル:東京都渋谷区(お申込み後にご連絡いたします)
オンライン:ツイキャスを使用します

【参加費】

リアルセミナー 7,000円(税込)
オンラインセミナー 4,840円(税込)+ツイキャス手数料160円(税込)

■詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=11571

主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム(億の近道)


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◆過去コラム「山本潤さんと考える「ポートフォリオ戦略で考える、長期投資
       の大切さ」−前編」


【編集部注】

 本日は、過去コラムより山本潤氏と小屋洋一氏の対談をピックアップしまし
た。長期投資を巡る考え方を再認識できる良い内容ですので、ぜひお読みくだ
さい。
 なお、当コラムは2020年7月現在の内容です。ご留意ください。
(日経平均は22,700円前後)


^^^^^^^^^^

 今回は同じ億近執筆陣でもあります、山本潤さんとのインタビュー記事を
作成しましたのでお届けいたします。


「本当の意味での投資」は、長い目線で運用すること


−コロンビア大学院修了。哲学・工学・理学の修士号を取得。
 外資系投資顧問で日本株式ファンドマネジャーとして20年間運用に携わる。
 日本株の成長株投資を得意とし、現在は、株式会社ダイヤモンド・フィナン
 シャル・リサーチにて定額運用サービスを提供している山本潤さん。

 個人世帯や法人オーナーからの相談を中心に、ライフプランのコンサルティ
 ングを行う小屋さん。


 今回は、山本潤さんが4月に出版された「初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略」を元に、ポートフォリオをベースにして長期目線で株式運用を行うことの大切さについて語っていただきます。
 書籍はこちら ⇒ https://amzn.to/2VBY0Rl


小屋:今日はよろしくお願いいたします。
 山本さんが今年4月に出版された『初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略』(かんき出版)を読ませていただいて、感激しました。

 というのは、僕自身がクライアントに対して伝えたいと思っていることが、かなり網羅的に整理されて書かれているな、と感じたからです。

 山本さんがこの本を書こうと思われたきっかけは、何だったのでしょうか?


山本潤さん(以下、山本):ありがとうございます。
 今の私の仕事のメインは、個人の投資家さんたちにポートフォリオベースでの運用を助言することです。それでお客さまにもポートフォリオについて学んでもらいたいのですが、書店で株式投資の本を眺めてみたら、ポートフォリオで運用を勧める本はほとんど見当たらなかったんですね。


小屋:確かに、個人投資家向けにポートフォリオを解説する本はあまり見ないですね。


山本:はい、機関投資家向けにはあるのですが、内容が一般向けではありません。
 それで、ふつうの個人投資家さんたちが「資産をポートフォリオで運用してみよう」と思えるものを書きたかったんです。
 じつは一年前に別の本を共著で出したのですが、読者からの感想を見ていて、「一般の人にとって株式投資のイメージって、『上がりそうな株を買って売ったらおしまい』というものなんだな」と感じたんです。

 それって、本当の意味での「投資」ではありませんよね。
 そのことをぜひ伝えたいと思ったのが今回の本の執筆動機でした。


小屋:昨年出された『1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本』ですね。
 書籍はこちら ⇒ https://amzn.to/32Tbiy9

 あの本では、「良い会社を見つけて、その株を長期で保有することのメリット」が丁寧に解説されていました。

山本:はい、そのとおりです。ところがあの本の主張とは逆に、私に相談に来るお客さんの多くは、「いつどの株を買って、どのタイミングで売ればいいか教えてほしい」と言うんです。

 皆さんその時々の株価をチェックして、いわゆる「回転売買」をしているわけです。
 しかし、回転売買は長期的に見ると、だいたい上手くいかないんですよ。

 ひとつの株に集中投資することになりがちですし、リスクヘッジの点でも問題が大きい。
 見ていると無駄な売買を一生懸命にやっている人が多い印象があります。
 余計な売買をせずに「株価は下がるときもある」と受け入れる覚悟が必要なんです。

 そのためにはポートフォリオで株を運用することが大切なので、本を通じて「みなさん、覚悟を持ちましょうね」と伝えたかったというのも執筆の理由です(笑)。


小屋:投資家の覚悟とは、つまり「下がることを許容する」ということですか。


山本:そうですね。小屋さんの会社のお客さまは、「本業が忙しくて自分では売買ができないから運用をお願いしたい」という人が多いと思います。
 そういう方は、投資に対してゆったりと構えていると思うんです。
 でも、私のお客さんにはいわゆる「トレーダー」タイプの人が多くて、今回の新型コロナウィルスの流行のようなことが起こると、「暴落はいつ?」「二番底はいつ?」といった具合に「下がったらどうしよう」という心配で頭がいっぱいになっちゃうんです。

 株は下がるものですから、それを受け入れて、ポートフォリオ戦略に基づいて運用していれば、「全体が20%下がったら、これとこれを入れ替えよう」という具合に、対策が立てられる。

 その具体的な考え方と対策を、今回の本には書きました。

 投資は未来をつくる術。お金に対して正しい見識を持つ。


小屋:なるほど、よくわかりました。
 山本さんもよくコラムにも書かれてますが、日本人全体の投資に対する「誤解」の問題がある気がします。

 ふつうに育った日本人は、マネーリテラシー教育を受ける機会がほぼありません。
 そのせいか、投資という行為自体にネガティブな印象を持っている人が多いと感じます。

 投資って、「人にお金を融通して有意義に使ってもらうこと」ですから、
 「人助け」でもあるのに、なぜか「金で金を稼ぐいけないこと」みたいな悪いイメージがありますよね。


山本:おっしゃるとおり、一般的な人からすると「株」って、ニュースで報道される日経平均株価の値動きのイメージですよね。

 毎日上がったり下がったりして、売り買いするものだと考えられています。

 でも株式って本当はひんぱんに売買するものじゃないんですよ。
 むしろ株式市場で取引されている上場企業が例外的な存在で、応援したい企業に出資して、その成長を見守るのが本来の姿です。

 株式投資は基本的に、キャピタルゲインやキャピタルロスに一喜一憂するものではなくて、配当(インカムゲイン)を時間をかけて増やしてくものなんですね。

 株主にとってのフリーキャッシュフローである配当を中心に考えるのが本来の株式のあり方だったはずなのに、最近は「いかにキャピタルロスを避けるか」という心配に労力を使っている人があまりに多い。

 そうではなく、インカムゲインを中心に投資を考えるのが、ポートフォリオ 運の基本的な考え方です。

 よく例に出すんですが、トヨタという会社の母体になった豊田自動織機の株をもしも80年前に買って、そのまま持ち続けていたら、現時点で利回りは5万%ぐらいになってるわけです。

 それでわかるように、「企業が描いた事業の将来ビジョン」そのものを応援するのが、本来の株主なんですよ。

 安定した株主が沢山いれば、銀行もその企業を応援してくれますから、企業にとって安定株主がいる意義はとても大きいんです。


小屋:一般の人に刷り込まれている、投資に対する博打みたいなイメージは、何とかして変えていかなければならないと感じます。


山本:世界で一番成功している投資家のウォーレン・バフェットは「5年ぐらいマーケットがクローズしたとしても、影響を受けない会社にしか投資しない」という方針で、ずっと運用を続けています。

 バフェットのように長期保有を基本にして、配当中心に投資をするのがもともとの株式投資のあり方なんですよね。


小屋:アメリカも日本も、昔の投資の本を読むと「配当が長期的にどれぐらい得られるかで判断しろ」と書いてあります。


山本:長期的に企業の将来性を判断するには、やはり「見識」が必要なんです。
 日本の投資が歪んだのは、こう言っては何ですが「質の悪い投資家」が増えすぎてしまったことが原因と感じてます。

 昔と今の「大学生」のレベルの差と似てますね。
 昔は大学に進学できるのは、地域でトップレベルの学力を備えたエリート候補の学生だけでした。
 だから大学生といえば、尊敬の対象だったわけですが、いまはほぼ誰でも大学に入れますよね。

 株式市場における株主も同じで、一昔前はそれなりの見識、教養を備えていることが投資家なら当たり前だったんです。
 ところがネット証券ができて、誰でも口座が開設できて信用取引するようになったことで、大衆化が進んでしまった。

 「投資家の数が増えることは良いことだ」と市場関係者の多くが考えたからですが、その結果、投資家の平均レベルを大きく下げることになってしまったんです。

 ニュースが理解できず、英語の情報も読めなければ、グローバル化した現代で正確な投資判断はできません。

 それに株式投資って、1年ぐらいの短期間で結果を出すより、10年、20年先に結果を出すほうが簡単なんですよ。

 「世の中はこうなっていくだろうし、この会社は正しい努力をしているから、いずれ伸びていくはずだ」という長期的な予測は、ある程度必然性をもって見通せますからね。

 そもそもどんな分野の人でも、努力したからといって1年や2年で結果が出るのってまれじゃないですか。

 会社も人間の組織である以上、努力の成果が形になって現れるまでには、数年〜10数年かかるのが普通なんですよ。

 毎日の仕事でコツコツ努力しても、実るには時間がかかります。

 それがデイトレーディングをしている人は、1月先どころか、数時間単位で見ているわけです。
 明日のマーケットが上がるか下がるかなんて、企業の努力とか仕事とはなんの関係もない、サイコロを転がした結果の予測と同じで博打です。

 そんなことに神経をすり減らすのは、本当に意味がないと思いますね。


=後編へつづく=


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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 チャーム・ケア・コーポレーション、ウェルビー、システムリサーチ、
 ロジザード、日本ホスピス、ギフト、ビオフェルミン製薬、太陽化学、
 スプリックス、丸井グループ、イーサポートリンク、IBJ、UUUM、
 第一稀元素化学工業、日精ASB、メディキット、リスクモンスター、
 じげん、シーアールイー、プロシップ、OATアグリオ、島津製作所、
 識学、日本セラミック、グリムス、エアトリ、小田原エンジニアリング、
 アンビスホールディングス、MKシステム、CYBERDYNE、
 カチタス、レーザーテック、フルキャスト、図研、ベネフィット・ワン、
 QBハウス、メディアドゥ、HOYA、メドピア、プロレドパートナーズ
 ナカニシ、ダイセキ、プロパティーデーターバンク、オロ、相模ゴム工業、
 イー・ギャランティ、ジャパンエレベーターサービス、シノプス、
 シスメックス、アイ・ピー・エス、リログループ、アルバック、木村工機
 バリューコマース、セリア、全国保証、日本情報クリエイト、PKSHA、
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アドバイザーとお客様との関係性




 先週は、沖縄と奄美大島に出張に行ってきました。

 沖縄では、お客様の結婚式に出席
 奄美大島では、お客様の移住先の不動産について視察

という内容でした。


 お客様の結婚式というのは、お客様が再婚同士、また夫婦でビジネスもされていますので、そちらの家計や会社のお金のことについて弊社でアドバイスさせてもらっています。

 今回は、そのご夫婦がやられているビジネスの協力者、ビジネスパートナーさんたちを招いての結婚式になりました。

 小屋も、そのビジネスパートナーの一人としてお招きいただいたわけですが、パートナーだと思っていただき、そのような貴重な場に同席させていただけたのが有難いなと思っております。


 奄美大島では、東京在住のお客様が、老後の生活として奄美大島を移住先にしようという事で奄美大島の不動産を一緒に見学し、リフォームなどの計画を一緒に行っています。
 資産アドバイザーなので、当然ライフプラン上の予算管理という観点でもアドバイスさせてもらってます。


 このように、アドバイザーとお客様の関係は、お金や資産だけの範囲にとどまらず、広い範囲でお役に立てるものだと信じています。


 先日、弊社の15周年記念のイベントで、お客様から弊社の存在について質問してみました。

 下記のような回答をいただきました。


・資産形成のパートナー
・頼りになる資産管理人
・アドバイザー
・知らない分野をお任せ出来る存在
・お金のことを相談できるありがたい存在
・頼れる相棒
・心強い存在
・安心して暮らしていくためのパートナー
・ライフパートナー的な存在
・これからの人生設計の良きパートナー
・老後を安心して任せられる、信頼できる存在


 もちろん、お金に関するアドバイスが本業ではありますが、それ以上の存在だと思っていただけるお客様もいらっしゃいますのでその期待に応えられる会社であり続けたいと思っています。


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億の近道2024/03/13

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2024/03/13

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★


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             −本日の目次−
           (本日の担当:小屋洋一)


      ◆コラム「アドバイザーとお客様との関係性」


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【お知らせ】約4年ぶりの山本潤氏の新刊とセミナー開催のご案内


 億の近道の長年の執筆者であり、NPOイノベーターズ・フォーラムの理事
でもある山本潤氏が新刊を著しました。
 氏の真髄である長期投資を前提とした珠玉の内容です。
 ぜひご覧ください。


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 クオリティ・グロース投資入門
 ──「良い企業」に長期で投資するための勝利の方程式

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山本潤氏「クオリティ・グロース投資入門」出版記念
=自分専用NISAつくりセミナー=

講師:山本潤氏(なかのアセットマネジメント株式会社 運用部長 チーフポ
   ートフォリオマネジャー)


【このセミナーの目的】

 統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す「クオリティ・グロース投
資入門」(パンローリング 2024年3月出版)を筆者がかみ砕いて解説し
ます。
 セミナーの目的は、自分専用のNISA(クオリティ・グロース銘柄で構成
されるポートフォリオ)をつくること。そして、長期に渡り保有できる企業群
をしっかりと選ぶ手法について学びます。

 高い確度で長期にわたって業績が成長する企業をクオリティ・グロース銘柄
と呼びます。
 長期投資家にだけ利用できる投資技術というものがあります。短期投資家に
は真似ができない長期投資家ならではの技術や投資手法について共に学んでい
きましょう。


【日時】

4月20日(土)13:00〜16:30

【場所】

リアル:東京都渋谷区(お申込み後にご連絡いたします)
オンライン:ツイキャスを使用します

【参加費】

リアルセミナー 7,000円(税込)
オンラインセミナー 4,840円(税込)+ツイキャス手数料160円(税込)

■詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=11571

主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム(億の近道)


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◆コラム「アドバイザーとお客様との関係性」


 先週は、沖縄と奄美大島に出張に行ってきました。

 沖縄では、お客様の結婚式に出席
 奄美大島では、お客様の移住先の不動産について視察

という内容でした。


 お客様の結婚式というのは、お客様が再婚同士、また夫婦でビジネスもされ
ていますので、そちらの家計や会社のお金のことについて弊社でアドバイスさ
せてもらっています。

 今回は、そのご夫婦がやられているビジネスの協力者、ビジネスパートナー
さんたちを招いての結婚式になりました。

 小屋も、そのビジネスパートナーの一人としてお招きいただいたわけですが、
パートナーだと思っていただき、そのような貴重な場に同席させていただけた
のが有難いなと思っております。


 奄美大島では、東京在住のお客様が、老後の生活として奄美大島を移住先に
しようという事で奄美大島の不動産を一緒に見学し、リフォームなどの計画を
一緒に行っています。
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ドバイスさせてもらってます。


 このように、アドバイザーとお客様の関係は、お金や資産だけの範囲にとど
まらず、広い範囲でお役に立てるものだと信じています。


 先日、弊社の15周年記念のイベントで、お客様から弊社の存在について質
問してみました。

 下記のような回答をいただきました。


・資産形成のパートナー
・頼りになる資産管理人
・アドバイザー
・知らない分野をお任せ出来る存在
・お金のことを相談できるありがたい存在
・頼れる相棒
・心強い存在
・安心して暮らしていくためのパートナー
・ライフパートナー的な存在
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 もちろん、お金に関するアドバイスが本業ではありますが、それ以上の存在
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 QBハウス、メディアドゥ、HOYA、メドピア、プロレドパートナーズ
 ナカニシ、ダイセキ、プロパティーデーターバンク、オロ、相模ゴム工業、
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 バリューコマース、セリア、全国保証、日本情報クリエイト、PKSHA、
 ヤオコー、ワコム、アートスパーク、参天製薬、カナミックネットワーク
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有料メルマガライブラリから(516)「知っていたほうが役に立つ簡単な投資知識(7)」

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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「知っていたほうが役に立つ簡単な投資知識(7)」=
 (有料メルマガ第358回・2015/12/1配信号)


※2015年12月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


 本日はPBRについて考えます。

 繰り返しになりますが、投資の指標はあくまでも物指しに過ぎないことを忘れないようにしたいものです。

 まずは指標に対する私の考えを書きます。


■私が指標を使う前にまず心に刻むようにしていること。

 指標を使うときは、指標はあくまでも物指しであり、それ以上のものでないことをよく理解しておく必要があります。

 今日のコラムにも書きましたが、PERが低くても直ぐに株価が上がることを約束するものではなく、投資家に評価されて株価が上がるまでには時間がかかることが多いです。
 つまり、

『指標は単なる物指しに過ぎない。だから短期的には指標が株価の先行きを決める力はない。』

ということを常に意識するようにしています。


 私と同じようなバリュー投資家の中にも、指標が割安=その株を買えば儲かると勘違いしている人もいますが、そうではないのです。
 指標には株が上がるかどうかを動かす力はないのです。
 指標には株価が高くなることを計る力はないとしっかり理解しておくことが必要です。


●株価が高くなるためには、その企業自身に株価が高くなる理由(=カタリスト、触媒)が必要です。

 その株が上がると考えて投資する投資家の数が増えることが必要です。
 もう少し極端にいうなら、その銘柄が上がると考えた多くの投資家が買い始めて、株価が上がりだすことが必要だと考えています。
 株価が上げているという事実が他の投資家の資金を呼び込む呼び水となります。

 株価が高くなるには、その株自体に株価が高くなる要素が必要なのです。
 だから、私は機械的スクリーニングに依存しません。指標はあくまでも物指しに過ぎないことを忘れてはいけないと考えています。


 例えば、2005年にはなぜあんなにバリュー株が値上がりしたのでしょうか。それは村上ファンドやライブドアの堀江社長のように、価値ある資産をたくさん持っていながら、有効利用していない上場企業の株を買い占めて、経営権を握って儲けようとするファンドが大活躍をしたことも大きな要因だったと思います。

 株を買い占める時、インサイダー情報を利用したり、粉飾決算など法律違反をしたことから時代の寵児であった2人とも、司法当局から訴えられました。しかし、その銘柄選択の着眼点はけして間違っていたわけではなく、株を買い占める方法に問題があったということだと思います。


●割安株は放置されていることが多いことも確かな事です。

 ライブドア、村上ファンドが狙ったフジテレビ(=現在のフジ・メディア・ホールディングス)は昔から、その所有している資産に比べて株価が安いと、多くの人は知っていました。しかし株価はその資産価値に比べて、あまり上がりませんでした。
 しかし誰かが、その割安なことに注目して、株価をこっそり買い集め始めると、「おや、何か変だな・・・」なんて注目しだす人も増えるわけです。
 そのうちに出来高が増え始め、株化が上がり始めると、いっせいにみんなが思惑で買い始めることになるわけです。
 しかし資産の割安度は財務諸表に表されている数字を元にはじき出された指標では捉えることは出来ません。そのことも認識しておいたほうが良いと考えています。



 さて、今日はPBRについて考えます。

■バリュー投資家が重視するのはPERよりもPBR(=株価純資産倍率)であることが多い。

 PBRは「株価時価総額÷株主資本」または「株価÷1株当たりの純資産」で算出する数字です。

 株主資本は会社を清算したとき株主に返還される資産です。
 株価が清算価値の何倍かを表す指標です。

 教科書的に言えば、株価がPBR1倍割れになっているという状態は、株価が企業の解散価値を下回っていることを意味します。

 いままで何度も述べてきたように、実際には企業はいい意味でも悪い意味でも財務諸表にお化粧を施していますが、監査法人も監査しているし、まともな企業は法律に反するようなひどい厚化粧をしていないという前提に「株価が本質的価値に比べて割安だ」という解釈が可能です。

 そのために、日本のバブル崩壊後のひどい資産デフレ経済下のような例外的な経済局面を除けば、PBR1倍割れの株価というものは、需給関係で発生することはあっても一次的で、長期的にはPBR1倍が株価の「セーフティーネット」の役割を果すという考え方を、私は支持しています。

 投資環境が正常化すれば、新興市場の歴史の新しい、資産的蓄積が少ない企業などは別としても、東証第一部上場銘柄(私はいまでは70%程度くらいと想定しています)のほとんどが、PBR1倍もしくはPBR1倍以上になると思い込んでいます。


 さて、いつもの口ぐせですが、一般的にはPBR1倍以下なら割安と言われていますが、資産のうちに不良性のもの(価値のないもの)があると、一概にはそうとも言い切れません。
 だからこそ投資するかどうかを決定する前に、投資対象企業のバランス・シート程度はチェックすることが必要なのです。


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


■□この有料メルマガの全文が読めます!

 クリヤマホールディングス(3355)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
 コラムは「来年の運用成績を高める投資対象を見つける時期に」です。
 以下のリンクからどうぞ。(一部無料で読めます)

  こちらから ⇒ http://bit.ly/rin20151201


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)






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億の近道2024/03/12


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投資情報メールマガジン                   2024/03/12

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
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             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)


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【お知らせ】約4年ぶりの山本潤氏の新刊とセミナー開催のご案内


 億の近道の長年の執筆者であり、NPOイノベーターズ・フォーラムの理事
でもある山本潤氏が新刊を著しました。
 氏の真髄である長期投資を前提とした珠玉の内容です。
 ぜひご覧ください。


■統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す
 クオリティ・グロース投資入門
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 山本潤 著 パンローリング刊 2,420円(税込)

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講師:山本潤氏(なかのアセットマネジメント株式会社 運用部長 チーフポ
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【このセミナーの目的】

 統計学を使って永続的に成長する優良企業を探す「クオリティ・グロース投
資入門」(パンローリング 2024年3月出版)を筆者がかみ砕いて解説し
ます。
 セミナーの目的は、自分専用のNISA(クオリティ・グロース銘柄で構成
されるポートフォリオ)をつくること。そして、長期に渡り保有できる企業群
をしっかりと選ぶ手法について学びます。

 高い確度で長期にわたって業績が成長する企業をクオリティ・グロース銘柄
と呼びます。
 長期投資家にだけ利用できる投資技術というものがあります。短期投資家に
は真似ができない長期投資家ならではの技術や投資手法について共に学んでい
きましょう。


【日時】

4月20日(土)13:00〜16:30

【場所】

リアル:東京都渋谷区(お申込み後にご連絡いたします)
オンライン:ツイキャスを使用します

【参加費】

リアルセミナー 7,000円(税込)
オンラインセミナー 4,840円(税込)+ツイキャス手数料160円(税込)

■詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=11571

主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム(億の近道)


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ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。


=コラム「知っていたほうが役に立つ簡単な投資知識(7)」=
 (有料メルマガ第358回・2015/12/1配信号)

※2015年12月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


 本日はPBRについて考えます。

 繰り返しになりますが、投資の指標はあくまでも物指しに過ぎないことを忘
れないようにしたいものです。

 まずは指標に対する私の考えを書きます。


■私が指標を使う前にまず心に刻むようにしていること。

 指標を使うときは、指標はあくまでも物指しであり、それ以上のものでない
ことをよく理解しておく必要があります。

 今日のコラムにも書きましたが、PERが低くても直ぐに株価が上がること
を約束するものではなく、投資家に評価されて株価が上がるまでには時間がか
かることが多いです。
 つまり、

『指標は単なる物指しに過ぎない。だから短期的には指標が株価の先行きを決
める力はない。』

ということを常に意識するようにしています。


 私と同じようなバリュー投資家の中にも、指標が割安=その株を買えば儲か
ると勘違いしている人もいますが、そうではないのです。
 指標には株が上がるかどうかを動かす力はないのです。
 指標には株価が高くなることを計る力はないとしっかり理解しておくことが
必要です。


●株価が高くなるためには、その企業自身に株価が高くなる理由(=カタリス
 ト、触媒)が必要です。

 その株が上がると考えて投資する投資家の数が増えることが必要です。
 もう少し極端にいうなら、その銘柄が上がると考えた多くの投資家が買い始
めて、株価が上がりだすことが必要だと考えています。
 株価が上げているという事実が他の投資家の資金を呼び込む呼び水となりま
す。

 株価が高くなるには、その株自体に株価が高くなる要素が必要なのです。
 だから、私は機械的スクリーニングに依存しません。指標はあくまでも物指
しに過ぎないことを忘れてはいけないと考えています。


 例えば、2005年にはなぜあんなにバリュー株が値上がりしたのでしょう
か。それは村上ファンドやライブドアの堀江社長のように、価値ある資産をた
くさん持っていながら、有効利用していない上場企業の株を買い占めて、経営
権を握って儲けようとするファンドが大活躍をしたことも大きな要因だったと
思います。

 株を買い占める時、インサイダー情報を利用したり、粉飾決算など法律違反
をしたことから時代の寵児であった2人とも、司法当局から訴えられました。
しかし、その銘柄選択の着眼点はけして間違っていたわけではなく、株を買い
占める方法に問題があったということだと思います。


●割安株は放置されていることが多いことも確かな事です。

 ライブドア、村上ファンドが狙ったフジテレビ(=現在のフジ・メディア・
ホールディングス)は昔から、その所有している資産に比べて株価が安いと、
多くの人は知っていました。しかし株価はその資産価値に比べて、あまり上が
りませんでした。
 しかし誰かが、その割安なことに注目して、株価をこっそり買い集め始める
と、「おや、何か変だな・・・」なんて注目しだす人も増えるわけです。
 そのうちに出来高が増え始め、株化が上がり始めると、いっせいにみんなが
思惑で買い始めることになるわけです。

 しかし資産の割安度は財務諸表に表されている数字を元にはじき出された指
標では捉えることは出来ません。そのことも認識しておいたほうが良いと考え
ています。



 さて、今日はPBRについて考えます。

■バリュー投資家が重視するのはPERよりもPBR(=株価純資産倍率)で
 あることが多い。

 PBRは「株価時価総額÷株主資本」または「株価÷1株当たりの純資産」
で算出する数字です。

 株主資本は会社を清算したとき株主に返還される資産です。
 株価が清算価値の何倍かを表す指標です。

 教科書的に言えば、株価がPBR1倍割れになっているという状態は、株価
が企業の解散価値を下回っていることを意味します。

 いままで何度も述べてきたように、実際には企業はいい意味でも悪い意味で
も財務諸表にお化粧を施していますが、監査法人も監査しているし、まともな
企業は法律に反するようなひどい厚化粧をしていないという前提に「株価が本
質的価値に比べて割安だ」という解釈が可能です。

 そのために、日本のバブル崩壊後のひどい資産デフレ経済下のような例外的
な経済局面を除けば、PBR1倍割れの株価というものは、需給関係で発生す
ることはあっても一次的で、長期的にはPBR1倍が株価の「セーフティーネ
ット」の役割を果すという考え方を、私は支持しています。

 投資環境が正常化すれば、新興市場の歴史の新しい、資産的蓄積が少ない企
業などは別としても、東証第一部上場銘柄(私はいまでは70%程度くらいと
想定しています)のほとんどが、PBR1倍もしくはPBR1倍以上になると
思い込んでいます。


 さて、いつもの口ぐせですが、一般的にはPBR1倍以下なら割安と言われ
ていますが、資産のうちに不良性のもの(価値のないもの)があると、一概に
はそうとも言い切れません。
 だからこそ投資するかどうかを決定する前に、投資対象企業のバランス・シ
ート程度はチェックすることが必要なのです。


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)


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